ネパールに旅行に来られるみなさん!今回は、ネパールのトイレ事情についてご紹介します。
「トイレを知ればその国がわかる」をスローガンにディープなネパールのトイレ情報をお届けしますよ。
- トイレットペーパー流しちゃだめってほんと?
- ネパールのトイレって便器とかあるの?
- ネパールを観光中に急にもよおした場合、どうすればいいの?
などなど気になるけど聞きにくい疑問にお答えします。
ネパールのトイレは和式?洋式?
では、まずネパールのトイレってどんなのでしょうか?
場所によっては結構多種多様なのですが、結論から言うと、和式・洋式どちらもあります!
ただホテルやゲストハウス・レストランやカフェなどでは、洋式の方が多くみられます。
ここでちょっと安心される方も多いと思うのですが、いやいやちょっと待った。
ネパール人のトイレの使い方が、日本人の常識と大きく違うんです!
ネパール人はどうやってトイレを使うの?
ネパール人は基本的にトイレットペーパーを使いません。
「じゃあ、どうやって?」
はい。ずばり、セルフウォシュレットなんです!
ヒンドゥー教では右手は清い手、左は不浄の手、とされています。
が、それは「宗教上の教え」にとどまらず、「文字通り」の意味でもあります。
ネパール人は基本的に右手で食事をし、左手はセルフウォシュレット専用。
日本人の価値観からいくと、「うげー、汚い!」と思うかもしれませんが、ネパール人からすればトイレットペーパーを使う方が汚いと感じてしまうそうです。
そこは、文化の違いですね。
セルフウォシュレットの方法は二つ。
①バケツ&柄杓
用を足した後に、バケツの中から柄杓で必要な分の水をすくい、おしりをちょちょちょっとゆすぎます。
ゆすいだあとは、バケツの中の水を、排泄物めがけて勢いよくかけます。
和式トイレなど流すボタンがついていない場合も多いので、このようにして流します。
②ホース
場所によっては、便座脇にホースがついているところがあります。
ホースを握ると、水が出てくるので、それでデリケートゾーンの汚れを流します。
こういったホースは洋式トイレとの組み合わせでよく見られます。
ホースでデリケートゾーンを洗ったら、あとは流すボタンで排泄物を流します。
トイレットペーパーは置いてある?流していい?
ホテル以外、基本的にトイレットペーパーは置いていない!と思っておくと、いざという時に慌てなくて済みます。
もし、トイレットペーパーが置いていたとしても、まず流してはいけません。
というのも、トイレットペーパーが水に溶けないこと、また配管工事が十分でなく狭いことなどの理由でトイレットペーパーを流すと詰まってしまうんです。
ホテルやレストランでは、トイレットペーパーとセットでサニタリーボックスとしては似つかない大きさのゴミ箱が据え置かれています。
そのゴミ箱に使用済みのトイレットペーパーを捨てるようにしましょう。
女性の生理用品なども、同様にそのゴミ箱に捨てれば大丈夫です。
ネパールのトイレの水圧は?
水圧も決して安定していない国、それがネパール。
流すレバーをひねっても、水が全く流れないこともあれば、ちょろんと気持ちだけ流れることもあります。
そもそも、上で書いたように流すボタンのないトイレも多くあります。
日本と同じような水圧で流れるトイレに出会った時はラッキーですね。
外国人はどうやってトイレを使えばいい?
ネパール人のようにトイレを使えれば混乱しないで済むのでしょうが、わたしたち日本人には中々抵抗がありますよね。
わたしがいつもしているトイレの使い方をご提案します。
①三種の神器を持参する。
三種の神器とは、水に流せるティッシュペーパー、除菌シート、ビニール袋の三つです。
この三つは、ネパール旅行の必需品と言っても過言ではありません。
ぜひ準備しておくことを強くおすすめします!
②トイレに入り、水圧チェック。
まずトイレに入り、水圧をチェックします。
慢性的な水不足のカトマンズでこれをすると、資源の無駄遣いのような気持ちにもなりますが、我々日本人にとっては大切なことなので、今一度チェックしておきましょう。
ここで、流すレバーや流すボタンのないトイレ、水が流れないトイレ、水圧の低いトイレにあたってしまった場合、自分と深く向き合って用を足すか決めてください。
余裕があるなら、別のトイレを探すことをおすすめします。
③便座を拭く。(適宜)
セルフウォシュレットする時に、便座を濡らしてしまうのでしょうか。
ネパールのトイレは便座が濡れていることが多いです。
あらかじめ用意しているティッシュペーパーや除菌シートで便座を拭くと清潔に使え、安心ですね。
④用を足す。
通常通り、用を足します。
⑤水に流せるティッシュペーパーで拭く。
水に流せるティッシュペーパーでデリケートゾーンを拭きます。
もしゴミ箱があれば、ティッシュペーパーをそこに捨てます。
なければ、かつ水が流れない、または水圧が低くティッシュペーパーが流れなさそうであれば、ティッシュペーパーを持参したビニール袋に入れて持ち帰ります。
ホテルでは、大抵どこもゴミ箱が据え置かれているので、ホテルに帰ってからティッシュペーパーを処分します。
汚いティッシュペーパーを「持ち歩く」と言うのに抵抗があるかもしれませんが、前述の通り、ネパール人はトイレットペーパーが浮いていたりするのを汚いと感じてしまいます。
お互いの文化を尊重しつつ、相手に嫌な思いをさせないよう行動できるといいですよね。
急にもよおした場合どうすればいい?
ネパール旅行で安心して使えるトイレ
・高級ホテル
・外国人の多いカフェ
大抵、高級ホテルの1階にはトイレがあります。
定かな情報かは分かりませんが、高級ホテルでは、国際基準として宿泊しない観光客にもトイレを貸すことが定められているとか?(本当ですかー?)
わたしも、ネパール旅行中何度もホテルに駆け込んでトイレを貸してもらったことがあります。
断られたことは一度もありません。
外国人観光客と分かれば、無料でトイレを貸してくれるところがほとんどですね。
また、外国人の多いカフェやレストランなども比較的トイレが綺麗な場合が多いです。
ひとつ注意しておきたいのが、その店舗保有のトイレかどうか!
その建物全体で使っているトイレの場合、あまり綺麗でないことが多いので覚えておくとよいでしょう。
公衆便所はおすすめできない!
ネパールにも他の東南アジア同様、有料の公衆トイレが存在します。
バスパークなどに設置されていることが多いのですが、はっきり言っておすすめできません!
在住者ならともかく、普通の観光にきた旅行者が使うにはディープすぎます。
汚いし、真っ暗だし、掃除も行き届いていないし、臭いし。
わたしも一度だけ使ったことがあるのですが、もう二度と使うまいと心に決めました。
ほんと、引くレベルで汚いです。
旅行者の皆さん、お気をつけを。
まとめ
トイレひとつとっても一筋縄では行かない国ネパール。
結論から言うと、ホテルやゲストハウスで極力済ませてから出かけるのがおすすめです!
あと、水に流せるティッシュペーパーと除菌シート、ビニール袋をお忘れなく!
では、楽しいネパール旅行を!