日本のSIMロックのかかっているiPhoneを中国に持ち込んでも、そのままでは使えません。
でも、中古で買ったiPhoneやSIMロックのかかったままのiPhoneを持っていると、中国で使えるようにSIMロック解除をしたいと思うことがあります。
中国のSIMカードを使いたい場合は、主に次の3つの方法があります。
- SIMフリーのiPhoneを持ち込む
- 日本でSIMロック解除する
- 中国でSIMロック解除する
SIMフリーのiPhoneを購入した方は、何の問題もなく中国で使えます。日本でSIMフリーにする方法もいろいろあるのでご存じかもしれません。
この記事で解説したいのは、3.中国でSIMロック解除する方法についてです。
中国でSIMフリーにするメリット・デメリット
中国でSIMロック解除することに抵抗がある方もおられるでしょう。ほんとうに大丈夫だろうか。故障したりしないだろうか。と不安を感じるかもしれませんね。
実際には、街のあちこちにiPhone修理やロック解除を請け負う店があり、確かなスキルを持った店員がたくさんいます。またiPhoneを製造しているノウハウがありますので、下手な日本の店よりも技術はしっかりしていると思います。
メリットとして挙げられるのは、こんなところ。
- とにかく価格が安い
- 半年縛りなども関係ない
中国でSIMロック解除を頼むと、その安さに驚くはずです。日本だと1〜3万円近くかかるところ、1,000円〜8,000円くらいでロック解除できます。
日本ではキャリアの半年縛りがあるため、購入後の半年間はSMロック解除ができません。でも中国であれば、購入後すぐにSIMロック解除が可能です。
一方のデメリットは、
- Appleの保証を受けられなくなる恐れがある
- ある程度の語学力が必要
「Appleの保証が受けられます!」とうたっている店もありますが、実際のところは分かりません。可能性としてAppleの保証が受けられなくなることもありえるでしょう。
ちなみに、中国のアップルストアでは日本で買ったiPhoneの修理は一切受け付けてくれません。AppleCareに加入していても、日本で買ったiPhone(正規品で改造も何もしていない)は門前払いされましたのでご注意を。
さらに、店員と交渉したり、チャットで話したりするためある程度の語学力が必要です。自信がない方は現地の喋れる人にお願いするといいでしょう。
一番安い方法のメリット・デメリット
では、一番安い方法からご紹介します。
電気街や、雑居ビルに必ず携帯電話修理の店がありますので、まずはここに行きましょう。
チャイナモバイルやチャイナ・ユニコムの店ではありません。個人がやっているようなこんな感じの店です。
ちなみに中国語でSIMロック解除は「解锁」と書きます。
店の看板を見てみて、「解锁」という文字があれば、iPhoneのSIMロック解除ができると考えていいでしょう。
ただし、こういう店のSIMロック解除の方法は「SIM下駄をはかせる」方法です。「2000円!海外(中国)でiPhoneをSIMロック解除して使う方法」という記事の中でも紹介していますが、日本から購入することも可能です。
中国では、「GPPLTE」という名前のSIM下駄が有名です。
タオバオで買うと30元くらで買えますが、設定がややこしいのでお店でやってもらうといいでしょう。元手が30元くらいなので、工賃込みで50〜100元くらいで出来るはずです。これ以上高い店はぼったくってますので、交渉するか店を変えましょう。
メリットはこちら
- 日本円で1,000円くらいでSIMフリーにできる
- 即日、1時間くらいでSIMフリーになる
デメリットもあります。
iphone5 5s 5c 6 6S SEの場合、中国電信のSIMカードのみ4G、3Gに接続できます。中国移動、中国聯通(China Unicom)のSIMカードを使うと2Gしか接続できません。2Gっていつの時代やねん。
iPhone4Sはどの会社でも3Gに接続できます。
通話は問題ありませんが、WechatやQQ、safariなどへの接続がかなり遅くなるので、それが割り切れる人のみ、という感じです。
またiOSアップデートに対応していない場合があり、アップデートした途端使えなくなることもあるそうです。
さらに、下駄を使うと中の基盤が壊れてしまうおそれがあるので敬遠している人も。
中古のiPhoneやサブのiPhoneをSIMロック解除したい場合はこの方法でいいかもしれませんが、確実にSIMフリーにしたい方は次の方法がおすすめです。
完全にSIMフリーにしたい場合はこちらの方法
日本では「ファクトリーアンロック」として知られる方法です。
中国からも申し込むことができ、日本に比べると格安なのが特徴です。
私が頼んだところでは、このような料金でした。※1元=15円計算
- 4s:39.9元(600円)
- 5~5c:150元(2250円)
- se~5s:240元(3,600円)
- 6~6p:450元(6,750円)
- 6s~6sp:480元(7,200円)
- 7~7p:520元(7,800円)
日本と比べるとかなり格安です。
しかもタオバオから頼むことが出来ます。タオバオの検索窓に「iPhone 解锁 日本」と入れると幾つかの会社がヒットします。
その中で、信頼できそうな会社を選び料金を支払います。IMEI等の情報を送るだけで、1〜3週間でSIMロック解除が完了します。本体を送る必要が無いので安心です。
メリットはこちら
- 完全にSIMロック解除でき、どんなSIMカード(海外のも)も使うことが出来る
- 日本でSIMロック解除するよりは格安
一方のデメリット
- 1〜3週間かかる
- 管解(公式のロック解除)と宣伝しているが、決して公式な方法ではない
ちなみに現在、この方法を使って、格安で買ったiPhone6SをSIMロック解除中です。
まとめ
半年待てば、キャリアで安くSIMロック解除出来るようになったので、需要は減っているかも入れませんが、古いiPhoneを使っていたりするとSIMロック解除は必須です。
「SIM下駄」を使うか、「ファクトリーアンロック」を使うかは悩みどころですね。最初にSIM下駄方法を試してみて、ダメならファクトリーアンロックというのもありでしょう。
最近では安くSIMフリーのiPhoneも出ていますので、オークションなどで購入するのも一つの手ですが、やはり手元にあるiPhoneをできるだけ長く使えば節約になります。
楽しいSIMフリーライフを!