日本人である僕たちの中国人に対するイメージっていろいろありますよね。正直、僕は中国に来る前はあまり良いイメージなかったのですが、こちらに来てから凄く変わりました。
じゃあ中国人は、日本人のことをどう思っているのでしょうか。北京に1年弱、現在広州に半年在住の現地在住者が実際によく言われることをまとめてみました。
肌で感じる中国人の日本人に対するイメージです。
1位:清潔・きれい
感覚度数:全体の80%の人
僕が日本人だと分かると、まあほっとんどの人が「日本很干净」(日本ってとっても清潔だよね)と言ってきます。
日本に旅行に行ったことのある人は、みな一様に日本の町並みや道路の綺麗さにびっくりするようです。 そして友達や親戚に日本がいかに綺麗かを力説するようです。
以前、中国から関空に着いた飛行機を降りた時、ある中国人が叫びました。
「你看!空气很好!!」(見てみろよ!空気めっちゃキレイ!!)
いや、これ日本人は曇り空って言いますけど。
そりゃそうでしょうね。あんな腐海から出てきたら誰でもそう思うでしょう。
また、中国では沖縄などのビーチリゾートも非常に人気があるため、地下鉄の中でも沖縄への旅行番組が流れていることもあり、そのイメージも強いのでしょう。
また、日本に帰るたびに思いますが、公共交通機関がキレイ。リムジンバスなんか新車かよと思うくらい綺麗です。
こういうことを言う人は大抵、「中国って汚いと思う?」とやや恥ずかしそうに聞いてきます。中国人もマナーの大切さに気がついてきているのかもしれません。
2位:礼儀正しい
感覚度数:全体の60%の人
「日本人有礼貌」(日本人は礼儀正しい)とよく言われます。といっても僕らが普段普通にしていることです。相手を気遣って時間よりも少し前に着く。お茶を出されたらお礼をいう。基本お辞儀。などなど。
お辞儀することは中国に来て大分減りましたが、やはり日本人に会うと自然とお辞儀しています。そういう姿を見た中国人は日本人はとても礼儀正しいと思うのでしょう。
また、中国人のように公衆の面前で感情を露わにすることがあまりないところも好印象なんでしょう。
ただし、「礼儀正しい」と「何を考えているか分からない」は紙一重だとも言われます。
感情を表に出さない分、腹の中での本音がどこにあるのか分かりにくく、日本人は面倒くさいと感じる人も中にはいるようです。
「日本人は箱の外側は説明するが、肝心の中身の話をしない」と言われた友人もいます。礼儀正しさは持ちながらも、言うべきことや自己主張はハッキリするというバランスが求められるのかもしれませんね。
3位:マンガ・アニメ
感覚度数:全体の60%の人
特に若い世代ですが、日本の文化は漫画とアニメだと認識しています。特に広州では香港の放送局が近いため、小さい頃から日本のアニメを見て育った層が多くいます。
中国人にスラムダンクやドラゴンボールの話をすると、「桜木花道(インムーホアダオ)がさあ!!」と熱く語りだします。
最近では、ワンピース、名探偵コナン、ラブライブ、ワンパンマンなど日本と変わらないスピードでアニメや漫画をチェックしています。
単に視聴するだけでなく、発信する側に回る人も増えています。例えば、コスプレも流行っており、日本のコスプレを参考にする若者が増えています。本屋には漫画の描き方の本が溢れており、黒山の人だかりとなっています。
漫画家、アニメーター、イラストレーター、コスプレイヤーなどはこれから中国でかなり稼げると思います。フィギアもいいかも。
市内で漫画家教室とかコスプレ教室をやれば、生徒めちゃくちゃ来そうですよ。
4位:怖い
感覚度数:全体の5%の人
これはあんまり言われたことはないのですが、この1年半で何回かありました。
完全に抗日ドラマの影響でしょう。道端の野菜を買おうとすると、日本人怖い!と怯えだす店員の女の子。どんだけドラマ見てんのや。
また7歳〜10歳くらいの子は激しく日本を憎んでいます。道であった子どもが「日本人は全員コ○ス」となんのためらいもなく言ってきます。こ、こ○さんといてくれー。
面白かったのは、アフリカ人の子どもが中国に引っ越してきて中国の小学校に通うようになった途端、日本人は敵だと言いだす。
親が驚きながら言ってくれました笑。お前なに人やねん。
5位:お金持ち
感覚度数:全体の5%の人
あまり直接は言われませんが、言葉の端々に伝わってくるものがあります。
特に僕がフリーランスで生活してるというと、「いくらもらってんの?」と聞かれることがあります。初対面やんけお前。
教養の高い人はこんな事を聞いてきません。大体こういうことを言うのは田舎から出稼ぎに来てマジでお金に困っているような子。
こういう子たまーに、いますね。でも中国人のお金持ちは尋常じゃないレベルなので、僕からすると中国人のほうがお金持ちだと思うのです。
特に日本で爆買いしている中国人。実は中国人は日本に旅行にいく前に、中国政府に保証金を払う必要があります。その額一人約80〜100万円。中国に帰ってきたらそのお金は返してくれるのですが、一般庶民の月収は5万〜10万ですので、普通の人は逆立ちしても出てこないお金なんです。
それに加えて、日本への旅行費と、爆買いするためのお金があるわけですから、あの人達かなりのお金持ちなんですね。大体こういう人は、月30万くらいの家に住んだりしてますが、そんなマンションが無数に立っているのが中国です。
まとめ
実際に、僕がよく言われる中国人の日本人に対するイメージでした。
最後2つは1年で数回しか無いことなので、全体的には良いイメージを持った人が多いですね。
少し年配の方とお話しても、日本人に対する良いイメージを語り出す人が多いです。
反日のニュースが流れると、中国人はみんな日本が嫌いなのかと思われるかもしれませんが、全くそんなことはありません。特に北京よりも南の広州では日本語を使っても問題ありませんし、日本語を習っている子もたくさんいます。日本語ベラベラの中国人にしょっちゅう会います。
お互いを知るって大切ですよね。