ヨーロッパで有名なLCC「ライアンエアー」に実際に乗ってみました。手荷物・預け荷物のサイズと重量制限、サービスの良し悪し、追加料金や手数料を取られないためにやっておくべきことなどなど、「RyanAIR」に関する必要な情報をまとめてみました。
ライアンエアーとは?
1985年に設立されたアイルランドの航空会社で、安さを売りに急速に成長し、現在ヨーロッパ最大の格安航空会社となっています。
徹底したコスト削減を実施し、その分運賃を格安で提供しています。コスト削減のために取り組んでいることがコチラ↓↓
・座席はエコノミーのみ
・マイレージの提供や座席指定サービスの廃止
・新聞、雑誌、ブランケットなどの廃止
・機内食、飲料の無償提供廃止
さらに安さを追求するあまり、世界初の座席を取り払っての立ち乗りサービスを始めようとするなどしているため「鬼畜LCC」と多くの人から批判されています・・。そのうち、機内のトイレ利用も有料になるのではという憶測も飛び交うほど・・。
今回僕らは、サントリーニ島からアテネまで空路を選択。そんな鬼畜と言われるライアンエアーに乗ってみました。実際、ライアンエアーは鬼畜なのか?レビューしてみたいと思います。
ライアンエアーに実際に乗ってみて思うこと!
・追加料金に注意!
・サービスは思ったよりいい!
・座席もそんなに狭くない!
追加料金で稼ぎますよ。ライアンエアー!
基本料金は破格の安さなんですが、いろんなルールの手数料で稼いでるという印象です。手数料というか罰金と言った方がしっくりくる気がします。
預け荷物の料金はLCCなら仕方ないところですが、ライアンエアーはそれに加え、チェックイン手数料・座席指定手数料・機内の水も有料など、「取れるところは何でも手数料むしり取るぞ〜!」と言った感じです。
ただ、ちゃんと事前にルールを理解して準備しておくと追加料金は払う必要がないので、破格の基本料金のみで移動することができます。
ということで、追加料金を出来るだけ取られないように注意ポイントを見ていきましょう!
予約
予約はライアンエアーの公式予約サイトから行います。
ここで忘れてはいけないのが、預け荷物の有無。
あとでオプション追加で付けると最初に選択するときよりも高い手数料がかかります。
預け荷物の料金
15kg | 20kg | |
予約時に追加 | €10 - €40 | €5 - €10 Extra |
あとで電話か空港で追加 | €25 - €50 | €10 Extra |
路線によって値段が異なりますが、一番安い場合でも、予約時に合わせて15キロの預け荷物を選択した場合と、あとで追加する場合では15ユーロもの違いが・・。
せっかく安い運賃に惹かれてライアンエアーを選択したのに、こんなしょうもないことで追加料金を払いたくありませんよね。
予約する際に、預け荷物がある場合は必ず忘れずに付けておきましょう。
あと、もう一つ注意点が!
預け荷物って、500gくらいオーバーしても、通してくれる航空会社が多いですが、ライアンエアーはかなり厳格です。ちなみに、1キロごとに10ユーロの追加料金が取られます。お土産なんかを買って荷物が増えるかもと思われる方は最初から20キロ付けておくことをお勧めいたします。
チェックイン
オンラインチェックインを行わずに、カウンターに行ってチェックインしようとすると、チェックイン手数料として、45ユーロ/1人かかります。
45ユーロって高すぎでしょ・・。
通常オンラインチェックインは7日前から行うことができます。
※2016年11月〜4日前からしかオンラインチェックインできなくなったという情報あり。
チェックイン後はボーディングパス(チケット)を印刷することを忘れないようにしてください。A4サイズで印刷して持って行きましょう。
ボーディングパスが印刷できていないとこれまたペナルティーで手数料をがっつり取られます。
15ユーロ/1人。なかなかのお値段です・・。
i Padやスマホの画面表示でもいけるんじゃないかと思ったんですが、印刷じゃないとダメです。印刷された紙に係員さんたちがマジックでチェックマークを書いていくので、画面じゃダメみたいです。ご注意ください。
ここで問題なのが、僕ら日本を離れてライアンエアーに乗る日まで1週間以上・・。
オンラインチェックインはネットさえ繋がればどこででも出来るんですが、印刷までしないといけないので、ギリシャでプリンター使えるところがあるかどうか・・。
けっきょく、アーリーチェックインという技を使うことにしました。
アーリーチェックイン
座席を指定することでアーリーチェックインを行うことができます。
座席指定料として1人3ユーロちょっとかかりました。
でも、ライアンエアーは夫婦だろうがグループだろうが、座席は全然バラバラというのが当たり前。結果夫婦2人で隣同士座れたので良かったかなと思います。
このアーリーチェックイン、やっておいて正解でした。
ギリシャの街中でプリンター使えそうな場所、ネットカフェなど探してみたんですが、なかなか見つけることができませんでした。僕らは宿も Air BnB で取っていたので、ホテルのフロントなんかで印刷をお願いすることもできず。事前に日本でアーリーチェックインやっておいて良かったです。
3ユーロ/1人という微妙な値段・・。もったいないけど、ここは必要手数料と思って払ってもいいかなと思います。
空港でのチェックイン
印刷したチケットを持って窓口へ
空港では印刷したチケットを持って窓口へ行きましょう。預け荷物がない場合でもチェックイン窓口へ並びスタンプを押してもらう必要が有ります。
ライアンエアーから来たメールには「2時間前までには空港に到着しておくように」と書かれています。チェックインカウンター、ものすごく混み合うので、かなり早めに到着するようにお勧めします。
機内持ち込み手荷物について
機内持ち込み手荷物サイズは以下の通りです。
注意ポイント
55cm×40cm×20cmのメインバッグ
35cm×20cm×20cmのサブバッグ
合計10kgまで。
ゴロゴロ、スーツケースは間違いなくサイズと重さをチェックされます。
チェックインカウンターの前にこんな傘立てのようなカゴが設置されています。
この中にすっぽり収まるものでなければ、預け荷物扱いになり、ペナルティーとして数千円取られますのでご注意ください。
バックパックも大きすぎるとチェックされる場合があります。
僕らの前にいた欧米人のグループもバックパックの重さをチェックされ、持ち込み不可となり預け荷物に変更になっていました。
その際もがっつり手数料を取られますので注意しましょう。
あと、サイズ重さともクリアしても大きめの荷物の人は、預け荷物に変更になる場合があります。この場合は料金は無料ですが、ベルトコンベアに乗って出てくるのを待たなければいけません。
それが嫌な方は、このサイズにとどめておくことをお勧めします。
あと、RyanAirは、機内の荷物を入れるスペースも極端に少ないため、チェックインの早い人から順番に荷物を入れることができます。あとの方の人は、たとえサイズ的にO.K.であっても預け荷物に変更になってしまいますのでご注意ください。
早めにチェックインに並ばれることを強くおすすめいたします。
※預け荷物がある場合、チェックインを済ませたあと、自分で飛行機まで持って行き係員に渡す必要があります。チェックインカウンターから自動で運ばれていくタイプではないのでご注意ください。
搭乗について
搭乗時も気をぬいてはいけません。飛行機によって異なるかもしれませんが、前後両方にタラップがあり、自分の座席に応じてどちらから乗るか案内されます。
これを前後間違えて並んでしまうと、フライトアテンダントさんからにこやかにガッツリ怒られます・・。
なぜ怒られるかというと、LCCなので乗客をたくさん乗せれるように、通路がものすごく狭くなってるんです。ということで、自分のシートナンバーをちゃんと確認して乗り込むようにしましょう。
サービスはなかなかいいぞ。ライアンエアー!
いろんなネガティブポイントばっかり書き連ねましたが、いいところもあるんです!それは接客!
ギリシャ人の気質もあるとと思うんですが・・スタッフさんたちの対応がものすごく感じ良かったです。
パスポートで日本人と分かると日本語で「ありがとう」とか言ってくれて嬉しかったです。みんな笑顔もとても素敵でした。
座席の狭さはそんなに気にならないぞ。ライアンエアー!
狭い狭いと言われているライアンエアーですが、僕らが乗った感じ、言うほど狭くないです。
マレーシアのクアラルンプール〜ペナン島まで乗ったAirAsiaの方が狭かった気がします。
サイズの大きな欧米人などは前の座席に膝が当たったりするかもしれませんが・・僕らは短足夫婦なので問題無しでした。笑
ただ長距離フライトとなると、リクライニングもないので、キツイかもしれません。
ライアンエアーの安全性ってどうなの?
今回のわずか1時間程度のフライトで安全性を語ることなんかできません。が、乗っていて離着陸もとてもスムーズで怖い思いはありませんでした。
航空会社の安全性を見るのに役立つ、航空会社の安全度格付けランキングというものが存在します。
2016年番航空会社安全格付けによると、ライアンエアーは日本にも就航しているPEACHやJETSTAR、スターフライヤーなどと同じランク付けになっています。(7段階評価の5。1が悪く7が一番良い。)
ただ、飛行機の乗客回転率を上げるために25分間しか飛行場におらず、すぐに飛び立つといったことも行っているため、整備やチェックが不十分であるという声があるのも事実です。
心配な方は、他の航空会社を選んだ方が良いかもしれません。
まとめ
ライアンエアーを使うなら
・預け荷物がある場合は予約時に登録
・オンラインチェックインを済ませる
・ボーディングパスをA4サイズで印刷して空港へ
・2時間前に空港に着いておく
・手荷物の重量も確認しておく
以上に留意して、賢く安く旅を楽しみましょう。
いろんなところで手数料を巻き上げるライアンエアーですが、きちんとシステムを把握して利用すると、かなり格安でいろんな都市へ飛ぶことができます。
係員さんたちの対応もすごく丁寧で親しみやすく感じました。
ただ、ブランケットの貸し出しが廃止されているので、機内はとても肌寒く感じます。短距離の移動なら我慢できますが、長距離のフライトの場合はしっかりとした防寒対策が必要です。
皆さんも、注意点に留意して「ライアンエアー」を旅の選択肢の一つに入れてみてくださいね。
以上 じゅんじゅんのライアンエアーレビューでした!