海外旅行の情報サイトを見ていると、英語習得のためのおすすめの教材や英会話スクールなどを売り込んでいるページをよく見かけます。
今の時代は、英会話教室に通わなくても、スピードラーニングとかスカイプによるマンツーマン授業などの便利な教材がいろいろありますね。
でも、僕はそういった高額な教材や英会話教室などには通ったことがありません。それでも、現在海外でコミュニケーションに困ることない程度の英語を話すことができます。そんな僕がただ一つおすすめする英会話勉強法は「NHKラジオ講座・基礎英語」です。
僕がNHKのラジオ講座・基礎英語をおすすめする3つの理由
僕は今まで塾や習い事に行ったことがありません。それは、家がそこまで裕福ではなかったからです。
ただ唯一、母親が毎月書店で買ってきてくれていたのが、基礎英語のテキストでした。
本当は塾に通ったりしてみたかったんですが、贅沢は言えなかったので、平日の夕方6時から始まる15分間のラジオ放送が僕の楽しみでした。
今になって思うのですが、この基礎英語のおかげで、僕は英語の"耳"を培うことが出来たと思います。
基礎英語は、学生向けのプログラムだと思われる方もおられるかもしれません。しかし、これから海外旅行や海外移住に備えて、英語の勉強を始めようと思われる方にもとてもおすすめの勉強法です。
ココがおすすめ
❶ 英語の"耳"を培える。
❷ コスパが良い。
❸ 英語勉強の"礎"となる。
❶ 英語の "耳" を培える。
海外での英会話において一番重要なのは、英語を話す能力でも、きちんとした文法の英語を理解できる能力でもありません。本当に重要なのは "耳" つまりリスニングの力です。
例えば・・
いま話題のスポットであるトランプタワーに行きたいのですが、道がわかりません。
道行く人に聞いてみることにします。
正しい尋ね方は、
ですが、別にこんな風に正しく尋ねれなくても大丈夫です。
これでも十分意味は伝わるので、ニューヨーカーたちは親切に教えてくれます。
最終手段として、【TRUMPTOWER】と単語のみを連呼しながら、指をあちこち挿すだけでも、あなたがトランプタワーを探しているんだなというのは伝わります。
このように、正しい英語を話せなくても、ジェスチャーと雰囲気で、伝えたいことは伝わるのです。
重要なのはここからです。
相手が次のように説明してくれたとします。
もしも、英語を聞き取るリスニング能力が弱いとなかなか説明されていることを聞き取れず、トランプタワーまでの道のりは長い長いものになってしまうことでしょう。
このやり取りを見て、イッテQの出川イングリッシュを思い出した方も多いかもしれません。出川はお世辞にも英語が上手いとは言えません。ですが、不思議なことに毎回なんとか目的地にたどり着いてしまいます。
出川は、ジェスチャーで自分が行きたいところをうまく伝え、そして聞き出した単語を使って、道を切り開いていきます。
ここで注目すべきポイントがあります。
出川は相手が話した単語を、聞いた発音のまま自分も発音して次から次に聞いていきます。日本語字幕のカタカナ表記にするとめちゃくちゃで、とても通じないはずの出川イングリッシュはネイティブには通じてしまうのです。
そう、出川は英語を聞く "耳" の力がすごいんです。ネイティブの発音をしっかり聞き取って真似できるからこそ毎回ちゃんとゴール地点にたどり着くことができるのです。
この例からも分かるように、英会話において一番重要なのは、"耳" つまり相手の言った英語を聞き取るリスニング能力なんです。
英会話は、しゃべれなくても通じるがリスニングができないと困る。
では、なぜNHKラジオ講座の基礎英語が、リスニングの耳を鍛えるのに良いのでしょうか。
テレビと違いラジオは映像を見ることができません。唯一の情報は全て耳から入ってきます。そのため、全神経を耳に集中させて英語を聞き取る必要があります。これを繰り返すうちに、自然と耳から英語を取り入れやすい状況を作り出すことができるのです。
僕はテキストを見ずに英語を聞き取れるよう、目を閉じて集中して聞くようにしていました。そしてどうしても聞き取ることが出来なかったところを繰り返し集中して聞いていました。
当時は、ラジオをカセットテープに録音して何度も聞いたものです。
この基礎英語のおかげで、中学校時代の英語はリスニングが大の得意でした。
❷ 毎月たったの450円。Kindle版なら410円。
もう一つ、基礎英語をおすすめする理由は、ほとんど費用がかからないからです。
かかる費用は、毎月のテキスト代450円のみ。電子版のKindleなら410円です。
よく宣伝などで耳にしたことのあるスピードラーニングなどは、20万円以上かかるコースが主流だったりします。
もしそれだけのお金を英会話教材に充てようと思っている方がおられるなら、まずは基礎英語を試してみることをおすすめします。
そして、基礎英語で十分耳を慣らし、高い教材を買おうと思っていた分を海外旅行費用に充てて実践練習してみる方がよっぽど上達すると僕は思います。
③ 英語の勉強の礎を築ける。
もちろん基礎英語をやっておけば、全ての英語をカバーできるという訳ではありません。でもその「基礎英語」という名前から分かるように、英語の「基礎」は十分に学ぶことができます。
基礎つまりベース(土台)がしっかりしていないと、他にどんな勉強をしてみたところで、英語をしっかりと自分のものにするのは難しいものです。
そして英語の基礎だけでなく、同時に英語勉強のルーティーンの基礎も築くことができます。1日わずか15分のラジオ放送ですが、毎日続けることで、勉強の習慣を自分の中に刻み込むことができます。
この習慣が身につけば、基礎英語を卒業した後も、自分のスタイルに合わせた英語の勉強を楽しむことができることでしょう。
僕の場合、基礎英語のあとは、英会話の参考書キクタンというシリーズで勉強を続けました。
リスニング用のCDも付いているので、基礎英語と同じように耳から単語をインプットし、その単語の使い方を自分のものに取り入れることが出来たのですごく良い教材でした。
ここまで、NHKのラジオ講座が英語学習にとても良い教材だということを書いてきました。
ただ、基礎英語聞いてみたいけど、そもそもラジオが無い・・という方も多いかもしれません。僕らの学生時代はラジカセの時代だったので、ほとんどラジオを持っている時代でしたが、最近はネット世代なのでラジオ持っていない人も多いことでしょう。
ラジオがなくても基礎英語は聞ける。
実は、ラジオがなくても基礎英語は聞くことができるんです。ラジオは持ってなくても、きっとスマホやタブレットは持っていることでしょう。
アプリを使うことによって、NHKラジオ講座を聞くことができます。もちろん無料です。
この「らじるらじる」アプリを使うと、どこにいても外出先でもラジオを聞くことができます。
こちらのアプリはストリーミングサービスなのでネットの通信が必要です。
【らじるらじるアプリ + Kindleアプリ】 の組み合わせが便利。
先ほど少し触れましたが、NHKの基礎英語のテキストは電子版でも購入することができます。Amazonの提供するサービスであるKindleアプリを使うと、スマホやタブレットでテキストを見ることができます。
ということは、スマホの「らじるらじるアプリ」でラジオ を聞きながら、同じスマホの Kindleアプリでテキストを見ることができるということなんです。
・Kindle版の基礎英語
便利な時代になりましたね。僕の学生時代はラジオの前に座って、テキストを手に持って勉強していましたが、いまはそれがスマホ一台で完結できちゃうんですね。
これなら、忙しい学生さんも登下校時などに聞くことができますし、会社勤めの方も電車やバスの中で勉強することができますね。
自分の好きな時間に聞くことも可能。
そんな方のために、ラジオの放送時間に縛られず、自分の好きなタイミングで基礎英語を聞く方法も用意されています。
なんと一週間遅れで前週に放送した番組すべての再放送を好きな時間にストリーミングで聞くことができるんです。これなら聞き逃しもなく、放送に付いていくことが出来ますね。
まとめ
英語の基本、それは "耳" です。その "耳" を鍛えるのにピッタリのラジオ講座・基礎英語。
僕が学生だった時代と比べて、より簡単にスマホで基礎英語を聞けるようになっているので、忙しい人でも勉強にも励みやすいと思います。
自分にあった英語学習教材を探しておられる方はぜひ効果的に学べる基礎英語を試してみましょう。基礎英語で培った英語は必ず海外旅行や海外生活で役立ちます!