カメラ選びと同じくらい悩むもの。それはカメラバッグ選び。
僕も今まで10個近くのカメラバッグを試してきました。自分のカメラと撮影スタイルにぴったりと合うカメラバッグを見つけるのってなかなか大変ですよね。
そして、ずっと思ってたんですが、カメラバッグってダサい・・。いかにも「カメラバッグですよ!」って主張してくるようなものが多くて、おしゃれでファッショナブルなカメラバッグってなかなか見つからないんですよね。
それで一時期、カメラバックではない肩掛けのおしゃれなショルダーを使ったりしていたんですが、やはり機能的ではありません。カメラって重量もあるし場所とるし・・。
おしゃれを取るか?機能性を取るか?
このはざまで行ったり来たりしていました。
ですが、今回とてもおしゃれでかつ機能的という素敵なバッグと運命的な出会いを果たしました。思わず持ち出したくなる可愛いカメラリュック。
それがこちらの K&F Concept のカメラリュックです。
K&F Concept のカメラリュックレビュー
おしゃれなデザイン
カメラバッグのレビューって、いかに実用的かという機能面での説明から入ると思うのですが、まずはいかにファッショナブルかというところから。
やっぱりカメラバッグはお洒落じゃなきゃ持って行きたくありませんからね。
いかがですか?一見するとカメラバッグとは思えないデザイン。なかなかお洒落で可愛いでしょ?
こちらお色はブルー。
どんなファッションにも合わせやすい色合いです。
背負ってみるとこんな感じです。
秋色のファッションにも合いますし、夏のマリン系のファッションにも合いそうです。
サイズ 幅27.5cm × 高さ 44cm × 厚さ 17cm
重量 0.96kg
身長170cmの僕が背負ってみると、ちょっと小さめな感じ。なので小柄な女性でも背負いやすいサイズです。
デザイン的にも可愛いのでユニセックスで使えます。
外観のディテールを見ていきましょう。
メーカー名が小さく入っています。デカデカとブランド名が書いてあると持ち出したくなくなるので、ここは小さいながらも高ポイント!
素材は、防水加工の施されたポリエステル。
ファスナー部分や、ホックの部分などは革っぽい素材です。おそらく合皮ではないかと思います。
留め具はマグネット式。
思った以上に磁気がしっかりしているので、勝手に外れたりすることはありません。
全体的に細かなところまでよく作り込まれている印象を受けます。
続いて、機能面を見ていきましょう。どんなにデザインが良くてもカメラバッグとして使いにくかったら意味がありませんからね。
よく考えられた機能的設計
① 2スペース独立のアクセス設計
❶ 上部スペース 何でも入ります。
❷ 下部スペース カメラ+レンズ
❸ サイドスペース 三脚固定スペース
こちらのカメラバッグ、上部と下部2つに区切られており、それぞれに独立してアクセスすることができます。
(マジックテープ付きの間仕切りなので、取り外して使うことも可能です。)
上部スペースは、バッグの上蓋を開けるとアクセスすることができます。
紐で締める巾着のようなタイプなので、少しかさばるものでも収納することができます。
1リットルの牛乳パックなら4本入ります。まあまあな広さです。2リットルのペットボトルも2本入りますが、幅がキツイです。
続いて下部。
下部スペースは、背中側(リュック裏側)とサイド側の2箇所からアクセスできます。
まずは背中側を開けてみましょう。
❶ 一眼レフカメラ本体+レンズ
❷ レンズ・アクセサリーなど
❸ レンズ・アクセサリーなど
このように、間仕切り版で区切られており、一眼レフカメラとレンズ3本ほど収納することができます。
ある程度の長さのレンズは収納できますが、カメラ本体+70-200mmの望遠レンズなどのセットはちょっと厳しいです。この写真では、Canon6DにTamron180mmのマクロレンズを装着しています。これ以上長くなると収納は難しいかなと思います。
間仕切り版は自分で好きなように動かせるので、レンズの大きさなどに合わせて調整可能です。
また ❷ と ❸ のレンズ入れの部分に、レンズを縦にして入れることもできます。そうすることで、より多くのレンズを収納することができます。が、僕はお勧めしません。背負ってみると、レンズが背中に当たる感触が・・。けっこうゴツゴツします(笑)
もっとたくさんレンズを入れたい方は、上部スペースに入れるといいでしょう。
続いてサイドの開口部を開けてみましょう。
サイドの開口部を開けると、このように直接カメラを取り出すことができるようになっています。いちいちリュックを下ろさなくても、カメラを取り出すことができる設計。これは便利ですね。
歩きながら片手でさっとカメラを取り出すことができるので、街歩きなどのときに気になった被写体を逃すことがありません。
あと、MacBookなどのノートPCの収納スペースも確保されています。
こちらは、PCが収納できるポケット。11インチくらいまでのノートPCなら余裕をもって入れることができます。
② 三脚をサイドに固定
このカメラバッグのもう一つの特徴はサイドに三脚を固定することができるところです。
小型・軽量の三脚であれば十分持ち運び可能です。
上下に2つベルトが付いており、このベルトで三脚をしっかりと固定します。
③ 収納量の多さ
では、どれくらいのカメラグッズを収納できるのか詰め込んでみましょう。
・一眼レフカメラ
・レンズ3本(標準+広角+マクロ)
・Manfrotto三脚
・レリーズ
・MacbookAir11.6インチ
・充電器
・電池×2
・RAVPower26800mAh モバイルバッテリー
・BuffaloのSDカードケース
・Panasonic 急速充電器
・名刺入れ
・外付けフラッシュ
いかがですか?そこまで大きくないのにこんなに収納することができるんです!
しかも、これ上部スペースは全く使っていません。下部スペースと、これでもかとたくさん付いているポケットを有効活用することでこれだけのカメラアクセサリーを収納することができます。
これだけ収納できれば、撮影に必要なものは一通り持ち運びできますね。
④ クッション性の高いストラップ
実際に背負ってみて驚いたのですが、肩のストラップのクッションが非常に心地良いです。
重たいカメラ機材を持って長時間歩き回るのは思っている以上に肩に負担がくるもの。負担を軽減してくれるクッションはとてもありがたい存在です。
特にあれだけのものを詰め込んでいると相当な重さなのでクッションは大切です。
⑤ カメラを雨から守る防水性能
素材に防水加工の施されたポリエステルが使われているので、急な雨でも大丈夫です。また上部のポケットの中にレインカバーも付属しています。
レインカバーを装着するとこんな感じです。ただ止水ファスナーなど使った完全防水ではないのでご注意ください。
実際に使用してみて気になった点
ここまでデザインがよく、非常に機能的と良いところをレビューしてきました。
ここからは実際に使用してみて、気になった点を書いてみます。主に気になったのは2つ。
❶ 三脚の重さに注意
一つは三脚の固定について。このリュックに限らず、三脚をサイドで固定する商品全般に言えることですが、リュックの重量バランスが崩れやすいので注意が必要です。
こちらは、同じ K&F Concept の4段三脚をつけてみた様子。(重量1.3kgほど)
サイズ的には十分固定できるサイズなのですが、三脚の重さでリュック自体が左に傾いています。写真で見るとちょっとした傾きですが、背負ってみるとかなり重心が左に寄っているのがわかります。歩いて回ると非常に気になります。
そしてこの状態でカメラをリュックから取り出そうとすると、三脚の重みでリュックが肩からずれ落ちてしまいそうになります。
サイドに固定する三脚は小型かつ軽量のものが良いでしょう。
この写真で固定している三脚は、長年愛用しているManfrottoの軽量三脚です。重さわずか0.8kgほど。これくらいの重さの三脚であれば、背負っていても違和感がありません。
ということで、リュックに固定する三脚は小型かつ軽量のものを選びましょう。しっかりした三脚は別に持っていくことをお勧めします。
❷ ポケットの位置
ポケットがたくさん付いているので、いろいろ収納できて助かるのですが、下部のカメラを収納する場所に付いているポケット。もしかしたらカメラを傷つけてしまうかもしれません。
小型の一眼レフカメラやミラーレスカメラなどの場合は、空間に余裕があるのでポケットにいろいろ入れても問題はないのですが・・。
長いレンズをつけて収納すると、けっこうキツキツになります。キツキツの状態でポケットにバッテリーや充電器などを入れてしまうと、何かの拍子に力が加わった時にカメラのディスプレイなどが割れてしまったり傷が入ってしまうことがあるかもしれません。
背中側のポケットも同様に、カメラと背中に挟まれる形になるのであまり硬いものを入れない方が良いでしょう。
その他の場所にもたくさんポケットは付いているので、状況に合わせて使い分けると良いかもしれません。
公表デザインとの相違点
こちらのK&F Concept のカメラリュック。Amazon などで手に入るのですが、公表されているデザインと多少異なる点があります。
使いやすさを求めて改善され形状が変わっているものと思われます。
以下 変更点
❶ サイド(背面から見て左側)の構造
まず大きな変更点として、三脚を固定する側の構造です。
今までは三脚を止めるベルトが一つで、下部は下部収納にアクセスできる開口部が付いていました。が、現在は三脚を止めるベルトが2つになっており、下部の方は開口部ではなくポケットになっています。このポケット、ゴムベルト式になっており、500mlのペットボトルサイズくらいはすっぽり収まります。
また少し大きめの三脚を固定しようとする場合、脚の一つをポケットに突っ込むことで比較的安定感が増します。この変更により、三脚がよりしっかりと固定できるようになったのではないでしょうか。
❷ 収納できるノートPCサイズ
カタログ値を見ると、15.6インチのノートPCも収納可能となっていますが、僕の13インチのMacBookでも収納不可でした。11.6インチのMacBookAirの方は余裕をもって入ります。
上段と下段を分けている仕切りを取っ払って、レンズなどを入れる間仕切り版も無くしてしまうと入れることはできますが、そうすると普通のリュックになってしまうので・・。
カメラリュックとして使用する場合、11インチ程度までと考えておく必要があります。
❸ リュック底部のファスナーポケット
もともとリュックの底部にファスナーポケットがあったようですが、現行モデルでは無くなっています。
まとめ
おしゃれで、収納力抜群で、機能的なカメラバッグ。
どんなファッションにも合わせやすい主張しすぎないおしゃれなデザインが特に気に入っています。
強いて言うなら、カラーバリエーションが欲しいかな。このデザインはブルー一色しかないので・・。グレーとかもお洒落で良さそう。K&FCONCEPTさん、グレーも作ってください!
価格も ¥ 7,000 ほどとカメラリュックの中では高くないのでおすすめです。
K&F Concept の公式サイトまたは Amazon から購入できます。
以上 「K&F CONCEPT のカメラリュックレビュー」でした。