在ネパール日本大使館から送られてきた情報によると、9/24日の夜カトマンズのホテルで爆発物が見つかりました。幸い爆発前に爆発物処理班によって処理され事なきを得ました。
国際的な緊張が高まる中、世界中至る所でテロが起きています。ネパールも例外ではありません。
9月〜10月はネパールでテロが起きやすい時期。
ネパールでは、毎年9月後半〜10月にかけて、ダサインというヒンズー教のお祭りが行われます。ネパール人が一番盛り上がる大きなお祭りです。(ネパール暦のため毎年日付は前後する。)
ダサインの時期は、お役所も学校も会社もお休み。その辺のお店もお休みのところが多くなります。
ダサインは実家に帰り、親族一同でお祝いすることが大事。カトマンズに出稼ぎに来ている多くの人が遠く離れた地元に帰省していきます。そのため、交通機関は大混雑。バスなどは、屋根の上まで乗客を乗せて走っていきます。(普段は罰金対象ですが、ダサインは黙認。)
そして、ネパール各地でお祭りが催されます。寺院などにはものすごい人が集まりお祭り騒ぎ。
このダサイン前後の時期は、ネパール人にとって楽しい時期である反面、テロリストにとっては、テロを起こす絶好のタイミングなのです。
実際、昨年2016年も9月後半に、圧力鍋で作った爆弾が学校で爆発する事件が2件発生しました。幸い門のところで爆発したので、けが人などはなく、被害は最小限に止められました。
いまのところ、イスラム国によるテロはネパールでは報告されていませんが、ダサインはヒンズー教のお祭り、宗教的な儀式がたくさん行われるダサイン祭りの期間、テロなどのリスクが大きくなる可能性があります。
見学に行かれる方は、十分ご注意ください。
テロへの対策は各自で講じましょう。
- 人の集まっているところに興味本位で行かない。
- 宿泊施設の避難経路を確認しておく。
- 外務省の「たびレジ」に登録して、最新情報を受け取る。
- 日本大使館の場所を確認しておく。
大使館からの緊急メールの転載
【緊急】在ネパール大使館の注意喚起(安全
情報17-27) カトマンズ盆地内での爆発物発見について
9月26日
ネパール在留邦人の皆様及び旅行者の皆様へ
在ネパール日本国大使館
9月24日夜、カトマンズ盆地内でのホテル駐車場において、
爆発物が発見されました。 同爆発物は爆発する前にネパール軍爆発物処理隊によって爆発処理 され、被害はありませんでした。
しかしながら、現在ネパールはダサインというお祭り期間中(~10月5日頃まで)に入っており、 人が集まる場所やイベント等が開催される場所は、 現在の国際テロ情勢に鑑み、十分注意が必要です。 皆様や御友人等が宿泊するホテル等も例外ではありませんのでご注 意ください。 ※ この情報は,お知り合いや旅行者等にもお知らせください。
※ 在留邦人で在留届を提出されていない方がおられましたら,大使館へ在留届を提出するようおすすめ願います。
※ 近く帰国・離任を予定されている方,または既に帰国されている方は速やかに大使館までご連絡下さい。
※ このメールの配信を希望されない方は,大使館までご連絡下さい。大使館代表電話 4426680
※ 閉館時(休館日や夜間など)には、上記電話から緊急電話対応者に転送されます。
まとめ
内戦が終わり、比較的治安のよくなってきたネパールですが、小規模な暴動やテロ事件などの可能性は十分あります。ネパール旅行に行かれる際は、十分注意が必要です。
今回は宿泊施設であるホテルの敷地内で爆弾が見つかったということで、もし爆発していたらと考えると恐ろしいですね。旅行者のいるところは安全という考えは捨てる必要がありそうです。