ナマステ。まんくまりです。
ネパールに住んで、約2年。
日本では起こらないハプニングが起きます。
言語や食事はもちろん違うので、慣れないものや一体何だか分からないものを食べて、お腹を壊すことも日常茶飯事。そんなネパールでもなかなかできない体験をしましたので、書いていきます。
ネパールのお風呂とは?
ネパールのお風呂は日本のようなものではありません。
日本でいうユニットバスのようなものといえば分かりやすいかな?ユニットバスだと、通常シャワーは湯船の中で浴びますがその湯船がない状態です。…う〜ん、分かりづらい。
さらに、ネパールは日本のようにガスが各家に来るというものではないので、蛇口をひねれば温かいお湯が、なんて生易しくありません。
ガスボンベと瞬間湯沸かし器を自分で買ってきて、ガスホースや水道ホースを使って、ボンベと湯沸かし器とを繋ぎ、ようやく温かいシャワーを浴びることができます。
もっともこのやり方でシャワーを浴びるのは、外国人と極々少数の裕福なネパール人のみのようです。ほとんどの現地の方は、井戸や公衆水洗場でオープンに水浴びをしています。また、井戸で汲んだ水を使って、トイレで水浴びをしてる人も多いようです。(あれは決してシャワーとは言えません。完全に水浴びです。)
湯沸かし器にやられた!
さて、話は戻り、このガスボンベと瞬間湯沸かし器をさっきのシャワー室の中に置きます。
日本でも時々ニュース報道されますよね、瞬間湯沸かし器の事故が。湯沸かし器は換気の十分にできるところで使ってください、というCMも日本で見たことがある気が。
しかし、実家暮らしから突然海外へと出た、世間知らずなわたしはそれもあまり気に留めないまま、小バエの飛ぶシャワー室でシャワーを浴びる生活でした。しかも、ネパールの家は隙間風ピューピュー。むしろ換気は十分なのでは!?と思うところですが。
ネパールに到着して約2ヶ月後のことでした。前日に疲れ果ててシャワーもせずに寝てしまっていたわたしは、早朝シャワーを浴びていました。
2〜3日前から、異様にシャワーの時ガス臭い。と思い、申し訳程度に付いている小窓を開け、出ようとした瞬間!急に意識をなくしてしまいました。
あ、貧血かなぁ。あれ?シャワー浴びすぎたかな?そんなことを思いながら、次に目がさめると、病院のベッドの上!
日本人やネパール人の友人たちの心配そうな顔が並んでいました。よかった〜と泣き出す友だちも。
え?え?
全く事態を飲み込めませんでしたが、どうやら話を聞くと、4時間ほど意識を失っていたようです。ルームメイトだった日本人の友人に見つけてもらい、救急車で病院へ運ばれたようでした。
上で、「目がさめると」という綺麗な文章でしたが、そんなにスヤスヤ寝ていたわけでもなく、わたしはものすごく寒いなか体が動かないという夢をずっと見ていました。
現実でも、11月の気候の中、シャワー室で裸で倒れていたことや、血圧低下により、ずっと震えていました。それに加えて、ひどい吐き気と頭痛。体を起こせないほどでした。
倒れた原因は?
ネパール人の医師の診立ては、てんかん。てんかん発作を今までに起こしたことはあるか?と聞かれましたが、身に全く覚えがありません。
友人たちは、ガス中毒か一酸化炭素中毒では?とのこと。
聞いてみると、ネパール国内では多い事故のようです。ネパール人のある友人も、ボクの親戚もそれで死んだよ〜なんて言っていました。
とはいえ、もし本当にてんかんを発症したのであれば、海外で暮らすなんて…。心配をしてくれた家族が救援?に駆けつけてくれました。そのまま、強制送還。
日本で、何件か病院を回り、検査をしたものの、やはりてんかんではなさそう。意識を失った日の検査結果がないので、何とも言えないとは言われましたが、おそらくガス中毒か一酸化炭素中毒のようです。
その後、日本で2カ月療養し、無事にまた現地に戻れました。
対策は?
まずは、やはり換気をよく行うこと。
そして、可能ならガスボンベをシャワールームから出してしまうこと。その分、ガスホースを長くしなければいけませんが。
あと、わたしの観察によれば、ガスボンベが残り少なくなると、臭いがとても気になってきます。なので、残り少なくなったら、もう新しいのに変えてしまう。その残りはキッチンで煮炊き用に使う。なんて方法も取れるかもしれません。
では、今回、覚えたネパール語です。
ベホス バエラ ロテン(意識を失って、倒れました。)
次は、気になる医療費のことを。