海外旅行においての雨対策って気になりますよね。
日本では折りたたみ傘が主流ですが、海外の場合の雨対策も折りたたみ傘で大丈夫なの?と心配になる方も多いかと思います。
私自身、初めての海外旅行の際、雨対策グッズに何を持って行ったらいいのかすごく悩みました。
・海外では傘をささないって聞いたけど本当なの?
・レインコートの方が動きやすい?
・傘は飛行機の持ち込みできるの?
・日本から持って行く?それとも現地で調達した方がいい?
ということで、今回は、レインコートと傘、2つの雨具に絞って考えてみます。
海外旅行では、どっちが使い勝手が良いか、どっちがおすすめか、実際に使ってみた感想と共に解説します。
海外旅行の雨対策にはレインコートと傘どっちが良いの?
はじめての海外旅行の際に、一体何を持って行ったら良いのか右も左も分からなかったので、雨対策グッズについていろいろと調べました。
すると海外旅行のスペシャリストの方々が、いろんな意見を述べていました。
レインコート派 VS 傘派
なるほど。みんなの意見ひとつひとつに納得してしまいます。傘派の意見もレインコート派の意見も筋が通っていてよく理解できます。
・・・困ってしまいました。はてさて、一体どっちを選んだら良いのかどうやって決めたら良いんでしょう?
初めての海外旅行に出かけてから10年ちょっと。いろんな国への旅を経験して雨具に何を選ぶべきか決めるポイントが少しずつ見えてきました。そのポイントをご紹介してみたいと思います。
レインコートと傘 どっちを持っていくか決める3つのポイント
① 訪れる国の情報を調べよう!
まずは、自分が行こうとしている国の雨情報を調べてみましょう。
具体的に、訪れる国の雨の量と季節。そしてその国の雨に対する考え方や対策の仕方について調べておくことが大切です。
例えば、ギリシャ旅行に行こうと思う場合、夏場は乾季のため毎日真っ青な空が広がり、雨が降ることはほとんどありません。となると、わざわざ雨具を持っていく必要はないかもしれませんね。
一方、ネパールなどの南アジアの国々は夏場雨季になるのでとても激しいスコールが降ります。激しいスコールということは、折りたたみ傘などで対応できる雨なのでしょうか?
どれくらい激しい雨が降るのかという情報を、ネットのブログなどから探してみましょう。おすすめは現地で生活している日本人のブログです。その国を短期間訪れただけの旅人より、よりリアルな情報を得ることができます。
そしてもう一つ、その国の雨に対する考え方と対策の仕方についても調べておきましょう。
例えば、同じヨーロッパであってもイギリスとイタリアでは雨に対する考えが全く違います。
イギリスの場合、雨の時に傘をさす人はほとんどいません。ほとんどの人が濡れても平気で歩いています。これには、歴史的な背景が関係しています。イギリスの伝統的な雨具は外套だったため、傘をさすというアジアの文化がなかなか浸透していかず、結果今でも傘をさす人は少数派のままなのです。
一方イタリアはというと、雨が降ると、多くの人が傘をさします。雨が降ってくると一斉に傘売りの人たちが路上に現れます。みんなその傘売りから5ユーロ程度で傘を買いさして歩いていきます。ファッションを大切にする国民性なので、濡れるのが嫌いなのです。だからと言って傘を持ち歩くのは野暮ったいから嫌いという、いかにもファッションの国イタリアっぽいスタイルです。
同じヨーロッパの中でもこれだけ雨対策に対する考え方が違うので、旅行に行く前によく調べておきましょう。
あとは、現地調達できるかどうかも調べておきましょう。もし簡単に手頃なお値段で現地調達できるようであれば、わざわざ荷物を増やして雨具を持っていく必要もないかもしれません。
ただ、日本と違って、恐ろしくクオリティーの低いものしか売っていない場合もあるので、気になる方は日本から持っていく方が良いでしょう。
こうやって訪れる国の情報をよく調べると、ある程度レインコートと傘どっちを持って行った方が良いか、あるいはどっちも持って行かないで良いかが見えてきます。
② それぞれのメリット・デメリットを考えよう!
次にレインコートと傘、それぞれの良いところとデメリットを考えてみましょう。
レインコートのメリット
・動きやすい
・両手が使える
・雨風が酷くても濡れにくい
・防寒対策にもなる
・持ち運びが楽
レインコートのデメリット
・着脱が大変
・暑い場所だと蒸れやすい
傘のメリット
・さっと出せる
・手元が濡れにくい
傘のデメリット
・片手がふさがってしまう
・かさばるので持ち運びが大変
・機内持ち込みできない※
はてな
60cm以上の長物は航空法上機内に持ち込むことはできません。
機内持ち込みにしたい場合は折りたたみ傘を持っていきましょう。
両方のメリットとデメリットを書き出してみました。この内容を踏まえて3つ目のポイントを考えていきましょう。
③ 自分の旅のスタイルを考えよう!
3つ目のポイントとは、自分の旅のスタイルです。
今回の旅で自分はどんなことをしようと思っているのかを考えてみましょう。
・軽いトレッキングや山歩きなどを考えていますか?
トレッキングは歩いて回るので、両手が自由に使えた方が安全です。
傘は邪魔になるので、レインコートの方が良いかもしれません。
・美術館や教会などを巡るプランをたてていますか?
建物の中に入るときに、いちいちレインコートを脱ぎ着するのは大変ですね。
いろんな屋内の観光名所を巡る予定であれば、傘の方が手軽で良いかもしれません。
・市場での買い物や屋台での食べ歩き楽しみにしていますか?
市場や屋台などは、多くの人で混み合います。傘をさしていると道行く人の邪魔になってしまうかもしれませんね。
また人混みの中で傘をさしていると、スリに隙を与えてしまうことになるかもしれません。
・カメラを持って写真を撮り歩く旅でしょうか?
写真旅の場合、大事なシャッターチャンスを逃したくありませんよね。
傘だと片手ふさがってしまうので、カメラを構えるのが大変です。
・LCCを乗り継いでの格安バックパック旅行ですか?
LCCの格安旅行の場合、預け荷物を全く使わずに機内持ち込みだけで済ませようと考えている人も多いと思います。
そうなると、先ほど少し触れましたが、60cm以上の長さの傘は機内持ち込みが出来ません。傘だけ預け荷物に預けるとなると追加料金がかかってしまうので注意が必要です。
このように自分の旅のスタイルを思い描いて、先ほどのメリット・デメリットについて考えてみると、おのずと レインコートと傘 どちらの雨具を選んだら良いかが見えてきます。
以上を踏まえて、私が海外旅行のときに使っているおすすめの雨具をご紹介します。
旅行におすすめのレインコート
- フードが付いている
- 荷物も一緒に覆える
旅行用レインコートを選ぶポイントとして、まず大前提は「フード付き」であることです。
フードがあれば、頭と顔にかかる雨をしのげるので、嫌な気分にならずに歩くことができます。
そしてもう一つ大切なポイントが「荷物も一緒に覆える」こと。
体にぴったりサイズのレインコートだと、荷物がどうしても外に出てしまいます。防水リュックなどであれば良いかもしれませんが、できるなら荷物もレインコートの中に入れておきたいものです。
ゆったりとしたシルエットのレインコートであれば、レインコートの中にリュックやサブバッグを背負っておくことができ、とても便利です。
私が海外旅行の際によく使ってるのは「レインポンチョ」です。
ポンチョ型のレインコートは、シルエットがゆったりしており、リュックやショルダーなどを背負っても無理なく羽織ることができます。
また、このポンチョは、アウトドアグッズのブランドが開発しているので防水性、耐久性ともに優れておりおすすめです。
たたむとかなり小さくなるので、リュックの中に入れておくともしもの雨にも安心です。
旅行におすすめの傘
- 軽量&コンパクト
- 丈夫
先ほども書きましたが、傘は60cm以上の長さだと飛行機への持ち込みができません。
なので、旅行用には、コンパクトな折り畳み傘がおすすめです。移動時にも邪魔になりませんしね。
あと行く先々に持って回るので出来るだけ軽いものがおすすめ。
ただ、軽量の折り畳み傘の弱点は軟弱なところ・・。
いざ使おうと取り出したら骨が折れてしまってたなんてこともあるので、しっかりとした作りのものを選びましょう。
私のおすすめはこちらの「トレッキングアンブレラ」です。
こちらは、登山メーカーのモンベルが作っている、軽量折り畳み傘です。
重量はわずか150gと超軽量ながら、トレッキング用に作ってあるのでかなり頑丈です。
また収納時は25cmとコンパクトながら、開いた時は直径98cmとかなり大きくなります。(一般的な折り畳み傘の直径は85cm)
これだけあると、リュックやバッグなどの荷物も十分カバーすることができ重宝します。
旅行用の傘を何にするか迷っておられる方は、この傘を選べば間違いなしです。丈夫なので長く愛用できるおすすめのアイテムです。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、海外旅行に出かけるにあたり、レインコートと傘どっちを持っていくべきか?決める際のポイントを書いてみました。3つのポイントをもう一度。
チェックリスト
- 旅行先の国の情報を集める!
- それぞれのメリット・デメリットを考える!
- 自分の旅のスタイルを考える!
楽しみにしている海外旅行。旅行中いつも晴れているとは限りません。自分の旅行のスタイルに合わせた雨対策を講じて旅行を思いっきり楽しみましょう。
この情報が、海外旅行に出かける皆さんのお役にたつことを願っています。