ベトナムの旧正月を祝う「テト」。
「テト」期間中は、ベトナム旅行ダメだよ。という意見が多いので、本当にそうなのか?実際に行って検証してみました!
結論から言うと・・
「初めてのベトナム旅行ならテトは避けた方がいい」けど「テトだからこそ楽しめるものも多い」といった感じ。
テト期間中に、ベトナムに滞在し感じたことを、実際に撮ってきた写真ととも書いてみたいと思います。
旅の計画の参考になると嬉しいです。
テト期間中のベトナム旅行はNGなの?
「テト」とは?
テトとはベトナムの旧正月のことです。
旧暦の大晦日から1月3日までは国民の休日となり、ベトナム全土で新年のお祝いがなされます。
旧暦なので、日本のカレンダーでは毎年日程が変わります。
ベトナム人の旧正月の楽しみ方
❶実家に帰省
❷旅行を楽しむ
日本のお正月の過ごし方と一緒ですね。
2020年のテトは?
2020年のテトは「1月24日から29日まで」の期間です。
この期間は、国民の休日となり6連休となります。
中国圏の春節と全く同じタイミングなので、この期間は中国人観光客も多く押し寄せます。
24 Jan | Friday | Vietnamese New Year's Eve | National holiday |
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25 Jan | Saturday | Vietnamese New Year | National holiday |
26 Jan | Sunday | Tet holiday | National holiday |
27 Jan | Monday | Tet holiday | National holiday |
28 Jan | Tuesday | Tet holiday | National holiday |
29 Jan | Wednesday | Tet holiday | National holiday |
実際どうだった?「テト期間中の旅行」
僕らは、2019年のテト期間に、「ダナン→ハノイ→ハロン湾→ホーチミン」とベトナムを縦断しました。
2019年のテトは土日がうまく重なり9連休と例年以上に盛り上がりを見せたテト。
旅行中、不便だったこと、良かったことをそれぞれまとめてみました。
テトで不便だったところ
- お目当の店が閉まってる
- 博物館などもお休み
- テト料金
- 交通混雑
お目当のお店が閉まってる
テト期間中、一番辛かったのがこれ。
テト期間、特に大晦日から元旦にかけては多くのお店が閉まります。
インスタで見つけて楽しみにしてた雑貨屋さん「THE CRAFT HOUSE」もお休み。
欲しかったお土産があったので、ちょっとがっかり・・。
市場の雰囲気で買い物が楽しめると観光客に人気の「SAIGON SQUARE(サイゴンスクエア)」もお休み。
地元の人たちに愛されているショッピングモール「VINCOM CENTER」も、1FのH&Mとかをのぞいてお休み。
あと、高島屋など大手デパートまで閉まっていたのは流石にびっくりしました。
おそるべし、テト。
ただ、「全てのお店が閉まる!」というわけではありませんのでご安心を。
スーパーで開いてるところもあるし、レストランやカフェで営業してるところもあります。
観光客に大人気のレストラン「プロパガンダ」は、テトも関係なく営業していました。
でも、他のレストランが閉まってるところが多いので、いつも以上に混雑してました。
絶対行ってみたかったカフェ「SAIGON COFFEE ROASTERY」も営業していました。
「テト期間は2号店のみ営業!」との情報をFacebookでゲットできたので助かりました。
あと、最悪コンビニはどこでも開いているので、食べ物がなくて困るといったことはありません。
ワンポイント
「地球の歩き方」や「aruco」に載っているテトのお店情報はあてになりません。
FacebookやInstagramに、テトの営業情報をアップしているお店も多いので行く前にチェックしましょう!
博物館なども閉まるところも
テト期間、ホーチミン博物館など閉館するところもちらほら。
せっかく観光にきたのに、観光スポットも閉館中というのは悲しいですよね。
でも、ほとんどのところは開いています。
閉館といっても元旦のみだったりお昼からクローズといった感じなので、うまく予定を調整すればそこまで問題ないでしょう。
ただ、お正月の飾り付けで、レトロなせっかくのフランス風建築が台無しになってるのはちょっと残念だったなぁ・・。
お店や博物館など観光スポットが閉まるということで、心配になってる方もおられるかもしれませんが、ハロン湾などの観光地は通常通りです。
「テト期間」でも特に休みの多い元旦に、ハロン湾クルーズに出かけるのもありかもしれません。
テトで割増料金
お店によって上乗せ幅は違いますが、テト期間は料金が高くなります。
なんで高くなるかというと、法律でテト期間中に従業員を働かせると3倍の報酬を払うと定められているんです。道理で多くのお店がお休みするんですね!
フラッと入ったホーチミンで人気のカフェ「thuc COFFEE」では、料金20%増でした。
ちゃんと注文の時に店員さんが「テト料金で20%UPになりますがよろしいですか?」と確認してくれました。
お店によって値上げ額が違うので、きちんと確認してくれるのはありがたいですよね。
ホーチミンのカフェアパートメントに入っているお茶のお店「ORIENTEA」は、テト期間3割増でした。
でも、テト期間でも開いているお店はありがたいです。
あと、タクシー代も上がります。
テト期間は、タクシーの数も減るので客による奪い合いになります。
なかなか捕まえるのが難しいので、テト期間はGrabの利用がおすすめです。
Grabは、一般的なタクシーに比べて値上げ幅もそこまで酷くありませんし、少し待つとちゃんとつかまります。
テト期間中、ほんとGrabには助けられたので、ドライバーさんたちには特別にチップを渡しました。
本来は料金にサービス料(チップ)も含められているので不要なのですが、テト期間は渡してあげたほうがいいかもしれません。
交通混雑
実家に帰る人で、「飛行機は満席!」「空港は人だらけ!」と書いている記事を多く見かけたのですが、実際はそこまで酷くありませんでした。
確かに人は多かったですが、チェックインに何時間も並ぶなんてことはありませんでした。
むしろ飛行場に向かうまでの道の方が、渋滞が酷かったです。
ハノイ市内から空港まで向かうのに、混雑していなければ40分程度で着くのですが、テトの日は1時間30分かかりました。
混むだろうなと覚悟して2時間以上余裕をもっていたので、大丈夫でしたが・・。
テト期間は、十分すぎるくらい余裕を持った行動が大切です。
特に、寺院や、飾り物を販売するマーケット周辺は大混雑になるので、道中にお寺がある場合は要注意です。
帰国前日は、空港近くのホテルに泊まるという選択肢もありですね。
ここまで散々、テト期間の不便なところ、デメリットばかり書いてきました。
でも、デメリットばかりではありません。テトだからこそ楽しめるものもたくさんあります。
テトで良かったところ
- お祭りモードで屋台楽しい
- 花火が見れる
- 綺麗なアオザイ来た子がたくさん
- ベトナム行きのチケットが安い
屋台がたくさん
「テト期間」が近くなると、旧正月の飾り物を売る屋台が通りを埋め尽くします。
ハノイの旧市街の通りは、所狭しと正月飾りの屋台が軒を連ね、多くの買い物客で賑わっていました。
こういう光景はテト期間でしか見れないものなので、思いっきり楽しんでみるのもいいですね。
もちろん、美味しいものの屋台もたくさん出るので食べ歩きしながら見て回るのもおすすめです。
テト期間には、いたるところに屋台村ができます。
こちらは、ホーチミンの公園で「VietJetAir」が開催していたテト屋台祭り。
入場料が 30,000VND(約150円)かかったのですが、もう美味しいものたくさんで幸せでした!
焼き鳥に、すり身揚げに、チェーにアイス。お祭りの雰囲気が好きな人は絶対に楽しめます!
ホーチミン、人民庁舎前の道路は「テト期間」歩行者天国となり、お花で埋め尽くされたフラワーロードに変わります。
多くの人が訪れて、写真を撮ったり音楽を楽しんだりします。
同じ場所で、Bookマーケットも開催されており、いろんな本が並びます。
ポストカードなども販売されているので、お土産探すのにもいいかも。
バイオリンの生演奏まで聴くことができましたよ。
あと、大人気アニメ「ドラ○もん」が、お金をせびってるとこなんかも見ることができます。
夜になると、ディ○ニーとか、有名どころがわらわら出没してくるのでそれはそれで面白いです。
カウントダウン花火が綺麗
大晦日には、ベトナム各地でカウントダウン花火が打ち上がります。
特にホーチミン、ハノイでは、市内数カ所で一斉に上がる花火が、新年のお祝いムードを演出します。
僕らも、ちょうど大晦日はホーチミンに滞在していたので、打ち上げ花火の場所を調べて早くから場所取りして花火に備えました。
待ち時間も、近くに屋台がずらっと並ぶので、美味しいもの食べたり周りのベトナム人と話したりでなんだかんだ楽しめました。
綺麗な民族衣装アオザイを来た人が多い
日本人が着物を着る感覚でしょうか。
旧正月の期間は、ベトナム人の多くがアオザイに身を包み、綺麗に着飾って街に繰り出します。
ベトナム人は、写真撮るのが大好き。
撮られるのも大好きなので、アオザイを着た人に声かけて写真撮らせてもらうのも記念になりますよ。
ベトナム行きの航空券が安い
テト期間中は、中華圏の観光客が増えるためチケット代が上がる傾向にありますが、日本路線は逆に値段が下がることも。
テト期間の旅行を避ける人が多いからでしょうか。
実際僕らも、平均相場よりかなり安い金額で、ベトナム行きのチケットを抑えることができました。
直行便の価格はあまり変動ありませんが、香港経由のLCCなどを活用すると、かなり安いチケットを手に入れることもできます。
今のうちから、価格をチェックしておきましょう。
「スカイスキャナー」で価格をチェックし、プライスアラート機能を使うと、価格が下がったら自動で教えてくれるので便利です。
↓テト期間の航空券の価格をチェック↓
まとめ:テトはテトで楽しめる!
「ザ・観光」というスタイルの人は、観光スポットや、お目当のお店が閉まってることの多いテト期間は避けた方がいいでしょう。
「お店が開いてなくても、お祝いムードお祭りムードを楽しみたい!」という人は、テトのベトナムはおすすめ!
交通混雑を考えると、複数都市はしごするより、ホーチミンならホーチミン、ダナンならダナンと1つの都市に絞るのがおすすめです。
この記事が、テト期間中のベトナム旅行を考えておられる方の参考になれば嬉しいです。
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