ネパール料理ってどんなもの?と聞かれてイメージできる人ってあんまり多くないかもしれません。
インド料理といえばカレー。タイ料理といえばトムヤムクン。といった具合にそれぞれ国を代表する料理がありますが・・
ネパールを代表する料理って一体何でしょう?
今回はネパールで食べれる地元の人たちが食べてる美味しいネパール料理の数々を紹介してみたいと思います。
そして、食べる際のマナーや気をつけるべき注意点もまとめてみました。どうぞご覧ください。
ネパール料理ってどんなもの?
ネパール人の食習慣について
ネパール人は一日2 食+軽食と言ったスタイルの食習慣です。
朝起きて、まずお茶を飲みます。
僕は「ドゥドゥチャ」と呼ばれる牛乳の入った濃いめのお茶が好きです。
そして最初のご飯は朝10時くらいに食べます。食べるのは「ダルバート」。香辛料で味付けされたカレーのようなものです。
そして3時過ぎに「カジャ」という軽食の時間。
晩ごはんは、夜の7時くらい。食べるのはまたまた「ダルバート。」
そう、ネパール人は毎食ダルバート。毎日ダルバートなんです。
① ダルバート
ダル・・・豆のスープ。
バート・・・日本語で「ごはん」のこと。つまりダルバートとは「豆+ごはん」という意味になります。
マス・・・マスとはお肉のこと。ダルバートの肉には普通鶏肉(ククラ)が使われます。あとは山羊(カシ)の肉も使われますが、とても高級なので、特別な時にしか食べれません。たまに豚肉(スングル)のダルバートを出しているお店もあります。ちなみに普通のネパール人は貧しいので普段はお肉なしのダルバートを食べています。
タルカリ・・・カレー味で味付けされた野菜など。
サーグ・・・葉ものの野菜のこと。
アチャール・・・日本で言うところの漬物のこと。めちゃくちゃ辛い場合があるのでご注意を。
ダヒ・・・ヨーグルトのことです。ネパールのヨーグルトは濃厚で美味しいんですよ!このダヒ、香辛料で疲れた舌を最後に優しく癒してくれる役目です。・・とじゅんじゅんは解釈しています。バクタプルという街がダヒの生産地として有名です。
ダルバートはお肉以外はお代わり自由のところが多いです。ネパール人はものすごい量のごはんを食べます。お店で食べていると、定期的にお代わりをつぎに店員さんが回ってきます。もうお腹いっぱいで要らない時には、ハッキリと「プギョ!(もう要らない!)」と伝えましょう。
このダルバート地方によっていろんな特色があります。
例えば、こちらはポカラからムクティナートへのジープトレッキングに行った際に立ち寄ったお店。「タトパニ」という温泉が有名な山間の街にあるお店のダルバート。
レモンをかけて食べました。とても爽やかであまり辛さもなくサッパリとしたダルバートでした。日本人的にはとても美味しいダルバートでした。
ちょっといい感じのレストランに入ると、お肉のたくさん入った豪華なダルバートを食べることができます。
僕のおすすめは、スングル(豚肉)のダルバート。豚肉がしっかり煮込まれているスープがめちゃくちゃコクがあって美味しいんです。
ゴハンがガツガツ進みます。食べ過ぎ注意です!
ちなみに、こちらは「ヤギの脳味噌」のダルバート。
出てきたときはかなりビビりましたが、なかなか美味しかったですよ。笑
ちなみに、ダルバートは日本でも作れます!
現地のお母さんに教わった美味しいレシピを特別公開!ぜひご覧ください。
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② モモ
カジャの代表格というとコレ!
日本で言うところの餃子のようなものです。
日本では酢醤油でいただくところ、ネパールではいろんな香辛料のスープをかけていただきます。
お店によってこのタレ?というかスープ?が異なり、自分好みの味のお店を探すのも楽しみの一つです。
おすすめは、モモにフォークなどで穴を開けて中にたっぷりのスープを入れて食べる食べ方です。スープはお代わりし放題なので、ガツガツ飲んじゃっても大丈夫です!
僕のおすすめは、「ゴマだれ」。
ごまの風味が良く、ちょっと甘めなので、モモが進みます。
お店によってはものすごい辛いタレの場合もあるのでご注意を。
だいたいのモモはチキンが入っていますが、ネパール人は「バフモモ」を好んで食べます。
「バフ」とは「水牛」のこと。ネパールはヒンズー教の人が多く、牛は神聖な動物として崇められているので食べれません。その代わりと言っては変ですが、スイギュウをよく食べます。
バフ肉は、ちょっと硬めです。味は普通に美味しいですが、好みは別れるかもしれません。
ネパールにおいでの際は、いろんなお肉にトライしてみてくださいね。
③ チョウメン
こちらは日本で言うところの焼きそばといった感じでしょうか。
写真のは、「チキンチョウメン」で鶏肉が入っています。このお店はパクチーが入っててものすごく美味しかったです。
上の写真にも写っていますが、ネパールの食堂で出てくる「赤いやつ」にはご注意を!なぜかというと・・。2つの危険性が考えられます!
1つ目は、ケチャップ!?
ネパールのケチャップ、ものすごく薬臭くてマズイです・・。せっかく美味しい料理も薬臭いケチャップのせいで台無しになってしまうのでお気をつけください。
でも全てのケチャップが不味いわけではありません。赤い鮮やかな色したケチャップは危険です。多分いろんな人工物で色付けして味付けしてるんだと思います。日本のケチャップも鮮やかな赤というよりは、少し黒くくすんでますよね。ちょっとくすんで見えるケチャップは普通に美味しかったりするので、見分ける参考にしてみてくださいね。
もう1つの可能性は、「激辛ソース」という可能性。
ネパール人って小さい頃から辛いもの食べて育ってるので味覚が日本人とは違います。学校で「生唐辛子何本食べれるかコンペティション」とかが行われてて、もはや常軌を逸しています。(笑)
なので、食堂で出されるソースが半端なく辛い可能性もあるので十分お気をつけください。
④ チャウチャウ
チャウチャウは日本で言うところの「インスタントラーメン」です。
ネパールにもいろんな袋麺がありますが、一番有名なのは「WAIWAI(ワイワイ)ヌードル」です。
ワイワイヌードルはネパール国内にとどまらず、現在アジア30カ国で発売されている人気のインスタント麺です。
ネパールの食堂では、チャウチャウをオーダーすると袋麺から作ってくれます。
ワイワイはインスタント麺と一緒に味付けの香辛料とオニオンオイルが入っています。そんなに辛くありませんが、辛いのが苦手な方は香辛料のチリパウダーを少なめにするといいと思います。
食堂でなくても、その辺のお店で普通に売られているので、ぜひ食べてみてくださいね。
ネパール人は、乾麺のままおやつ代わりにパリパリ食べてます。これがまたなかなか美味しいんです!ちょっと濃いめのベビースターラーメンのような感じ。
そして、合間合間に、袋に入ってるオニオンオイルをチュウチュウ。え?油を直飲み・・。これにはちょっと抵抗があります。(笑)
気になった方はぜひ挑戦してみてくださいね。
⑤ トゥクパ
これは、厳密に言うとネパール料理というよりチベタン料理かな・・。
まぁモモもチベット系の餃子が由来で、ネパールフードになってるから気にしません。
トゥクパは日本で言うところの、うどんですね。
あ、「うどん」というよりもいろんな野菜が具材として乗っているので、どっちかというと「ちゃんぽん」に近いかもしれません。
スパイシーな料理が多いネパールにあって、少し優しいお味の「トゥクパ」。
旅行や長期滞在で、スパイシーな料理が続いて胃袋が疲れたら食べたくなる料理です。
⑥ ラッシー
食後はやっぱりラッシーでしょう!
ラッシーは、ダヒ(ヨーグルト)を原料に作られる飲み物です。
ちょうど、日本の「飲むヨーグルト」に似ています。
上にナッツ類を砕いたものやドライフルーツなどが乗ってて、濃いめのヨーグルトによく合います。
ネパールに来た際にはぜひトライして欲しい一押しの一品です。
美味しいラッシー屋さんの情報はコチラ。
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ネパール料理をいただく際の注意点3つ!
❶ 衛生面に気をつけよう!
ネパールはお腹を壊す確率の高い国です。特に地元の人たちが行くような小さな食堂はとても衛生的とは言えません。この写真がキッチン。はい、決して綺麗ではありませんね。
ネパールで大切なのは、「自分の身は自分で守る!」ならぬ「自分の腹は自分で守る!」
これに尽きます。レストランや食堂に入る時には、じっくり観察してみましょう。
汚い汚いと言われているネパールですが、比較的清潔にしている食堂やレストランもちゃんとあります。特にタカリ族と呼ばれる民族はとても清潔な民族として知られています。
カトマンズ市内には「タカリキッチン」と呼ばれるお店があります。タカリ族が経営しているお店であればかなり安心してネパール料理を楽しむことができます。
あと、お腹を壊しやすい大きな原因となるものは、「水」です。
食堂のテーブルに置いてある水は飲まないようにしましょう。ネパール人は平気で飲んでますが、僕ら日本人は耐性が備わってないので、必ずミネラルウォーターを持参するなり、購入するなりしましょう。
あとは、テーブルに備え付けで置いてある、スプーンやフォークなどは除菌スプレーで拭いてから使うようにするといいです。
きちんとした対策をとることで、だいぶお腹を壊す確率は減ります。まぁ、どれだけ対策を講じていても、お腹を壊す時は壊します・・。壊した時は、諦めて、ゆっくりと静養するようにしましょう。
❷ 不浄の手に注意しよう!
ネパール人は基本ダルバート、手で食べます。手で食べることに抵抗がある場合は、お店の人に「チャムチャ(スプーン)ディノス(ください)」と言ってみましょう。
最近は、若い世代で、スプーンを使って食べる人も増えてきているので、たいていの食堂はスプーンが置いてあります。
もし、手で食べる際は、必ず右手で食べましょう。ヒンズー教では左手は不浄の手とされています。汚い話で恐縮ですが、ネパールではトイレをするときトイレットペーパーを使いません。左手で拭きます。なので、左手は本当に不浄の手なんです。
左利きの人であっても、手で食べる際は右手で食べたほうが良いです。まわりのネパール人に不快な気持ちを抱かせないように配慮しましょう。
❸ 回し食べ、回し飲みに注意しよう!
あと、ネパール人は人が口つけたものは徹底して食べません。みんなで回し食べなんて以ての外です。これもマナーとして頭に入れておくと良いと思います。
よくネパリがジュースや水などをペットボトルで回し飲みしている光景に出会いますが、皆口をつけずに上手に飲んでいます。もしそういう機会があったら、口につけずに飲むようにしましょう!
まとめ
今回はネパールで食べれるネパール料理の数々をご紹介しました。ぜひネパールへ来られる際は、現地の人たちが食する料理を食べて欲しいものです。ネパールのローカル食堂も美味しいですよ〜。
以上 「ネパールで食べれるネパール料理」のご紹介でした。