日本からの直行便も増え、海外旅行先として人気沸騰中のベトナム。
いざ行くとなると、気になるのは治安ですよね。
「ベトナム 治安 🔍」で検索すると、「ベトナムは治安が良い!」といった記事が多く出てきます。
ですが、私たちも、実際に行ってみるまではどんな雰囲気なのか分からず不安でした。
ということで、今回は2週間かけて「ダナン・ホイアン・ハノイ・ハイフォン・ハロン湾・ホーチミン」と巡ってきて感じたリアルなベトナムの治安について書いてみます。
この記事で分かること
- ベトナムの治安って悪いの?
- 女子旅でもOK?女性の一人歩きは危険?
- 旅行の際、どんな点に注意すべき?
- ホーチミン・ハノイ・ダナン・ホイアン、それぞれ危険な場所は?
ベトナムの治安・基本情報
海外の治安を知るのに一番良い方法は、外務省の海外安全情報「危険・スポット・広域情報」をチェックすることです。
レベル1十分注意してください。
レベル2不要不急の渡航は止めてください。
レベル3渡航は止めてください。(渡航中止勧告)
レベル4退避してください。渡航は止めてください。(避難勧告)
こちらがベトナムの治安を表した地図です。(赤字はたびハック追記)
危険なレベルに応じて、色付けされているのですが、2020年2月現在ベトナムに関しては、国全体真っ白!
特に日本人旅行者の多い、「ホーチミン・ハノイ・ダナン・ハロン湾」なども警戒情報は出ていません。
つまりベトナム全土で命を脅かすような危険は比較的少ない状態といえます。
2017年の犯罪統計(ベトナム公安省発表)を見ても、殺人や暴行などの重犯罪は少なく、スリなどの軽犯罪がメインであることが分かります。
だからと言って「じゃあ大丈夫じゃん!安心じゃん!」と軽く考えないようにしましょう。
外務省の発表では・・
近年の経済発展による貧富の格差拡大や地方貧困層の都市部流入等に伴い治安状況は悪化傾向にあります。
現在のところ,殺人等の凶悪犯罪の発生は少ないものの,路上強盗,外国人住宅への忍び込みが発生しており,繁華街周辺でのひったくり,スリや置き引き等が多発しています。
日本人旅行者も,空港,市場,路上,ホテル,レストラン等で旅券,現金などの貴重品を盗難に遭うケースが頻繁に報告されています。
近年治安状況が悪化していると、はっきり釘さしています。
なので、私たち旅行者各自しっかりとした防犯意識を抱いておく必要があります!
実際に行ってみてどうだった?
実際に、ベトナム各地をまわって「ベトナムの治安は他の国と比べて比較的良い」と感じました。
なぜ、そう感じたか?というと・・
ベトナムの治安メモ
・自動販売機がある
・ATMが24時間動いてる
なんと街中に「自動販売機」が置いてあるんです。これは結構凄いこと!
治安の悪い国だと中に入っているお金目当てにすぐ壊されちゃうので、まず置いてありません。
あと24時間のATMマシンも稼働しています。こちらも治安の悪い国では考えられないこと。
夜の時間でも女性が1人でATMマシンを使っている光景など目にしました。なので強盗なども比較的少ないということがわかります。
ベトナムは現在、国をあげて観光に力を入れており、旅行者たちが安全に楽しめるよう取り組んでいます。その成果もあって観光地周辺は特に治安が良い状態が保たれています。
ホームレスや物乞いの姿も、観光地周辺では見ませんでしたし、夜に出歩いても危険だ!と感じる場面はあまりありませんでした。
ただ、いくら治安が良いと言っても、無防備に旅行することは危険です。特に日本人は普段から防犯意識が低いので、注意が必要です。
ではこれから、ベトナムで注意すべき犯罪・治安情報を詳しくみていきましょう。
ベトナム旅行で気をつけるべき9つのポイント
❶ スリ
ベトナムで一番気をつけるべき犯罪、それはスリです。
観光客の多く集まる通り、人でごった返しているところは特に注意が必要です!
スリと聞くと「後ろから近づいて来て財布をこそっと抜いて行く」ようなイメージを持ちますが・・
海外のスリは単独犯ではなくグループでカモを求めて活動しています。
まさに、犯罪のプロフェッショナル集団!
いつでもどこでも気を抜くことがないよう注意しましょう。
実際に起きている事例
・自転車をわざと倒し、注意が向いた隙に仲間がスリを行う。
・長距離バスの中で集団で取り囲み、バッグからスマホを抜き取る。
・空港のチェックインカウンターで荷物を下に置いた時にスられる。
・物売りの子供に話しかけさせ注意を引いている間に貴重品を奪う。
対策として
貴重品は必要最低限、マナーベルトなどに入れて持ち運ぶようにしましょう。
一箇所にまとめて持つより、財布を2つ3つに分けて持っておく方が安全です。
あと、リュックやバッグは必ず前に!⬅︎これ海外では鉄則。
✈️GW海外行く方へ【スリ対策❶】
✅ リュックは必ず前に!
日本人はめっちゃ狙われます。
後ろに背負ってると、知らぬ間にナイフで切られて中身を盗られます。
ダサいとかいう考えは捨てて万全の対策を。
ファスナーに鍵をかけるのも効果的です。#はじめての海外旅行 pic.twitter.com/2aJStxO92P— Jun@旅ブロガー (@junjun_purpleon) 2019年4月16日
現地のベトナム人たちもみんなやってます。
リュックなど背負っていると、ナイフで切って中身だけ上手に持って行く手口も多くあるので荷物は必ず前に持ちましょう!
ココがポイント
・貴重品は分散して持つ。
・多額の現金を持ち歩かない。
・リュックやショルダーは必ず前に持つ!
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❷ ひったくり
スリよりも物騒なのが、ひったくり。ベトナムではひったくりの犯罪もよく起きています。
特に狙われるのは、スマホ。
歩きスマホに夢中になってると、2人組のバイクにあっという間に持って行かれた!なんてことも。
私たち旅行者は、お店の情報調べたり、地図を確認したりと、スマホを活用する機会が多いので注意を怠らないようにしましょう。
スマホに限らず、荷物は車道側に持たないよう心がけましょう。
特に、観光用バスやシクロに乗るとき道路側に荷物を置かないようにしましょう。
渋滞中手が伸びてきて持って行かれる被害も起きています。
ココに注意
・車やバイクの往来の激しい道路端では、スマホを使わない!
・荷物は車道側に持たない。
悪質タクシーのぼったくり
交渉制からメーター制へと変わってきているタクシーですが、悪質なぼったくりタクシーが非常に多いので注意が必要です。
こんなタクシーは注意!
・「タクシー?」って声かけてくる
・メーターを使わない
・メーターがめっちゃ速い
このような悪質タクシー、もし乗ってしまっておかしいと感じたらすぐに降りるようにしましょう。
また乗車中は、遠回りされてないか、変な所に連れて行かれてないか、スマホのマップで常に確認しておきましょう。
レンタルWiFiがあると、GPSで位置を確認できるので安心ですよ。
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ベトナムで比較的安心と言われているタクシー会社はこちらの2社。
❶ VINASUN TAXI(ビナサンタクシー)・・白の車体に緑と赤のライン
❷ MAILINH TAXI(マイリンタクシー)・・緑の車体
同じカラーリングのぼったくり偽タクシーもたくさん存在するので、乗り込む際は必ず会社名まで確認しましょう!
また、配車アプリ「Grab」を使うのもおすすめです。
Grabのおすすめポイント
・料金が事前に分かる
・ドライバーとのお金のやりとりがない(アプリでクレジット決済)
・非常用SOSボタンがある
・運転が丁寧
交通マナー
ベトナムの交通マナーはものすごく悪いです。
今までいろんな国を旅してきましたが、その中でもトップクラスの無法地帯。ルールなんてあっても無いような有様です。
特に信号のないロータリー式の交差点は、カオス。
トラフィックポリスも特に監視している様子もないので、皆、我が道を突き進んで行きます。
ベトナムの交通社会では、「バイク・車が優先!当たられた人が悪い!」というルール。
平気で逆走とかあるので、日本の感覚は捨てましょう。実際、僕らもハノイで事故の現場を目撃しました。
事故にあってもすぐ逃げられてしまう可能性が高いので、対策として「事故に遭わないようこちら側が細心の注意を払う」よう心がけましょう。
少々遠回りしても、信号のある横断歩道まで行って渡るのが安心です。
露店のぼったくり
観光地周辺で、かつぎ棒を肩にかけて観光客に声をかけまくる売り子には要注意!
上手な日本語で近づいてきて、「これ、重たいんだよー。」って勝手に肩にかつぎ棒を乗せてきます。
「写真取りなよー」って言ってくれるので、記念になるしと写真撮るとアウト。法外な写真代を請求してきます。
あとは親しげに「どこに行くの?」と話しかけてきて、一緒に歩きながら道案内してくる売り子。
「僕の友達も日本に働きに行ってる。大好きな日本人と話せて嬉しかった。これプレゼント!」などと言って、ココナッツの実を切ってストロー入れて渡してきます。
それ受けとったらアウト。「プレゼントって言ったよね!」も通用しません。
10倍から20倍近い料金を請求してきて、断ったら仲間がどんどん集まって来て囲まれるという始末。絶対に受け取らないようにご注意を!
両替のごまかし
ベトナムドンは、単位が大きくて、僕ら旅行者は瞬時に計算するのが大変。一番大きなお札は500,000VND札!
街中の両替商の中には、それを分かっててお札を抜いたり、小さい単位のお札にすり替えたりすることがあります。
なので両替は、ATMを使うのがおすすめ。銀行ATMならごまかされることありませんしね。
ATMを使ってベトナムドンに両替する手順はこちらにまとめています。↓
[ダナン空港]ベトナムドンにお得に両替する方法は?ATMの場所は?
ガイドの客引き
観光地を歩いていると、よく自称ガイドが声をかけてきます。
「どこどこまで行かないか?〇〇ドンで行ける。安いよ!」
路上でこのように声をかけてくるガイドは基本信用できません。
信じてついて行くと、当初言っていた値段や条件と違い、不当に高額な請求をしてくる場合も。
ツアーを申し込みたい場合は、信頼できるツアー会社に頼むのが一番です。
ベトナムで信頼できるツアー会社
ドラッグ・薬物
バックパッカーの多く集まる通りでは、「ハッパ、ハッパ!」と声をかけてくる人がいます。これは薬物の売人です。
絶対に立ち止まったり、興味のあるフリをしないようにしましょう。
ホーチミンの「ファングーラオ」や、ハノイの「ゴーフィン通り」などは要注意です。
屋台レストランでの食中毒
最後にベトナム旅行では、衛生面にも十分注意を払う必要があります。
屋台飯が美味しいベトナムは、食中毒の危険も大いに潜んでいます。
こんな露店に注意
・移動式の屋台
・油が汚い
移動式の屋台は、たとえ食中毒を出しても別の場所で営業すれば問題なし。なので衛生観念が薄い場合も。
一方、お店の前など毎日決まった場所でやっている露店は、衛生面にも気を配っている印象。美味しい屋台飯を食べたい場合は、移動式かどうかよく注意しましょう。
また、「一体いつの油使ってるの?」ってくらい真っ黒な油で調理しているお店も要注意!
あと、食中毒を起こしやすいポイントは水!
テーブルの上に置いてある飲料水(地元の人たちはガブガブ飲んでる)は、私たち旅行者にとっては危険。ミネラルウォーターを頼むか、持参するようにしましょう。
せっかくの楽しいベトナム旅行、腹痛と下痢で台なしに・・なんてことにならないためにも注意しましょう。
女性の一人歩きはできる?
ここまで、ベトナムで気をつけるべき、注意すべき点をみてきました。
以上を踏まえて・・
女性の一人歩きですが、昼間であれば全く問題ないレベルです。 ※ あくまでも個人の感想です。
夜でも観光地、メイン通りであれば、命の危険を感じるようなことはほとんどないでしょう。ただ入り組んだ路地などもあるので、あまり遅い時間の一人歩きはやめておいた方が賢明です。
あと、欧米人が多く集まるクラブなどは、お酒やドラッグの影響でおかしくなっている人もいるので注意が必要です。
20代女性
昼間は全く何の危険も感じなかったなー。強いて言えば人混みの中のスリを警戒してたくらい。
でも夜は、小さな路地とか暗いところもあるから、あまり出歩きたくはないかな。
ホーチミンで危険な場所は?
ホーチミン人民庁舎や、サイゴンスカイデッキ、カフェアパートなどがある中心エリアは比較的観光客も多く、治安が良いです。
しかし、安宿の集まるエリアや、1区以外のエリアはかなり犯罪が多いので注意しましょう!
フォングーラオ
ゲストハウスや安宿が集まるフォングーラオは、バックパッカーが集まる活気ある街です。
ここら辺は、夜間の一人歩きは控えた方が賢明です。
薬物がらみの犯罪や、ひったくり、恐喝、イカサマ賭博、昏睡強盗など、危険がいっぱい潜んでいます。
旅慣れしている人でなければ、このエリア以外のホテルを取ることをおすすめします。
5区チョロン、7区、8区
1区の中心エリアを離れると、急にローカル感のある街並みになります。
低所得者の多く住むエリアでは、夜は街灯がなく薄暗く、ひったくりや強盗などの犯罪が多発します。
実際、私たちも7区のゲストハウスに宿をとったのですが、この周辺の雰囲気も結構やばかったです。
どうしても行きたい目的の場所がある以外は、1区の中心部あたりから出ない方が賢明です。特に、夜間の外出は控えましょう!
ハノイで危険な場所は?
ハノイ・ノイバイ空港
まず、最初に気をつけるべきは空港です。
地方空港と違い、大勢の人が行き交う空港なのでいつも混雑しています。
特に空港の出口は、家族のお迎え、ツアー客のお迎え、タクシーの客引き、ガイドの客引きなど入り混じりものすごい人人人。
スリにとっては絶好のポイントです。貴重品はしっかり身につけておきましょう。
あと、タクシーの正規料金表が掲げてありますが、ぼったくりタクシーも多く空港に乗り入れているので注意が必要です。
ロンビエン橋
ハノイの楽しみといえば、線路ウォーキング!
ですが、夜の線路は薄暗くて結構危険な雰囲気。
特に、ロンビエン橋の周辺は、薬物中毒者がたむろしていることで有名なスポットです。興味本位でも近づかないようにしましょう。
ホアンキエム湖・旧市街周辺
旧市街やホアンキエム周辺は、レストランやお土産屋さんも多いので、夜の時間にで歩かれる方も多いと思います。
ここで気をつけるは、スリと交通事故です。
聖ヨセフ大聖堂では、記念にと写真撮影してる間に、荷物を持って行かれる被害も起きています。
また、旧市街は狭い道を多くのバイクが行き交います。歩道であっても御構いなしに走ってくるので十分注意しましょう。
ダナンで危険な場所は?
ダナンは、リゾートホテルが立ち並び、国をあげて観光産業に力を入れているので比較的安全です。
ドラゴンブリッジ
毎週、土・日の夜21時から、橋のシンボルであるドラゴンが炎と水を吐くショーが開かれます。
その時間帯は、道路も封鎖され、ものすごい見物客でごった返します。
人混みの中でのスリの被害が多いので、貴重品はしっかり肌身離さず持っておきましょう。
ハン市場・コン市場
ダナンの2大マーケット、ハン市場・コン市場も要注意スポットです。
お店の間の狭い通路は、観光客で混み合い押しつ押されつの状態。スリへの警戒が必要です。
あとぼったくりのお店もありますし、お札の桁のごまかし、お釣りのごまかしを行うお店もあるので十分注意しましょう。
ホイアンで危険な場所は?
ホイアンも、観光客が多く訪れる街なので比較的治安が良いなと感じました。
夜遅くまで、ランタンでライトアップされた街を散策しましたが、特に危険を感じることはありませんでした。
夜の日本橋付近
ライトアップされた「日本橋」は、ホイアンの中でも特に人気のスポット。
特に日没後すぐの時間帯は、人が押し寄せるのでスリに注意が必要です。
アンホイ島に渡る橋
毎晩ナイトマーケットが開かれる、アンホイ島。
ホイアン側から渡るには橋を渡る必要があるのですが、この橋がものすごい人で混み合います。しかも売り子がたくさんいて声かけてくるので要注意!
貴重品から、注意をそがれることないよう十分注意しましょう。
まとめ
今回は、「ベトナムで感じたリアルな治安」についてまとめてみました。
ベトナムは、きちんと警戒を怠りさえしなければ、比較的安全のうちに旅行を楽しむことができます!
他の東南アジアの国と比べても、治安が良いので、はじめての海外旅行や女子旅にもおすすめです。
この記事が、皆さんのお役にたつことを願っています。
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