日本円を中国で使う人民元に両替するには、キャッシングがお得です。後述しますが、空港で換金するよりも、遥かに手数料が安く済みます。
とはいっても、初めてキャッシングするのは不安なもの。言ってみれば「借金」するわけで、借り入れや返済でミスしたら利子が大変なことに…みたいなことを考えるとか、そうでもないとか。ちなみに私はめっちゃ考えました。
あと、中国語がわからないのに中国のATMをイジれるのか?というのも大きな不安要素。
結論から言うと、中国でのでのキャッシングはそこまで難しくありません!ポイントさえ押さえれば、誰でも簡単にできます。
あと、見逃せないのが料金。わたしはキャッシングのおかげで、空港で換金するより6%ほど得しました!
なので、少しでも興味を持たれたなら是非キャッシングをおすすめしたいと思います。
この記事では、
- 中国でキャッシングする方法(写真付き)
- 日本で返済する方法
- 空港の両替とキャッシング、どっちがお得だったか?
を解説します。ぜひお役立て下さい!
海外キャッシング可能な、主なカード会社一覧
- 楽天カード
- 三井住友VISAカード
- セゾンカード
- DCカード
- JCBカード
- イオンカード
- セゾンカード
- オリコカード
ザッと主なものだけ取り上げてみました。他にも対応カードはあります。ご自分のカードがキャッシングに対応しているか、お調べになってみて下さい。
でも、私は「キャッシング専用」カードを持っておくことを激しくオススメします!いろんな体験談を読んでいると、「海外のATMにカードが吸い込まれていった!」という話を聞くことがあるからです。
補足
放置されたお金やカードが他人に悪用されないよう、海外のATMでは一定時間が経つとカードや現金がATMに吸い込まれます。
30秒がリミットのものが多いですが、中には不具合なのか「30秒経ってないのに吸い込まれた!」という報告もあります。
キャッシングのために「セディナカードJiyu!da!」を作りました
私たち夫婦は、キャッシング専用カードとして「セディナカードJiyu!da!」を作ることにしました。
妻仕様なので、キティちゃんですが…かわいいと侮るなかれ。このカード、海外キャッシングの心強い用心棒になってくれます。
このカードの大きな特徴は、
- 年会費無料で、すぐに作れる
- ネットで返済ができる
というところ。
とくに、ネットで返済できるカードはあまり多くありません。今後長期の海外滞在を考えている私たち夫婦にとって、日本に帰らなくても返済できるのは大きなメリットでした!
「セディナカードJiyu!da!」については、たびハックライター・じゅんじゅん氏が詳しく書いてくださっています。わたしもこの記事を読んでカードを作りました。詳しくはこちらの記事で。
海外旅行のキャッシングなら「セディナカード」が一番おすすめ【徹底比較】
セディナカードを持って中国へ踏み込み、実際にキャッシングをしてみましたので体験談をシェアします。
「広州銀行」ATMでキャッシングを試みるも、失敗に終わりました
わたしたちが最初に向かったのは、「広州銀行」。
ATMにも、「ちゃんと各種クレジットカードに対応してます!」的なことを書いてありましたが…
クレジットカードを入れ、暗証番号を入れたら何故かエラーが出続ける。原因がよくわからないので、あきらめて別の銀行に行くことにしました。
それが、この「中国工商銀行(ICBC)」。ここでキャッシングを試みた結果、成功しました!
補足
広州銀行のように、なぜかキャッシングできない銀行もあります。潔く別のATMへ移動しましょう。
また、中国工商銀行以外の銀行でもキャッシングは可能です。
写真のように、ATMにクレジットカードのマークが付いているものを探しましょう。
でも、ATMはすべて中国語でした。友人(現地滞在中、中国語ペラペラ、日常的にキャッシングしている)が同行してくれたので、無事にキャッシングに成功しました!
ここからはキャッシングの手順をまとめていきますね。ある程度の手順を覚えておけば、中国語がスラスラ読めなくても全然大丈夫ですよ!
中国でキャッシングする手順
まず、ATMにカードを入れます。
ゆっくり「ズ、ズ、ズウウー」という感じで入っていきます。不安になりますが、ちゃんと入るのでご安心を。
そして、暗証番号を入力します。
クレジットカードを作るときに決めた、4桁の暗証番号を入力します。コンビニのATMみたいに、画面ではなく下のボタンを使って入力します。
画面では4ケタ入力が終わっていますが、右に不自然な空白が…でも、これで大丈夫です。中国では6桁の暗証番号が一般的なので、こうなっているだけ。
4ケタ入力が終わったら、この「确认」ボタンを押しましょう。日本語で「確認」という意味です。
暗証番号が合っていれば、こういう画面が出てきます。
うーん、中国語だらけだ…でも大丈夫。
右下の「取款」(日本語で「現金引き出し」)ボタンを押せば、先へ進めます。
ちなみに、他のボタンの意味はそれぞれ、
- 转账汇款(送金)
- 查询(お問い合わせ)
- 退卡(カードを戻す=取引中止)
となっています。
この「信用卡账户(クレジットカード口座)」を選べば、次に進みます。
ここで、引き出したい金額を選びます。
周りのボタンで選んでもいいし、自分で希望金額を入力することもできます。ただし、入力できるのは100元単位です。
入力が終わったら、「确认(確認)」ボタンを押しましょう。すると…
「交易成功」。お金が出てきます!受け取りましょう。
- お金はすぐ財布に入れ、カバンにしまいましょう。防犯のためです。
- 現金もクレジットカードも、長時間(30秒が多い)置いておくとATMに戻るようになっています。慌てることはありませんが、サッと作業しましょう。
さいごに、この「退卡(カード返却)」ボタンを押せば、すべて終了です。お疲れ様でした!
クレジットカードが出てきたら、すぐ受け取ってしまいましょう。
30秒以上経つと、防犯上の理由でATMに吸い込まれます。
手順は、これだけ。中国語の表示さえ攻略できれば、超簡単です!
ただ、ちょっと注意すべきポイントもあります。
中国のATMでキャッシングする際の注意点
- 外に面したATMは、避けるのが無難。
ビックリして写真も取り忘れちゃったんですが、中国には外に面したATMがあります。まるで自販機でジュースを買うように、みんなスッと道端のATMに寄っていきます…!
いちおう、防犯上そういうATMでキャッシングするのは止めておきましょう。上の写真のような、ちゃんと室内にあるATMを選ぶのがいいですね。
- 引き出したお金やカードは、すぐにカバンにしまう。
「周りで誰が見てるか分からない」というのもありますが、中国のATMでは一定時間(30秒が多い)経つとカードやお金を自動回収するようになっています。すぐにしまいましょう。
- 日本に帰国したら、すぐに返済手続きをする!
これが一番大事。
今やっているのはキャッシング。言ってみれば「借金」です。当然、放置していると利子が膨れ上がって来るわけです。
なので、どれだけ忙しくても返済手続はすぐにやりましょう!!!
海外キャッシングに対応しているカードの多くは、「繰り上げ返済」が可能です。思い立ったら即座に返済できるので、返済日まで利子が増えずに済む…というわけ。
ここからは、実際にやった繰り上げ返済の手順をまとめます。
中国でキャッシングしたお金を返済する方法
カード会社によって手順が違うと思いますが、私たちが実際にやった「セディナカードJiyu!da!」での返済手順をまとめますね。
結論から言うと「超簡単」でした。だって
- 電話をかける
- 言われた額をATMで振り込む
これでおしまいでしたもん。
他のクレジットカードでキャッシングした場合も、調べてみると大体同じ手順です。
1.セディナカードに電話をかける
まずは、コールセンターに電話を掛けました。
セディナカードの電話番号
- 大阪:06-6339-4074
- 東京:03-5638-3211
営業時間:9:30-17:00(1/1は休み)
気をつけないといけないのは、キャッシングの返済に関する電話は、必ずオペレーターと話さなければいけないということ。なので、必ず営業時間内に電話をかけましょう。
あと、電話を掛けるときには
- 使用したセディナカード
- 最初に設定した暗証番号
- メモ(振り込み金額や口座を教えてくれるので)
を必ず用意しておきましょう。
電話問い合わせのもっと詳しい情報は、セティナカードの公式ホームページに記されています。
2.言われた額をATMで振り込む
本人確認が終わると、オペレーターさんが金額と振込口座を教えてくれます。すぐに振り込みに行きましょう。
私たちもすぐに振込に行きました。
はい!これだけです!すっごい簡単。
最初は「キャッシング=借金」というイメージが強かったので、その後も返済手続が色々あって、利子が膨れ上がって、また返済に時間がかかって…みたいなマイナスイメージがあったんですが。
そんなことは全くなかった!ということが分かりました。
セディナカードの大きな特徴!インターネットでカンタンに返済できる!
大抵のクレジットカード会社は、上のように「電話をかける→返済額を振り込む」が一般的。
でも、セディナカードならネットで返済手続きができます。ネット返済は、他のカードではあまりない特徴。
ネット返済の利用にあたっては、
- セディナカードのネットサービス「OMC plus」に登録(無料)
- セディナカードに対応するネットバンクへの登録
が必要になります。今後もキャッシングを利用される方は、チャレンジしてみてもいいかも。
空港で両替VS海外キャッシング。料金が安いのはどっち?
手間の掛かりそうなキャッシング。「面倒だから、普通に両替してもいいかな…」と思いそうですが。
やはりそこには、手間を掛けてでもキャッシングにすべきメリットが存在します。
空港の両替でかかるお金(手数料)
日本の国際空港での両替の際、手数料は両替額の10%程度だと言われています。10,000円両替したら、1,000円分ぐらいは手数料に持っていかれるわけです。わりと豪華なご飯食べられるなこれは。
でも、空港両替にはメリットもあります。
- 日本語が通じる
- 日本で現金を用意しておける
という圧倒的安心感。このためにお金を払っていると思えば、まあそんなもんでしょうか。
海外キャッシングでかかる手数料(利子)
それに対し、海外キャシングの利息は大抵年18%。それを日割りして、一日あたり0.049%の利息。なんかこの時点で、おトクなニオイがしますが…
たとえば10,000円両替して、10日後に返済した…として、一応計算してみましょう。
10,000×{(0.049×10)÷100}=49
計算結果でちょっとビビりました。10日で49円ってアナタ。ここに、海外ATM利用手数料(108~216円が多い)がかかります。例えば216円を足しても、全部で265円。
1,000円と265円…無視できない違いですねコレは。
今回の試算は、その時のレートやクレジットカード会社のルールによって変わります。ですので、わたしがキャッシングした実際の数値を出しますね。
わたしが実際に掛かったお金
わたしは中国で、合計1,000元をキャッシングしました。
日本出国時、関西空港での両替レートは1元=17.77円(手数料込み)。1,000元分両替していれば、17,770円支払うことになります。
今回はまったく両替せずに通過しました。
実際にやってきたキャッシングの請求書は、以下の通り。
わたし達はこの日から5日後に帰国し、返済しました。計算通りなら、ここに利息5日分=40.55円が上乗せされます。
そして、返済の指定口座は三井住友銀行でした。たしか216円だったと思うのですが…
ポイント
振込後の明細用紙を紛失してしまいまして、若干アヤフヤな部分があります。すみません。。。
コレで合っていれば、合計16,705.55円≒16,706円返済したことに。
1,000元両替対決の結果は、以下の通りに。
空港で両替 | 17,770円 |
キャッシング | 16,706円(△1,064円) |
キャッシングの大勝利!!!パーセンテージで言えば、キャッシングは空港両替よりも5.98%安くなっています。
これからも海外旅行・出張を考えておられるなら、この6%は見逃せない差ではないでしょうか?
補足
キャッシングの年利、両替所での手数料などは、場所や状況によって変動します。
ここに示した金額は、あくまで一例に過ぎません。
まとめ
換金レートや手数料をできるだけ少なくしたい…とおっしゃる方、もうキャッシング一択だと私は思います。
もちろん、このキャッシングは中国以外でも使えます。今後も海外出張や旅行をなさる方なら、ぜひバリバリお使いになって下さい!
わたしが利用したセディナカードは、繰り上げ返済がネットでOKという大メリットがあります。
カード会社に電話を掛けたり、銀行に出向かなくてもいいので、忙しい方でもすぐ返済ができます!ぜひ、「キャッシング専用カード」として1枚お持ち下さい。
補足
「セディナカードJiyu!da!」でのお支払いは、初期設定でリボ払いになっています。支払いにも使う際は、必ず一括支払いに変更してからお使い下さい。
キャッシングは、設定そのままでも全く問題ありません。
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