最近ジワジワと人気が出ている東南アジア最後の秘境・ミャンマー。
「コロナが収まったら行きたい国」の候補に挙げておられる方も多いでしょう。
ミャンマーを楽しむなら何日くらいがちょうどいいのでしょうか。予算はいくらあれば十分?
ツアーとか使うと高くつくかも。
この記事では、「ミャンマー旅行の日数と予算」について在住者が詳しく解説します。
お金をある程度使うゆったりプランと、とにかく安く行きたい格安プランと、両方解説していますので参考になさってください。
- ミャンマー旅行には何日必要?
- 費用はいくらかかるの?
ミャンマー旅行の日数と予算
ミャンマーの有名な都市といえば、ヤンゴン、バガン、マンダレーです。
ヤンゴンはもともと首都があった場所で、今もミャンマー第一の都市です。バガンは三代仏教遺跡の一つとされるバガン遺跡がある街です。マンダレーはミャンマー第2の都市です。
ここで紹介する費用は全て1名分です。でも、ホテル代は1部屋の料金、タクシー代は1台の料金です。
ポイント
ホテルで代やタクシー代は友だちや家族とシェアして安く!
ヤンゴンだけなら(1都市)1泊2日!
ヤンゴンの広さは東京23区ほどありかなり大きいのですが、実際に外国人の我々が観光するのはダウンタウンの周辺だけです。大体横5km縦2kmの中に行くべき有名な観光スポットがすべて収まります。
ヤンゴン市内の観光自体は1日あれば十分です。しかし、ヤンゴン観光の際に注意して欲しいのは日本からヤンゴンまでの所要時間。日本からミャンマーへはかなり移動時間がかかります。
直行便でも行きは約8時間かかります。朝日本を出てもヤンゴンへ着くのは夕方になります。1泊2日で行って帰るには・・。
【1日目】
11:00 成田発
16:25 ヤンゴン着
【2日目】
ヤンゴン市内観光
22:10 ヤンゴン発
翌朝6:45 成田着
注意ポイント
格安航空券を使うならもっと時間がかかるので、もう数日移動時間を見ておいた方がいい
おすすめ観光コース
見所は5つ!
- 街のシンボル「スーレーパゴダ」
- 巨大お釈迦様が見所の「チャウッタージパゴダ」
- 黄金に輝く「シュエダゴン・パゴダ」
- お土産を買うなら「ボージョーマーケット」
- 屋台グルメが楽しめる「チャイナタウン」
おすすめコース
1日目夜:チャイナタウン
2日目朝:スーレーパゴダ→ボージョーマーケット
2日目昼:チャウッタージパゴダ→シュエダゴン・パゴダ
空港からのダウンタウンまでは速くて40分ほど。空港からダウンタウンまではたったの15kmですが、ヤンゴンはとにかく渋滞がひどい時は平気で1時間半ほどかかるので要注意です。
おすすめの観光地はどれもタクシーで15分ほどで行き来できる距離です。
ポイント
ヤンゴンはとにかく蒸し暑い!
午前中のうちにお土産をゲットし、お昼は一度ホテルに帰って休もう
ミャンマー旅行の予算(ヤンゴン )
ゆったり楽しめるモデルプランと安さ重視の格安プランに分けて紹介していきます。
ヤンゴンをゆったり楽しむモデルプラン(約11万円)
日本からの航空券 | ¥80,000 |
ホテル代 | ¥10,000 |
交通費 | ¥3,000 |
食費 | ¥3,000 |
観光費 | ¥1,070 |
レンタルWiFi | ¥3,900 |
お土産代 | ¥10,000 |
それぞれなぜこの予算なのか説明していきますよ。
・日本からの飛行機代
80,000円というのは直行便の往復料金です。アジアの旅行先としては飛行機代は高い方ですね。
ミャンマー には毎日雨が降る雨季と雨が一滴も降らない乾季があります。当然雨季はチケットが安くなり、乾季は高くなります。チケット代は時期やフライトスケジュールによって変わります。
- ヤンゴン行きの価格をチェックしてみる →「スカイスキャナーの航空券比較」
・ホテル代
これは1泊(1部屋)の値段です。ヤンゴン市内を観光する場合、ヤンゴン市内の南側のダウンタウンに宿をとることをおすすめします。
夜になると市内のパゴダ(仏教のお寺)がライトアップして綺麗なので、眺めの良いホテルがおすすめです。大体相場は1泊1万円前後です。
私のおすすめホテルはこちらにまとめています。
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・交通費
観光の際の移動は基本タクシーです。上記の観光エリアを移動する場合、それぞれの観光スポット間のタクシー代は3,000チャット(210円)以下です。
空港からダウンタウンまでのタクシー代は高く、10,000チャット(700円)ほどを見積もっていた方がいいです。それでも1,000円いかないので、やはりミャンマー のタクシー代は日本に比べて安いですよね。
・食費
1泊1万円クラスのホテルには基本無料の朝食がついています。ミャンマーのタミンジョー(焼飯)などもホテルの朝食で食べられます。
超どローカルなご飯は2,500チャット(約180円)もあれば食べられます。5,000チャット(約360円)も出せば、ちょっと良いご飯が食べられます。10,000チャット(約710円)も出せば、かなり高級な食事ができます。
レストランでの食事だけでなく、道端で売っているトロピカルフルーツにもチャレンジしてほしいです。大きめのマンゴーでも1個100円もしないのでとにかく安いです。それらの費用を合わせても3千円あれば十分楽しめます。
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・観光施設への入場料
- チャイナタウン 無料
- スーレーパゴダ 3USドルもしくは4,000チャット(約280円)
- ボージョーマーケット 無料
- チャウッタージパゴダ 無料
- シュエダゴン・パゴダ 8USドルもしくは10,000チャット(約710円)
* 上記の入場料は2019年10月現在の情報です。
・レンタルWiFi
ミャンマー旅行におすすめなレンタルWiFiは、「グローバルWiFi」です。
比較的マイナーな旅行先でもあるミャンマーもカバーしているありがたいレンタルWiFiです。
ここでは上記のフライトスケジュールに合わせて、3日レンタルする計算で算出しています。
早めに申し込めば早割が適用されマイナス600円に!また、こちらからのお申し込みで500円の受渡手数料が無料になります。
それらをどんどん割り引くと・・安心補償に入っても3900円とめちゃくちゃお得に!
そんなグローバルWiFiについてはこちらの記事で解説しているので是非ご覧ください。
ミャンマー旅行にレンタルWiFiは必要?おすすめは?【2020年3月最新】<高速LTE/8社18料金プラン徹底比較>
・お土産代
お土産代に関してはどれだけ買うかは人によって違いますよね。ミャンマーのお土産の中でも、ハンドメイドの刺繍布を使った製品や宝石類は比較的高い部類です。
宝石類は本当に高いのでもちろんこの予算では収まりません。でも、布製品は1,000円から高くても2、3千円でゲットできます。
ばらまき用のお菓子は500円以下で買えるものがたくさんあるので安いです。詳しくはこちらのお土産の記事を参考にしてください。
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ヤンゴン 格安旅行を楽しみたい場合のプラン(約4万5千円)
日本からの航空券 | ¥40,000 |
ゲストハウス | ¥558 |
交通費 | ¥2,000 |
食費 | ¥1,000 |
観光費 | ¥1,070 |
SIM | ¥245 |
ゆったり楽しむモデルプランと比べると、6万5千円も安いプランになっています。
・飛行機はLCCで安く
格安旅行を楽しみたいなら、絶対に格安航空会社(LCC)を使うべき!ただLCCでミャンマーに行くには必ず乗り換えをしなければいけません。例えば、往復4万円のチケットのフライトスケジュールはこんな感じ。
【往路】
9:00 成田発
13:25 香港着
ー1時間の待ち時間ー
14:25 香港発
16:20 ヤンゴン着
【復路】
17:20 ヤンゴン発
22:00 香港着
ー3時間25分の待ち時間ー
1:25 香港発
6:30 成田着
香港で乗り換えなければいけませんが、トランジットにかかる時間は1時間から3時間半ほどで許容範囲かなと思います。
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・ホテルはゲストハウス
画像:Booking.com
フライトチケット代以外に大幅に節約できるのがこの宿泊代です。ヤンゴンには外国人が泊まれる格安のゲストハウスやホステルがたくさんあります。おすすめはこの「バックパッカーホステル」です。
ホテルの予約サイトによっては大幅な割引がきくので、500円代で泊まれます。これだけ安くても朝食付きなのがうれしいです。室内も結構きれい!
これだけ安いならもう数日滞在を延ばしてゆっくり観光するのもありかも。
女性トラベラー必見|海外旅行で危険な目に遭わないために気をつけるべきこと&注意点7つ
・基本徒歩!交通機関はバスかGrabで節約
先ほど紹介したホステルはダウンタウンのど真ん中に位置しているので、基本スーレーパゴダやボージョーマーケットまで徒歩で行けます。
スーレーパゴダまでは徒歩7分
ボージョーマーケットまでは徒歩11分
チャウッタージパゴダやシュエダゴン・パゴダは少し遠いのでバスやGrabがおすすめです。Grabはタクシーサービスアプリですが、結構割引がきくのでかなり安くタクシーで移動できます。
Grabの使い方はこちらからどうぞ。
Grabの登録方法・使い方は?【写真26枚で解説】日本で登録できないって本当?実際に東南アジアで乗ってみた!
・食費はローカル食堂
現地の人の食べる料理は本当に安いです。場所によっても違いがありますが、ローカル食堂では2,500チャット(約180円)出せば、普通にミャンマー人がよく食べるタミンジョー(焼飯)が食べられます。
私の周りのミャンマー人は食事に3,000チャット(約210円)以上出すなんて贅沢!という感じです。
・格安SIM
安くミャンマーを旅行したいなら、レンタルWiFiではなく格安SIMを空港で買うという手があります。1GBのデータ量でお値段なんと約245円!激安じゃないですか?
空港で格安SIMを購入する方法などについてはこちらからどうぞ。
【ミャンマー】ヤンゴン空港で携帯のSIMを買うならTelenorがおすすめ。チャージ方法も。
ヤンゴン+バガンやマンダレー回るなら(2都市)3泊4日!
続いてヤンゴンと世界遺産にもなっているバガン遺跡の2都市を回るプランを紹介します。
よく写真で見るバガン遺跡の壮大な風景を考えると、観光にはさぞかし何日もかかるのだろうと思いがちです。
しかし、実際は主なバガン遺跡を見るのは1日あれば十分です。主な観光地は縦に5km、横に3kmというヤンゴンと同じようにそれぞれの観光スポットが非常に近くにあるんです。
バガンへ行くにはヤンゴンから早朝の飛行機に乗ります。ヤンゴンからバガンのニャンウンウー空港までのフライト時間は1時間20分です。例えばこんな感じ・・
往路
7:30 ヤンゴン発
8:50 バガン着
復路
12:20 バガン発
13:40 ヤンゴン着
おすすめ
バガンでは必ず一泊して、朝日と夕日の両方を堪能しよう
おすすめ観光コース
見所は4つの寺院と絶景ビュースポット!
- シュエズィーゴン・パゴダ
- ブー・パゴダ
- シュエサンドー・パゴダ
- ニャウンラパッドの丘
おすすめコース
1日目
シュエズィーゴン・パゴダ
ーバガンビューイングタワーで昼食ー
ブー・パゴダ
シュエサンドー・パゴダ
ニャウンラパッドの丘で夕日を見る
2日目
気球に乗って朝日を見る
マニ・シトゥ・マーケットで朝市見学
かなりの数ありますが、空港から一番遠い遺跡まででもたったの15分で行けるので短時間でたくさん見て回れます。2日目の午前中は前の日に行ききれなかった場所に行けるよう予定を空けておくことをおすすめします。
ミャンマー2都市を観光の予算
ちょっと高いけどラグジュアリーな旅を楽しめるモデルプランとバックパッカー向け格安プランに分けて紹介します。
ゆったり楽しむモデルプラン(約20万円)
日本からの航空券 | ¥80,000 |
国内線 | ¥20,000 |
ホテル代 | ¥20,000 |
交通費 | ¥8,000 |
食費 | ¥8,000 |
観光費 | ¥43,000 |
レンタルWiFi | ¥5,350 |
お土産代 | ¥15,000 |
それぞれ解説していきます。
・日本からの飛行機代
日本とミャンマー 間の往復フライト料金は、ヤンゴン観光コースの部分で解説したように成田からの直行便を想定しています。
バガンやマンダレーなどの地方都市に行く場合はヤンゴンを経由せず、タイを経由して行く方法もあります。
でも、その方法だと時間がかかるし疲れるので、おすすめは直行便でまずヤンゴンに来てヤンゴン観光をしてから地方都市の観光に行くプランです。
・ホテル代
ヤンゴンでの1泊に加えて、バガンで1泊します。相場はヤンゴンとそんなに変わりません。
ある程度のクオリティーのホテルにしたいなら1万円くらいが目安です。
・交通費
バガンを旅行する場合、一番安全で疲れにくい方法はタクシーをチャーターする方法です。大体5千円くらいで一日中いろいろな観光地に連れて行ってくれます。
現地で手配するのが難しい場合は、日本でも手配できます。
言語に不安がある場合は「日本語ガイド付きプラン専用車」もあります。
・食費
ヤンゴンはミャンマー最大の都市であるゆえに、バガンは観光地であるゆえに、どちらも他の小さな都市に比べて外食の値段は高めです。
特に、バガンのレストランの中でも美しい景色を見ながら食べられる所は値段も高め。
昼食におすすめのバガンビューイングタワーでのランチには10USドル(約1,080円)以上かかります。
・観光施設への入域料(気球のツアー代なども)
バガンではそれぞれのお寺で入場料を払う必要はありません。
その代わり、空港に到着したとき到着ロビーで25,000チャット(約1,780円)を入域料として払わなければいけません。
バガンビューイングタワーに登る際は5USドル(約540円)必要ですが、もしタワー内のレストランでランチを10USドル以上食べれば入場料が無料になります。かなりお得なのでおすすめです。
気球ツアーで朝日を見る費用は利用する会社によって違いますが、大体350USドルから450USドルです。この記事では、4万円で予算を組んでいます。ちょっと高いと感じるかもしれませんが、気球に乗って見るバガンの朝日は見る価値ありです。
・レンタルWiFi
レンタルWiFiは、やはり「グローバルWiFi」がおすすめです。
2都市を観光するとなるとレンタル日数が伸びて料金は高くなるのですが、なんと通信量が4,000円以上だと1,000円の割引が付いてくるので結果的にはかなりお得になります。
・お土産代
こちらは本当に個人差があるのですが、バガンで有名なお土産はバガン漆器です。
これがちょっと高めで1000円以上するのが普通です。大きさやデザインによっては数千円するものも・・少数民族がハンドメイドした土産物も多いのですが、全体的に高めです。
安く済ませるならこれくらいで行ける(約5万2千円)
日本からの航空券 | ¥40,000 |
国内移動 | ¥2,070 |
ゲストハウス | ¥2,000 |
交通費 | ¥2,570 |
食費 | ¥2,000 |
観光費 | ¥3,500 |
SIM | ¥315 |
それぞれ解説していきます。
・飛行機はLCC
飛行機はヤンゴンの観光コースで紹介したように、LCCを使うと直行便の約半額で行って帰れます。
・国内移動はバス
国内移動の費用を安くしたいならバスがおすすめです。
ちなみにヤンゴンからバガンへは「JJ Express」というバス会社を使うと片道19USドル(約1,070円)です。ただ時間は約10時間かかります。
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・ホテルはゲストハウス
バガンは観光地のため外国から来たバックパッカーがたくさんいます。ゲストハウスも充実していて、1,500円弱で簡単に見つけられます。
中でも、「Pyinsa Rupa Guest House」は日本語ができるスタッフもいて日本人に人気です。
・交通機関はE-bikeか自転車レンタル
小さなエリアに遺跡が密集しているバガンでは、E-Bikeがおすすめです。これは、電動バイクのレンタルです。
電動なので免許がなくても乗れます。一日中借りて約8,000チャット(約570円)です。タクシーを手配すると3千円から5千円かかると思うと激安ですよね!
もっとコストを抑えたいなら、一日1,500チャット(約110円)で借りれる自転車をどうぞ。
注意ポイント
バガンの日差しは強烈!汗だくになること覚悟で、水分補給を忘れずに!
・食費はローカル食堂
ヤンゴンと同じようにバガンなどでの地方都市でもローカル食堂は激安です!200円もあればお腹いっぱいになれますよ。
・観光費
観光費の節約ポイントはなんといっても気球に乗るか乗らないか!気球に乗らなくてもバガンの美しい朝日を楽しめる場所があります。それが、バガンビューイングタワーです。登るには入場料が5USドル必要です。
ポイント
朝日を見るために観光客が殺到するので早起きして早めに行こう
・格安SIM
レンタルWiFiを借りずにヤンゴンの空港で格安SIMを買えば安く済ませられます。
ヤンゴン1日観光コースではデータ量は1GBで十分だと思いますが、バガンやマンダレーへも行く人は2GBの約315円のものにすると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
- 行き先はヤンゴンのみ?それとも、バガンやマンダレーにも行く?
- お金はかかるけどゆったりコース?それとも、格安コース?
ミャンマー旅行を考えている人はこの記事を参考に、ぜひ自分のスタイルに合った旅行プランをたててみてくださいね。
アジアの国の中ではちょっと遠いミャンマーですが、日本では味わえないノスタルジアな世界を体験できますよ。