日本から海外に行くときにかかる出国税とは?金額はいくら?

海外旅行好きにとって気になるニュースが飛び込んできました。それは日本から海外へ出国するときに税金を課す「出国税」の創出を観光庁が検討しているというニュースです。

  • 出国税って何?
  • 日本人にも影響あるの?
  • 幾ら払う必要があるの?

出国税について気になることをまとめてみました。

出国税とは?

今回検討されている「出国税」は、日本から出国するすべての人に税金を課すという制度のこと。

対象となるのは、日本を観光で訪れる外国人観光客。そして日本から海外へと出国する日本人(海外旅行も含む)です。

もともと出国税というと2015年に富裕層に対して課された 「国外転出時課税制度」のことを指しますが、ここでは割愛します。

なぜ出国税が必要なの?

画像:新倉山浅間公園(忠霊塔) ©FIND47.JP クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示4.0 国際)

政府は、東京オリンピックの開催される2020年までに訪日する外国人観光客4000万人越えの目標を設定しています。日本経済のためにも観光客をどんどん増やしたいという思惑があります。

そのためには、日本をPRするための資金が必要。そして増え続ける外国人観光客に対応するためにも財源が必要。

それらを賄うための財源の柱として今回「出国税」の導入を検討しているのです。

昨年の2016年中、訪日した外国人観光客数は、約2400万人。日本人出国者の数は約1700万人。単純に合算すると4100万人もの人が日本を出国したことになります。

仮に一人当たり1,000円の出国税を徴収するとしたら。

4,100万 × 1000円 = 410億円

かなりの金額ですね!

平成30年の観光庁の観光に関わる予算合計は247億円。(参考:平成30年度観光庁関係予算概算要求概要

つまりこの出国税だけで、観光庁の観光予算を賄うことができ、もっともっとPRや受け入れ態勢を整えるために税金を使うことができるという政府の考えです。

各国の出国税はいくら?

実は、この出国税という制度。名前は違えど世界各国が取り入れている制度でもあります。

名称 金額
アメリカ 電子渡航認証システム(ESTA) 14ドル(約1,550円)
韓国 出国納付金 10,000ウォン(約990円)
香港 出国税 120香港ドル(約1,700円)
中国 出国税 90元(約1,520円)
マレーシア 出国税 73リンギット(約1,940円)
オーストラリア 出国税 55オーストラリアドル(約4,900円)
台湾 空港使用料 500台湾ドル(約1,850円)

 

例えば、アメリカの場合、電子渡航認証システム(ESTA)の申請手数料としてビザ免除国の訪米客を対象に14ドル(約1,550円)の手数料を徴収しています。

韓国は航空機で出国する人に1人あたり10,000ウォン(約990円)の出国納付金を徴収しています。

また台湾のように、出国税という形ではなく空港使用料として出国の際に料金を徴収しているところも多くあります。

僕自身、いままでアメリカ・香港・中国・マレーシアなど行ってきましたが、出国税を取られていることを知りませんでした。航空券のチケットを買うときに手数料と一緒にかかっている場合が多いようです。気に留めなければ全く気づきませんね。

実は、日本も「旅客サービス施設使用料」として各空港で料金が徴収されています。

空港 旅客サービス施設使用料
成田 2,540円
羽田 2,000円
関西 2,650円
中部 2,500円
福岡 945円
札幌 1,000円

空港によって値段が違うんですね。

出国税は賛否両論

そもそも空港使用料(旅客サービス施設使用料)を徴収しているのに、それに加えて出国税まで取る、いわば二重取りをしても良いのか?という議論が出ています。

また世界各国でテロ事件が起きているので、ただでさえ海外旅行を控える人も多く、旅行業界からは出国税による負担増で、さらに海外旅行に出る人が少なくなるのではと反対の声も上がっています。

また、そもそも訪日外国人観光客から恩恵を受けているのは観光業に携わるごく一部の人だけで、その受け入れ負担を出国する日本人に求めるのは筋違いという意見も。

一方京都などたくさんの訪日観光客が訪れている街では、公共交通機関や道路渋滞、騒音被害など地元住民にとっては対策を講じてほしい問題が多発しています。その対策費用に使われるのであれば必要なのかなという思いも。

日本の出国税はいくらになる?

世界各国の出国税を見てみると、1,000円〜2,000円ほどがほとんど。(オーストラリアは特別高くて5,000円近くしますが・・。)

ただ日本は空港使用料もしっかり取っているので、出国税をあまりに高くしすぎると訪日観光客も海外旅行に出国する人も減る結果に繋がりかねません。政府はこれから議論を重ねバランスの良い落とし所を探って決めていくことでしょう。

※ 詳しい金額の話が出てき次第随時更新していきたいと思います。

10/28 追記

10/24に有識者たちによってまとめられた原案が発表されました。その原案によると、1人あたり1,000円という料金が軸となっています。

また対象となる範囲は、外国人観光客のみに限らず、日本から海外旅行に出かける日本人も含まれています。

2019年度中に導入予定とのことです。

まとめ

今回は、いま議論され始めている「出国税」について取り上げました。

オーストラリアのように5,000円近い金額が出てきたら海外行くのちょっと考えるよな〜って思ってたんですが、1,000円という原案が発表された今、1,000円ならまあしょうがないかなと・・。

皆さんはどう思われますか?

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