ネパール・カトマンズ盆地内で水痘(水疱瘡)が流行しています。
予防接種を受けていなかったり、予防接種を受けてから10年以上経過している場合、大人でも感染することがあります。特に免疫力が弱っている場合は要注意です!
大人が水疱瘡になると、子供より重症化しやすく死に至る危険もあります。
旅行者や滞在中の方は十分注意が必要です。
水疱瘡ってどんな病気?
風邪のような症状とともに、体にブツブツ(水疱)が出て高熱が出ます。
大人の場合、水疱肺炎という合併症を引き起こすことがあるため注意が必要です。
一度水疱瘡にかかったことのある人は、抗体ができているのでかかりません。
水疱瘡の感染経路
水疱瘡のウイルスの感染経路は3つ。
- 水疱を触ることによって感染する接触感染。
- 空気中のウイルスにより感染する空気感染。
- 咳やくしゃみによる飛沫感染。
水疱瘡の対策は?
❶ 予防接種
まず大切なのは、予防接種です。
ほとんどの方は小さい頃に水疱瘡の予防接種を受けていると思いますが、接種後10年以上経過すると効果が失われやすくかかることがあります。
ネパール旅行の前に、日本の病院で予防接種を受けておくと安心です。
❷ 感染経路をたつ
もう一つの対策は、感染経路をたつことです。
風邪症状のある人、水疱瘡が疑われる人にみだりに近づかないようにしましょう。
また外出時はこまめに手を洗うようにしましょう。消毒液を持っておくのもおすすめです。
もし水疱瘡にかかったら
水疱瘡にかかったら、必ず信頼できる医師に診てもらいましょう。
自己判断で薬を飲むのは危険です。市販の解熱剤には、水疱瘡に使用すると深刻な後遺障害を引き起こす可能性のある薬もあります。
※ 海外で病院にかかると、保険が効かないため診察料が高額になります。ですが、高額な治療費はクレジットカード付帯の海外旅行保険でカバーすることができます。
カトマンズ盆地内における水疱瘡の流行について【大使館転載】
在ネパール大使館の注意喚起(安全情報18-15)
5月8日
カトマンズ盆地内における水疱瘡の流行について
ネパール在留邦人の皆様及び旅行者の皆様へ
在ネパール日本国大使館
1 当地における報道によれば、カトマンズ盆地内で水痘(水疱瘡 みずぼうそう)が流行しています。
2 水痘は、
初期に風邪症状とともに全員に水疱のぶつぶつが出て高熱も出ます 。また、水痘は空気感染し、 感染者の水疱を触ることによっても感染します。
カトマンズでは小児患者が多いようですが、水痘の予防接種から10年以上経過した成人や免疫力の弱い幼児や 高齢者があり、重症となる危険性があります。また、 帯状疱疹という形で発症することもあります。
なお、水痘の潜伏期(感染してから症状がでるまでの期間)は、10日から2週間とされています。 3 患者の集まる医療機関(特にカトマンズ市内のSukraraj Tropical Infectious Disease Hospital通称Teku病院)や、
風邪症状のある人の周囲には特段の用事がない限り、 みだりに近づかないことが肝要です。
なお、潜伏期(感染してから症状が出るまでの期間)は、10日から2週間とされています。
ネパール在留邦人の皆様及び旅行者の皆様におかれましては、水痘が流行しているおそれがある場所での人との接触においては十 分注意し、外出から戻った際は、 丁寧に手を洗うよう心がけてください。また、 不安な症状が確認された場合には、 早めにお近くの病院で相談されるようお勧めいたします。 ※ この情報は,お知り合いや旅行者等にもお知らせください。
※ 在留邦人で在留届を提出されていない方がおられましたら,大使館へ在留届を提出するようおすすめ願います。
※ 近く帰国・離任を予定されている方,または既に帰国されている方は速やかに大使館までご連絡下さい。
※ このメールの配信を希望されない方は,大使館までご連絡下さい。大使館代表電話 4426680
※ 閉館時(休館日や夜間など)には、上記電話から緊急電話対応者に転送されます。