海外旅行に出かける人、短期滞在者向けに、外務省が提供しているサービス「たびレジ」。
現地の緊急治安情報がメールで届くなど、旅行者にとって非常に便利なサービスなのですが、未だあまり浸透していないのが実情です。
そこで、本記事では「たびレジ」について詳しく取り上げます。
これ、命を守る大切なサービスなのでぜひ登録を。
本記事でわかること
- 「たびレジ」って何?
- 登録したらどんなメリットがあるの?
- デメリットはないの?
- どうやって登録するの?
「たびレジ」とは?
「たびレジ」は、海外旅行や海外出張される方が、旅行日程・滞在先・連絡先などを登録すると、滞在先の最新の海外安全情報や緊急時の連絡メール、また、いざという時の緊急連絡などを無料で受け取ることができるサービスです。メールの宛先として、ご自身のメールアドレス以外にご家族や職場のアドレスも登録できます。
「たびレジ」は、2014年7月からスタートした外務省のサービスです。
このサービスは、滞在期間3ヶ月未満の短期旅行者や滞在者が対象です。
現地滞在期間3ヶ月以上の場合は、在留届を提出する義務がありますが、それ未満の短期旅行者は届け出の義務がありません。
在留届を出していれば、その国の日本大使館に名簿登録され、緊急時にすぐサポートを受けることができます。
ですが、在留届を出していない短期旅行者は、緊急時のサポートを受けるのがとても難しいのが実情。
その問題を解消すべくできたサービスが、この「たびレジ」です。
こちらは、登録の義務はありませんが、登録しておくと、在留届を出しているのと同じように緊急時にサポートを受けやすくなります。
私も年に数回海外に行くのですが、出かける前には必ず「たびレジ」に登録しています。
義務ではないけど推奨!
先日、大阪で開催された「ツーリズムEXPO」で、外務省の広報担当者にお話をお伺いしたのですが・・
だいぶ浸透してきたとはいえ、海外旅行者の登録率はまだ1割くらいとのこと。
「安全のためにもぜひ登録して欲しい」とのことでした。
たびレジのメリットは?
メリット① お役立ち情報の提供
「たびレジ」に登録すると、旅行先の在外公館の連絡先や海外安全情報などを見ることができます。
滞在先の日本大使館の連絡先や、場所などはネットで調べるとすぐに分かるのですが、現地のリアルな安全情報は私たち旅行者にとって、ものすごく助けになります。
こちらが実際に、「たびレジ」に登録して届いた、【安全対策】メッセージです。
こちらは、在ミュンヘン日本総領事館のメールマガジンです。
ドイツの「クリスマスマーケット来場時の安全対策」として、必要な心構えや実際的な対策方法などをシェアしてくれています。
季節ごとに注意すべき治安ポイントも変わるので、このような情報はすごく役立ちます。
メリット② 緊急時の情報提供
「たびレジ」に登録する2つ目のメリットは、緊急時に詳しい情報を受け取れる点です。
災害や、テロ、事件などが起きた際に、すぐにメッセージで緊急情報が送られてきます。
こちらは、ネパールに滞在中、ポカラで爆発事件が起きたときに届いたメッセージです。
ニュースに取り上げられるよりも早く、メッセージで事件について知ることができるので、危険地域に近づかないなどの命を守る対策を講じやすくなります。
メリット③ 緊急時の連絡
海外では、テロや暴動、事故や自然災害など何が起きるかわかりません。
そんな時、「たびレジ」に登録しておくと、現地の大使館から安否確認や避難情報などの連絡をいち早く受けることができます。
現地大使館が、私たち旅行者がどの都市、どのエリア、どのホテルに滞在しているか把握していると、緊急時の対応がスムーズになります。
以上の3つのメリットは、全て私たちの「命」に直結する大切なポイントです。
海外渡航の前に、必ず「たびレジ」に登録しておきましょう!
「たびレジ」の登録方法
登録は、スマートホン、タブレット、PCから行えます。
今回は、スマホからの登録方法をスクリーンショットを使ってご紹介。
海外からでも登録できますので、すでに海外に渡航してしまった方もぜひ登録してみてください。
まずは、「たびレジ」へアクセス。
- たびレジ(外務省)
❶ 新規利用者登録を選択
【新規利用者登録をする】をタップします。
まず、個人情報の扱いに同意します。
赤枠の【同意する(登録画面に進む)】をタップ。
赤枠空欄に、メールアドレスを入力します。
【メールアドレスを登録】をタップ。
すると、登録したメールアドレスに、登録用URLが届きます。
赤枠のURLをタップします。
パスワードを決めます。
(半角英字と数字を組み合わせ8〜30文字以内で設定します)
忘れないように保存しておきましょう。
パスワードを決めたら【旅行予定入力へ】をタップします。
❷ 旅行予定の入力
続いて、渡航先の国を選びます。
【人気国・地域】から選ぶか、一覧になければ、【エリア】から国を選択できます。
国を選択後、【都市】と【滞在期間】をそれぞれ入力します。
複数国、または国内でも複数の都市を旅行する場合は、【旅行日程を追加】をタップし、同じ手順で入力します。
入力が終わると、【次へ(旅行者情報の登録)】をタップします。
❸ 旅行者情報の入力
- 【氏名】
パスポートのローマ字表記通りに氏名を入力します。
- 【生年月日】
生年月日を西暦で入力します。
- 【携帯電話番号登録】
未選択というところをタップすると、国を選ぶことができます。
日本の電話番号を登録する場合は、【日本】を選択。
緊急時にSMS(ショートメール)で情報を受信したい場合はチェック。
※ SMSの受信には料金がかかる場合があります。
携帯電話番号がない場合は下部の【携行しない】にチェック。
- 【メールアドレス】
先ほど登録したメールアドレスが表示されています。
もし別のメールに緊急情報を受信したい場合は、ページ下の【追加メールアドレス】という項目で入力します。
- 【有効期限の延長】
通常、旅行後30日間たったら、「たびレジ」に登録した個人データは消えます。
頻繁に海外に行く人や、1年以内に次の海外旅行が決まっている場合は【旅行者情報を、1年間有効にします】にチェックしておくと便利です。
- 【ツアー会社利用】
ツアー会社を通しての旅行であれば【利用する】を選択し、【会社名】を入力します。
※ ツアー参加者数はツアー会社が入力する欄なので空欄にしておきます。
個人旅行の場合は、【利用しない】のまま、次へ進みましょう。
家族や友達とグループで行く場合は、【同行者にもメールを届けたい場合にはこちらに追加】をタップし、同行者情報を入力します。
入力が全て完了したら、赤枠【入力した内容を確認】をタップします。
❹ 入力内容を再度確認し登録完了
確認画面が表示されるので、入力に誤りがないかチェックしましょう。
間違いがなければ、赤枠【入力した内容で登録】をタップします。
以上で「たびレジ」の登録は完了です。
まとめ
少し面倒かもしれませんが、滞在する国・都市ごとに入力しておくと安心です。
もし大きな事件が起きた際、より範囲を絞って緊急情報を受け取ることができますし、安否確認の連絡も受けやすくなります。
わずかな手間一つで、「命を守る」大切な情報を得られる「たびレジ」。
海外旅行の際には、必ず登録するようにしましょう。