最近の自動翻訳機はまるでドラえもんのお道具箱から出て来たアイテムのよう。もはや言語の壁が無くなるのではないかというほどの目覚ましい進歩を遂げています。
電子辞書を片手に海外旅行に出かけていたのが遠い過去のようです。
今回はそんな自動翻訳機の中でも、特に人気の高い2機種 ili(イリー)と POCKETALK(ポケトーク)を比較してみます。
イリーとポケトーク、どちらも素晴らしい自動翻訳デバイスですが、それぞれにメリット・デメリットがあるので、よく特徴を把握して自分の使い方に合っている方を選ぶようにしましょう。
イリー(ili)・ ポケトーク(POCKETALK)比較
ili(イリー) | POCKETALK(ポケトーク ) | |
外観 | ||
言語数 | 3言語 | 61言語(音声+テキスト) 21言語(テキスト) |
会話性能 | 単方向 | 双方向 |
ネット環境 | オフライン(不要) | 3G(必要) |
翻訳方式 | 辞書アプリ | クラウド |
価格 | 19,800円 | 本体 24,800円 本体+2年専用SIM 29,800円 |
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
イリー(ili)の特徴とメリット・デメリット
イリーは余計な機能を取り払い、旅行に最適化させた超小型自動翻訳デバイスです。
草なぎ剛さんがイメージキャラクターを務めるテレビCM、見たことある方も多いかもしれません。
重さわずか42gというスマートさも旅行の強い味方ですね。
イリーのすごいところは、ネット環境がなくても使えるところです。世界中どんな場所でも電源さえ入れば翻訳してくれます。これはイリーの最大のメリットです。
対応言語は3つ。
日本語から、英語・中国語・韓国語に翻訳することができます。
ただし翻訳が出来るのは、一方向のみ。
日本語 → 英語 ◯
日本語 → 中国語 ◯
日本語 → 韓国語 ◯
英語 → 日本語 ×
中国語 → 日本語 ×
韓国語 → 日本語 ×
つまり、こちらが日本語で話すことは相手の言語に翻訳してくれるので伝わるけど・・、その返答は翻訳されないので自分でなんとか聞き取ってね!というスタンス。
こちらの動画は実際に海外にイリーを持って行って使ってみている動画です。
この動画を見ると、こちらの言っていることはきちんと伝わるけど、相手の返答はこちらが汲み取る必要があるということが分かります。
なので、ある程度相手の話す言語を理解できる方や、コミュニケーション能力が高い人、こちらの意志さえ伝わればいいやと割り切れる旅行者におすすめです。
イリーの口コミ
- 操作がなるべく簡単なのがいい
- 翻訳アプリを使うのは面倒
- ある程度言語がわかる方
・イリー(ili)公式サイト → ili(イリー)
ポケトーク(POCKETALK)の特徴とメリット・デメリット
新型「ポケトークS」が発売されました。詳しくはこちらをご覧ください。
ポケトークは、クラウド(ネット環境)を使った双方向翻訳機です。
対応言語数は、61言語を音声・テキストに、21言語をテキストのみに翻訳できます。
インターネット環境がなければ使えないという制限がありますが、これは最大のデメリットでもありメリットでもあります。
通信することによって、かなり正確な翻訳を行うことができます。
ポケトークは双方向翻訳が可能なので、会話するとき、両者ともに自分の言語で話し・聞くことができるので、コミュニケーションがスムーズです。
つまり、日本語で質問したことを、相手の言語に翻訳し、相手が答えてくれたことを今度は日本語に翻訳して聞くことができるというシステム。
イメージ的には、自動翻訳機というよりも、もはや「自動通訳機」です。
この動画を見ても分かるように、相手の言語が全くわからなくても十分に会話を楽しむことができます。これは大きなメリットです。
ポケトークの口コミ
- 初めての海外旅行の方
- 言語が全くできない方
- 現地の方と会話や交流を楽しみたい方
- ビジネスで行かれる方
ポケトーク(POCKETALK)公式サイト → POCKETALK(ポケトーク )
イリー(ili)・ポケトーク(POCKETALK)どちらがおすすめ?
どちらを選んだらいいのか迷っておられる方のために、簡単なフローチャートを作ってみました。
❷ 語学能力
❸ ネット環境のありなし
❹ 翻訳性能(会話性能)
❶ 使用言語
まず考えるべきポイントは対応言語です。
イリーは中国語・英語・韓国語の3言語のみなので、それ以外の言語での利用を考えている場合は迷わずポケトークを選びましょう。
❷ 語学能力
利用言語が中国語・英語・韓国語の場合は、その言語を自分がどれほど理解できるかを考えましょう。これが2つ目のポイントです。
イリーの場合は、こちらが言ったこと(日本語)を相手言語(中国語・英語・韓国語)に翻訳して伝える一方向通訳。
自分の言ったことは相手に伝わりますが、相手の言ったことを日本語に通訳することはできません。
なので、相手の返答を理解するには、ある程度の言語能力とコミュニケーション能力が求められます。
しっかりと日本語で理解したいという方はポケトークの方が安心です。
❸ ネット環境
3つ目のポイントはインターネット環境があるかどうかです。
イリーはネット環境なし(オフライン)でも使うことができますが、ポケトークはネットが繋がっていないと使用することができません。
❹ 翻訳性能
オフラインで使えるイリーは、短文であればほとんど問題ないのですが、長文となると翻訳の質がそこまで高くありません。
ポケトークの方はネットに繋がっているので、長文でも正確に訳してくれます。
実際わたしも使ってみましたが、比較的長い文章でもスラスラ翻訳してくれて、その能力の高さに話しかけた外国人も驚いていました。
個人的おすすめはポケトーク!
実際に使用してみて、やはりポケトークの方がおすすめだなと感じました。その理由は・・
❶ 会話を楽しめる!
やはり双方向で通訳ができて、お互い自国語で会話が成立するというのはものすごい便利です。
普段は聞くのを諦めていたようなことでも、自信を持って聞くことができます。
今回の香港旅行では、お土産屋さんで、「このお茶はどんな味ですか?どんな効能がありますか?」と尋ね教えてもらうことができました。
どうせ聞いて答えてもらってもわからないし・・という諦めがなくなるのは、海外旅行の楽しみをより一層増してくれます。
❷ トラブル時の強い味方!
海外旅行には、トラブルが付きものです。
私も今までいろんなトラブルを経験してきました。
- 飛行機の遅延・欠航
- 預け荷物がなくなった!
- 予約していたはずのホテルが取れてない
- 宿の送迎が来ていない
などなど。
そういったトラブルの時は、こちらの意志だけでなく相手の話していることをしっかり理解する必要があります。
とくにチェックインカウンターやホテルのレセプションなどでは、早口でまくし立てられるので聞き取るのが大変・・。
そんなときにポケトークがあると、スムーズにコミュニケーションを取ることができトラブルを切り抜けることができます。
ポケトークの購入は公式ショップがおすすめ
ポケトークの購入は 公式ショップ からがおすすめです。
公式ショップだと、3年間の延長保証ワイドプランに入ることができます。
海外旅行中の急な雨で濡らしてしまった場合も、このプランに入っておくと修理することができます。
さらに詳しく知りたい方はこちらを。
まとめ
香港・マカオ旅行に持って行ったポケトーク!
お店の人とかホテルの人とかとめっちゃ会話できる!
しかもめっちゃ驚かれるから反応が面白い!
海外行く人要チェック。
グローバルWi-Fiでレンタルできます。#POCKETALK#ポケトーク#グローバルワイファイ pic.twitter.com/TKPVWk0M37— Jun Kamasaki (@junjun_purpleon) May 28, 2018
今回は、海外旅行での言葉の不安をなくす自動翻訳機、イリーとポケトークについての特徴を比較してみました。
いかがでしたか?自分の言語能力や旅のスタイルに合わせて使いやすい方を選びましょう。
海外旅行において、言葉の壁がなくなると、楽しみも倍増。いや倍増どころか10倍にも20倍にもなります!
ホテルでのチェックインや、タクシーでのやり取り、空港でのチェックインなど、もう怖いものなしで楽しめちゃいます。
初めての海外旅行の方には、トラブル対策としてもおすすめですよ。
最新版のポケトークSについてはこちらでレビューしています。↓