自分の用途にぴったりのカメラバッグを見つけるのってなかなか難しいもの。
特に旅行となると、飛行機の持ち込み重量も気にしないといけないし、スリだって警戒しないといけないし・・。
今回は、本日発売された、旅行用カメラバッグ「PILOT(パイロット)」をレビューしてみます。
こちらのバッグ、アウトドア感満載のとにかくカッコいいカメラバッグです。
そしてなにより「使い勝手がめちゃくちゃ良い!」
使ってみて良かった点、気になった点を、写真多めでレビューしてみます。
こんな方におすすめ
- お洒落なデザインのカメラバッグを探している方
- 旅行中、防犯面も気にする方
- 丈夫で長く愛用できるカメラバッグを探している方
【レビュー】PILOTってどんなカメラバッグ?
「PILOT(パイロット)」は、台湾のレザークラフト工房「WOTANCRAFT(ヴォータンクラフト)」が新しく発表したカメラバッグです。
もともと「TROOPER(トゥルーパー)」という代表的なカメラバッグが人気のブランドで、日本最大のカメラの祭典「CP+」にも出店しており、カメラ好きの中で話題を呼んでいました。
今回、「旅行」に特化させたモデルとして誕生したのが・・
こちらの旅行用カメラバッグ「PILOT!」
《旅行×カメラ》というコンセプトが当ブログにぴったりということで、発売前にレビューさせていただきました。
※こちらの記事は製品を提供していただいたPR記事ですが、公平な視点でレビューしております。
WOTANCRAFTとは
2009年に台湾で創業したレザークラフト工房。
ひとつひとつ手作業で作り上げる革製品はクオリティーが高いと評判。
カメラメーカー「Leica(ライカ)」や、高級腕時計メーカー「Zenith(ゼニス)」などと提携しプロダクトを供給。
機械による大量生産では出すことができない革本来の風合いを楽しめる。
旅行用カメラバッグ「PILOT」の特徴
PILOTの特徴
- ショルダータイプ
- 1kgを切る軽さ
- 防犯性の高いデザイン
- 脱着式のモジュラー
- 三脚取り付け可能
「PILOT」は、カーキとチャコールブラックの2色展開。
それぞれSサイズとMサイズとあります。
【製品概要】
【Sサイズ】 | 【Mサイズ】 | |
容量 | 7L | 10L |
重量 | 700g | 900g |
外寸 | H35cm × W24cm × D15cm | H40cm × W28cm × D16cm |
内寸 | H32cm × W20cm × D10cm | H38cm × W24cm × D11cm |
収納力 | カメラ1台 レンズ2本 9.7インチiPad | カメラ1台 レンズ3本 13インチノートパソコン |
価格 | 14,431円(4800元) | 21,647円(6000元) |
※ 価格は2020年8月18日現在
今回レビューするのは、チャコールブラックのMサイズです。
POLOTの特徴① デザインがお洒落
どんなに機能的なバッグだとしても、デザインが良くないと愛着がわきませんよね。
特に旅行となると、お気に入りの服とコーディネートしてカッコよく街に繰り出したいもの。
その点、「PILOT」のデザインはシンプルながら上品。
主張しすぎないのでどんな服装にも合わせやく、シティーユーズからアウトドアまで幅広く使用できます。
PILOTの特徴② 軽さは正義!
旅行用カメラバッグを選ぶ上でかなりのウェイトを占めるのは、ずばり「軽さ」です。
持ち運ぶ際の負担はもちろんですが、特に頭を悩ませるのが飛行機の重量制限!
カメラ機材は貴重品のため、機内持ち込み必須ですが、1人あたり7-10kgまでという飛行機の重量制限があるんですよね・・。
ただでさえレンズやカメラ本体でかなり重量なので、あまり重いカメラバッグは避けたいところ。
ノートPCにカメラにレンズにと入れていくとすぐ超えちゃいます。
その点、「PILOT」の1kgを切る900gという軽さは魅力的!
もちろん軽いからといって、ペラッペラの弱い生地を使っているわけではありません。
詳しくは後述しますがが、しっかりした耐久性とこの軽さをバランスよく両立しているのは、旅行者にとってかなり重要なポイントです。
PILOTの特徴③ コンパクトながら旅に十分な容量
《容量》
- フルサイズ一眼レフカメラ
- レンズ3本(広角12-24mm・単焦点35mm・ズーム70-200mm)
- ストロボ
- ノートパソコン(MacBookPro13インチ)
- トラベル三脚
- 充電器
- 折り畳み傘
- タンブラー
僕が旅行の際にカメラバッグに入れているものはこんな感じ。
「PILOT」は、これ全部収納できます。(入れようと思えばまだまだ入ります)
これだけの容量があれば、ほとんどの旅行者には十分でしょう。
ベルクロの付いた2枚の仕切板を使って荷室を自分の使いやすいようにアレンジできます。
この仕切板、いろいろな形に折りたためるようになっているので、カメラの形に合わせて2段で使うことも可能。
また裏面にマジックテープが付いている「貼り付けれる収納パッド」が2つ付いています。
これらをうまく組み合わせると、カメラバッテリーや、レリーズなどのアクセサリー類も効率よく収納できます。
アレンジの幅がかなり自由自在なので、持っている機材に合わせて最適な形に調整できます。
高さも必要十分。70-200mmのズームレンズも立てて収納できます。
しかも上のフラップの開閉に影響がありません。
また、13インチのノートPCも一緒に持ち運ぶことができます。
しかも内部の仕切板やベルクロが非常に柔らかい素材なので、傷つける心配がありません。
出先のカフェで編集作業などする機会が多いので助かります。
割と大きめの独立したサイドポケットも魅力的です。
旅行中は、ペットボトルやタンブラーなどを入れる場所があると非常に助かりますし、急な雨に備えて折りたたみ傘だって持ち運べます。
傘や飲み物など水滴がつくものを、カメラやレンズと同じ荷室に入れずに済むのは嬉しいポイントです。
これだけの収納力がありながら、全然大量のものが入っているのを感じさせないスタイリッシュさ。
パンパンに膨らむこともなくコンパクトさを保つデザイン設計はかなりすごいと思います。
PILOTの特徴④ 防水・耐久性も十分
この質感、ぱっと見キャンバス生地のように見えますが、「CORDURA500D」という素材が使われています。
普通の帆布(キャンバス)生地と比べて、厚み・重さは約半分ながら、摩耗や引き裂きに対する耐久性能は10倍以上という軽くて強い優れもの!
米軍のバッグやブーツなどにも採用されていることからも、その強さが分かりますね。
またディティールに至るまでしっかり作り込まれています。
たとえば、カメラバッグでもっとも負荷がかかるショルダーの付け根部分。(持ち歩く機材が重いので、ここが壊れることが多い)
こちらは360°回転するグローブフックが採用されており、無理な力が加わって壊れるのを抑えてくれます。
しかもこちら金具ではなく、軽量化のために樹脂製の「DURAFLEXバックル」が使われています。
Columbia・Patagoniaといったアウトドア専門ブランドがこぞって採用しているシステムなので、強度・信頼性ともに高く安心して使用できます。
PILOTの特徴⑤ 脱着式モジュールシステムで使い方広がる(別売)
「PILOT」の大きな特徴の一つ、それはモジュールシステムです。
フロント部分のバンド「MOLLEシステム」に、ワンタッチでポーチ(別売)を取り付けることができます。
現在、ポーチはこちらの2種類のみですが、今後いろんなタイプのポーチが発売される予定です。
こちらのアタッチメントを使うとワンタッチで取り付け・取り外しが可能。
カメラバッグとしての容量を増やしたい場合つければいいですし、ふらっと出かける際には単体で使うこともできます。
シティーユーズでは外してスタイリッシュに、アウトドアでは取り付けてゴツめにといった使い方もできますね。
PILOTの特徴⑥ 三脚も持ち運べる
バッグ底部には、三脚を止めるベルトが付いています。
こちらもワンタッチで脱着可能なシステムが採用されています。
紐を緩めて外して・・また付けて・・という面倒さがないので使いやすいです。
PILOTの特徴⑦ スーツケースハンドルに取り付けれる
旅行の際に、これがあるのとないのでは大違い!
空港での待ち時間や、ホテルへ向かうバスなどで、カメラバッグを安心して置けるのは体力的にもすごくありがたいです。
ハンドルを通していると、ひったくりで持っていかれる心配もありませんしね。
実際に使用してみて感じたこと
・防犯面を考えて設計されている
海外旅行で一番気を使うのはスリやひったくりです。
日本のように治安のよいところばかりではないので注意が必要です。特にカメラは高級品で狙われやすいので・・。
「PILOT」は、外にファスナーが付いていないので、カメラやレンズなど盗られにくい設計になっています。
オープンアクセスでない分、カメラを取り出すのに多少手間がかかりますが、防犯面を考えるとこの構造は非常にありがたいです。
またフロント内部には、隠しチャックポケットが付いており、財布やパスポートなど安全に保管しておくことができます。
治安が気になる海外旅行者のことをよく考え作ってあるカメラバッグだなと感じました。
・使い込むほど愛着が湧く素材
旅行やアウトドアシーンで使うとなると、カメラバッグは普通以上に負荷がかかるものです。
実際どれくらいの耐久性があるのかレビューする上で少々乱雑に扱ってみました。
先ほどの特徴の部分でも触れましたが、さすがは「CORDURA500D」!
軍用品にも使用されるだけあってめちゃくちゃ丈夫です。コンクリートで多少擦れようとも生地に大きなダメージはありません。
そして、この白っぽい小傷のようなもの。これはワックス痕跡がわざと出るようにデザインされているそう。
少しヴィンテージ感が増したように思えますが、もともとエンボス加工(しわ加工)が施されているかのようなお洒落さです。
普段から旅行に持っていくアイテムは傷つくものと割り切って使用していますが、このカメラバッグは傷も味わいとして長く愛用できそうなアイテムですね。
・三脚が持ち運べるのはよいが・・
三脚を持ち運べるのは便利なのですが、バッグ底部に取り付けると自立できなくなっちゃいます。
機材を含めると肩にズッシリとくるカメラバッグ、ちょっと置きたいときにゴロンと転がってしまうのは個人的にやや気になる点。
せっかく自立するデザインなので、そこは活かしたいものです。
構造的に仕方ないのかもしれませんが、前面にモジュールシステムがあるので三脚を取り付けるモジュラーなどが発売されると嬉しいですね。
※ 追記
いつも愛用しているトラベル用三脚「Velbon ULTREK UT-43」なら荷室に立てて入れることができました。
レンズを1本減らして中に三脚を入れて持ち運ぶのもありかも。
まとめ
- 旅人のことをよく考えた設計。
- シティーユーズにも、アウトドアにも、どちらにも溶け込めるお洒落なデザイン。
- 耐久性・機能性も兼ね備えており非常に使い勝手が良い。
WOTANCRAFTの「PILOT」は、非常にバランスの取れた旅行用カメラバッグです。
軽量化されながらも、しっかりとした耐久性もありますし、何よりお洒落で使い勝手の良いデザインが嬉しいですね。
海外旅行に限らず、アウトドアや国内旅行にも使えるおすすめのカメラバッグです。
「PILOT」は3年間の製品保証付き。
台湾のメーカーですが、沖縄に代理店(ORIENTAL HOBBIES)もあるので安心です。
決して安くはない買い物なのでこういったアフターケアの有無って大事ですよね。
「PILOT」はこちらのホームページから購入できます。