こんばんは。カメラマンじゅんじゅんです。今日は、天体撮影の一つのテクニックであるTimelapse動画について紹介したいと思います。あまりの凄さに思わず開いた口がふさがりませんよ(笑)どうやって撮るの?何が必要なの?の情報も。まずは・・
Timelapse撮影とは?
Timelapse撮影とはなんぞや?聞きなれない人も多いかもしれません。簡単に言うとビデオと写真の中間!
写真を短いタイミング(数秒から数十秒おき)で撮影していき、撮った写真を順番に早く再生すると、カクカクした動画のようになります。
例えるならば、ちょうどパラパラ漫画みたいな感じです。早くめくればめくるほど滑らかに動いていきますよね。それをカメラの世界でもやってみようというのが、Timelapse撮影です。
Timelapse撮影は、他にも微速度撮影とかインターバル撮影などとも言われています。
いろんな分野のTimelapse動画があるのですが、今日はその中から、星空のTimelapse動画を紹介いたします。
ATACAMA NIGHTSKY
南米チリ北部にある世界一乾燥した砂漠地帯、アタカマで撮影された写真を繋ぎ合わせたTimelapseです。
いかがでしたか?あまりの凄さに感動で鳥肌がたったでしょう?!
私自身、この動画を見て、自分も綺麗な星空の写真を撮りたい!と感化されました。
Timelapse撮るのに必要な物
一眼レフカメラがあるからといって、それだけでTimelapseを撮ることはできません。いくつか最低限必要な物があります。
三脚
三脚はしっかりしたものを選びましょう。Timelapse撮影は、長時間に及びます。長時間、カメラを絶対に動かしてはいけません。それでしっかりした三脚でなければ途中でぐらついて、せっかく撮ってきた写真が台無しになってしまうこともあり得ます。
インターバルタイマー
こちらは、何秒間隔でシャッターを切るといった設定を記憶させると、その通りに自動でシャッターを切ってくれる優れものです。
寒い日の撮影などのときは、インターバルタイマーにお任せして、暖かいところで待機なんてこともできちゃいます。
Canon PENTAX 互換商品↓↓
NIKON 互換商品 ↓↓
明るいレンズ
もし可能なら、f値の小さい明るいレンズもあるといいでしょう。星空が綺麗に撮れます。キットレンズ(一眼レフカメラ購入時に付いてるレンズ)は、だいたい星空を撮るにはちょっと暗いレンズが多いですので、f値2.8より小さいレンズがあるといいですね。
大容量SDカード
かなりの枚数、写真撮影することになりますので、class10(SDカードのグレード)のSDカード32GB以上をオススメいたします。
予備バッテリー
長時間の撮影になるので、予備バッテリーももっておくといいかもしれません。
Timelapse撮るときのカメラの設定の注意点
フォーカスはマニュアル
フォーカスはマニュアルフォーカスにしましょう。最初に夜空で一番大きく輝く星にピントを合わせて、そこからピントリングを動かさないようにします。ライブビューの付いているカメラならライブビューを使ってしっかり合わせましょう。ピントが決まるとピントリングをテープなどで軽く止めてもいいでしょう。せっかく何十枚何百枚と何時間もかけて撮ったのに、星がぼんやりボケてしまっていたとなるとがっかりですので、時間をかけて最初にピント調節しましょう。
WBもマニュアル
WBとは、ホワイトバランスのことです。普段の撮影では気にせずオートにしている方も多いとおもいます。しかし、Timelapseは長い時間撮影するため、刻々と明るさが変化していきます。カメラのオートまかせにしておくと、色味が違う写真がたくさん混ざってしまうことにもなりかねません。あとで、PCで編集することもできますが、かなりの枚数編集しなければならなくなるので大変です。忘れずにWBマニュアルにしましょう。もしくは蛍光灯に設定してもクールでいい感じの星空が撮れます。
設定はAvモード
絞りは諸説ありますが、出来るだけレンズの開放値(f2.8スタートのレンズなら2.8)で設定するとよいでしょう。レンズの特性によっては一段階絞ったほうがよい場合もあります。手持ちのレンズの特性をインターネットなどで事前に調べておきましょう。
ISO感度
あまり高くしすぎると、写真にザラザラとしたノイズがのってしまいます。後述しますが、連続撮影を行うため、ノイズリダクションを使いません。そのため、ノイズが気にならないように、ISOの設定はあまり上げすぎないほうがよいでしょう。
各カメラには、常用ISOというものがあります。これは、定義するのが難しいのですが、だいたいこれくらいまでなら、ノイズ気にならずに写真撮れますよ〜という目安。手持ちのカメラの常用ISOを調べて、それに応じてISOが高くなりすぎないように、すこし抑えて設定しましょう。
ノイズリダクションはOFF
カメラによっては、シャッターを長時間あけると、その後カメラ本体でノイズを消す作業をしてくれる機種があります。これをノイズリダクションと呼びます。
Timelapse撮影は、連続してシャッターを切り続けなければなりません。カメラ側のノイズリダクションが作動している間はシャッターを切ることができませんので、この機能はOFFにしておきましょう。
JPEG撮影
RAWファイルで撮影すると、編集した時の画質が綺麗という利点がありますが、Timelapse撮影の場合、撮影する枚数が限りなく多いので編集にものすごく時間がかかります。最初はJPEGで撮影することをオススメいたします。
結露に注意
冬場の寒い夜などに撮影する場合、長時間外にカメラを置いていると結露することがあります。防塵防滴のカメラでない場合故障の原因にもなりますので、気をつけましょう。カイロをカメラに巻き付けるなど対策を取っている人もおられますね。結露がつかないかどうか、近くでしっかりチェックしておきましょう。
まとめ
Timelapse撮影、ハマるとものすごく楽しい撮影です。ぜひトライしてみましょう。
普通の星空写真を撮るのに、明るすぎる日や、ちょっと雲が出てる日なども、Timelapse撮影だと、逆に味が出ていいなんてことも。撮影テクニックが広がると、もっともっと写真が楽しくなりますね。