自分の撮影スタイルにしっくりくるカメラバッグを求めて、いろいろなバッグを試し続けている筆者です。
今回は友だちから貸してもらったカメラバッグをレビューしてみたいと思います。
その名も「とれるカメラバッグ」
とれるカメラバッグレビュー
① シャッターチャンスを逃さないスタンバイモード。
「とれるカメラバッグ」は、肩掛け式のカメラバッグです。いわゆる斜めがけスタイル。
ネーミングがストレートでコンセプトがはっきりしているので良いですね!
「従来のカメラバッグ」は、カメラをバッグに収納して、持ち運ぶ事を考えられて設計されています。「とれるカメラバッグ」が提案するのは、バッグの蓋をオープンにしたまま、一眼レフカメラを持ち運ぶスタイル。体の前からさっとカメラを取り出せるので、写真を撮る時のシャッターチャンスを逃しません。もちろん、ジッパーを閉めて背中側に持って行けば、斜めがけのカメラバッグに。収納時と撮影時の間、それがスタンバイモードです。
引用:とれるカメラバッグ公式
公式サイトに説明されていますが、この「とれるカメラバッグ」はシャッターチャンスを逃すことがないよう、常にスタンバイ状態でいられるように設計されています。
移動する時は、このように後ろに回して背負っておけます。
シャッターチャンスを逃したくないときは、こうやって前掛けにすることができます。
しかもこの状態で蓋を開けておくことができます。
体にしっかり密着するような角度で設計されているので、上蓋を開けた状態でも中の物が落ちることがありません。
この箱型というか、台形のような独特なフォルムが、ピタッと体のラインに密着します。緻密に計算されたフォルムなんですね。
② 考えつくされた収納力。
まずはサイズから。
画像:とれるカメラバッグ公式
幅 32cm × 高さ 25cm × 厚さ(下部) 12cm (上部)16cm
実際に背負っている写真を見てもらえればわかりますが、そこまで大きくありません。
ですが、このカメラバッグ、サイズの割に収納力がすごいんです!
どれだけ入るかというと・・
・外付けストロボ
・充電器・予備バッテリー
・バッテリーグリップ
・SDカードケース
・財布
・オリンパス O-MD EM-5本体 + パナライカ25mmレンズ
・iPad
これだけ入れてもまだスカスカ。替えのレンズも余裕で入ります。
たくさん収納したとしても、蓋をフルに開けれるので中に入っている物が見やすく取り出しやすいです。
中はマジックテープの間仕切りを使って自分好みにレイアウト。手持ちのカメラやレンズの大きさに合わせて簡単に調整することができます。
蓋の裏にはメッシュのポケットが付いています。
ケーブル類の収納などに使えそうです。
またフロントポケットには、なんと iPad や 11インチのMacBookAir も収納できます。
このサイズで、11インチのノートパソコンが入ってしまうのですから、驚きです。
③ 止水ファスナーで急な雨もブロック。
もう一つ、カメラバッグとして大切なポイント。それは雨に強い素材を使っているところです。
本体の素材は、帆布が使われており、それにPUコーティングが施されています。このPUコーティングは、テントなどにも使われているコーティング。高い耐水効果が期待できます。
そして大切なカメラを守るため、ファスナーは止水ファスナーが使われています。
これなら雨でも気にせずに使うことができます。
④ 左右どちらでも使える引っ張るアジャスター
バッグって、紐の長さを調整するのが意外と大変だったりします。ちょっとずつ送り出して、引っ張ってを繰り返して・・。
このとれるカメラバッグは、そんな悩みは無用。一瞬で紐の長さを調整できます。
画像:とれるカメラバッグ公式
このように紐の先端に半円形の輪が付いており、それをグッと引っ張ると長さを短くすることができます。引っ張る時は引っかかるような感触はなく、スルーっと動きます。ちょうどシートベルトのような素材をイメージしてもられば分かりやすいかと。(あそこまで硬くはありませんが・・)
しかも左右どちらも同じ長さなので、左肩にかけても右肩にかけても違和感なく使うことができる優れものです。
このアジャスターのおかげで、しっかりと体に密着させることができます。カッチリとホールドできるのでカメラなどを入れていてもあまり重量を感じません。
さすがは、メイドインジャパンのクオリティーだなと実感できます。
とれるカメラバッグの気になる点
❶ 表のポケット
一番表に透明のビニールのポケットが付いています。
中身が見えて自分好みにデコレーションができるようになっているようですが、普通に中の見えないポケットの方が使い勝手がいいかなと思います。
パンフレットやチケット、マップなどを入れたくてもゴチャゴチャ見えるので結局何も入れたくない・・。せっかくポケットあるのに・・と思ってしまいます。
❷ PUコーティングの経年劣化
帆布にPUコーティングが施されており、防水性能は上がっていますが、気になるのはコーティングの経年劣化です。
どんな素材でも経年劣化は避けられないものですが、PUコーティングは剥がれ出すととても目立ちます。このバッグもよくよく見てみると何箇所か劣化している部分が見受けられました。
PUコーティングの劣化について調べてみると、7〜10年ほどで劣化してしまうと書いているページもありました。
これをどうとるか・・。個人的には、7年使えるなら十分かなと思います。頻繁に撮影に出かける人であればきっと十分使い倒したなと思えるかなと。
❸ 価格が高め。
このとれるカメラバッグ、Amazon や 楽天 で価格を見てみると ¥20,550 。
ちょっとカメラバッグにしては高いなというのが率直な印象です。
ただ日本産で、しかも職人さんが一つ一つ丁寧にハンドメイドで作り上げていることを考えると、この値段も納得です。
大切に長く愛用したいカメラバッグを探している方にぜひおすすめしたい逸品です。
まとめ
今回は、とれるカメラバッグを実際に使ってみて良かった点と気になる点をレビューしてみました。本格的な撮影旅行などには向きませんが、ちょっと街歩きでスナップという使い方にはピッタリのカメラバッグです。
しっかり体に密着するので、他の肩掛けカメラバッグと比較して疲れにくいように思います。
以上 本物志向の方におすすめ とれるカメラバッグのレビューでした。