中国でVISAカードは使えるのでしょうか?
ネットで色々調べてみると、「ホテルなどでは使える」とか「ほとんどのお店で使える」と色々書かれています。
では、本当のところ、中国でVISAカードはどの程度使えるのでしょうか?実際に使ってみました。今回はついでにJCBカードも検証してみます。
中国でVISAカードが使えるか試してみた
海外に行く場合、クレジットカードを使えるかどうかは結構重要な問題です。
事前に中国でクレジットカードを使うことは可能なのか調べてみました。
事前情報
事前に調べた情報をまとめると
- 「中国でクレジットカードはあまり好まれないので、銀嶺カードを持っていくのが良い」
- 「中国でもクレジットカードが普及しているので、地方じゃなければ使えます」
- 「日本のカードが使えるところはほとんどない」
どの意見が正しいのか、間違いなのか、これは実際に中国で試してみるしかありません。
今回、わたしが使ったのは、三井住友VISAクラシックカードです。おまけで、JCBカード代表として、ジャックス 横浜インビテーションカード(ハマカード)も使えるか試してみます。
検証した場所は、中国のホテル、空港、高速鉄道の駅、スーパー、ショッピングモール、飲食店この6つです。
ホテルで
VISA | ◯ |
JCB | △ |
まず始めに検証するのは、中国のホテルです。
結論から言うと、中国の世界的に有名なホテル(ラマダホテルやマリオットホテル)は、VISAカードを使うことは可能です。中国のホテルは、外国人が宿泊できるホテルとそうじゃないホテルがありますが、大抵の日本人が宿泊できるホテルでは使うことができるでしょう。
ただ、Ctrip(シートリップ)やExpedia(エクスペディア)を見てみると、少し郊外で一泊2000円〜3000円という格安ホテルがありますが、そのような格安ホテルではVISAカードが使えない(そもそもクレジットカードに対応していない)ホテルがほとんどなのでご注意ください。
わたしがCtripで予約し、宿泊した深圳海悦商务酒店もクレジットカードは一切使うことができませんでした。ただし、銀聯カードを使うことはできます。
ちなみに、JCBカードは大手の高級ホテルでは使えるところもありますが、使用可能なホテルは比較的少ないです。
空港で
VISA | ◯ |
JCB | △ |
次は空港で使えるかどうかです。
中国の国際空港では、VISAカードを使うことは可能です。食事やお土産の購入など大抵の場面で使うことができます。もしもの時にチケット購入でも使うことができます。
ただし、全てのお店で対応しているというわけではなく、コンビニやバスチケット売り場でも、クレジットカードに対応していなお店も存在するので、確かめてから使うことをおすすめします。
ではJCBカードはどうでしょうか?VISAカードと比べるなら、使える場所は少なくなります。ただ、免税店では使えるお店もあるので、全く使えないというわけではありません。
ちなみに、空港からタクシーで市内に行きたいなら、必ず現金を用意しておきましょう。中国のタクシーでクレジットカード決算はできません。
高速鉄道の駅で
VISA | ✖ |
JCB | ✖ |
次は、中国の鉄道で使えるかです。
中国の高速鉄道の主にチケット購入の場面ですが、大抵の窓口でVISAカードを使うことはできません。街中のチケット販売店でも、もちろん使うことはできません。また高速鉄道の駅の構内でも使える場所は限られています。駅構内に飲食店もありますが、大抵、銀聯カードしか対応していません。
ということは、もちろんJCBカードも使うことはできないということです。
もし、高速鉄道のチケット購入を考えているなら、事前にCtripを使って、オンライン予約での購入をオススメします。オンライン購入なら、VISAカードもJCBカードも使うことが可能です。
参考記事:中国高速鉄道の予約と乗り方|事前予約がおすすめの理由
スーパーで
VISA | ◯ |
JCB | △ |
次は中国のスーパーで使うことができるかです。
輸入系のスーパーや大きなスーパーならVISAカードを使って支払いすることができます。家の近くのイオンでもしっかり使うことができました。ただ、中国の地元のスーパーや市場では全く使うことはできませんのでご注意を。
ではJCBカードはどうでしょうか?JCBカードは輸入系のスーパーなら使うことができましたが、VISAカードが使えたイオンでは使うことができませんでした。
ショッピングモールで
VISA | △ |
JCB | ✖ |
次に、大型ショッピングモールで使うことはできるかです。
最近新しく出来た、ショッピングモールで実際に使ってみましたが、VISAカードが使えるお店は一部です。中には「大丈夫ですよ」と言われて渡したものの、読み取れず返してくる、ということもありました。
ただし、高級ブランドのグッチやカルティエなどが入っている高級ショッピングモールでは、使える店舗が多くありました。
JCBカードはというと、お察しの通り使えるお店はほぼ無いという結果でした。
飲食店で
VISA | △ |
JCB | ✖ |
最後に、飲食店で使えるかです。
これは、VISAカードは使えますが、使えるお店は多くありません。観光地になっているような有名レストランや、日本人が多い場所の日本食レストラン、大型ショッピングモールに入っている有名飲食店なら使えるところもあります。
もちろん地元の人が行くような食べ物屋や、レストランでは使うことができません。
となると、JCBカードが使えるところはほぼありません。
検証結果
このような検証結果になりました。
ホテル | 空港 | 鉄道の駅 | スーパー | モール | 飲食店 | |
VISA | ◯ | ◯ | ✖︎ | △ | △ | △ |
JCB | △ | △ | ✖︎ | △ | ✖︎ | ✖︎ |
参考
VISAカードは、大小あれどほとんど場所で使える。VISAカードが使えないところは、そもそもクレジット決済が出来ない。
JCBは、使える場所が限られる。
海外旅行には、「複数枚のクレジットカードを持っているなら安心」と言われますが、特に、VISAカードは最強です。クレジットカードが使える店舗ならどこでも使うことができました。VISAカードが使えないところは他のクレジットカードも使えませんでした。正直、「このカードさえあれば、大抵の場所で支払いは大丈夫」と感じるほど頼り甲斐のあるカードです。
おまけで調べたJCBカードは、残念ながら中国では使える場所が限られていました。なんとなく、「かませ犬」にしてしまった感がありますが、そんなつもりはなかったので勘弁してください。
名誉挽回でJCBカードの良いところを一つ。JCBカードを持っているならば、世界60箇所にあるJCBプラザを利用することができるので、持っていて決して無駄なカードではありません。
参考記事:JCBは海外で使えるのか?使えないところがあるという噂の真実は?
前述したように中国はクレジットカードより、銀聯カードの方が主流なので、日本と比べてクレジットカードはそれほど普及していないとの印象を受けました。
どこのクレジットカードが良いか
では中国に持って行くなら、どこのクレジットカードが良いのでしょうか?
わたしは、中国に来る前にこの記事を参考にしました。
海外旅行におすすめのクレジットカードは?全800枚を徹底比較しランキングにまとめてみた
わたしがクレジットカードを作る際、特に重要視したのが、海外旅行保険が付いているかどうかです。上記の記事にも書いていますが、三井住友VISAクラシックカードは海外旅行保険が付いており、他のカードは保証期間が出国から3ヶ月(90日)以内なのに対し、三井住友VISAクラシックカードは出国後に初めてカード利用条件を満たした時点から3ヵ月間(かつ旅行期間中)が保証期間だからです。海外移住者には特におすすめです。詳しくは下の参考記事をご覧ください。
特に三井住友VISAクラシックカードはスーパーでも使えて、日本と同じように決済することができるのでおすすめです。中国の口座を作ったり、中国の電子マネー「アリペイ」に登録しなくても買い物をすることができます。これらの手間がいらないのは、地味に便利です。
ちなみに、今回使ったJCB代表のジャックス 横浜インビテーションカード(ハマカード)も、おすすめです。中国ではあまり力を発揮しませんでしたが、JCBカードのサービスの手厚さが良いので持っています。
わたし個人的には、中国に来るならこれら2つのカードを持って来ることをおすすめします。
三井住友カードを使って、海外旅行保険を3ヶ月以上に延長する裏技がスゴい
ただ、中国でも地方ではあまりクレジットカードは普及していないので、地方に行く方には銀嶺カードをおすすめします。三井住友銀聯カード(ぎんれんカード)なら、中国のほぼ全てのお店で使うことが可能です。
中国への出張旅行・留学には銀聯カードが必須です!おすすめの作り方・申し込み方法は?
中国のクレジットカード事情
今回検証したのはクレジットカードですが、中国で一番有名なカードは、銀聯(ぎんれん)カードです。UnionPay(ユニオンペイ)とも呼ばれており、世界中で使える中国が作ったカードです。
ただ、この銀聯カードは、クレジットカードではなくデビットカードです。
クレジットカードとデビットカードの違い
クレジットカードは、商品を購入すると、まずクレジットカード会社が店舗に支払い、後日カード会社がクレジットカード所有者にまとめて請求をする。
デビットカードは、商品を購入すると、即時、銀行口座から引き落とされる。
中国でデビットカードが主流である理由は、「中国国内での貧富の差が激しいため」と言われています。低所得者は、クレジットカードを持とうにも審査に通らないため持つことが出来ない、という現実があります。また、逆説的ですが、中国国内でデビットカードが主流で、クレジットカードに対応している店が少ないため、クレジットカードは不便という理由もあります。
ちなみに、中国に来るなら銀聯カードを作っておくの1つの手です。
まとめ
検証前に、調べた情報は両方正しかったようです。中国でVISAカードは使えましたが、以前として銀聯カードが強いのも確かです。
中国国内でもクレジットカードの発行は年々増えているようですが、使える場所はまだ少ないです。
検証した結果、世界No1のクレジットカード「VISAカード」は最強でした。
海外旅行の必須アイテム
海外旅行の準備といえば、忘れてはならないのが《クレジットカード》です。支払いや買い物、もしもの時の海外旅行保険もクレジットカード一枚あれば解決!
でも、どこのクレジットカードが使えるのでしょうか?海外旅行にぴったりのクレジットカードをランキングでご紹介します。
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