外国に住もうと思った場合、まず考えるのが家ですよね。中国の家探しは結構過酷です。ネットに頼るのではなく、自分の足で探したほうが良い理由をいくつかご紹介しましょう。きれいな家に住みたいんだ!
中国で家を探してみた
中国にいる日本人の転勤族の方たちは、それはそれは立派な豪邸に住んでいます。3LDKでお風呂が2個あるような高級マンションに住んでいるんです。そういう家は会社が用意してくれるし家賃も払ってもらえることが多いので、とても楽です。
一方僕たちは、会社が家を探してくれる転勤族とは違い、全部自分で探さないといけない!
全部一からやってやるぜ!
という訳で、広州に引っ越してきて友人の家に居候させてもらいながら、新居を探すことに。
目標は2LDKで一カ月3000元(60000円弱)。
北京にいるときに3LDKで風呂トイレが2つあるきれいな家が3500元だったので、広州の真ん中でも3000元出せばきれいな家に住めると思っていたんです。その時は。。
日本の不動産探しはネットが便利ですよね。
そのノリで、とりあえずネットで探してみようということになりました。
ネットで探すとこうなった
中国にも日本のSUUMOとかエイブルみたいな不動産を探すサイトがあります。
「58.com」「房天下」「HOUSE365.com」などなど他にもたくさん。
早速見て見ましょう。
おおーーあるある。わんさか出てきます。予算内でめっちゃキレイです。こりゃ楽勝だな。と思いそのうちの一つに電話をかけてみました。
2分後
ここまで話して気づきました。
これは、詐欺だ!
しかも、このパターン、1回だけではなく、10回中3回はこんな感じ。
ちなみに、家を見るのは無料で見えます。普通に不動産に行って請求されたことはありません。
彼らの手口はこうです。
- キレイな写真を載せてかなり安めの金額を設定する。
- 電話がかかってくると、たった今決まったところだと言う。
- 予算を聞き出し、他の家を紹介してくる。
- 悪質な不動産屋は、家を見る前に内金を払えと言う。
ネットの家はいわゆる餌です。
食いついてきたカモに営業をかけるという方法です。しかもだませそうなやつだと、内金を振り込ませるという悪質さ。
その証拠に、おんなじ家の写真がサイトの中で何度も使いまわしされています。
完 全 に 、 詐 欺 で す 。
何度かこの不毛な戦いを繰り返して勉強しました。
ネットで家は探せない、と。
こうなったら、自分の足で不動産を回るしかありません。
自分の足でって大変なんですけど!
はい、めちゃくちゃ大変でした。
結局3日間、広州の街をほっつき歩きました。
家の価格も高騰しているようで、目標の2LDKで一カ月3000元(60000円弱)だと、ありえないくらい汚い家に連れていかれます。
ここで広州の不動産屋に対する愚痴をご紹介しましょう。
写真撮っとけ。
不動産屋に入ります。
いやいや。
不動産を紹介するのに、写真が無いって。
前に見に行った時に、撮って来いよ!
こうして本当に綺麗かどうかも分からない家を見に行くことになります。
すぐそこってめっちゃ遠いやん。
しょうがない。
この人についていくしかない。
5分後。
10分後。
15分後。
遠いやん!
すぐそこってめっちゃ遠いやん!
綺麗な家って言ってるのに。
中に入った瞬間、妻と顔を見合わせる。「無理だね。」「うん、汚すぎ。。」
あっんだけ、綺麗なとこかどうか聞いたのに。
めっちゃ汚い。
キッチンとか、馬小屋か?ってくらい油が飛び散ってるし、お風呂は「お化け屋敷ですか?」ってくらいボロボロ。掃除する気も起らない惨状が広がっています。
これで月に7万って。
こうして(´・ω・`)ショボーンとなっている不動産屋の女の子を残して別の不動産屋へ。
こんな攻防を3日間続けました。
だんだんと大体の相場がわかってきました。2LDKで3500元~3800元あたりが僕たちの住める家の相場です。
もちろんもっと安い家もありますが、汚すぎて住めないので。
3日目にやっと、キレイな家を見つけました。
でも、家賃は4000元。
ちょっと高めに家賃言ってたよね。
紹介してくれたのはインパルス堤下にそっくりの24歳の不動産の店員。
もうちょっと安くならないか聞いても、「難しい。ここは人気だから。」の一点張り。
3700元くらいなら即決するのに。
とりあえず、ここは保留にして、昨日感じの良かった別の不動産屋の、佐藤隆太似の優しそうな兄ちゃんに聞いてみる。
佐藤くんはめっちゃいいやつです。そして、200元高い家賃を言ってきた堤下と話をつけに行きます。
外国人だと思って、吹っかけてきたに違いない。こうなったらトコトンやりあってやる、と子供じみた闘志を胸に、堤下の事務所にアタックします。
一瞬、危ないかな?と思ったけど、ここまで来たら引き下がれない。素直に事務所の奥の接待室に通されます。
その後、話を聞いてみると、中国の入居者は大体みんな200元くらいまけさせてくるので、不動産屋と大家さんがグルになって、希望の家賃よりちょっと高めに設定していたようです。
こうすることで、入居者に200元くらい低く交渉されても、大家は元々の希望価格で部屋を貸せるというシステム。入居者はまけてもらったと喜びますが、実は元々高い値段だったという訳。
勉強になりました。
その後、大家と直接交渉をしましたが、3800元まではアッサリ下げてくれましたが、3700元には頑として首を振らず。
学んだことは、表示している家賃の200元安いくらいで借りれるということ。
そして、中国の家探しは結構大変だということです。
中国の家はこの記事でまとめています。
【中国人はどんな家に住んでるの?中国の賃貸住宅まとめてみました。】
綺麗なハワイ風のアパート
見つけたのは、綺麗なハワイ風のアパートです。
壁は白いペンキできれいに塗られており、シャワー室もおしゃれです。
家具もIKEAのおしゃれな家具で統一されており、文句なしです。
窓際にはハンモックをひっかけることもできます。
僕らの3日大戦争のあと、妻は疲れが出たのか、高熱に冒されてしまい、僕も体調を崩し、1カ月二人で苦しみました。
ちなみに佐藤くんとはいい友達になりました。中国人にも誠実な人がいます。もちろんだます人もいるけど。
中国家探しの参考になれば幸いです!