今回は、海外のクラウドファンディングで、既に1億円以上の資金集めに成功したモンスター級モバイルバッテリー「Zendure SuperTank(ゼンデュア・スーパータンク)」をご紹介。
当ブログ「たびハック」では、旅行におすすめのモバイルバッテリーを多数レビューしていますが、この商品はこれまでご紹介してきたモバイルバッテリーと大きく違います。
それは、「高出力」なところです。
単独ポートで100W(最大136W)なので、このモバイルバッテリーで「15インチのMacBookPro」も充電できるんです!
ついに、持ち運べるモバイルバッテリーもこの域に達したかと技術の革新を感じます。
では、実際に使ってみた感想をシェアしたいと思います。
「Zendure SuperTank」は、PD入力のハイスペックノートPC(MacBookProなど)を持っている人向けのアイテムです。
スマホやタブレット、アクションカムなどを一気に充電できるモバイルバッテリーが欲しいと言う方は、もっと軽くてコンパクトなものがあるのでそちらがおすすめです。
こんな方におすすめ
- 長時間外で作業するノマド勢
- MacBookProを短時間で充電できるモバイルバッテリーを探している人
- 海外旅行でガシガシ使っても丈夫なバッテリーが欲しい人
※ 本記事は、企業から機器を提供いただいているPR記事ですが、掲載内容は全て筆者の公平な視点での感想です。
「レビュー」 Zendure SuperTankってどんなモバイルバッテリー?
Zendure SuperTank 特徴
- 1ポートで100Wの入出力
- 最大出力138Wでパソコン2台とスマホ2台の合計4台同時充電が可能!
- MacBookPro15インチも1.5時間で急速充電
- 飛行機への持ち込み可能な最大容量(27,000mAh)
- 100W出力クラスのモバイルバッテリーで521gという軽さ
【開封レビュー】スーツケースのようなクールなデザイン
まずは、開封レビューから。
海外発送のため、若干パッケージがひしゃげているが、その辺はしょうがないところ・・。
でも、きちんとパッケージされているので中身は無事です。
しかも、製品を取り出しやすいようにリボンが付けられています。
こういうちょっとした心遣いって、メーカーの商品への思い入れを感じることができるので嬉しいですよね。
箱から出してみたところ。
パッと見、スーツケースのミニチュアかな?と思うフォルム。
この縦に入ったラインが、あの高級スーツケース「リモワサルサ」を彷彿とさせ、なかなかお洒落です。
素材はポリカーボネート。
軽量でありながら耐久性に優れているので、実際のスーツケースにも用いられている素材です。
公式サイトでは、車で何度も踏んでみて、「強度も耐久性もすごいだろ!」的な実証結果をあげています。
僕がさすがに怖くて実験していませんが、これなら、海外旅行などでアクティブに動き回る場合でも気にせず使えそうです。
【外観レビュー】
外観はいたってシンプル。
上部にポチッとあるのが「電源ボタン」。
あとは下の方に、メーカー名「ZENDURE」の文字が入っています。
本体上部サイド(電源ボタン側)には、ポート類が集結してます。
❶ USB-A 18W(出力)
❷ USB-A 15W(出力)
❸ USB-PD 100W(入出力)
❹ USB-PD 60W(出力)
そして、4つのポートに囲まれるように、LED表示のインジケーターがあります。
本体下部サイドには、スペックや各種認証マークが表記されています。
【同梱品】
❶ Zendure SuperTank 本体
❷ USB PD対応ケーブル(100W対応)
❸ ステッカー
❹ 保証書
❺ 取扱説明書
100W対応の USBケーブルが付属しているのは嬉しいですね。
サイズと重量
サイズは、縦 11.9cm × 横 7.3cm × 幅 4.2cm。
分かりやすいように iPhoneと比較してみました。
真上からみると、iPhone6より小さく見えますが、幅は4cm越え。
思った以上に厚みを感じます。
重さは、実測521g。
500mlペットボトルよりも少し重いです。
実際手に持ってみると、ずっしりと重さを感じます。
Zendure SuperTank のスペック
名称 | SuperTank |
バッテリー | プレミアムリチウム電池 |
容量 | 27,000mAh / 99.9Wh |
サイズ | 11.9cm × 7.3cm × 4.2cm |
重さ | 521g(実測) |
素材 | ポリカーボネート+ABS |
色 | ブラック、シルバー、ブルー |
入力 | 最大100W(USB-C:5-20V 最大5A) |
出力ポート | ❶ USB-A 15W ❷ USB-A 18W ❸ USB-C 100W ❹ USB-C 60W |
合計出力 | 最大 138W |
【使用レビュー】メリットとデメリット
メリット① 大容量で複数端末を急速充電できる
・単一ポート「PD 100W」出力!
まず、何と言っても単独ポートで「100W PowerDelivery」出力というのは、他のモバイルバッテリーと差別化できるポイントです。
これ、合計100Wじゃなくて、単独100W!
これなら、定格89Wの「15インチ MacBookPro」も問題なく充電することができます。
しかも、わずか1.5時間でフル充電できてしまうという高速さ。
僕自身、海外でブログを書くことが多く、写真編集や、ちょっとした動画も作ったりするので、MacBookは手放せません。
電源コンセントのないLCC機内や、カフェなどでの作業に、「Zendure SuperTank」は活躍しそうです。
・4ポート最大138Wまで充電可能
「SuperTank」は、4つのポート(USB-A×2、USB-C×2)があるので、合計4台のガジェットを一気に充電できます。
しかも、最大138Wなので、ハイスペックデバイスをまとめて充電することも可能です。
例えば・・
・MacBookPro2018(13インチ)
・Surface
・iPhone
・Belkin BOOST↑CHARGER(Apple Watch 充電器)
上の写真では、これだけのものを「SuperTank」一つで動かしています。
ノートPCを2台まとめて充電できるのは「Zendure SuperTank」の大きな強みだなと感じます。
これだけのスペックだと、友達とカフェで作業するときにコンセント感覚でシェアして使うこともできます。
・モバイルバッテリーとして十分な容量「27,000mAh」
「Zendure SuperTank」のバッテリー容量は、27,000mAh。
どれくらいのものを充電することができるか、僕がいつも旅に持っていくアイテムで検証してみました。
各デバイスの充電目安 | |
MacBookPro13インチ | 約 13時間 |
iPad Air | 約 2.3回 |
iPhone6 | 約 10回 |
Osmo Pocket | 約 23回 |
Osmo Action | 約 14回 |
insta360 | 約 15回 |
POCKETALK W | 約 8.5回 |
これだけの容量があれば、短期の旅行ならこれ一つで十分まかなうことができます。
メリット② 本体への急速充電も可能(最短1時間)
容量が増えると問題になるのが、本体への充電時間が長くなってしまうことです。
ですが、「Zendure SuperTank」は、本体への充電も100W対応なので、実測1時間程度でフル充電することができます。
以前使用していた「RAVPower 26800mAh」モバイルバッテリーは、フル充電するのに約13時間要していたので比較するとこの速さは驚きです。
ただし、100Wで充電するためには、100W出力のアダプターが必要です。
上の写真は「Zendure社」の100W対応アダプター「SuperPort4」を使用して充電しています。
電源アダプターのワット数の違いで、どれほど充電時間に差が出るか表にしました。参考になさってください。
本体充電時間の目安 | |
15W電源アダプター | 約5時間 |
50W電源アダプター | 約3時間 |
100W電源アダプター | 約1時間 |
メリット③ 航空機(国際線)への持ち込みも可能
モバイルバッテリーを選ぶにあたり、特に重視するポイント。
それは「航空機に持ち込めるかどうか?」という点です。
飛行機ではモバイルバッテリーは危険物扱いになるため、厳しい規制があります。
関連記事
機内持ち込みモバイルバッテリーの容量は? 何mAhまで?【2022年最新】
この基準は、国内線よりも海外の方が厳しいです。
例えば、中国では100Wh以上のモバイルバッテリーの航空機への持ち込みは厳しく禁止されています。オーバーするとその場で処分させられます。
実際、僕も中国出張時にはワット時数を何度もチェックされました。
海外へ行くなら、100Wh未満のモバイルバッテリーを選ぼう!
「Zendure SuperTank」の容量は27,000mAh、Whに換算すると99.9Wと100Wに満たないギリギリのライン。
つまり飛行機に持ち込める最大容量を念頭に作られています。
しかも、本体側面に【Capacity 99.9Wh】と表記があります。
mAh表記のみの場合、係員によっては持ち込めない場合もあるので、きちんとWh表記があるのは安心感があります。
メリット④ 低電力デバイスも充電できる
モバイルバッテリーの多くは、1A以下の入力電流である端末への充電に対応していません。
「ワイヤレスイヤホン」や「スマートウォッチ」などが、入力1A未満の低電力デバイスになります。
でも大丈夫!「Zendure SuperTank」は、低電力デバイスに対応した「X-Chargeモード」を搭載しています。
電源ボタンを2度押しすると、LEDに「X」アイコンが表示され、低電力デバイス充電モードに切り替わります。
実際に、低電力で充電されるのか「PZXワイヤレスイヤホン」で検証してみました。
【5.11V/0.53A】たしかに、1A以下の電流で充電ができています。
高出力でありながら、低電力モードまで備え、手元のデバイス全てをこれ1台で充電できてしまうというのは非常にありがたいポイントです。
旅行の際これ1台持っておけば、バッテリー切れの心配しなくてすみますね。
メリット⑤ 充電しながら使えるパススルー機能
「Zendure SuperTank」は、本体を充電しながら、Macbookや他の端末を充電するパススルー機能が搭載されています。
せっかくコンセントがあるところでは、「SuperTank」もノートPCもフルに充電しておきたいもの。
そんな場合に、MacBookで作業しながら両方を充電することが可能です。
ただし、本体を充電する場合は、100Wポートから充電するので、出力は最高60W(もう一つのUSB-PDポート)までとなる点に注意が必要です。
メリット⑥ PowerDelivery方向が切り替えれる
「Zendure SuperTank」には、充電する方向を切り替える「PD方向切り替え」機能もついています。
一般的なPDモバイルバッテリーでノートPCを充電しようとすると、逆にモバイルバッテリー側が充電されてしまうという現象が起こることがあります。
でも「SuperTank」の場合、電源ボタンを長押しすることで、この充電方向を簡単に切り替えることができるんです。
実際に試してみました。上記写真のテスターの矢印の向きが充電の向きです。ちゃんと切り替わっていますね。
- モバイルバッテリー → ノートPC
- ノートPC → モバイルバッテリー
メリット⑦ LED残量表示が分かりやすく見やすい
もう一つのメリットは、残量が数字(%)で表示されるところ。
普通のモバイルバッテリーは、4つくらいランプがついていて、1/4減ったら一つランプが消えるみたいな仕様のものが多いのですが・・
「SuperTank」は、72%とか56%と数字で表示するので正確な電力残量を知ることができます。
「あとどれくらい使えるかな?」とかドキドキしなくていいので安心です。
あと、表示がLEDで明るいので視認性に優れているのも何気に嬉しいポイント。キャンプやカフェのテラス席など、明るい外で使うときに助かりますね。
デメリット❶ 普段使いにはちょっと重い
ここまでメリットばかり書いてきましたが、デメリットもあります。
それは、ずばり「重い」という点。
普段使いに持ち運ぶにはちょっと重たいです。
MacBookProなど、高スペックのモバイルPCを使っている人以外は、別のモバイルバッテリーをおすすめします。
なぜなら、どれだけモバイルバッテリーの出力が上がっても、端末への入力W数には上限があるので充電が速くなることはないからです。
入力ワット数の上限 | |
MacBookAir | 29W |
Surface | 36W |
iPad Pro | 18W |
iPhone11 Pro max | 18W |
これらの端末への充電を考えている場合、もっと軽いものがおすすめです。
60W以上の急速充電ができるクラスだと軽い
ただし、MacBookProを充電できる60W以上のモバイルバッテリーをチェックしてみると、「Zendure SuperTank」の軽さが際立ちます。
【比較】
SuperTank (Zendure) | HyperJuice (HYPER) | Mighty 100 (Less is more) |
521g | 550g | 620g |
このように、60W以上の高出力クラスの中では「Zendure SuperTank」は最も軽い部類です。
ただ、やっぱり普段から持ち歩くとなると重いなぁ・・と感じるのが正直なところ。
これからもっともっと技術が進歩して、小型軽量化していくのを待ちましょう。
安全設計と保証について
「ZENDURE なんてブランド初めて聞く。無名のメーカーとなると安全性が気がかり」と言う方も多いことでしょう。
特に、これだけ容量が大きくなってくると発火事故などの危険も大きくなるので心配ですよね。
・PSEマーク取得済み
2019年2月より、日本国内で販売するモバイルバッテリーはPSEマークが必須となりました。
「Zendure SuperTank」は、<PSEマーク>を取得しており、本体にもはっきり表示されているので安心して使用することができます。
また、ヨーロッパ<RoHSマーク>や、アメリカの試験認証<FCマーク>もクリアしているので、海外旅行の際にも問題なく使うことができます。
・安心の保護機能
「SuperTank」は電気自動車で使用されている「プレミアムリチウムイオン電池」が使われています。
これは、従来のモバイルバッテリーに使用されているリチウムイオン電池よりも熱の発生を抑えることができるそう。
また、「SuperTank」には様々な安全保護が搭載されています。
機器を繋ぎっぱなしでも充電がフルになると自動で出力を制御してくれますし、熱を持ちすぎると温度保護ユニットが働き、熱暴走による事故を未然に防いでくれます。
・航空会社のパイロットが使うモバイルバッテリーとして正式採用
Zendure社のモバイルバッテリーは、英国のチャーター航空会社Titan AirwaysのEFB(電子フライトバック)を充電するためのモバイルバッテリーとして採用されているんです。
パイロットが、常日頃コックピッドに持ち込むモバイルバッテリー、信頼性が高くないと採用されるわけありませんよね。
・安心の2年保証
「Zendure SuperTank」には、2年間のメーカー保証がついています。
万が一故障した場合でも、保証があると安心です。
総評:MacBookProを使っている人にとって現時点で最強のモバイルバッテリー
「Zendure SuperTank」は、MacBookProを使っている人にとって現時点で最強のモバイルバッテリーです。
この分野での技術革新は目を見張るものがあります。
「全固体電池」も実用化が視野に入ってきていることを考えると、これからもっと小型化・大容量化が進んでいくことでしょう。
しかし、27000mAhという容量で、手のひらサイズ、500mlペットボトル程度の重さを実現している「Zendure SuperTank」は、間違いなく現時点で最強のモバイルバッテリーと言えるでしょう。