中国旅行が初めてだと、どんなことに気をつけるべきかが分からなくて戸惑いますよね。
わたしもそうでした。はじめて中国に行くと決まったときは、もーーーとにかく不安だらけ。日本にいると、どうしても中国の悪い話ばっかり耳にしますしね…。
でも実際行ってみると、そんな不安は気になりませんでした!ちゃんと押さえるべきポイントが分かっていれば、中国はいい国です。
この記事では、はじめての中国旅行で押さえておくべき注意点について
- お金・支払い
- 衛生面
- 通信事情
- 入国審査
- 街中で気をつけること
の5つをまとめています。もちろん、自分が初めて中国に行ったときの実体験に基づいています!
中国のお金・支払い
電子マネーは、旅行者は基本的に使用不可。
「中国はキャッシュレス化が進んでるらしい!」という話をチラッと聞いたことがお有りでしょうか。もしそうなら、「自分にも電子マネーの準備が必要?」と迷っておられるかもしれません。
キャッシュレス化が進んでいるのは事実です。もう街中みーんな電子マネー。なんだったら
こういう、「THE・庶民の市場」みたいなところでも、みんな電子マネー。手前に写ってる男性は、まさに電子マネーで野菜を買おうとしている様子。
お年寄りも皆スマホで決済しているので、ビックリしました。
おもに中国で使われている電子マネーは「支付宝(アリペイ)」「Wechat Pay」の2つ。
▲左側の「支」がアリペイのマーク。右は「Wechat Pay」のマークです。
でもこの2つ、基本的に中国の銀行口座を持っている人だけが使えるようになってるんです。
ちょっと面倒な設定をクリアすれば、旅行者も「Wechat Pay」が使えます。ただし、中国国内でのチャージがほぼ不可能。それに加えてシステムがしょっちゅう変更されるので、使えるときとダメなときの差が激しい。
WeChatPay(微信支付)の登録方法。日本のクレジットカードでもチャージできる?【最新版】
2019年11月より、「支付宝(アリペイ)」が【Alipay Tour Pass】という外国人向けのサービスを提供し始めました。
こちらは、中国に銀行口座を持っていない人でも、日本のクレジットカードさえあれば使用できます。詳しくはこちら。
支付宝(アリペイ)の登録方法、使い方を徹底解説|Alipay Tour Pass最新情報
さらに「LINEペイ」など、日本対応の電子マネーは中国で使えません。
…つまり、旅行者は電子マネー(基本的に)使用不可!!ということになります。支払い方法は自動的に
- 現金
- クレジットカード
の2択になってきます。
旅行者は現金+クレジットカード(VISA/MASTER)があれば大丈夫。
中国での現金対応率は100%でした!(じぶん調べ)
「もしかして、現金が使えなかったりするんじゃ…!?」と思っていましたが、わたしの滞在中そんなことは一回もありませんでした。
ただし、店員さんはお札をなめ回すように見てチェックしますけどね。それだけ偽札被害が多いんだそうです。
補足
中国の日本大使館ホームページによると、
- 5千米ドル(=約50万円以上)相当を超える外貨(円やドル等)を持ち込む場合は、税関で申告が必要です。
- 人民元については持ち込み、持ち出しともに2万元(=約35万円相当)までに制限されています。
となっていますので、一応補足しておきます。普通の旅行でこの額を超えることは、まずないと思いますが…。
現金(中国人民元)への両替は、おもに次の3つが有効手段。
- 日本/中国の国際空港で両替
- 日本の銀行で両替(対応していない銀行もあり)
- 「海外キャッシング」対応のクレジットカードで現金を引き出す
補足
細かく挙げだすと「ホテルのフロントで両替」「海外引き出し対応のネットバンク」…等、方法は色々あります。
事前の準備や面倒ごとを減らしたいなら、空港で両替が一番無難です。
でも、「手数料が気になる」「滞在が長め」という方には海外キャッシングがおすすめ。わたしも実際、この旅行のためにクレジットカードを作ってキャッシングしました。
実際にキャッシングしてみると、思ったより簡単でした!それに、空港で両替するより6%ほど得する結果に!
詳しくは下の記事をご覧ください。
中国のATMキャッシングで現金調達した方法まとめ/簡単だったし、空港両替より6%得した!
中国でもクレジットカードは有効手段。1枚は持っておきましょう
クレジットカードに対応する場所も、中国ではかなり増えています。中国では「銀聯カード」というカードが最大手ですが、VISAやMASTERも使えることがほとんどです。
現金が足りなくなる事も考えて、クレジット決済可能なときには積極的に使っていきましょう。
メモ
たびハックライター・ケイゾー氏の現地調査によると、JCBカードは使えない場面がチラホラ見受けられる様子。
VISAかMASTERにしておくのが無難です。
中国でVISAカードは使えるか?実際に使ってみた|おまけでJCBも検証
どうしても不安な方・中国旅行が多くなる方は、銀聯カードを持っておくことをおすすめします。詳しくは下のページへどうぞ。
中国への出張旅行・留学には銀聯カードが必須です!おすすめの作り方・申し込み方法は?
中国の衛生事情
流せるティッシュは絶対必要!パスポートぐらい必要。
中国のトイレに何度か入りましたが、ほとんどの場所でトイレットペーパーがなかったです!!紙を忘れるとホント悲惨。
それなら、普通のティッシュでいいかと言うと…そうとも言えません。
中国の大抵のトイレでは、みんな紙を流しません。目の前のゴミ箱に捨てます。え?全然イメージが湧かないですか?では直筆のイラストで…
こんな感じで、みんな使用済みの紙をゴミ箱に捨てます。トイレは水洗が多いんですけどねえ…。うーん、自分が使った紙をゴミ箱に捨てるっていうのは、ちょっと抵抗を感じるんじゃないでしょうか。
流せるティッシュなら、ゴミ箱に捨てず水に流せます。絶対に持っておきましょう!もうパスポートを持って行くぐらいの重要度で間違いないです。
除菌ウエットティッシュか除菌ジェルも、必ず携帯しましょう
食事の前におしぼりが出るなんてことは、中国ではほぼありません。あと、飲食店であっても「トイレの手洗い場にハンドソープがない」なんてことは日常茶飯事。
ですので、除菌ウエットティッシュは必ず持参しておきましょう!
もしくは、携帯できるハンドジェルを持っておくのもいいですね。現地在住の友人が持っていましたが、カバンの外側につけておけばすぐ使える手軽さがありがたい。
屋台のものは、あまり手を出さない方がいいです
街中で出されている屋台。思わず買い食いしたくなりますが、あまり手を出さないほうがいいですね。ちゃんとしている屋台もありますが、やはり衛生管理がずさんな屋台も多く、それを見分けるのも難しいからです。
PM2.5情報は、事前にリサーチしておきましょう
中国と聞いて「PM2.5」を連想する方は多いでしょう。アレルギー持ちだったり呼吸器疾患を持っておられる方なら、特に敏感になるところ。
中国全体がPM2.5に染まってるかというと、そうでもありません。行く地方や風向き、気象条件にかなり影響されます。
たとえばわたしが行った都市のひとつ・広州。ここは、思っていたよりも空気がクリアでした。
わたしが何気なく撮った、広州の街の様子です。青空が広がっています。結局持っていたマスクを全く使わず、滞在が終了しました。
もちろん「思ったより」良かった…っていうだけで、お世辞にも「空気が美味しいーー!爽やかーーーー!」とは言えませんでしたよ。でも、瞬殺でノドがやられるような空気でもありませんでした。
中国のPM2.5情報をチェックするには、「aqicn.org」というサイトが便利。日本語に対応していて、行きたい都市の大気汚染度をリアルタイムで知ることができます。
この情報に応じて、必要な方はマスクやうがい薬などを持参していきましょう。
ウェブサイト「aqicn.org」の詳しい使い方は、下記の記事をご覧ください。
この先8日間のPM2.5の飛散状況を予報・予測してくれるサイト「aqicn.org」が非常に便利!
中国のスマホ、インターネット事情
中国では通信規制があるので、LINEやGoogle関係は使えない!
中国では政府によって、通信が厳しく規制されています。
LINEやGmail、Yahoo!メールなどの連絡手段はほぼ全滅します。仕事の連絡・家族への連絡は、事前に対策をとっておく必要があります。
詳しい方法については記事にまとめてありますので、こちらをご覧ください!
中国旅行でインターネットを使う3つの方法|通信規制を気にせず、携帯やパソコンを使える!
中国の入国審査。出入国カードの書き方
中国に入国する際、必要事項を所定の用紙に書き込まなければいけません。
この黄色い紙です。わたしは飛行機の中で渡されました。当たり前ですが、中国語だらけなのでちょっと焦りますよね。
英語が読める方は問題ないと思いますが、記入すべき内容をザッとまとめておきますね。
まずは、左側の出国カードから。
- 姓(Family name):名字をパスポート通り記入
- 名(Given names):下の名前をパスポート通り記入
- 护照号码(Passport No.):パスポート番号
- 出生日時(Date of Birth):誕生日時を記入(年は西暦)
- 性別:どちらかをチェック
- 航班号/船名/车次:航空券を見て、フライトナンバーを記入
- 国籍(Nationality):国籍を記入
- 签名(Signeture):署名する
続いて、右側の入国カード。
- 姓(Family name):名字をパスポート通り記入
- 名(Given names):下の名前をパスポート通り記入
- 国籍(Nationality):国籍を記入
- 护照号码(Passport No.):パスポート番号
- 在华住址(Intended Adress in China):中国で滞在する住所。ホテル名でOK
- 性別:どちらかをチェック
- 出生日時(Date of Birth):誕生日時を記入(年は西暦)
- 签证号码(Visa NO.):ビザの番号。なければ空欄でOK
- 签证签发地(Place of Visa Issurance):ビザを取得した都市。なければ空欄でOK
- 航班号/船名/车次:航空券を見て、フライトナンバーを記入
- 入境事由(Purpose of Visit):「观光/休闲」(観光)でOK。チェックは一つだけ!
- 签名(Signeture):署名する
「アレ!?」って思うのは、赤文字の項目でしょうかね。
在华住址(Intended Adress in China)のところは、ホテル名で十分。住所まで調べておかなくて大丈夫です。
签证号码、签证签发地は、ビザを取得した人が記入する場所。ビザ無しで観光する場合は、空欄で行きましょう。
入境事由(Purpose of Visit)は、「观光/休闲」(観光)で大丈夫。その他の選択肢はビザ取得が必要な場合が多く、うっかり記入すると「この人、ビザ無しで違法入国しようとしてる…?」と疑われる恐れがあります。
入国審査後は、出国カードだけ返却されます。帰るまでなくさないようにしましょう。
中国の街の様子
声掛けセールスは基本、無視でOK
街を歩いていると、セールスの人に声を掛けられることが結構あります。でも、大抵はブランドもののコピー品を買わせるためのもの。
私の場合、「ハロー。コピー?」って声を掛けられました。なんちゅうど直球すぎるセールストーク。思わずちょっと笑ってしまいました。
ブランドものの違法コピーは、言ってみれば犯罪です。そんな誘いには、無視を決め込みましょう。丁重にお断りすると、逆に「言いくるめたらイケんじゃね?」と思われて危険な場合もあります。
車と自転車にいつも注意が必要。とくに電動自転車は突然迫ってくる
中国では「歩行者保護」という交通ルールはありません。デカイものが強い。車が来たら人が避ける。
自転車も同じように、「え?当然避けるっしょ?俺自転車なんだけど…」という感じで迫ってきます。
もちろん、信号もありますが…でも、信号無視なんてそこかしこで起こります。青信号だからといっても、周りを見ながら歩く必要はあります。
街を歩くときには、いつも注意を払いましょう。
わたしが滞在した場所では、電動自転車が非常に多かったです。電動アシストとかじゃなく、自転車がモーターで走る感じのアレ。
そう、この女性が乗っている自転車。みんなヘルメットも付けず、この電動自転車で爆走しています。しかも時速60キロぐらい出てるんじゃない?っていう猛スピードで。
この自転車、とにかく音が静か。なので、気づきにくいんです。音もなく迫ってきていて、気づいたときには真横に…!みたいな目に、わたしも何度か遭いました。
シャーーーっと来る電動自転車には、しっかり気をつけましょう。
痰やガム、子供のう○こ…等、道に落ちてるものにも気をつけて
道端に痰を吐く人…多いです。ガムもまたしかり。
わたしはバスでガムを吐き捨てるおばちゃんに遭遇しました。「ん?いま地面になんか落ちた?」と思って見てみたら、ガム。
赤ちゃんのう○こや小さい方にも要注意です。
中国の昔ながらのベビーウェア「開襠褌 (カイダングー)」はお尻のところに穴が空いていて、道端で用を足せる仕様になっているんです…Oh…
都市部では、この穴あきベビーウェアの使用率は減っています。それでも、道端はしっかり確認しつつ歩きましょう…!
スリやひったくりに気をつけて。電車やバスはリュック前掛けを
スリの危険にも気をつけましょう。とりわけ、満員のバスや電車では要注意。カバンは後ろではなく、前に掛けておくといいでしょう。
実際の手口や対処法については、こちらの記事をご覧ください。
【実録】スリの犯行の手口を大公開!人はこうやってスられている|海外在住者要チェック!
なんか、ここまで「気をつけましょう」的なことばっかり言ってますね。確かに、中国旅行では気をつけるべきことが色々あります。
でも、決して心配なことばかりじゃありません!
わたしが実際に中国旅行に出向いてみると、中国人の人柄や街へのイメージはガラッといい方向に変わりました。中国に対する悪い先入観が染み付いてたんだなあ…と反省することがたくさんありましたね。
ここからは、実際に中国に行ってみて感じた中国の魅力をまとめていこうと思います。
ここからは、個人の感想です
ここからは、わたしが滞在した広州での体験談を書いています。
日本でも県民性があるように、中国も地方によって民族性が異なります。
思てたんと違う!行ってみてわかった、中国の魅力(広州)
優しい人がたくさんいる
中国人はみんな声が大きくて怖いんじゃないか…みたいなことを勝手に考えてましたが、優しい人もたくさんいました。
バスや電車で席を譲る人。人懐っこい笑顔で人参を売ってくれた、市場のおじちゃん。
「写真撮っていい?」って聞いたら、「ホントはダメなんだけどねえ…いいよ!撮りな撮りな!」って言ってくれた、ワニ肉市場のおばちゃん。
妻が服を選んでるときに、にこやかに接客してくれた店員のお姉さん。
人情味のある下町のような感じで、けっこう気さくに接してくれた人が多かったように思います。
現地在住の友人に聞くと、中国人は見知らぬ人と話すことが多いそうです。旅行客である私たちとも、そういう感覚で気軽に話してくれたのかな?と思います。
ごはんは安いし、とにかくおいしい
食の安全性や衛生面で「ホントに大丈夫…?」と思われがちな中国。わたしも、実際に行くまではちょっと心配でした。
でも、実際行ってみたらとにかく美味しかったです!そして安い。
ちゃんと行くお店を選べば、食材の安全性も問題なさそうでした。
例えば、このワンタン麺。
写真は海老ワンタン麺。麺は細くてツルッとしてて、スープもワンタンも海鮮ダシが効いててめっちゃ美味しかったんですが…
このワンタン麺が、たしか13元。つまり、なんと220円ほどで食べられる!こんなところが近所にあったら、週5で通いたいぐらい。
飲茶のお店にも行きました。
これはえびシューマイ。大方の予想通り、めっちゃエビプリプリで最高に美味しかったです!
こういう料理を、6人で食べまくってきました。ホント冗談抜きで、皆で20品ぐらいは楽勝でいただきました。おいしい中国茶も、何杯飲むねん!ってぐらい飲み続け。「もう食べられへんわ~」と全員が言うまで食べました。
それで、割り勘したら1人35元ぐらい。つまりは600円ぐらいです!安すぎないか…!
もちろんお店によって当たりハズレはあるでしょうし、滞在する地方によって味や値段も変わるでしょう。
いや、しかし美味しかったな…中国、また行きたくなりました。
まとめ
はじめての中国旅行で気をつけるポイント、最後にまとめておきます。
支払い関係
- 現金+クレジットカード(VISA/MASTER)で十分OK!
衛生面
- 水に流せるティッシュは絶っっっ対必要!!!
- 除菌ウエットティッシュor除菌ジェルも必須
- PM2.5情報に応じて、マスク等の持参を
通信関係
- LINEやGmailは使えないので、事前に対策が必要(下記記事を参考に)
中国旅行でインターネットを使う3つの方法|通信規制を気にせず、携帯やパソコンを使える!
街中
- キャッチセールスは全無視で
- 車や自転車(特に電動のやつ)にいつも気をつけよう
- 道端に落ちてるモノを踏まないよう気をつけて…
- スリやひったくり対策。人混みでは、リュックは前掛けに
このあたりに気を配れば、中国旅行は楽しめると思います。
それに加えて、準備をしっかり整えていきましょう。私たち夫婦が実際に準備したもの一覧をまとめていますので、準備で迷っておられる方は是非参考になさって下さい!
はじめての中国旅行で準備した持ち物まとめ!男女別に必須アイテムを紹介
それでは、お気をつけて行ってらっしゃい!