ゴールデンウィークが終わり、普段通りの生活に戻られた方も多いと思います。
ゴールデンウィーク前に沖縄で流行がはじまったはしか、その流行域を全国に広げています。
流行が拡大しているはしか(麻疹)その対策をまとめてみました。
- はしかってどんな病気?
- マスクなど予防策はあるの?
- 予防接種受けるべき?
- 予防接種の料金は?
- 効果があらわれる日数は?
沖縄で流行している「はしか」ってどんな病気?
はしか(麻疹)は、人から人へとうつる感染症です。
はしかの感染力は非常に強く、感染力の強いと言われているインフルエンザの10倍とも言われています。抗体を持たない人が感染すると、ほとんどの人が発症します。
はしかは感染してもすぐに発症するものではありません。10−12日間何の症状も出ない潜伏期を経て、発熱や咳などの症状が出ます。そしてその後、発疹を伴う高熱が続きます。
重症化すると、合併症を引き起こし、死に至ることもあります。1000人に1人という高い割合で死に至る怖い病気です。
- 発熱・発疹
- 感染力が強い
- 重症化すると死に至る場合も
- 一度かかると抗体ができる
日本では、2015年にウイルスが排除されたという認定を世界保健機構(WHO)から受けています。
なので今回沖縄から流行しているはしか(麻疹)は、外国から持ち込まれたウイルスということになります。
マスクは効果ある?
はしかのウイルスは、非常に小さいウイルスです。
その小ささはマスクをも通り抜けてしまうほど。なので残念ながらマスクでは予防できません。
しかも、はしかの感染経路は、飛沫感染・空気感染・接触感染など様々。なかなか予防をするのが難しい感染症です。
唯一の予防策はワクチンの予防接種!
感染力が非常に強く、マスクでも予防できないはしか。
唯一の予防策はワクチンの接種です!
多くの人は子ども時代にワクチンを接種していますが、ここで注意すべき世代が存在します。それは「谷間の世代」と言われる世代です。
谷間の世代とは?
はしかのワクチンは2度接種することで、ほぼ全員免疫ができると言われています。
1991年以降に生まれた人は、国際基準に合わせて2度予防接種を受けているので抗体を持っています。
しかし世代によっては、1度しか摂取していない世代も。
それは、1977年〜1990年に生まれた世代。
ことし28歳〜41歳までの人たちの多くは一度しかワクチンを摂取していません。
一度しか摂取していない場合どうなるのか?
当時は一回接種すれば抗体ができると考えられていましたが、 約5%の人は免疫ができていないということが判明しました。それで1991年以降国は2度のワクチン摂取に方針転換したというわけです。
それで確実にはしかの免疫をつけるためには、もう一度ワクチンを摂取する必要があります。
自分が何回予防接種を受けているのか分からない場合はどうすればいいのでしょうか?
まずは、母子手帳を確認しましょう。手帳には接種歴が載っています。
母子手帳など確認できないという方は、病院で抗体を持っているか検査することができます。
ただこの検査、検査結果がわかるまで1〜2週間かかってしまいます。しかも5,000円近くかかる場合が多いです。
なので、自分が予防接種を2回受けているか分からない方は、もう一度予防接種を受けてしまうのがおすすめ。
仮に以前に2回受けていたとしても、追加でもう1回受けたからといって特に害はありません。
はしかの予防接種の料金・抗体ができる日数は?
料金
料金は、病院やワクチンの種類によって異なります。
麻疹単独ワクチンが、5,000円から8,000円程度。麻疹・風疹混合ワクチンなら、10,000円程度という病院が多いです。
日数
麻疹の予防接種は、摂取後10日〜2週間で抗体ができます。
なので、はしかの予防接種を考えておられる方は、1日でも早い摂取をおすすめします。
予防接種を受ける際は、ワクチンの在庫があるのか問い合わせて予約を取ってから病院へ行くようにしましょう。
もし、はしかにかかったかもと思ったら
高熱や発疹の症状が出て、「もしかしたら麻疹かも?」と思ったらどうしたら良いでしょうか?
急いで病院に行くという対応は間違いです。
はしかは非常に感染力が強い感染症なので、直接病院に行ってしまうと、病院で多くの人にうつしてしまうことになります。
実際、今回の麻疹の流行でも病院が感染源になっています。
なので、まずは医療機関に電話で連絡。そこで出される指示に従いましょう。
まとめ
はしかの感染力を甘く見てはいけません。
特に流行している地域に旅行に行かれる場合は、予防接種を受けてから出かけるようにしましょう。
抗体ができるまでに時間がかかるので、早め早めの準備が鍵です。
それでは、みなさん良い旅を。