以前、「ノートPC・タブレット・カメラなどの電子機器、機内持ち込み禁止へ|アメリカ・イギリス|LCC利用者は特に注意が必要!」の記事の中でお伝えしたように、今年3月から中東と北アフリカの一部の国からのアメリカへの電子機器の機内持ち込みが制限されました。
その記事の中で、今後この措置が拡大していくかもしれないという可能性に言及しましたが、実際そのような流れになってきています。
アメリカが新たに保安検査の強化を義務付け。
2017年6月28日、アメリカのケリー国土安全保障長官は、「航空機のテロの脅威が高まっているとしてアメリカ行きのすべての便の保安検査を強化する」と会見の中で発言しました。
日本を含む105ヵ国を対象に180の航空会社に対して、具体的な保安強化対策を義務付け、電子機器の持ち込みのスクリーニング検査強化などについて指示を出したと見られます。
もし航空会社がこの要請に従わなかった場合は、電子機器の全面持込禁止を課すことも検討されています。また航空機の運行自体を停止する措置を取る可能性についても言及しました。
今回どのような措置が義務付けられるのかについては、まだ発表されていませんが、各航空会社にはすでに通知されているとのことです。
今回の措置は、日本から米国へと向かう乗客、1日あたり2,000人ほどに影響すると見られています。
アメリカの航空機安全対策 これまでの流れ
・2017年3月21日
中東と北アフリカの一部の国からの航空便に対して、PCやタブレットなどの電子機器の持ち込みを禁止する措置。
↓
・2017年5月28日
ケリー米国土安全保障長官
「アメリカを発着する全ての国際線を対象にノートパソコンの持ち込みを禁止する可能性」について言及。
↓
・2017年6月28日
ケリー米国土安全保障長官
「航空機のテロの脅威が高まっているとしてアメリカ行きのすべての便の保安検査を強化する」と発表。
こうやって見てみると、アメリカ行きの便で、どんどん航空機の保安検査に関するルールが厳格化されていっているのが分かります。
将来的には、やはりPC・タブレットなどの電子機器が持ち込み禁止となるのでしょうか。
まとめ
今回どのような検査基準になるのか、わたしたちにどのようなことが求められるのかは、各航空会社からの発表を待たなければなりません。
が、保安検査が強化されるということは、今まで以上に検査に時間がかかるということなので、十分早めに空港に到着するよう予定を立てることが必要になってきますね。
また詳しい情報が分かり次第、たびハックでも記事を追加していきたいと思いますのでどうぞご確認ください。