中国は今や、電子マネー大国。むしろ現金のほうが珍しいぐらい。
実際、中国のレジで100元札を出すと店員さんが「おお、久しぶりに見たでコレ…」みたいな感じの反応をしました。
中国で使われている電子マネーのうち、かなり浸透しているのが「Wechat Pay」。きっとこの記事をご覧になっているあなたも、Wechat Payを自分も使えるか知りたいのではないかと思いますが…
自分も中国で使ってみた結論から言うと、「旅行者がWechat Payを利用するのは割と不便」でした。特に「中国でチャージできる手段がない」というのが一番イタかったですね。
むしろ、現金を両替したりATMでキャッシングしたりするほうがずっとスピーディでした。
▼中国でのATMキャッシング体験記はこちら
中国のATMキャッシングで現金調達した方法まとめ/簡単だったし、空港両替より6%得した!
この記事では、Wechat Payを使って支払いしてみた体験談を書いています。Wechat Payの利用方法についても写真付きでまとめましたので、中国の電子マネー事情を概観したい方はぜひご覧ください。
あわせて読みたい
Wechat Payの登録手順
Wechat Payを使えるようにするには、事前に登録が必要です。手順に関してはじゅんじゅん氏の記事が詳しいので、ご覧ください。
その際、手元にクレジットカードのご用意を。
WeChatPay(微信支付)の登録方法。日本のクレジットカードでもチャージできる?【最新版】
「Pocket Change」でWechat Payにチャージしてみた
日本人旅行者がWechat Payにチャージするには、
- すでにWechat Payを使っている知人に送金してもらう
- 街中や空港に設置されている「Pocket Change(ポケットチェンジ)」でチャージ
の2パターンが有効手段。
今回は「Pocket Change(ポケットチェンジ)」でのチャージを試してみました。
チャージの方法は、じゅんじゅん氏の記事が詳しいのでご覧ください。わたしもこの記事をガン見しながらチャージしました。
ポケットチェンジでWeChatPayをチャージする方法|POCKETCHANGE
関西空港から中国へ出発したんですが、この空港には4機ほど設置されています。早速探してみると…
ありました!割と存在感のある緑なので、すぐに見つけられます。
あとは、じゅんじゅん氏の記事手順に沿ってチャージしていくだけ。
こうして…
お金を投入して…(今回は1,000円でやってみました)
レシートが出てきて…
WechatでQRコードを読み取ると…
やったー!成功だァーーーー!
日本円の「¥」マークが付いてますが、中国の人民元で53.81元入っています。
Pocket Changeでの換金。手数料はいくらだったのか
Pocket Changeで換金したその場で、「本来なら1,000円→何元に換金できるはずか?」をGoogle検索してみました。結果はこちら。
1円=0.061元。つまり1,000円なら、61.15元になる計算です。
今回の換金結果が1,000円→53.81元だったので、手数料として7.34元が引かれたことになります。手数料の割合を計算するとおよそ12%ですね。
この手数料は、空港の両替カウンターと同等かそれ以上という感じ。割とガッツリ取っていきますやん…。
この結果を見ても、Pocket Changeはメインの換金手段としてあまりオススメできませんね。
でも、せっかく換金してみたので…中国でWechat Pay支払いをしてみました。
中国でWechat Pay支払いを使ってみた結果
中国は、どこもかしこも電子マネー支払い。日本みたいに、電子マネー対応のお店を探す必要なんかありません。道端で野菜を売ってるオバちゃんまで、ほぼ全てが電子マネーで支払いできます。
わたしも、中国で有名なタピオカミルクティー屋台「貢茶(ゴンチャ)」でWechat Payを使ってみました。
店頭にQRコードが置かれています。右側が、Wechat Payのコード。これを読み取るわけですが…
(左側は別の電子マネー「アリペイ」のQRコードです。)
まずは、Wechatを起動します。
そして、下のボタンで「チャット」を選択しましょう。
右上の「+」ボタンを選択し、メニュー内から「QRコードのスキャン」を選択します。
コード読み取り画面が開くので、さっきのQRコードに合わせます。
すると、支払画面が出てきます。店員さんの言った金額を打ち込み、「支払い」ボタンを押せばOK。
支払い完了画面を店員さんに見せることをお忘れなく。ここまでやると、支払い完了です!
めちゃくちゃデカいなこのドリンク。個別の金額は忘れてしまいましたが、2つで22元(=400円ぐらい)でした。
屋台のおっちゃん、にこやかで優しい人でした。つたないWechat Pay支払いに付き合ってくれてありがとう。
補足
この支払い方法は、レジにバーコード読み取り器が付いていない場合のみです。
コンビニなど、バーコードが読み取れる場所では支払い用バーコードを表示しましょう。
中国国内では、基本的にWechat Payにチャージできません
中国国内には、「Pocket Change」のようなチャージ機はありません。中国人はみんな、Wechat Payと銀行口座を連結して使用しているからです。
ですので、中国国内でWechat Payをチャージするのは基本的にムリ!ということになります。
現金やカードが普通に使えるし、無理してWechat Payを使う必要もない
そもそも、ほぼすべての店で現金が使えます。小さな屋台から卸売市場まで試してみましたが、現金払いを断られたことは一度もありませんでした。
VISAやMASTERといったクレジットカードも、対応店舗がどんどん増えています。現金が足りなくなることを考えて、使えるときにはカードを使っていくのも有効手段。
結論:中国観光にWechat Payは必要ない。現金とクレジットカードで十分。
結局、Wechat Payを中国旅行でのメイン支払手段にするのはちょっと難しい…という結論に至りました。
- 現金(メイン)
- クレジットカード(サブ)
の組み合わせが、今のところ最善の手段だと思います。
じゃあ、現金はどうやって両替するの?という話ですが、主な手段は
- 空港などで両替してもらう
- 海外ATMでのキャッシングを利用する
ということになってきます。特にキャッシングなら、空港の両替より手数料が安くなります。私の場合は1,000円ちょっと手数料を浮かせることに成功しました!
めちゃくちゃ手順が難しいわけでもないので、今後も海外旅行を考えておられる方にはキャッシングをおすすめしたいと思います!詳しくは別の記事にまとめたので、ぜひお役立てください。
中国のATMキャッシングで現金調達した方法まとめ/簡単だったし、空港両替より6%得した!