海外移住、バックパッカーの大きな悩みの一つは「収入」。今や簡単に海外移住できるようになったとはいえ、先立つモノがなければ生活もできない。
そんな悩みを吹き飛ばすかもしれないサイトが公開されている。
それが「SAGOJO」
コンセプトはズバリ「旅をシゴトにする」
なんとも面白いコンテンツなので、登録しておくといいだろう。
「旅人だからできるシゴト」を
自分も含め、多くの海外移住者やバックパッカーは海外にいてもできる仕事を見つけようとする。その結果、僕のようにブログを始める人もいれば、株やFXで生計を立てる人もいる。
でもこの「SAGOJO」の発想は全く逆である。
「旅人でもできるシゴト」ではなく「旅人だからこそ出来るシゴト」にスポットを当て海外移住者ならではの経験や環境を活かせる仕事をマッチングしてくれる。
2016年2月の公開を控えすでに1800人を超える事前登録数を集めている。
そのシステムはこうだ。
SAGOJOには企業から旅人の求人が寄せられる。旅人はそれらの求人に応募しマッチングすると、企業の要望に答えながら旅を続ける。主に動画、写真、文章などのコンテンツ作成が主となる。それらのコンテンツを企業に提供する代わりに、金銭や旅に役立つ物資での報酬を得ることが出来る。
対価は1コンテンツ3,000円〜50,000円と嬉しい価格設定になっている。物品報酬の場合は、宿泊券や航空券、旅に役立つグッズの現品支給となる。
例えば、こんな仕事が用意されるようだ。
- 東南アジアのおもしろ店長を取材し写真を取り記事にする。1コンテンツ5,000円
- 子どもたちの笑顔やローカル料理を取ってムービーアルバムを作る5,000円/10アルバム
- 海外の10軒の部屋の写真を撮る。5,000円
これらの単価、海外在住の方はお気づきかも知れないが、かなりの高単価である。
もちろんある程度の時間は必要だし、スキルとセンスが必要とされるが、旅先・移住先でこうした収入があるのは大変嬉しい。
確かにこれらの仕事は旅人、移住者にしかできない仕事である。
旅を仕事にする
「SAGOJO」代表者の新 拓也さんは、ご自身もバックパッカー。
かつて旅に出ることが、ネガティブに捉えられ「好きなことをやってる」とか「将来どうすんだ」と言われたこともあっただろう。
その経験から、このサイトを立ち上げたのだが、その言葉は完全に同意できる。
「今の社会では、旅というものに休暇やドロップアウトといったイメージがつきまといます。でも、私自身、世界を旅してみて、旅には本当に大きな力があることを実感しています。「旅に出る」という選択肢がネガティブでただの「遊び」ではなく、「価値を生むもの」として認められる社会をつくりたい。そう考え、旅=シゴトとなり、誰かに役に立ちながら、そして自分のスキルを磨きながら旅できるSAGOJOを立ち上げました」(新拓也さん)
旅に出ること、海外移住することは社会の落伍者の行動ではない。少なくともそう見られていた時代はあるが、これからは新たな時代が訪れるだろうと思う。
LCCの躍進で国と国の移動がかなり安く抑えられ、手軽に海外旅行が出来る地盤ができつつある。今後より一層海外に羽ばたく人は増えることが予想される。
「旅」は人生の新たな選択肢として認められていってほしい。そしてそのための一歩を踏み出した「SAGOJO」の今後の活動に注意していきたいと思いながら、僕も登録してみた。
海外移住も限られた人の特権ではない。誰でもできるのだ。情熱とスキルがあれば、誰でも海外で食いっぱぐれずに暮らしていける。そして、海外に移住した時、一歩を踏み出した時、新たな道がひらけるのだと思う。