前回(1日目ポカラ〜カロパ二編)からの続きです。
ジョムソン到着
いよいよジョムソンに到着したのは、1日目の夕方4時頃。山麓の町の夕暮れは早い。日が陰ってきたので、急いでゲストハウスを決めます。
飛び込みで1件目の部屋を見せてもらい、あまり気に入らなかったので2件目へ。
かなりきれいだったこのゲストハウスを宿にします。ネパールでは飛び込みでも、実際に部屋の中を見せてもらい、値段交渉をするといいです。この方法だと、満足のいく部屋に泊まれます。
ジョムソン空港のすぐ目の前にあるホテル・マジェスティ。中はこんな感じ。
カトマンズではあまり見ない、木を使った内装です。この木の感じが非常に気に入りました。部屋の中もとてもきれいで、旅の疲れを癒すうってつけの宿でした。
場所はジョムソン空港のまさに真向かい。ジョムソン自体が非常に小さな町なので、見つけるのは簡単だと思いますよ。
ジョムソンの名産はりんご。わたしたちがジョムソンに到着してから日が暮れるまでの短時間だけでしたが、このように並べて売っているのを見かけました。
日本のJAICAが、高所でも栽培できるりんごを育てる技術を教えたそうです。
確かにジョムソンは、まさに山麓の町という感じで、町全体の印象もどんよりと暗い感じでした。日が落ちてから急激に温度が下がるため、強いお酒を飲み、歩けないほどになっている人を何人か見かけました。りんご農業が伝わるまではこれといった産業もなかったのでしょうか。町の人たちも貧しそうな印象です。
トレッキングルートが整備されたため、もう一つの町の産業・観光業もあるようですが、季節に左右されるため、継続的な収入にはならないでしょう。一体、古代からどんな人がこの住むには適さないような町に住み着き、どのように暮らしてきたのか、興味をそそられる町でした。
真っ暗になる寸前に撮ったヒマラヤとの3ショット。
ホテルの真向かいもこの景色でした。恋い焦がれたヒマラヤ、近くなりました。
日暮れ後に冷えた体を、ゲストハウスであっつあつのシャワーを浴び、温めます。夕食の時に一緒に頼んだアップルサイダーが発酵していてお酒っぽかったのもあり、早めにわたしは就寝。
夫はゲストハウスの屋上で、寝ずの星景写真に挑戦。渾身の、その写真がこちら。
雲が多く、また新月の日でもなかったため、コンディションは最高ではありませんでしたが、それでもこの写真!
朝起きて見せてもらった時に、つい「うわー!きれいー!」と叫んでしまいました。(撮影中にゲストハウスのスタッフに屋上の鍵を施錠され、屋内に入れなくなった夫が、窓から侵入した、というのはここだけの話です。笑)
2日目、ムクティナートへ向かう。
2日目の午前中の行程はこんな感じ。
ジョムソンからさらに上に登り、ムクティナートまで向かいます。
実は、1日目の夕食時、「明日はどうする?」という話になった時、同行していたネパール人の友人が「まだ上に登りたい!上には水源があるらしい。水源を見たい!」と言いだしたのです。
「ここまではポカラやカトマンズとなんら変わりない景色だ!ここから先こそ大事なんだ!」と意気込む友人。
結局、運転手さんに無理を言って、さらに上へ。登ることにします。
が、後から振り返ると、ここでさらに上に行く決定をして良かったと思います。まさにこの先はなかなか見られない絶景を拝むことができました!
ジョムソンを後にしてすぐ。
ゴツゴツとした川を見ながら進むと、山と山の間にこんな場所が!
川のようですが、乾期だったため、川底をこのように通ることができます。この川がいっぱいになるのは、ヒマラヤで雪崩が発生した時、のよう。あまり嬉しくない情報でした。
完全に引いてはいない水の間を進みます。こんな感じ。じゃぶじゃぶ。
さあ、このトラックが通った道を、このジープも行くぞ!えいっ。
GoProで撮影するわたし。今見たら、かなり力込めて握ってます。笑 GoProを離してしまわないように必死だったんです。その動画がこちら。
どんどんとジープが先へ進むにつれ、景色は移り変わっていきます。
まさに「荒野」「丘陵地帯」という言葉がぴったりの景色。緑の植物はあまり見られなくなり、謎のモコモコとした高山植物が姿を表します。
そんな中、現れるのがこの町。
この荒廃した景色の中に、突然緑の田んぼが現れます。ここは、上の地図で示したカグベニと呼ばれる町。ムクティナートとジョムソンのちょうど中間地点にあります。
カグベニは桃源郷とも呼ばれる町ですが、この景色に納得。荒廃した砂埃の舞う道から、突然緑が現れるこの景色には、みんなで息を呑みました。
カグベニを通過するあたりから、土柱が姿を表します。
わたしの実家の徳島にも「阿波の土柱」という観光地がありますが、このネパールの規模の大きさにはびっくり!さすが、世界第1位の標高のエベレストがある国。全てがダイナミックです。
さて、ひとまずカグベニに到着したところでジープ旅行記第二弾は終了。
標高の話が出たところなので、こちら。
地図と標高の関係は?
ポカラ 標高およそ800メートル
旅のスタート地点、ポカラ。
ベニ 標高およそ800メートル
パーミット(許可証)を見せて、トレッキングルートの入り口、ベニ。
ジョムソン 標高およそ3,000メートル
一泊目の宿、ジョムソン。ヒマラヤ山麓の町。
ムクティナート 標高およそ4,000メートル
2日目午前の目的地ムクティナート。実は富士山より標高が上なんです。高山病になる可能性も有る高さ。
では、ムクティナートの様子は続きの記事で→(2日目ムクティナート〜マルファ編)
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