海外旅行や出張の強い味方になるSIMフリーのモバイルルーターをおすすめ順にランキングしてみました。
私自身も「海外在住・海外出張あり」という立場なので、実際に購入して試してみました。
主な条件はこんな感じ。
- 中国、台湾、東南アジアはもちろん世界中で使えるか(もちろん日本でも)
- LTE対応かどうか(速度大切!)
- 電池持ちが良いか(充電切れだけは勘弁)
- 設定が簡単か
- 現地SIMを差したらすぐに電波をつかむか
- 携帯しやすいか
- デザイン性(できれば)
これらの条件に合うSIMフリーのモバイルWi-Fiを色々と調べた結果、現時点で非常に満足できるモバイルルーターを購入しました。
早速、ランキングしてみたいと思います。
1位:ZMI Battery Wi-Fi MF855
1位は「変態モバイルルーター」「モバイルルーターの革命」とも評される「ZMI Battery Wi-Fi MF855」。革命は言い過ぎだと思いますが、変態はその通りです。
主な特徴はこちら
- 7800mAhのバッテリー搭載(No.1)
- 連続通信時間:18.5時間(No,1)
- 値段が安い!(No.1)
- SNS受信機能がある
- 世界中で使える
- LTE対応
- モバイルバッテリーとして、iPadも充電可能
- 難点はやや重い(約235g)ことと通信速度
大きな特徴は7800mAhのバッテリーを搭載しているという点。
モバイルバッテリーにしか見えないのに、モバイルルーターとしての最新機能も合わせ持っています。
もちろん世界中で使えます。実際に中国や台湾で使っていますが非常に快適です。
海外では充電できない環境も少なくなく、「長持ちは正義」です。バッテリーが切れるとただの文鎮ですので。「ZMI Battery Wi-Fi MF855」の連続通信時間は約18.5時間と他の機種の2倍近く持ちます。これだけ長持ちするモバイルルーターは他にありません。連絡を取る場合など点けっぱなしで使うことも多いので、「長持ちするモバイルルーター」を探している方には断トツでオススメです。
購入する前はバッテリーの重さがちょっと気になっていました。約235グラムと今回紹介する機種の中では2番目の重さとなっています。それでも買ってみて気づいたのですが、他の機種の場合は別にモバイルバッテリーを持ち歩くのに対し、「ZMI Battery Wi-Fi MF855」にすると、モバイルバッテリーが不要となり、トータル的には軽量化します。結果的に荷物は減るのでスッキリします。
LTE対応で速度もそれなりに出ます。他機種と比べると、下り最大112.5Mbpsはやや見劣りするのですが、体感的には遅いとは感じません。ただし、動画をガッツリ見るのには向いてないと思います。
一方、設定などは非常に簡単で、すぐに使えるようになりました。他の機種と違い、液晶がついていないのですが、専用のアプリがあるので不便は感じません。
さらに驚きはその値段!Amazonで1万円以下の白ロムを購入することができます。これだけの機能がありながらこの価格。他の機種に比べるとコストパフォーマンスは最高です。なんならもう一台買いたいくらいです。
実際にレビューした記事はこちらです。
「ZMI Battery Wi-Fi MF855」をレビュー!モバイルルーター兼モバイルバッテリーになる一台二役の優れもの
2位:NETGEAR AirCard AC785-100JPS
2位は、Amazonでも高評価を集めている「NETGEAR AirCard AC785-100JPS」。
主な特徴はこちら
- 最大15台までの端末が同時接続可能(No.1)
- 1.77” カラー液晶 見やすい画面
- 世界93カ国でつながる
- WiFiレンジ機能でバッテリー長持ち(約10時間)
- LTE対応
- 重さ127gとかなり軽量
- 値段が安い
- 下り最大150Mbps
公式サイトでは93カ国で使えるとなっています。
ただ実際には、接続可能地域としておすすめされていない「中国・マカオ・香港」等、海外でも難なく使えている模様(Amazonレビュー情報)。確かに、中国に来られる方の中にはこの機種を持っている人も。
1位の「ZMI Battery Wi-Fi MF855」と比べて勝っているところは「同時接続台数(15台)」「軽さ(100g以上軽い)」「液晶がある」「通信速度」といったところです。
15台同時接続というところに興味を持つ人は少ないかもしれませんが、それでも魅力的なポイントです。また、2000 mAhバッテリーを搭載した結果、重さはかなり軽くなっています。
通信速度は「ZMI Battery Wi-Fi MF855」がLTE:下り最大112.5Mbpsに対し、「NETGEAR AirCard AC785-100JPS」はLTE:下り最大150Mbpsとなっているのも特徴ですね。
「接続台数の多さ」や「とにかく軽いモバイルルーター」を探している方にはオススメです。
価格も1万円ちょっとまで下がっているので、買いのタイミングだと思います。
3位:NEC Aterm MR04LN
3位は、2015年に発売され瞬く間に大人気商品となった「NEC Aterm MR04LN」です。
主な特徴はこちら
- microSIMカードを2枚挿入できる「デュアルSIM」
- LTE-Advanced対応(LTEでも、さらに高速通信ができる)
- 下り最大300Mbps
- 連続通信:最大約12時間
- 電波干渉の少ない5GHz帯11acの2ストリームに対応
- 動画を見たい人にはオススメ
- 世界中で使える
2015年を代表する機種ですが、販売から1年以上たっても大人気の機種となっています。2016年8月29日に後継機種の「NEC Aterm MR05LN」が発売されたこともあり、グッと価格が下がってます。
最新機種とどちらを上にするかで迷いましたが、16,000円(記事執筆時)で(型落ちとはいえ)これだけ高機能のモバイルルーターを手に入れられれば、こちらを選ぶ方も多いと思います。
下り最大300Mbpsは非常に魅力的ですね。
ただし注意点として、1位の「ZMI Battery Wi-Fi MF855」のようにルーター自体にSMS受信機能がありません。海外で使うことを前提に考えると、SIM開通時にSMS受信が必要となるケースで、別にSIMフリー端末が必要となります。
「日本使いがメインだけど、海外でも使えたらいいなあ」という方、「モバイルルーターに2万円超えはちょっと…」という方にはオススメです。
NECプラットフォームズ SIMロックフリー LTE モバイルルーター Aterm MR04LN ( デュアルSIM 対応 / microSIM ) PA-MR04LN
4位:NEC Aterm MR05LN
4位には、NECの最新モバイルルーター「NEC Aterm MR05LN」が入りました。2016年8月29日に発売された最新機種で、Amazonランキングでも2位に入るなど、人気となっています。
主な特徴はこちら
- 「NEC Aterm MR04LN」の進化版
- 下り最大375Mbps(No.1)
- 連続通信:最大約14時間
- 設定が非常に簡単
- 動画を見たい人にはオススメ
- 世界中で使える
上記3位の「NEC Aterm MR04LN」の進化版として、発売されたのが「NEC Aterm MR05LN」です。
主な変更点はこちら
- 通信速度が速くなった(下り300Mbps→375Mbpsへ!)
- 連続使用時間が長くなった(12時間→14時間へ)
- SIMカードのサイズがmicro→nanoへ変更
- 2枚のSIMカードの切り替えが素早くなった
- ちょっとデザインに高級感が出た
というところ。最大の目玉の通信速度は現状NO.1のモバイルルーターです。
ただし、「NEC Aterm MR04LN」と比べて、価格差5,000円ほどの性能差があるかと言われると、そこまで無いと感じます。また、公式サイトには海外でも利用可能と書かれていますが、私自身使っていないので自己責任でお願いします。
というわけで、4位としました。
「買うなら最新型でしょ!」という方は迷わず購入されるといいでしょう。
NECプラットフォームズ 自動SIM切り替え LTE モバイルルーター Aterm MR05LN ( デュアルSIM 対応 / nanoSIM×2 ) PA-MR05LN
5位:Huawei Mobile WiFi E5383
5位は、「Huawei Mobile WiFi E5383」です。
主な特徴はこちら
- 下り最大300Mbpsの高速通信
- 山間部などでも繋がりやすい
- 連続通信:最長約13時間
- 3000mAh大容量バッテリー
- 海外使用可能・実績多数
性能と価格に特筆すべき事はありません。飛び抜けた個性がないともいえますが、失敗しづらい安全牌とも言えるでしょう。
とりわけ海外での使用実績が多く、海外在住者からは高い評価を得ています。
海外で使える、普通のモバイルルーターを求めている方にはオススメの1台。価格も安くもなく高くもなく。
SIMカードは現地で買う?Amazonで買う?
海外では、日本国内のSIMカードは基本的に使えませんので、現地でSIMカードを買う必要があります。
現地で買うと聞くと「難しそう…」と思いますが、短期用なら空港で簡単に調達することができます。大抵どの空港でも売っていますので、調べてみるといいでしょう。
空港で時間がないという方や、事前に購入しておいたほうが安心という方は、Amazonで買っておくこともできます。
幾つか例を挙げると、
世界100カ国以上で使えるデータ通信用グローバルSIMカード
ハワイを含むアメリカ(北米)で使えるデータ通信+SMSのSIMカード
規制の厳しい中国で普段と同じようにGmail、YOUTUBE、Twitterなどが使えるSIMカード
などなど、日本で準備できるSIMカードもたくさんあります。
注意点ですが、モバイルルーターとの相性が悪い組回せもありますので、自分のモバイルルーターとの周波数を確認してから購入するようにしましょう。
まとめ
こうしてランキングにしてみると、1位の「ZMI Battery Wi-Fi MF855」のユニークさが目立ちますね。
2位〜5位の4台はどれを選んでも、海外での使用に耐えそうです。4位の「NEC Aterm MR05LN」は情報が少ないのがネックですが。
海外で使えるSIMフリーのモバイルバッテリーを並べてみました。これらの中から価格で選ぶというのも手かもしれません。
海外ローミングに代わる新たな方法としてどんどん浸透していきそうですよね。
楽しい旅を!
海外旅行の必須アイテム
海外旅行の準備といえば、忘れてはならないのが《クレジットカード》です。支払いや買い物、もしもの時の海外旅行保険もクレジットカード一枚あれば解決!
でも、どこのクレジットカードが使えるのでしょうか?海外旅行にぴったりのクレジットカードをランキングでご紹介します。