2020年3月5日現在
新型コロナウイルスの流行により、現地トリブバン空港でのアライバルビザの申請が出来なくなっています。
必ず日本の大使館での申請が必要です。「健康診断書(PCR検査等)」の提出も必須となっています。
日本人がネパールへ入国する場合、観光ビザが必要です。
ただ、この観光ビザの取得一つとっても一筋縄ではいかないのがネパール。
「ネパールの観光ビザってどうやって取るの?」
「一番簡単な取り方は?」
このページでは、初めてネパールに行く方でも迷わずに観光ビザを取れるよう、わかりやすく解説していきます。
ぜひ参考になさってください。
かなりボリュームのある記事なので、目次から各取得方法の説明に飛ぶこともできます。
ネパールの観光ビザについて
- ネパールの観光ビザの種類と料金は?
- 日本で取るべき?空港で取るべき?
- 支払いは日本円でもできる?それともドル?
- ビザ取得の際の注意点は?
- 延長ってできるの?
ネパールの観光ビザの種類と料金
ネパールの観光ビザは3種類です!
日数 | 料金(カッコ内はネパールで取得時) |
15日 | 3,000円(25ドル)→4,000円(30ドル) |
30日 | 5,000円(40ドル)→6,000円(50ドル) |
90日 | 12,000円(100ドル)→15,000円(125ドル) |
※入国時満9歳までは申請料は無料
追記:ビザの申請料が値上げされました!
2019年7月17日より観光ビザの取得申請料が値上げされました。赤字部分が改定後の新料金です。
ネパールでは滞在日数に関わりなく、入国する全ての人にビザの取得が求められます。
いずれもマルチプルビザなので、期間中であれば何度でも出入国可能です。
マルチプルビザとは?
有効期間中、一定の日数内であれば、ビザを取得した国への入国が何度でも可能なビザ。マルチプルビザは「有効期間中に1回の渡航で決められた日数以内の滞在という条件で何度も入国可能なビザ」で、例えば「1年間有効の90日マルチプルビザ」なら、1回の渡航に対して90日以内の滞在期間という条件で、発給してから1年間の間は自由に入出国できる。
引用:ウィキトラベル
ネパール観光ビザの取得方法
2020年3月5日現在
新型コロナウイルスの流行により、現地トリブバン空港でのアライバルビザの申請が出来なくなっています。
必ず日本の大使館での申請が必要です。「PCRテスト検査結果診断書」の提出も必須となっています。
【新型コロナ・ネパール】
カトマンズ空港でのアライバルビザの発給停止、日本国内のネパール大使館でビザ申請要。
⚠️申請には《PCRテスト検査結果診断書》(英語)が必須。 pic.twitter.com/jZV6InqUVI
— Jun ✈️トラベル✖️ガジェットブロガー (@junjun_purpleon) March 5, 2020
ネパール観光ビザの取得は、大きく分けて3つの方法があります。
❶ 日本の大使館で申請、❷ オンラインで申請、❸ 現地トリブバン空港にて申請の3つです。
それぞれのメリット・デメリットを分かりやすく表にまとめてみました。
※ この表は横に動かせます。
メリット | デメリット | |
❶ 日本の大使館で申請 |
|
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❷ オンラインで申請 |
|
|
❸ 現地トリブバン空港で申請 |
|
|
下に各方法の詳しい手順を載せているので、参考にしてくださいね。
❶ 日本の大使館で申請
一つ目の方法は、日本の大使館に申請する方法です。この方法だと、すでにビザが発給されているのでネパールに着いたらすぐに入国することができます。
ただ、東京と大阪にしか大使館がないのがネック。郵送での申請もできますが時間がかかります。
公式サイトによると、パスポート到着後1週間程度で返送となっていますが、書類不備などあった場合はそれ以上かかります。
大使館にて申請される場合は十分に期間に余裕を持って手続きするようにしましょう。
大使館での手続き方法
大使館への郵送で観光ビザを取得したい場合、必要書類を事前に揃えておく必要があります。
- パスポート(残存期間6ヶ月以上)
- 申請書(ダウンロードしプリントアウトし記入)
- 証明写真(申請書に貼り付け)
- 申請料(おつりのないように)
東京の大使館と大阪の領事館では、申請書フォームと申請料金に違いがあります。
前もってよく確認しておきましょう。
東京・ネパール大使館に郵送する場合。
申請書のダウンロードはこちらから。
https://jp.nepalembassy.gov.np/wp-content/uploads/2017/11/tourist_diplomatic_official.pdf
申請書の記入例はこちら。
申請料金早見表はこちら。
15日 | 4,000円 |
30日 | 6,000円 |
90日 | 15,000円 |
大阪・領事館に郵送する場合。
申請書のダウンロードはこちらから。
http://www.imanishigumi.co.jp/img/activity5_2018.xlsx
申請書の記入例はこちら。
申請料金早見表はこちら。
15日 | 4,400円 |
30日 | 6,600円 |
90日 | 16,500円 |
※ 2019年7月17日(水)改定
現地トリブバン空港での手続き
日本の大使館・領事館で手続き後は、パスポートにビザのシールが貼られている状態です。
あとは、現地トリブバン空港で入国の日付を記入してもらう必要があります。
現地トリブバン空港での手続き方法はこちら(当ページ「現地空港にてビザの取得」の項目へ飛びます)。
取得方法❷ オンライン申請
インターネットを使えば、郵送する必要なく、ビザを申請することができます。
日本で済ませておけば、空港に着いてから並ぶことなくすぐに入国審査を受けることができます。
ただこのオンライン申請も、一筋縄ではいきません。
初めてオンライン申請を行う場合、何度も何度もエラーでハネられます。
ということで、こちらのページにて、どの項目を埋めたらいいのか?どのように書けばいいのか全て解説しています。参考になさってください。
オンライン申請の手順
オンライン申請はこちらのページから行えます。→ Department of Immigration NEPAL(英語)
❶ 必要箇所を埋める
ページに飛ぶとまずこのような画面になります。
必要な箇所だけ簡単に訳すと・・
・有効なパスポートを手元に準備してください。
・最近撮影した写真をご準備ください。(サイズは1.5×1.5)
・オンライン申請でデータが保存されるのは15日間です。それ以上は消えてしまうのでご注意ください!
・レシートを印刷して係員に提出してください
右上の×印をクリックします。
こちらが入力画面。
【Tourist Visa(観光ビザ)】が選択されていることを確認しましょう。
入力箇所は18箇所。
それ以外のところは入力しなくてOKです。というか入力するとエラーが出まくるので空白のままが賢明です。
- 【名字】Surname
- 【名前】First Name
- 【国籍】Nationality
- 【誕生日】Date of Birth
- 【パスポート番号】Passport Nunber
- 【通り】Street Name
- 【区域番号】Ward Number
- 【自治体】Municipality
- 【州】District
- 【電話番号】Contact Telephone No.
- 【携帯電話番号】Cell Phone No.
- 【Eメールアドレス】E-mail Address
- 【ビザ申請期間】From Data to to Data
- 【ビザの種類】Tourist Visa
- 【新規ビザ】New Visa
- 【ネパールの滞在先】Hotel
- 【ビザの申請先】Immigration Office
- 【入国経路】TIA(トリブバン空港)
名前や住所、パスポート番号などは簡単なのでいいのですが、ネパールの滞在住所(6〜9)が難しいですよね。
自治体・州は、ともに「Kathmandu」と記入しておけば問題ありません。
ホテルの住所欄は空白のままでOKです。
Ward Number(ワードナンバー)とは?
エリアごとに割り当てられている番号のこと。カトマンズ内は1から35の番号が割り振られています。
タメル地区は29番。
ただ、ネパールでは正確な住所を気にしている人はほとんどいません。ホテルやゲストハウスの人でも知らない場合も。
なのでイミグレーションの係員も一切気にしません。ワードナンバーが分からなければ29としておけば大丈夫です。
❷ 写真をアップロード
画面左上の人のアイコンをクリックすると写真をアップロードする画面になります。
サイズが大きい写真をアップロードすると左に90°回転して表示されてしまいます。
その場合は、もう一度、指定された正しいサイズでアップロードしましょう。
全て入力し終わったら、左下の【Submit】ボタンをクリックします。
入力に不備があると、このようなメッセージが表示されます。
❸ 確認画面と認証
全て適切に入力が済むと、確認画面が表示されます。
入力に誤りがないか確認し、左下に表示されている英数字を、枠の中に入力します。
そして【Confirm】をクリックします。
❹ 申請番号とバーコードの載った用紙をプリントアウト
しばらく待つと、このようなバーコードが表示された画面になります。
このページを印刷します。
写真の下にサインをする場所があるので署名します。
これでオンライン申請は完了です。
オンライン申請の有効期間は14日間です。
現地トリブバン空港での手続き
ここまで終わると、プリントアウトしたオンライン申請書が手元にあることになります。
この後、現地空港でのビザ代の支払いとビザ発給を受けなければなりません。
その手続きについてはこちらからどうぞ(当ページ「現地空港でビザ代の支払い」の項目に飛びます)。
取得方法❷ カトマンズ空港の端末にて申請
日本での郵送やオンライン申請による取得が面倒だな!という方は、現地空港にて申請することもできます。
以前は、申請用紙に記入し係官に渡して取得する方式でしたが、現在空港に設置されている端末にて申請する方式に変わっています。
タッチパネルなので、スマホを使ったことがある方であれば、特に操作に不安は感じないでものだと思います。
ただ、入力箇所が多く時間がかかるので行列ができかなり待ちます。覚悟しておきましょう。
現地空港端末の操作方法
入国審査の前のスペースには、このような端末が置かれていて、この端末に氏名やパスポート番号、滞在先などを記入していきます。
具体的にどの項目を埋める必要があるのかはこちらで詳しく解説しています。参考になさってください。
❶ パスポートをスキャン。
まずはじめに、「パスポートをスキャンしてください」という画面が表示されています。
スキャンすると、氏名や生年月日などをオートで入力してくれるという機能のようですが…
上には申し訳程度に「この端末はパスポートをスキャンできないから、手で入力してください」の文字が…!
❷ タッチパネルで入力。
気を取り直して、タッチパネルで入力していきましょう。
上の画像の通り、❶ 名前、❷ 名字、❸ 国籍、❹ 生年月日、❺ パスポート番号、❻ パスポート有効期限を入力します。
次の画面では、❶ Eメール、❷ 電話番号、❸ 携帯番号、❹ ホテル名、❺ 通り名、❻ 自治体、❼ 地区を入力します。
❺ 通り名、❻ 自治体、❼ 地区が分からなければ、「Kathmandu」と記入しておくといいです。
次の画面では、❶ ビザの開始日と❷ ビザの終了日を入力します。
15日のビザなら、自分で入国日と15日後の日付を入力しましょう。
そして申請するビザの日数を選択します。
❸ 顔写真を撮影する。
最後に顔写真を撮影します。画面のカメラマークをタップすると写真が撮れます。
❹ レシートを受け取る。
ここまで終了すると端末からレシートが出てきます。
現地空港でビザ代の支払い。
上記の端末に向かって右側のカウンターがビザ代支払いのカウンターです。
端末から出てきたレシートとパスポートを提出します。
(オンライン申請が済んでいる人は、プリントアウトしたオンライン申請書とパスポートを提出します)。
そうすると、係りの人が幾らかかるか教えてくれます。
でも、前もってビザの料金を覚えておくと安心ですね(ビザ代でぼったくりは聞いたことがありませんが、念のため)。
日数 | 料金(カッコ内はネパールで取得時) |
15日 | 3,000円(25ドル)→4,000円(30ドル) |
30日 | 5,000円(40ドル)→6,000円(50ドル) |
90日 | 12,000円(100ドル)→15,000円(125ドル) |
※入国時満9歳までは申請料は無料
追記:ビザの申請料が値上げされました!
2019年7月17日より観光ビザの取得申請料が値上げされました。赤字部分が改定後の新料金です。
ビザ代の支払いが終わると控えの領収書を渡してもらえます。
現地空港にてビザの取得。
端末の真向かいにあるのが入国審査のカウンターです。
カウンターはビザの日数によって分けられているので、自分の取得したいビザの日数のカウンターに並びましょう。
必要な書類は以下の通り。
❶ 郵送でビザ申請 | ❷ オンラインでビザ申請 | ❸ 現地空港でビザ申請 |
・パスポート ・記入済みの入国カード ・乗ってきた飛行機のチケット | ・パスポート ・プリントアウトしたオンライン申請書 ・ビザ代の領収書 ・記入済みの入国カード ・乗ってきた飛行機のチケット | ・パスポート ・端末から出てきたレシート ・ビザ代の領収書 ・記入済みの入国カード ・乗ってきた飛行機のチケット |
この書類を入国審査官に手渡せばOK!
長かったビザ申請もこれにて終了です。
支払いは日本円でできるの?
ネパールの空港にてビザを発給する場合(上記の❷❸)は、ネパールの空港にてビザの料金を支払います。
支払い場所は、イミグレーションのすぐそばにある銀行。
こちらでは、ドル・円・元・香港ドルなど一通りの貨幣で支払いができる旨のサインボードが掲げてあります。クレジットカードも利用可(VISA MASTER)とデカデカと書かれています。
・・が、信用できないのがネパール。
まず、クレジットカードは利用できませんでした。
そしてドル払いも試したのですが、「なんで日本人がドルで払うんだ!」と請け合ってくれませんでした。
これは担当者と、日によって変わると思います。(銀行としてドルが欲しい日もあれば日本円が欲しい日もあるため)
こういった場合、ネパールではサッサと諦めるのも肝心です。
クレジットカード | 使えない |
米ドル | 使えない |
日本円 | 使える |
※2019年7月時点
ということで、ネパールへ行かれる方は、日本円もしっかり持って行かれることをおすすめします。街中の両替所では日本円からネパールルピーへの交換もできるので、いざという時のために持っておいても損はありません。
観光ビザの延長はできるの?
さてさて、ネパールが楽しすぎて、もっと滞在したいと思ったら観光ビザを延長しましょう!
手続きは、カトマンズのイミグレーションオフィスでできます。
料金は、1日あたり2ドル。最長で150日まで延長可能です。
【イミグレーションの場所】
ただ、イミグレーションオフィスめちゃくちゃ混み合います。
下手したら1日で終わらないこともあるので、ビザが切れてしまうことのないよう余裕を持っていきましょう。
まとめ
ポイント
・ネパールに入国するには絶対にビザが必要!
・オンライン申請が一番簡単!
・延長はイミグレーションオフィスで。
ビザの申請一つとってもなかなかうまくいかないネパール。
でも、圧倒的な大自然と人の優しさはピカイチ!
きっと思い出に残るネパール旅行になることでしょう。
この記事がネパール旅行を計画されている皆さんの参考になれば嬉しいです。