中国の配車アプリ「DiDi(滴滴出行)」の登録方法・使い方を解説します。
多くのメディアが、「日本人旅行者はDiDiは使えない」という情報をネットに掲載していますが、日本の携帯電話番号と、クレジットカードがあれば登録・利用ともに可能です。
実際に、上海空港から市内ホテルまで乗ってみましたが問題なく利用できました。(調査日:2019年11月27日)
ただ、登録・利用の際、いくつか注意点があるので詳しく解説します。
※ DiDiの使用にはネット環境が必要です。
中国のネット環境は他の国とは異なるので、WiFi選びにもコツがあります。詳しくはこちらをご覧ください。
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DiDiとは?
引用:DiDi
「DiDi(滴滴出行)」は、中国最大の配車サービスです。
中国国内の約400の都市で利用されているので、私たち日本人旅行者が行くような場所であれば、ほとんどどこでも利用することができます。
世界的に有名な「Grab」や「Uber」といった配車サービスは中国国内では使用できませんので、中国旅行や出張の際は「DiDiアプリ」を準備しておきましょう。
DiDiを使う3つのメリット
① 中国語が出来なくてもOK
② 料金が事前に分かるのでぼったくられない
③ アプリに登録したクレジットカードで払えるので現金の受け渡しがなく安心
中国は基本英語が通じないので、運転手に行き先を伝えるのも大変です。
頑張って中国語でトライしても、発音が難しいので伝わらないことも・・。
その点「DiDi」は、アプリの地図上で行き先を指定することができるので、運転手さんに行き先を告げる必要がありません。
下手したら乗車から降車まで、一言も発せずとも目的地に移動することができます。
また、ぼったくりの多い中国で、事前に料金が表示されるのも嬉しいポイントです。
特に相場の分からない外国人はぼったくりに遭う危険性が高いので・・。
加えて、アプリに登録しておいたクレジットカードで支払うので、ドライバーさんと直接現金を受け渡す必要がありません。
タクシーでは、紙幣をうまく抜き取って支払いが足りないと騙す運転手もいます。
このシステムだと、払った払ってないで揉めることがないので安心です。
以上のメリットを考えると、タクシーよりもDiDiの方が絶対おすすめです。
DiDiの登録方法
必要なもの
・SMSを受信できる電話番号
・クレジットカード
携帯電話番号も、クレジットカードも、両方日本のものでOKです。
SMS受信が必須なため、出来るなら中国旅行前に日本で登録しておくのがおすすめです。
では、実際の登録方法を順を追って解説します。
❶ アプリのダウンロード
アプリストアで「DiDi」と検索すると同じようなアプリが2つ出てきます。
片仮名の「ディディ」と書いてある方が日本版。
中国で使えるのは、漢字の「滴滴出行」と書いてある方です。お間違えないようにご注意ください。
ちなみに、Androidアプリの場合「Greater China」というアプリ名です。
※ 以前は、日本のアプリストアではダウンロード出来なかったため、中国のアプリストアアカウントを作りダウンロードする必要がありました。現在では、日本のアプリストアでダウンロードしたものが中国でも使えるようになっています。
❷ 位置情報と通知の設定
アプリを開くと、位置情報の許可を求める画面が出てきます。
【ENABLE NOW】をタップします、
配車には、位置情報を共有する必要があるので、【Appの使用中は許可】を選択しましょう。
ドライバーから、ピックアップ場所についてのチャットなどが送られてくることがあります。
通知を【許可】しておくと見逃すことなく便利です。
❸ 電話番号の登録
続いて、携帯電話番号の登録を行います。
+81(日本の国番号)の横に、最初の0を除いた10桁の番号を入力します。
【例】080-1234-XXXX → +81-80-1234-XXXX
正しい番号を入力したら【NEXT】をタップします。
すると、次のような認証画面が表示されます。
上に表示されている、4つのランダムな英数字を入力しましょう。
❹ SMS認証
先ほど入力した携帯電話番号に、6桁の数字が届くので、それを赤枠に入力します。
最新のiOSは、下の赤枠(メッセージからの部分)をタップすると自動的に入力されます。
❺ 個人情報の入力
続いて、個人情報の入力画面が表示されます。
【First Name】 名前
【Last Name】 苗字
【E-mail address】 メールアドレス
3点を入力し【NEXT】をタップします。
すると、プライバシーポリシーの画面が表示されるので【Agree】をタップし同意します。
これでアカウントの登録自体は終了です。
続いて、支払い方法の登録を行なっていきましょう。
❻ 支払い方法(クレジットカード情報)の追加
左上の人のアイコンをタップします。
すると、アカウント管理の画面が開くので、【My wallet】をタップします。
【Payment Methods(支払い方法)】をタップ。
【Credit / Debit Card】を選択します。
ちなみに登録に使えるのは、「Visa・Master・JCB・Diners・Discover」です。
【Card number】 カード番号
【Exp. Data】 有効期限
【Security Code】 セキュリティーコード
※ セキュリティーコードは、カードの暗証番号ではありません。
カード裏面「署名欄」近くにある3桁の数字のことです。
以上の3点を入力し、【Add】をタップし支払い方法を追加します。
これで、登録 & 支払い方法の設定は終了です。
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続いて、DiDiの使い方を解説します。
実際に上海で乗車した時の手順を画像付きで詳しく説明します。
DiDiの使い方
❶ 車の種類を選択
まずは、乗車する車のタイプを選びます。
画面上部の赤枠部分から乗りたい車を選びましょう。
【車の種類】
Express | 普通車 |
Premier | 高級セダン |
Taxi | 提携してるタクシー(メーター制) |
Luxe | 最高級のハイヤー |
❷ 今乗るか予約かを選択
DiDiは、予約も行うことができます。
今すぐ乗車したい場合は【Now】を。
翌日の空港行きなど予約したい場合は【Reserve】を選びましょう。
❸ 乗車位置を追加
続いて乗車位置を指定します。
GPSの位置情報をもとに現在地にピンが立っています。
このピンを地図上で動かして乗車位置を指定することもできますし、住所から指定することもできます。
運転手が分かりやすいように、目印になりそうなところを指定するのがポイントです。
❹ 降車位置を追加
赤枠の【To】をタップします。
一番上の検索窓に、ホテル名や住所を入力します。
似たような名前のホテルも多いので、住所が合ってるか必ず確認しましょう。
地図上のピンを動かして降車位置を指定することもできます。
❺ 料金を確認しドライバーを呼ぶ
乗車位置・降車位置を指定すると、料金が表示されます。
料金は、混雑状況や時間帯によって多少変動します。
【Request a select car】をタップしてドライバーを呼びます。
普通車【Express】を選択していたのですが、その中でも評判の高いドライバー【Select】を今回は選んでみました。
「Pick up after 2mins」と表示されているのは、あと2分でドライバーが迎えにくるという意味です。
❻ 乗車
ドライバーが見つかると、ドライバーの情報と車種・ナンバーが表示されます。
まずは、赤枠をタップし、ドライバーの経験年数や今までの評価などをチェクしましょう。
もし評価が低くて不安ならば、キャンセルして他のドライバーを探すことも可能です。
このドライバーでOKなら、車が到着するのを待ちます。
【沪C893ZM】→ ナンバー
【Chery】→ 車種
【white】→ 車の色
車に乗り込む際は、必ずナンバーが合っているか確認しましょう。
特に空港などでは「DiDi」を使っている人が多いので、同じ場所で別のお客さんを探しているドライバーと鉢合わせすることも。
心配であれば、スマホの画面をドライバーに見せて確認してもらうと安心です。
乗車中は、アプリで走ってる現在位置を確認することができます。
降車場所まで、あとどれくらい時間がかかるのか、どれくらい距離があるのか、現在の料金はいくらかが随時リアルタイムで更新されていきます。
緊急事態のときは【Call Police】ボタンを押すと通報できます。
❼ 降車
到着したら、料金を確認します。
赤枠をタップすると、詳細な料金確認画面が開きます。
❽ ドライバーを評価
「DiDi」は、ドライバーにとって評価がものすごく大切なポイントになります。
必ず評価するのを忘れないようにしましょう。
【Was the car smelly?】
直訳すると、「車は臭かったですか?」という質問が表示されますので、臭くなかったなら【No】、臭かったら【Yes】をタップします。
中国らしい質問ですね。
さらに【Star Rating】というところを押すと、星の数で評価できます。
特に問題がなければ、5つ星をつけてあげましょう。
また【Send a tip to your driver>】をタップすると、ドライバーさんにチップを渡すことができます。
スーツケースを積んでもらったり、気持ちの良い運転をしてくれたりしたら、チップをあげましょう。
こちらも登録したクレジットカードから引き落とされるので、現金を準備していなくてもOKです。
DiDi 注意点まとめ
・ダウンロードは、中国版の「DiDi(滴滴出行)」を。
・乗車場所は目立つ場所で。
・降車後は評価を忘れずに。
今回の中国出張で、DiDiを使ってみて、非常に便利だなと感じました。
何より、キャッシュレス社会の中国で、現金払いをする必要がないことにありがたみを感じます。
また、ドライバーが評価制ということで、サービスの質が一般的なタクシーに比べて高いように思いました。
普通車タイプでもワンランク上の【Select】を選んだからかもしれませんが、運転もすごく丁寧で快適でした。
中国旅行・出張の際は、日本のクレジットカードで使える便利な配車アプリ「DiDi(滴滴出行)」をぜひ。
※ 中国のシステムはころころ変わります。
現時点で登録可能でも、明日には出来なくなっているということも。最新の情報を提供できたらと思いますので、「登録できました!」とか「できませんでした!」といった報告をコメントにいただけると嬉しいです。
※ DiDiを使用するにはネット環境が必要です。
中国はネット環境が他の国と異なるので使えるWiFi選びにもコツがあります。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
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