最近の中国は、キャッシュレス社会。
とても便利な反面、僕ら旅行者にとっては結構困るシステムでもあったりします。
ということで、今回は、中国での支払い方法について書いてみたいと思います。
中国に行ってから困ることのないよう、日本にいるうちからしっかり準備しておきましょう。
中国のキャッシュレス化の波はどれほど凄いのか?
日本でもようやくApplePayや楽天Payなどの電子決済サービスを扱うお店が増えて来ましたね。
ですが、中国のキャッシュレス化は驚くべきほど急速に進んでいます。
最近では、高速道路もスマホのアプリに車のナンバーを登録するだけで自動支払いができるようになっています。
スマホ一台で生活ができてしまう国。それが中国です。
中国での支払い方法
それでは中国での支払い方法をおすすめ順に並べてみたいと思います。
① 電子マネー
一番ベストな方法は、電子マネーによる支払いです。
スマホ1台あれば、支払いに困ることはありません。
実際に、中国在住のたびハックのライターによると、「1年間暮らして電子決済(WeChatPay・アリペイ)が使えなかったのは近所の小さなお茶屋さんだけ」とのこと。
いかに電子決済が普及しているかが分かります。
電子決済の中で、特に使われているのがこちらの2つ。
・WeChatPay(微信支付)
WeChatPayは、中国版LINEと言われる WeChatの電子マネーです。
世界で12億人が登録しており、現在中国ではアリペイと熾烈なシェア争いを繰り広げています。
普及率はWeChatPayの方がやや優勢か?と言う感じです。
僕も使っていますが、お金のやりとりも簡単ですし、支払いもQRコードを見せるだけで良いのでとても楽です。
追記:2019年9月以降、「中国の銀行口座を持たない」日本人旅行者がWeChatPayを使うのは難しくなりました。
・アリペイ(支付宝)
アリペイは、中国ネット事業最大手の「アリババグループ」が展開している電子決済サービスです。
どちらのサービスも、すごく便利なのですが、現在日本人が登録するのは非常に難しくなっています。
WeChatPayもアリペイも、最近では登録が厳しくなり、僕ら外国人が登録するには中国国内の銀行口座が必要になっています。
旅行者が銀行口座を作るのは至難の技。
追記:2019年11月より、旅行者向けのサービス「Alipay Tour Pass」が開始されました。
こちらは、90日間のみ、2000元(約32,000円)まで、と制限はあるものの、日本のクレジットカードでの登録・チャージが可能です。
短期の中国出張や、旅行の際に使えるので、今一番おすすめのサービスです。
金額の上限が気になる方は、高額な買い物は「銀聯カード」、コンビニや駅の切符など少額の支払いは「アリペイ」と使い分けるといいでしょう。
② 銀聯カード
銀聯カードは、簡単に言うとデビットカードです。UnionPayと聞くと知っている方も多いかもしれません。
銀聯カードは累計65億枚以上発行されています。中国の人口をはるかに上回り世界人口に匹敵する枚数が発行されていることになります。恐ろしい数ですね。
それだけ、中国では銀聯のサービスが普及していると言うことです。現在国内2000万店以上の店舗で利用でき、大都市から地方都市の田舎までどこでも使えます。
詳しくは【項目③クレジットカード】で後述しますが、クレジットカードが使えない店舗でも銀聯カードは使えるというパターンが多いです。
この銀聯カード、中国の銀行口座の開設と同時に発行してもらえるのですが、実は日本のクレジット会社でも簡単に発行することができます。
三井住友銀聯カード なら、中国の銀行口座を持っていなくても大丈夫。
しかも年会費無料なので、中国旅行や出張の機会がある方はぜひ。
WeChatPayや、アリペイなどの電子決済の登録が難しくなっている今、銀聯カードはぜひ持っておきたいアイテムです。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
③ クレジットカード
中国国内でクレジットカードは使えるのか?
実際に歩きまわって調査した結果がこちら。
VISAカードは、ある程度使えますが、JCBに関しては、使えるところはごく一部だけという結果になりました。
電子決済や銀聯カード(ユニオンペイ)が普及しているため、そもそもクレジットカード決済に対応していないお店が多いです。
なので、中国旅行の際は、クレジットカードが使えない場合もあるということを念頭に置いておきましょう。
④ 現金
中国での支払いの最終手段、それが現金。
現金至上主義の日本では考えられない文化ですね。
みんな、スマホ決済で支払いを済ますので、そもそも現金のやり取りを行なっていないお店もあります。(従業員の不正防止のため)
僕ら旅行者が気をつけたいのは、地下鉄などの交通系の支払いです。交通系の支払はクレジットカード対応していないので現金が必要です。
例えば旅行者に便利な「交通カード」。(SuicaのようなICカード)
こちらは、クレジットカードでの購入ができないので購入する際は現金が必要です。(ちなみに「銀聯カード」なら購入可能なところも多い)
中国元を手に入れるには、クレジットカードのATMキャッシングがお得。
セディナカードは、ATM手数料もかからず繰り上げ返済もできるのでかなりおすすめです。
まとめ
今回は、中国での支払い方法についてまとめてみました。いかがでしたか?
長期滞在なのか短期の旅行なのか、あるいは中国で働く予定なのか、自分の旅のスタイルによっても支払い方法は変わってきます。
中国に住所のある長期滞在者 → 銀行口座を開設し WeChatPay・アリペイなどの電子決済を。
旅行者や出張者 → 「Alipay Tour Pass」と、日本で簡単に作れる「銀聯カード」の併用がおすすめ。
いざ中国に行って不便を感じることがないよう、事前にしっかり準備をしておきましょう
中国でネットを使うならレンタルWiFiがおすすめ
中国では、政府がネットを監視、規制しているので、G-mailやGoogleマップ、LINEといった、普段使っているサービスを日本と同じように使うことができません。
その規制を回避する一番簡単かつおすすめな方法はレンタルWiFiです。
僕がいつも海外旅行や出張で使ってるのは「グローバルWiFi」です。
グローバルWiFiはVPNプランが充実!
グローバルWiFiは、中国向けのプラン(VPNプラン)がとても充実しています。
今年の4月以降、特にネットの取り締まりを厳しくしている中国ですが、グローバルWiFiに問い合わせたところ、現在でもまったく問題なく使えているとのこと。
またグローバルWiFiは、トラブルが起きたときに24時間LINEで相談できるので安心です。
中国旅行・出張の際は、VPN付きのレンタルWiFiを準備しておきましょう。