中国生活に欠かせないのが銀行口座ですね!中国で銀行口座を開く方法をまとめてみました。
今回は、中国工商銀行で銀聯カード付きキャッシュカードを作り、ネットバンクを開設してきました。ネットバンクがあれば、淘宝網で買い物をしたり、支付宝を使う事ができ中国ライフがかなり広がります。
1時間もあれば、中国で口座を持つことが出来ますので、まだお持ちでない方は早速作ってみましょう。
どの銀行が良いのか
中国には四大銀行があります。これらの中から銀行口座を作るのが一般的です。
銀行 | 特徴 | 外国人向けか | 接客態度 |
中国銀行 | 最も歴史のある国有銀行で信頼と実績がある 海外投資にも積極的 | ◯ | ◯ |
中国工商銀行 | 一般的な銀行で支店やATMの数が多く便利。 営業時間や設備、服務態度も良い。 | ◎ | ◯ |
中国建設(建设)銀行 | 資金管理に定評がある 手を上げて「いらっしゃいませ!」と言いニコッとする接客は好感が持てる | △ | ◯ |
中国農業(农业)銀行 | 設備や接客、便利さなどはまあ一般的。 上の3つに比べられることが多いが決して劣っているわけではない | △ | △ |
オススメは中国銀行か中国工商銀行です。どちらも実績と信頼があり、安心して運用できます。
ただし、中国銀行はしっかりしている分、外国人が口座を開設するときに、1年以上の居留許可証が必要だと言われる場合があるそう(店員によると思いますが。。)。中国工商銀行はパスポートだけでOKと公式に回答していますので、開設にかかる労力は中国工商銀行の方が楽だと思います。
正直なところ、この辺りはローカルルールが存在していたり、行員の気分次第という場合が少なからずあります。労働証明書が必要だとか、就労ビザがないとダメだと言われることがあります。でも同じ銀行の隣の支店で聞いてみるとあっさり開設できた、なんてことも。これもお国柄なんでしょうね。
もちろん、建設銀行、農業銀行も多くの顧客を持つ立派な銀行ですので、これら4つのうち、自分の拠点の一番近くにある銀行で開設するのもいいですね。私は初めて北京で開いた銀行が工商銀行だったので、広州で開くときも同じ工商銀行で開設してきました。
準備するもの
主に準備するものはこの5つです。
- パスポート
- 携帯電話番号
- 中国国内の住所(ホテルの住所も可)
- 6桁の暗証番号
- 中国元(手数料15〜50元、初回の場合は預金分として100元)
支店によると、「外国人登録許可証」が必要だと言われることもあるそうですが、私は言われたことありません。
携帯電話は、開設手続き中に銀行からSNSが送られてきて、メールに書かれているパスワードを入力するよう指示されます。SNSが受け取れる番号なら何でもOKだと思います。住所に関しては結構いい加減なところが多く、ホテルの住所でもOKだと言われています。メモ書きして持って行きましょう。
中国の暗証番号は日本と違い6桁です。事前に考えておくといいでしょう。
銀行へ行こう!具体的な手続きは?
準備ができたら、早速近くの支店に行きましょう。
大きな支店であれば、英語を話せる行員がいることもありますが、中国語しか話せない行員だけの支店もあります。「ダメ元で突撃じゃー!」と気合だけで行くとせっかくの時間を無駄にしますので、役立つ中国語をふたつご紹介します。
我要开户(口座開設したい)
要开通网上银行(インターネットバンキングを使えるようにしたい)
最低この2つが言えれば、どうにかなります。紙に書いて見せたり、たびハックのこの画面をそのまま見せてもいいですね。
日本では銀行に入ると、まっすぐ窓口に行きますが、中国は違います。銀行の入り口を入ると、受付(服务台)に案内専門の行員がいますので、自分のしたいことを伝えましょう。
私の場合は、「口座開設したい!」といったところ、おばちゃんに、
「キャッシュカード?通帳?どっち!?」と聞かれました。は?ナニソレ、選ぶの?。。。「じゃ、じゃあ両方いる。」といったらその辺にいた人たちが「こいつ、両方いるだって!!笑える!!!」と爆笑。くそ!なんでやねん!
日本ではキャッシュカードと通帳がセットのイメージがありますが、中国ではどっちかを選んで開設するそうです。隣の親切なおばちゃんが教えてくれました。ありがとうおばちゃん。
どちらを選んでもいいんですが、キャッシュカードのほうが銀聯カードが付いているので便利だし、携帯しやすいし、手続きも簡単だと思います。銀聯カードがほしい人は迷わずキャッシュカードを作りましょう。ちなみにキャッシュカードを作るは「我要办卡」といいます。
申請書をくれるので自分の情報を書き込みます。
- 姓名(名前/英語でも漢字でもOK)
- 姓名拼音(名前のローマ字読み)
- 性別(男・女を選択するだけ)
- 国籍(日本)
- 出生日期(誕生日)
- 证件类型(「护照(パスポート)」を選択)
- 证件号码(パスポート番号)
- 发证机关(発行機関なので「日本」と書く)
- 证件到期日(パスポートの有効期限)
- 联系电话(連絡先電話番号。持って行った携帯電話が一番良い。ホテルとか日本の番号でもOK)
- 通讯地址(住所。ホテルの住所とかでOK。日本でもOKらしい)
- 职业(職業 当てはまるものをチェック)
- 所属行业(業種 当てはまるものをチェック)
- 借记卡(利用するカードなので「长城电子借记卡」をチェック。中国で便利なデビッドカードです)
ネットバンキングの申請は、ネットバンキングのセキュリティツールの選択で「动态口令卡用户(マスの中に数字が書いているカード)」か「U盘(USB電子パスワード)」をチェックします。「USB型」は淘宝網などで購入確認に、USBに記録されている電子パスワードを使う方法です。カード型は無料ですが1,000回の期限付きです。「USB型」は15〜50元必要ですが、毎回パスワードを打つ手間がなくなるのでオススメです。
ちなみに、今回は以前に北京で作っていたUSBを使える事になりました。同じパスポートで複数の口座を登録した場合、1つのIDで口座を切り替える仕様になるようです。
他に知っておくと良い中国語はこんな感じ。
- 活期一本通(普通預金)
- 定期一本通(定期預金)
- 网上银行(インターネットバンキングの事なので「开通」をチェック)
- 申请人(代办人)签字(パスポートと同じ署名と申請日を記入)※窓口で行うのでこの時点では空白で。
「書けた」と案内してくれた行員に見せに行くと番号札をくれますので、自分の番号が呼ばれるまで待ちましょう。
窓口では、パスポート、さっき書いた紙、携帯電話が必要ですので準備しておきます。
待合室で待っていると、番号が呼ばれます。中国語が分からない!という方も安心してください。よく見えるところにこんな表示があるはずです。
例えば、上の写真の一番上は「1005番の人は3番の窓口へお越しください」という意味です。
自分の番号が呼ばれたら、何番の窓口に行くか表示を見て確認しましょう。
窓口ですること
窓口では、先ほどの紙とパスポートを渡します。
ここでも、ほとんどの行員が中国語オンリーです。でもすることは簡単。
時々渡してくれる用紙に数回サインします。
6桁の暗証番号を入力するように求められますので、窓口にある機械で自分の決めた暗証番号を打ち込みます。最後に「確認」ボタンを押すことをお忘れなく。
念のためもう一度、要开通网上银行(インターネットバンキングを使えるようにしたい)と言っておきましょう。この時点でネットバンクの暗証番号も聞かれると思います。これはキャッシュカードの暗証番号と同じで大丈夫です。
口座開設手数料は15元でした。恐らく初めて口座を作る時は、100元預け入れるよう求められると思います。もしなければ10元とかでもOKだと思いますが。
手続きが無事終了すると、新しいキャッシュカードとネットバンキング用のUSBを渡してくれます。
口座開設まで銀行に入ってから、約30分位で終了しました。中国語がわからない人も1時間ぐらいあれば手続きできるはずです。※混んでる時は別
これで無事に銀聯カード機能付きキャッシュカードとネットバンク用のUSBを手に入れることができました!
まとめ
中国で銀行口座を開くなんて大変!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、頑張ってみると意外に簡単ですよ。
もし、広州市内で銀行口座を開きたい方で、一人じゃ無理!でも言葉の壁が大変!とお困りの方は、ぜひご連絡ください。上記の内容でよろしければ、格安で口座開設のサポートを致します。
追記:おかげさまでたくさんの方の申し込みを頂いています。このままでは対応しきれなくなりそうので、しばらく新規申し込みの受付はお休みさせていただきます。何卒ご了承ください。
投資したいとか、定期預金をしたいと言う方向けの知識はまだありません。のでそれはご案内できません泣。でも、一度短期で定期を組んでもいいかなとは思っています。金利が凄くいいんですよね。半年でも2%弱とか。
年々外国人が口座を開くのにハードルが高くなっていると言われていますが、今のところはまだそこまで大変なわけではありません。中国で口座を開きたい方はお早めに!
ネットバンキングの使い方はこちらの記事で→中国工商銀行でネットバンキングに登録し、振込振替など実際に使えるようにしよう!