※2020年7月12日 価格・アイテムともに最新情報に更新しました。
写真好きにとって、海外・国内旅行問わず、邪魔になるのは三脚。でもって、やっぱり必要になるのは三脚。
そんな憎っき相棒である三脚選びについて今回は考えてみたいと思います。
私自身、今まで数十回「海外カメラ旅」に出かけていますが、最初の頃はどの三脚を選ぶべきかでかなり悩みました。
今まで試してきた三脚は10本以上。なかにはこれは失敗だったな・・という三脚も。
本記事では、私の実際の経験も含め、旅行用三脚の選び方について詳しく解説いたします。
また、おすすめの旅行用三脚8つを厳選!それぞれ、どんなタイプの人におすすめかも書いています。
どうぞ参考になさってください。
※ 選び方・ポイントは分かってるからおすすめ三脚だけ見たい!という方は、「旅行におすすめの三脚8選!」の項目からご覧ください。
「旅行用におすすめの三脚の選び方」抑えるべき5つのポイントとは?
旅行用の三脚を選ぶポイントは、整理すると5つあります。
旅行用三脚を選ぶポイント
❷ 縮長(三脚をたたんだときのサイズ)
❸ 重量(軽いもの)
❹ 材質(丈夫なもの)
❺ コスパ(安くて質のよいもの)
ですが、この5点絶妙に絡み合っており、「十分な高さで畳んだとき小さくて軽くて丈夫で安い」と言うベストでマストバイな商品を探すのは至難の技です。
では、それぞれのポイントをじっくりと見ていきましょう。
トラベル三脚とは?
トラベル三脚とは、旅行の際に持ち運ぶのが楽なよう「小型・軽量」に特化した三脚のことです。
多くのトラベル三脚は、脚を180°回転させて収納することができるようになっています。
ポイント① 高さ(全高)
旅行に三脚を持っていても、高さがあまりにも低すぎると、せっかくの夕陽や夜景が撮れない・・なんてことも。
移動に大きな三脚は疲れるからとコンパクトなものを選んだけど、背が低すぎて塀から頭が出ない・・なんてことになったら悲しいですよね。
ということで、【旅行用三脚の選び方 ポイント1】は、しっかりと高さのあるものを選ぶこと。
具体的には、塀の高さを考慮して、少なくとも 130cm以上 は欲しいところです。
② 縮長(収納時の長さ)
続いて考えるべきポイントは、三脚を畳んだときの大きさ(縮長)です。
これ旅行用の三脚選びでかなりのウェイトを占める重要なポイント。
飛行機に乗るにしても、移動するにしても、縮長が大きすぎるととにかく邪魔になってしょうがありません。
探すポイントとしては「バックパックの中に入るサイズ」がベストです。
最近では、脇に括り付けられるカメラバックもあります。
が・・、私はこれで失敗しました!
バックパックに括り付けたまま、飛行機の預け荷物にしてしまった結果、三脚だけ紛失して返ってきませんでした。
なので、しっかりとバックの中に入るサイズのものを強くおすすめします。
参考記事:飛行機の預け荷物で預けてた三脚が無くなった!荷物紛失の手続きってどうするの?〜旅の失敗談〜
機内持ち込みにする場合、折りたたんだ状態で60cm以下である必要があります。(航空法で定められています)
預け荷物なしの LCC旅行 を楽しみたい方は、必ず60cm以内の三脚を選びましょう!
③ 重量(自重)
次に考えるのは三脚の重量です。重さは軽いに越したことはありません。
その理由は2つ!
・飛行機の荷物の重量
・担いで歩き回る負担
やっぱり、特にバックパッカーたちは安く旅行したいので、LCCを活用する人も多いはず。となると、手荷物、預け荷物の重量が気になります。
手荷物5kgなんて航空会社もあるし、最近はキッチリ計りオーバーチャージをしっかり取るところも増えてきています。
しっかりした三脚となると、自重だけで2-3キロなんてざら。
ということで、重量はできるだけ軽くしたいところです。
その分のウェイトを、旅に必要なアイテムや、お土産なんかに使えますもんね。
また、カバンの中に入れて持ち歩く時に、三脚の重さは思った以上に負担になります。
個人的な感想ですが、正直1.5kgくらいが限界です。
④ 材質(丈夫さ)
アマゾンで「トラベル三脚」と検索すると、ものすごい数出てきます。
「軽くて持ち運びにおすすめ」という謳い文句で販売しているものも多くありますが、軽さだけに注目してしまうのはよくありません。
三脚の重要なポイントは、「カメラをしっかり支えられる」という点。
私も以前、ものすごく軽いプラスチック三脚を持って海外へ行きましたが、一眼レフの重さにボールヘッド部分が根をあげ、すぐに壊れてけっきょく現地で三脚を買いに奔走した経験があります。
なので、三脚を選ぶ際は、しっかりとカメラを支えられる「耐荷重」も必ずチェックしましょう。
この点で参考になるのが、三脚の材質です。主に3つに分けることができます。
【材質ごとの比較早見表】
軽さ | 値段 | 強度 | |
カーボン | ◎ | △ | ◎ |
アルミ | ○ | ○ | ○ |
プラスチック | ◎ | ◎ | × |
結論から言うと、海外旅行に持っていくトラベル三脚は、「カーボンかアルミ」のものを選びましょう。
それぞれの材質についての詳しい説明を見たい方は下の項目をクリックしてください。
カーボン
もっとも軽く強度も強いカーボン。同等のアルミの三脚と比べて3割くらい軽いです。
旅をするにあたって、ずっと持って回ることを考えると、少しでも軽いカーボン三脚を選びたいところ。
ですが、ネックは値段がものすごく高いこと。アルミの三脚と比べて一気に値段が上がります。
ただ、本格的な登山をする方や、雪山、真冬の厳冬下での撮影をする予定があるなら絶対カーボンがおすすめです。
厳冬期の撮影になると、アルミの場合、寒さが伝わりやすいため、素手で触れると凍ってくっついてしまい怪我をする可能性があります。
オーロラ撮影や、雪山と星空の撮影などを考えている方はカーボンがおすすめです。
アルミ
一般的な三脚のほとんどがアルミ製です。
カーボンほど軽くは無いですが、強度はしっかりしています。コスパを考えると、この中から探すのがベストです。
プラスチック
1,000円台、2,000円台の格安で売られている三脚はプラスチック製が多いです。ただ旅行に持って行くのにプラスチックの三脚はおすすめしません。
理由は、単純に壊れやすいからです。
せっかくの海外旅行で、綺麗な写真を残したいと思って三脚持ってきたのに、壊れて使えなかったなんてことになったら悲しいですよね・・。
⑤ 値段
三脚の購入を真剣に考えて調べだすと、出て来る出て来る。ものすごい数出てきます。
お!いいじゃん!コレっ!って思ったものの値段が・・・
3万円越えとか・・。カーボン製の三脚となると、3万越えも普通です。
「3万円あれば、LCCでもう一ケ国足伸ばせちゃうじゃん!」
「ちょっといい単焦点レンズ買えちゃうじゃん!」
って思う方も多いのではないでしょうか?
旅を愛する「たびハック」の読者のカメラ好きな方も、三脚にそれだけ出すのはなんか違う気がする~って人も多いかもしれません。
ということで、今回コスパの高いおすすめ三脚をセレクトしてみました。
今回セレクトした三脚は全て機内持ち込みの条件を満たしている三脚です。
旅行用におすすめの三脚8選!
Manfrottoトラベル三脚 Element スモール | Velbon URLTREK UT-3AR | Velbon ULTREK UT-43 | SIRUI T-005BX | Amazonベーシック カーボン三脚 | VANGUARD VEO2 | SLIK エアリー L100 | JOBY ゴリラポッド 3K | |
高さ | 143cm | 135.5cm | 154cm | 139cm | 135.5cm | 155cm | 154.3cm | 30cm |
縮長 | 32cm | 29.5cm | 26.8cm | 33.5cm | 31cm | 44.5cm | 41.7cm | - |
重さ | 1.15kg | 786g | 1.08kg | 1.0kg | 1.11kg | 1.6kg | 980g | 393g |
耐荷重 | 4.0kg | 1.5kg | 2.0kg | 4.0kg | 3.6kg | 8.0kg | 1.5kg | 3.0kg |
材質 | アルミ | アルミ | アルミ | アルミ | カーボン | アルミ | アルミ | - |
雲台 | 自由雲台 | 自由雲台 | 自由雲台 | 自由雲台 | 自由雲台 | 自由雲台 | 自由雲台 | 自由雲台 |
価格 | ¥9,900 | ¥8,891 | ¥19,259 | ¥11,000 | ¥8,255 | ¥18,130 | ¥13,514 | ¥7,798 |
※ 価格は 2020年7月12日現在
❶ Manfrotto トラベル三脚 Element スモール アルミ 5段
- バランスの取れたNo.1おすすめ三脚
まず最初にご紹介する三脚のがこちら。「Manfrotto トラベル三脚 Element スモール」です。
こちらは「軽さ・コンパクトさ・コスパの3拍子をバランスよく揃えた三脚」です。
縮長32cm、重さ1.15kg、高さ143cmと旅行用三脚として十分な性能を誇ります。
そして注目すべきは価格!
なんと1万円を切る価格で購入できてしまうんです。
これだけ安いと、クオリティが心配になりますよね。
実は、この三脚を製造している「マンフロット社」は、1960年代から続く老舗メーカーで、多くのカメラマンに愛されているブランドなんです。
私も、Manfrottoのトラベル三脚を4年ほど愛用してきましたが、長年愛されている老舗だけあって作りがかなりしっかりしています。
実際「口コミ」を見ても、多くのユーザーが満足し高い評価を付けています。
「Manfrotto トラベル三脚 Element」は、初めての旅行用三脚ならこれを買っておけば間違いなし!と言えるくらいおすすめの三脚です。
❷ Velbon ULTREK UT-3AR 5段 ウルトラロック
- 最軽量モデル
- ミラーレスや軽量一眼レフに
続いてご紹介するのがこちら。「Velbon ULTREK UT-3AR」です。
先ほどの「Manfrotto Element」と比較して、一回り小さくてより軽い三脚になります。
畳んだ時のサイズ(縮長)が、29.5cm!
そして重さも1kgを大きく切り 786g。
それでいて、最大限伸ばしたら135.5cmと高さも十分!
これだけ軽くてコンパクトだと、旅先で気兼ねなく持ち運ぶことができます。
ただ注意点として、推奨積載重量が1.5kgまで。
あくまでもミラーレスカメラや、軽量一眼レフカメラ向けと考えておいた方が良いでしょう。
ミレーレスや小型カメラに使える、手軽に持ち運べるコンパクトな旅行用三脚を探している方はぜひ。
❸ Velbon ULTREK UT-43 6段 ウルトラロック
- 最小コンパクトモデル
- 抜群の安定感
- 長く使いたい人におすすめ
続いてもう一つ「Velbon ULTREKシリーズ」から。
こちらは、私が現在愛用している「Velbon ULTREK UT-43」です。
先ほどの「Velbon ULTREK UT-3AR」と似ていますが、こちらは「より小さくて強度がアップしたワンランク上の三脚」です。
この三脚のオススメポイントは何と言っても、コンパクトさ。今回ご紹介する三脚の中で一番小さいです。
折りたたんだ時の、縮長わずか26.8cm!
実際使ってみると小ささに驚愕します。めちゃくちゃコンパクトに収まるこの伸縮性は本当に魅力です。
特にLCC旅行の際は、機内持ち込み荷物だけで旅するので、リュックの中にポイっと入れておけるコンパクトさは非常に魅力的。
また、街歩きの際はハンドバッグにも入っちゃうので大変便利です。
実際、私も海外旅行では斜めがけのサブバッグに入れて持ち歩いています。重さも1kgちょっとなので、三脚を入れて持ち歩いてるという感覚がありません。
ここまでコンパクトだと、強度や安定性はどうなの?と疑ってしまいますが・・これかなり安定感あります。
私は、「フルサイズ一眼レフ Canon6D + 超広角レンズ」という組み合わせで写真を撮っていますが全く問題なく使えています。
やはり、Velbonは日本の会社なので、作り込み、品質ともに流石の日本クオリティーです。
これよりコンパクトで安定性のある三脚はいまのところ出会ったことはありません。
「旅行先でしっかり夜景を撮りたい!」「安定感のあるコンパクトな三脚が欲しい!」と言う方におすすめの三脚です。
❹ SIRUI T-0Xシリーズ 小型アルミ5段三脚
- ローアングルで撮れる
続いてご紹介するのは「SIRUI T-005BX」という三脚です。
SIRUIは、中国の三脚メーカーです。「なんだ、中国か。質悪そう!」と思った方。
最近の中国の技術はすごいです。低価格なのに細かなところまでしっかり作り込まれています。
私も SIRUIのテーブル三脚を愛用していますが、かなり作り込みも良く使いやすいので重宝しています。
「SIRUI T-005BX」の耐荷重は4キロ。安定性も問題ありません。
この三脚の一番のおすすめポイントは、めっちゃ低くなるところ!
なんと19.5cm!
卓上三脚と変わらないくらいの低さまで下げれることができるんです。
これは、カメラマンにとって、すごくありがたいポイントです。
広角レンズで圧倒的な迫力を出したいときなど、ローアングルで威力を発揮し活躍してくれる三脚です。
❺ Amazonベーシック カーボン三脚 130cm 5段
- コスパ抜群のカーボン三脚
続いてコスパ最強の「Amazonオリジナル三脚!」
こちらの商品はAmazonの完全オリジナルの商品です。
なんと、7,000円台の価格で、カーボン製!この価格帯でカーボン三脚が買えるなんて、にわかに信じがたいですが、さすがはAmazon。
搭載重量も3.6kgと、強度的にもフルサイズ一眼レフカメラでも支えることができます。
ただ、三脚自体の強度はあるものの、自由雲台が値段相応との「口コミ」も多く見られます。
自由雲台だけ別に用意するのも良いかもしれません。
「憧れのカーボン三脚」を探している方には、おすすめの三脚です!
❻ VANGUARD トラベル三脚 VEOコレクション アルミ 4段 VEO 2
- 耐荷重8kg
- フルサイズ一眼、望遠レンズ向け
こちらは、世界中で愛されている三脚メーカー、ヴァンガード社製の「トラベル三脚 VEO」です。
このシリーズも非常に人気が高く、「Manfrotto トラベル三脚 Element」 とよく比較される商品です。
耐久性や、安定感という点では、VANGUARDの方が良いという口コミも多く見ます。
この三脚のすごいところは、地上高17.5cmという低さを実現しているところです。やや手間がかかりますが、センターポールを抜いてアダプターを差し込むことで、いままで不可能だった低さを実現させています。
下から思いっきり煽って魚眼で撮りたい人にはおすすめです。
ただし、自重が約1.6kg、折りたたんだときのサイズが44.5cm とコンパクトさにはやや欠ける印象。
どちらかというと、旅先でもしっかりとした安定感を求める方、フルサイズ一眼レフで望遠レンズを使いたい方などにおすすめです。
【追記】2020年7月現在、価格が非常に高騰しています。以前紹介した時の2倍以上の価格に跳ね上がってるので他の三脚を選んだ方が良さそうです。
❼ SLIK 三脚 エアリー L100 4段
- クイックシュー2個付属
こちらは、日本のプロ用三脚の老舗「SLIK」がトラベル用に開発した旅行用三脚です。
「SLIK エアリー L100」のおすすめポイントは、軽量なのに全高(三脚の高さ)が高いこと。
1kgを切る軽さながら、154.3cmまで伸びます。
あと、クイックシューが2つ付属してくるところも嬉しいポイントです。
カメラを複数持っていると、クイックシューって持っていくの忘れちゃうんですよね。
私も香港旅行の際やらかしました。せっかく三脚持って行ったのに、クイックシューなくて使えずじまいという・・。
2つあれば旅行かばんの中に予備を入れておけるので助かります。
ただこちら、折りたたんだ時の長さが41.7cmとやや長いのが、トラベル三脚としてはちょっと気になります。
同じようなスペックなら、個人的には「Velbon ULTREK UT-43」の方がよりコンパクトかつ耐荷重もあるのでおすすめです。
❽ JOBY フレキシブル三脚 ゴリラポッド 3K
- どこでも取り付け可能
- 人と違うアングルで撮りたい人向け
最後にちょっと変わり種をご紹介。普通の三脚ではないこの「ゴリラポッド!」
いろんなところに巻きつけて使えるので、状況に応じていろんなアングルで撮影が可能です。しかも、ぐにゃぐにゃ足なので、収納にも困りません。
驚くべきはその耐荷重。3kgまでのカメラを支えることができます。(5kgバージョンもあり)
6Dのような軽量フルサイズカメラも余裕で使えます。
しかも、ボール雲台付きなのでカメラのアングルも自由自在。
旅先で、みんなで遺跡をバックに集合写真を撮りたい方、普通の三脚では届かない高いとこから見下ろしたアングルで撮影したい方など、人と違うアングルでの撮影を楽しみたい方におすすめ三脚です。
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まとめ
いかがでしたか?
今回は、旅行用三脚を選ぶポイントと、おすすめの三脚8つをご紹介しました。
もう一度おさらい
❷ 縮長 ⇨ 40cmくらいまで
❸ 重量 ⇨ 1.5kgくらいまで
❹ 材質 ⇨ アルミかカーボン
❹ コスパ ⇨ 安くてしっかりしたもの
このポイントを踏まえて、手持ちのカメラの重さと、値段をよく熟考して、お気に入りの三脚を見つけてくださいね。
旅の大事な相棒なので、三脚選びはぜひ慎重に!
それでは、良い写真旅を。
海外旅行の必須アイテム
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