こんにちは、葉月詠二です。
香港って楽しいですよね〜。
なんでも揃っていて、人種のるつぼ化してて、食べ物も美味しい。
特に日本の食べ物もそれなりの味付けで、とても美味しいんです。
でもそこはやはり外国、思い通りに行かない時もありますって話。
上水のショッピングモールでご飯を食べよう
香港空港から、広州へ行くルートはいくつかありますが、最も快適かつ早いのは、
「香港国際空港→バスA43で上水へ→電車で罗湖へ→出国・入国→深センから和谐号で広州東駅」というルートです。
他のルートも試しましたが、ストレスがなく、時間の予定も立てやすいので、私たちは基本的にこのルートを使っています。
ただ、このルートの悩みどころは、「どこでごはんを食べるか」ということ。空港を出発してから5,6時間は移動なので、途中で確実にお腹が空きます。
そこで選択肢としては、
- 空港で食べる
- 上水の駅前で食べる
- 広州に着いてから食べる
の3つです。広州に着くのが夜遅くなると、あまり店も開いていないのでできるだけ早く香港側で食べておいたほうがいいでしょう。(深セン側は特に美味しいところもなく、せっかくなら香港で美味しいものを食べたい)※和谐号はご飯持ち込みOKなので、ケンタッキーをテイクアウトして車内で食べるという手もありますが。。。
今回は、上水の駅前でご飯を食べてみました。
以前ご紹介したopenriceで上水周辺を探すと、日本寿司店が人気のようです。しかも100HK前後とそんなに高くない。
期待に胸を高まらせながら寿司屋さんにたどり着くも、45分待ちの大行列!できるだけ早く済ませて広州に着きたい私たちは、泣く泣くあきらめ別の店を探すことに。
上水駅前の上水広場が一番大きいショッピングモール
上水の駅前には大きなショッピングモールがあります。上水で一番大きなモールで、バス停の目の前にあるのですぐに分かります。徒歩5分。
4階にフードコートが入ってると聞き、早速向かいました。
こんな感じです。
「大快活」と書かれている、まあ至って普通のフードコートですね。
店構えを見た時に、「あーーー、これは美味しくなさそう。」という後悔と、「いや、香港ならあるいは、」という期待が入り乱れながらメニューを見てみます。
すると、
あれ?
あ!!
とんかつ定食がある!
しかも「厚切りの黒豚」らしい。
やったで!香港のトンカツは結構イケるんです。こんな庶民的なフードコートにもトンカツがあるとは、香港最高ぅ!
外国で見る日本料理のメニューは異様に美味しく見えるんですよね。
今回も例に漏れず、とんかつ定食の写真がそれはそれは美味しそうに輝いていました。
ダメだ。もう、トンカツしか見えない!
テンションマックスで頼みます。
先にレジでお金を払うスタイルなので、レジで欲しいものを伝えましょう。
レジには柴田理恵に似た香港人のおばちゃん。
柴田さん「△BEIふ❏☓#^%&?」(広東語分からない。)
僕「あ、厚切りの黒豚ください!」
柴田さん「あ、はいはい。これね。」
と柴田さんが指差した先には、カツカレーの写真。
僕「あ、違います。あの上の写真のが欲しいんです。」
柴田さん「(声がでかくなり)あ”?だからあれはこれだから!1つね?他には!?」
僕「いやいや、この写真とあの写真違うやん?あの上の写真のやつが欲しいんです。」
柴田さん「(舌打ち)は?だからこれでしょ?あなた何言ってるの?」
押し問答が始まってしまい、後ろに並んでいる15人位の人もざわつき始めます。
僕「トンカツは欲しいけど、カレーはいらないんです。上の写真のやつは無いの?」
すると、怒った柴田さんが広東語で「❏☓I%*^#@$!!!!」と言いながらカウンターから出て来ます。
僕の欲しい厚切り黒豚を指差して「こ・れ・は!」
下の方にあるカツカレーを指差して「こ・れ・と・一・緒!!分かる?!!!」
下の方に「カツカレー」の写真がありました。
柴田のゴジラのようなあまりの迫力とでかい声に、その辺りにいた多くの人の視線が僕たちに向けられます。
でも、ここまで来たら引き下がるわけにはいきません。
だって、とんかつ定食とカツカレーは違う食べ物だから!
ここで、とんかつ定食にかける熱い思いが僕を動かします。
キレて手がつけられなくなったゴジラ柴田と、オーディエンスの香港人を前にたどたどしい中国語で反論します。
僕「見て!これはトンカツとご飯が別!こっちはトンカツの下にご飯!どんぶりでしょ!しかもカレーかかってるでしょ。一緒じゃないネ。トンカツ一緒じゃないネ!」
「TONKATSU不一样!」という謎の中国語で締めくくったトンカツプレゼンと、身振り手振りでトンカツを語る変な外国人に周りの香港人から苦笑と失笑が漏れています。
一人のおじさんが「ここにはカツカレーしか無いねん、コレを食べるしかないよ」と優しく声をかけてくれます。
近くの若者は日本人だと気づいたみたいで、英語で話してきます。「When the night has come And the land is dark(確かに違う料理だねハハハ)」
まあ、そうやな。無いなら仕方ない。みんな笑ってるし、この状況、なんか自分でもちょっと面白い。
ゴジラ柴田は「食べるんか?食べんのんか?」と今にも火を吐く様子。
仕方ない。非常に不本意ですがカツカレーを頼みます。
料理が運ばれてくるまで、とんかつ定食になっていた舌を必死にカツカレーの舌に変えます。
待つこと5分、出てきたのがこちら。
うん。カツカレーですね。
味は、、めっちゃ美味しい。
完食しました。
お腹がいっぱいになると、なぜ自分はとんかつ定食とカツカレーの違いであそこまで熱くなってしまったのかと、反省しかけましたが、やっぱりどう考えてもとんかつ定食とカツカレーは別の食べ物です。
なんならカツ丼も串かつも別の食べ物です。
香港人には違いがわからないんでしょうか。
もうひとつの反省は中国語を使って話したこと。
香港で普通語を使うと、やたらと人当たりが強くなります。
みんな普通語(というか中国人が)、嫌いなんですね。
次回美味しいとんかつ定食を食べるために、広東語勉強しようかなー。と悩み中です。
香港に行くときは、広東語を勉強してから行くと楽しい旅行になりますよ!