海外に出かける前にかならず確認しておきたいのが、海外旅行保険です。
何度か、海外で病院にかかる事がありましたが、やっぱり入っててよかったなーと感じています。
やはり一番いい医療を受けたいと思うのは普通なので、命に関わる部分にはお金をかけておくといいですね。
とはいえ、どんな海外旅行保険がお得なのか、自分の状況にあっているのか、もっと安く補償を受けられないか考えた方も多いハズ。
というわけで、4種類の海外旅行保険をまとめてみました。
1.保険会社の海外旅行保険
まずは、一番オーソドックスなのから。
保険会社の提供する海外旅行保険です。
主なところでいうと、
- AIUの海外留学保険
- 三井住友海上の「ネットde保険@とらべる」
- 損保ジャパン日本興和の新・海外旅行保険【off!(オフ)】
- エイチ・エス損保のネット海外旅行保険「スマートネッとU」
- ジェイアイ傷害火災の「t@bihoたびほ」(リスク細分型特定手続用海外旅行保険)
- 東京海上日動の海外旅行保険
あたりが有名どころです。
参考
補償額が高い
出発当日の申し込みも可能
現地デスクがあるなど、サポートが手厚い
日本語が通じる
デメリット
掛け金が高い(1日換算400〜1000円)ので長期旅行者には不向き
1週間程度の海外旅行で確実に安心を求めるなら、保険会社の海外旅行保険を使うといいでしょう。
2.クレジットカード付帯の海外旅行保険
クレジットカードに付いている海外旅行保険を使う方法です。
長期の海外旅行や、海外移住になってくると、保険会社の保険料が10万円を超えることも珍しくなくなるため、クレジットカードの保険を使う人も多くなります。
主に「自動付帯」と「利用付帯」があります。
海外保険が自動付帯か、利用付帯かも確認しておきましょう。
自動付帯…持ってるだけで保険の適用になる
利用付帯…カードを旅行費用の支払いなどに使わないと保険の適用にならない
もちろん、自動付帯の方が簡単です。特に複数枚持つ場合は持っているだけで保険が適用される自動付帯のカードがオススメです。
どんなクレジットカードを持つか、ですが海外に滞在する期間が3ヶ月以内か、3ヶ月以上かを基準に選ぶといいと思います。
出発から3ヶ月以内で使えるカード
持っているだけ・年会費無料で海外旅行保険が付いてくるクレジットカードには、このようなものがあります。
・【エポスカード】
公式サイトはこちら➡︎ 【エポスカード】
・JCB EITカード
公式サイトはこちら➡︎ JCB EITカード公式ページ
公式サイトはこちら➡︎ ジャックス 横浜インビテーションカード(ハマカード)
上記3枚は補償内容を合算することが出来ます。海外旅行保険で主に使うのは疾病治療ですが、3枚を合計することで500万円までは補償対象となります。
年会費 | 死亡・後遺障害 | 障害治療 | 疾病治療 | 賠償責任 | 携行品損害 | 救援者 | |
エポスカード | 無料 | 500万 | 200万 | 200万 | 2,000万 | 20万 | 100万 |
JCB EITカード | 無料 | 2,000万 | 100万 | 100万 | 2,000万 | 20万 | 100万 |
横浜インビテーションカード | 無料 | 2,000万 | 200万 | 200万 | 2,000万 | 20万 | 200万 |
合計 | 合算されない | 500万 | 500万 | 6,000万 | 60万 | 400万 |
三井住友VISAカード(クラシックのみ、Aクラシックは対象外)の補償期間は、「日本か海外で旅行のために初めて支払いを行った日から起算した3ヶ月間(かつ旅行期間中)」となっています。保険会社に比べると少ないですが、大手術をしない限り、ほぼ賄える補償内容となっています。参考記事: 海外に行くなら持ってないと損!海外旅行保険が無料になるクレジットカード厳選3枚3ヶ月以上で使えるカード一般的にクレジットカードに付帯している海外旅行保険は出発から3ヶ月(90日)までの補償となっています。ただしカードによっては、3ヶ月以上海外に滞在する場合でも、補償対象となるものがあります。それが、三井住友VISAクラシックカードです。
つまり、海外で支払いをした時から数えて3ヶ月が保証期間となるのです。
公式サイトはこちら➡︎ 三井住友VISAクラシックカードつまり、
- 1月〜3月はエポスカードの保険
- 4月〜6月は三井住友VISAカードの保険
というように、クレジットカードをハシゴすることで、海外旅行保険に入り続けられるのです。詳しくはこちらの記事で。三井住友VISAカードを使って、海外旅行保険を3ヶ月以上に延長する裏技がスゴい海外滞在期間が3ヶ月を超える場合は、補償対象になるクレジットカードを持っておくとよいでしょう。クレジットカード付帯の海外旅行保険のメリットとデメリットはこちら
参考
海外旅行保険が無料で受けられる
ややこしい手続きがない
キャッシュレスで病院に診てもらえる
手続きで日本語が通じる
3ヶ月以上の長期滞在でも安心
デメリット
補償内容が少ない(複数枚持ちでカバー可能)
歯医者は補償対象外
ゴールドカードを持っていれば、保険会社の海外旅行保険に匹敵するくらいの補償を受けることも可能です。またカード優待でラウンジを使用できたり、無料送迎を付けることもできます。
さらに詳しくはこの記事を⇩⇩
海外に行くなら持ってないと損!海外旅行保険が無料になるクレジットカード厳選3枚
参考記事: 海外旅行におすすめのクレジットカードは?全800枚を徹底比較しランキングにまとめてみた
3.出国後に入れる海外旅行保険
一般的な海外旅行保険は出国前に手続きすることが原則です。でも、何があるか分かりませんよね。さらに長期滞在される方や、出国前に海外旅行保険に入るのを忘れたという方には、出国後に入れる「World Nomads(ワールドノマド)」という海外旅行保険が便利です。出発後に現地で海外旅行保険に入れる裏ワザ!「World Nomads」って実際どうなの?海外からインターネットで簡単に申し込むことができるので、トラベラーにはおすすめです。ただし、2週間で1万円くらいする(場所・年齢によっても変わります)ので、長期的に見ると、一度日本に帰ってクレジットカードの保険を復活させた方がオトクな方もいらっしゃるでしょう。またオーストラリアの会社なので手続きはすべて英語です。応急処置的な位置づけでいいと思います。
参考
出国後に加入できる
インターネットから申し込める
保障内容が充実している
デメリット
手続きは全て英語
掛け金もそれなりのお値段
どうやって請求すればいいのか日本語の情報は今のところない
4.国民健康保険
国民健康保険も海外での治療費に使うことができます。
海外で受けた治療を、日本で同等の治療をした場合の金額の7割が支給されます。(標準額)
日本の国民保険を使う場合、海外の治療費は全額自前で支払います。とはいえ、海外で支払った金額の3割が返ってくるわけではないというところがポイントです。
日本で治療した場合の金額の7割か、海外と日本の医療費を比較して安い方の7割が支給されます。
◯日本で治療した場合の金額の7割の場合
海外で支払った金額10万円 日本で治療した場合の金額が5万円の場合は、35,000円(5万円の7割)が支給されます。
アメリカなどの医療費は高額となり、日本で治療した場合に比べ高額の療養費を支払う必要が生じます。事前に海外旅行保険などに加入しておきましょう。
◯海外で支払った金額が少ない場合
逆に、海外で支払った金額2万円 日本で治療した場合の金額が10万円の場合は、14,000円(2万円の7割)が支給されます。
支給額算定の際には、支給決定日の外国為替換算率が用いられます。
具体的な手続きは、
- 必要書類をダウンロード・印刷
- 現地医者に記入して貰う
- 市町村で申請
という感じ。ほぼ高い確率で受付されるので、国民健康保険がある方はそのままにして海外に出かけるといいでしょう。参考記事: 海外でも国民健康保険が使える!療養費が還付されるが注意点あり参考記事: 海外旅行での医療費!日本の国民健康保険は使える?
参考
出国前の特別な手続き不要
高い確率で帰ってくる
デメリット
現地で払うのは自腹
日本で治療を受けたと仮定しての3割負担
全額は帰ってこない
療養証明書は自分で翻訳する必要がある
まとめ
2泊3日〜6泊7日くらいの旅行なら、保険会社の旅行保険がおすすめ最も安く抑えたいなら、年会費無料のクレジットカードがおすすめ長期旅行・海外長期移住なら、クレジットカード複数枚持ちがおすすめ応急処置として、「ワールドノマド」「国民健康保険」がおすすめというかんじですね。
現地で保険に入るという手もありますが、ハードルが高く高額になりがちなので、ほとんどの旅行者はこの選択肢の中から選ぶことになるでしょう。海外では思わぬ事故や病気に遭う可能性があるので、自分の状況・旅行プランに合わせた保険を選んでおきましょう。