ネパールに旅行に来る一番の理由!なんでしょうか。それは、ずばり!トレッキング!でしょう。かくいうわたしもトレッキング好き・山好きでネパールに惚れ込んだ一人です。
絶景というと、南の島、コバルトブルーの海などが真っ先に思いつきますね。エベレストやヒマラヤ山脈は景色は美しいにしても、初心者ではその景色を拝むのはハードルが高そう…。そう感じる人もきっと一定数いるのでは。
今回は、わたしたちが実際に行った2泊3日の絶景旅行。でも、超時短&初心者にもラクラク&見られる絶景は息を呑むものばかり!という超オイシイとこどりの体験記についてまとめてみます。
出発地はネパール第二の都市ポカラ
ポカラは首都カトマンズから陸路で6時間ほどの都市。飛行機だと1時間弱で着きます。
陸路、空路どちらでも結構ですが、まず旅の起点となるのは、このポカラ。ちなみに空路だと、飛行機の中からもヒマラヤの絶景を見ることもできます。
ポカラでジープをチャーター
ポカラでジープを貸切ました。わたしは、ポカラでトレッキング会社を営んでいる友人が手配してくれたのでスムーズでした。2泊3日で40,000ルピーでした。
ジープはこのようなRV車。
日本であれば5~6人乗りの車ですが、この車は後ろの広いラゲッジスペースにも人が座れるようにベンチ形式の簡易椅子を取り付けてありました。ネパールでは特に乗車人数で取り締まりもないので、わたしたちは運転手+8人の計9人で向かいました。
なので、ジープのチャーター代は一人5,000ルピー。日本円に直すと、当時のレートで6,500円ほどでしょうか。
ジープ旅で行くメリットはたくさんありますが、こんな感じ。
- 停まりたいところで停まってもらえるので、写真を撮ったり、自然をゆったりと感じたりできる。
- 安値で行ける。
- 本気のトレッキングよりは短時間で名所を回ることができる。
目的地はジョムソン
旅の行程はこんな感じ。
1日目ははポカラの北部に位置するジョムソン、ヒマラヤの麓の町を目指して車を走らせます。
一体どんな絶景を見ることができるのか…準備段階ですでにわくわく。ポカラージョムソン間は飛行機でも行くことができますが、ジョムソン空港は山麓のため、非常に着陸しにくい空港。実際、わたしたちが旅行に行こうとしていた期間前後1週間に2機の飛行機が墜落しました。
上に挙げたように、やはりジープ旅がオススメです。
写真で見る景色の移り変わり
まず上の地図で印をつけた、ポカラからベニまで。
この区間は、舗装されている道も多く、全距離の1/3以上あるにもかかわらず3時間ほどで到着します。
景色はこんな感じ。
ポカラ自体の標高が800メートルで、緑も多く、沿道にはバナナの木や菜の花など色とりどりの花があり、暖かい南国風の景色を車窓から楽しみます。豚が飼われていたり、ワシが飛んでいたり。
そして、ベニでひとまず停車。
パーミット(許可証)を見せ、いよいよトレッキングルートに入っていきます。
前日に旅行会社に証明写真とパスポートのコピー、パーミット代金を渡して、パーミットを取得しておきます。このパーミットがないと、トレッキングルートには入れないので、要注意。
ここからぐんぐんと標高も上がっていきます。道も舗装されていない、土埃砂埃の舞うガタガタ道。時には、岩がゴツゴツと出ている道を進むため、車内は悲鳴の連発。酔いやすい方には酔い止めが必須です。
このような今にも倒れてきそうな巨大な岩の隙間をジープは抜けていきます。気分はトレジャーハンター。
ジープはタトパニで停車。タトパニは上の地図上で星をつけたところです。もうすでにヒマラヤが近くなってきた感じです。ワクワク。
タトパニで食事をとります。
ネパール生活で一番美味しいと感じたダルバートはここ!空気や水がきれいだから野菜が美味しいのか、高所ゆえに素材自体の味が詰まっているのか、とっても美味しかったです。そして、すだちのように添えられているのが、ネパールのレモン。レモンをかけて爽やかに食べられるこのダルバート。オススメです。
タトパニはネパール語で暖かい+水で温泉の意味。タトパニには地名の通り温泉が湧いているのです。この温泉を帰りに堪能するのを楽しみにしつつ、今はひとまず先に進みます。
タトパニからさらに標高が上がっていきます。
「運転手さん!そこ停めて!」
そこには、大きなつり橋が!興奮してはしゃぎ、写真を撮るわたしたち。地域の人にとっては生活に欠かせない橋、日常的な光景のようですが、カトマンズから来た旅行者のわたしたちにとっては見慣れないもの。いろいろひとしきり遊んで、写真を撮って、ジープに戻ると、運転手さんが一言。
「これぐらいではしゃいでいたら、この後、もっとびっくりするよ。」
その言葉にさらにわくわく。間に大きな滝もあり、「停めて!」と声をあげましたが、「帰りに停まるから。」と運転手さん。
ジープはそのまま先を急ぎ、カロパニに停車。
ネパール人には欠かせないチヤ・タイム(軽食を取る時間)です。カロパニで食べた、このチベタンブレッドも非常に美味しかったです。素朴なドーナツのような味にネパール産のラプシーで作られたジャムとはちみつをかけて、いただきます。このラプシージャム、梅ジャムのような味で、とても美味しかったです。
大分、ヒマラヤに近くなってきました。
チヤを飲んだお店の真裏には、覆いかぶさるような近距離にそびえ立つ山が。ジョムソンは一体どんな景色なのだろう、想像が膨らみます。
はやる気持ちで、引き続き旅の目的地ジョムソンまで車を走らせます。
いよいよ高所になってきました。道中にはこんな動物とでくわすことも。
ネパールの高所に住んでいるヤク。毛深い牛のよう。家畜として育てられており、首につけた鈴でカラン、コロンとなんとも言えない愛らしい音色を立てながら、道路を横断していきます。
じゅんじゅんが、こんな近距離から写真を撮ることもできました。家畜なので人馴れしており、温厚な動物でした。
間で何度も車を停めながら、ようやくジョムソンに到着。乗車時間は7~8時間ほど。間で休憩を何度も挟んだので、それほど体力的には疲れていませんでした。
到着は夕方4時頃。山麓のジョムソンはもう日が暮れ出しています。ジョムソンの写真は次の記事で→(2日目午前中ジョムソン〜カグベニ編)
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