最新情報:5月3日に始まったハワイ島キラウエア火山の噴火は、しばらく小康状態が続いていましたが、現地時間17日午前4時過ぎ(日本時間17日午後11時過ぎ)に大規模な爆発的噴火が観測されました。爆発的な噴火に伴い、噴煙が3万フィート(9km)もの高さまで噴出しています。
もともと火山活動が活発なキラウエア火山ですが、今回の噴火は、いままで噴火活動が見られてなかった場所に突然亀裂が生じ、そこから溶岩が噴出。
現在、付近の住人1万人に対して避難勧告がなされており一部観光スポットも閉鎖されています。
現地に滞在しておられる方、これからハワイ旅行に行かれる方は十分ご注意ください。
- ハワイ島・キラウエア火山の噴火、最新情報は?
- 観光スポットへの影響は?
- 飛行機への影響は?
- 旅行はキャンセルすべき?
ハワイ島・キラウエア火山の噴火最新情報(6月7日)
現在、火山の噴出している地区の住民1万人に対して避難勧告が出されています。
Kilauea Hawaii#kilauea pic.twitter.com/SoaiopWK6Q
— Kimikun (@Kimi_Aloha808) May 4, 2018
こちらが現在のキラウエア火山の様子です。もうもうと噴煙が噴出している様子が映し出されています。
Absolutely stunning drone video of the eruption of Hawaii's #kilauea volcano. Mandatory evacuations for the Leilani Estates subdivision have been ordered.
(📽: Jeremiah Osuna) pic.twitter.com/Vqxq14ojgX
— Nick Dobis (@NickKPIX) May 4, 2018
そしてこちらが、新しく亀裂が生じて、溶岩の噴出が確認された場所をドローンで撮影した映像です。
今回の噴火は、住宅街のすぐそばに突如として溶岩が噴出したという異例のもの。詳しい状況はわかっていませんが、先日起きた地震によってマグマが移動し噴出したのではないかという意見も上がっています。
5/5追記
現地時間4日ハワイ島ではマグニチュード6.9の強い地震が発生しました。震源は火山活動が活発化しているレイラニ・エステーツの南西16キロとのこと。
ハワイ島では24時間で119回もの地震が発生しています。
この地震の影響でハワイ島では、1万4000世帯が停電しました。また新しく噴火口が開き有毒ガスが発生しているとの情報もあります。
5/9追記
キラウエアの火山活動は依然として活発です。
溶岩が噴き出したレイラニ・エステーツでは、住宅が35棟が倒壊し、道路も噴き出した溶岩によって寸断されるなど被害が出ています。
また地震も1時間に1度のペースで起きており、なお予断は許さない状況です。
Amazing new aerial photos from Bruce Omori from Big Island. #Kilauea #LeilaniEstates #Hawaii pic.twitter.com/BwA5jmTc34
— Anthony Quintano (@AnthonyQuintano) May 7, 2018
有害ガスも噴出しているのでこの地区には絶対に近づかないでください。
なお、ハワイの火山観測所によると「噴火活動は強まっており、2週間から数カ月続くだろう」とのこと。長期化が懸念されます。
5/12追記
アメリカ地質調査所は、今後数週間以内に爆発的な噴火を伴う蒸気爆発が起きる可能性があると発表しました。
大規模な蒸気爆発が起こると、噴煙により、飛行機のダイヤに乱れが生じるなど影響があるかもしれません。旅行者は最新情報をこまめにチェックしておきましょう。
5/15追記
VIDEO: Ash eruption at the summit of Hawaii’s #Kīlauea volcano has increased. pic.twitter.com/SYRENXjWMA
— News This Second (@NewsThisSecond) May 16, 2018
15日、航空機に対する警戒レベルが最大レベルのレッドに引き上げられました。
レッドになったのは、噴火後初めてのことです。
5/18追記
5 AM eye-opener at the the Kīlauea Volcano summit. HVO and Park Staffs previously evacuated. Lone webcam in the HVO Tower shows the plume. https://t.co/GVg72Rc51N pic.twitter.com/RBUbYa39rP
— USGS Volcanoes🌋 (@USGSVolcanoes) May 17, 2018
爆発的噴火の影響で、高度9100mの高さまで噴煙が立ち上っています。
現時点では、飛行場の閉鎖などの影響は出ていませんが、今後噴出した火山灰による飛行ルートへの影響や、近隣飛行場の閉鎖などの影響が出る可能性があります。
5/24追記
5/22午前、再び大規模な爆発的噴火が観測されました。残念なことに重傷者が出る人的被害が確認されました。今後も断続的に大規模な爆発的噴火が起こる可能性があります。
6/7追記
HUGE PLUME! Lava has reached the Green Lake, Big Island, Hawaii...
IMAGES 1-3: By @Paradisecopters
IMAGE 4: By Kylesan Moore Thunder (fishing offshore)
VIDEO: By John Kapono Carter https://t.co/1i1QqghyUb
Supporters of 'International Day of Volcanoes'#InternationalDayOfVolcanoes pic.twitter.com/rNGeKt0HUE— Jeannie Curtis (@VolcanoJeannie) June 2, 2018
溶岩はハワイ州最大の湖グリーンレイクに到達、午前10時から午後3時までのわずか5時間弱の間に、湖の水を全て蒸発させてしまいました。
水深61mあった湖が数時間でなくなってしまう・・火山の威力を思い知らされますね。
観光への影響は?
避難勧告が出ているのは、ハワイ島東部のレイラニ・エステーツとラニプナ・ガーデンズ・サブディビジョンのエリアです。
Small closure due to the threat of new volcanic activity: https://t.co/qgMGhIWUD4 pic.twitter.com/9sIVre0fPb
— Hawaii Volcanoes NPS (@Volcanoes_NPS) May 3, 2018
そして、より山頂に近いこちらのエリアは立ち入り禁止区域となっています。
現在、プウ・オオ火口や、太平洋に溶岩が流れ落ちるのを見ることができる人気の観光スポットカラパナ・オーシャン・エントリーも閉鎖されています。
キラウエア火口の飛行機ツアーなどにも影響が出ているものと思われます。
現在、その他の地域の火口などは通常通り見学できる状態ですが、火山活動がいっそう活発化すると、他の観光スポットにも影響が生じてくるかもしれません。
ハワイ島では、頻発する地震によって停電が起こる可能性があります。滞在されている方はスマホなどの充電をこまめに行うなど対策をしておきましょう。
各航空会社・飛行機への影響は?
火山活動が活発化すると、心配なのが飛行機のフライトキャンセルです。
飛行機は火山灰の影響をモロに受けるので、噴煙が酷いと飛ぶことができません。詳しくはこちら。
この地図はキラウエア火山周辺の飛行場の位置関係をまとめたものです。
ハワイの窓口といえば、ダニエル・K・イノウエ空港(旧名・ホノルル国際空港)です。地図左上。
ダニエル・K・イノウエ空港は、オアフ島にあり、現在噴火しているハワイ島のキラウエア火山までは直線距離にして350kmほど離れています。(東京⇄名古屋間くらい)
ですので、現時点で直接的な影響を受けることはなさそうです。なのでオアフ島で余暇を楽しんだりする分はいまのところ影響も少ないと思われます。
一番影響を受けやすいと思われるのは、ハワイ島にあるコナ(カウプレフ)空港とヒロ国際空港です。
いまのところ、飛行場の閉鎖や、フライトのキャンセルなどはありませんが、今後噴火が拡大すると火山灰により何らかの影響を受ける可能性があります。
最新のフライト運行状況を見るなら、KAYAKというサイトが便利です。
空港ごとに最新情報を見ることができます。(クリックするとKAYAKのサイトに飛びます)
5/24現時点では、全て通常通り運行しています。
ハワイ旅行はキャンセルすべき?
現在のところ、噴火の影響はハワイ島の東部の一部の地域のみに限られています。
飛行機も通常運行していますし、オアフ島・ホノルルへの旅行やバカンスへの影響は少ないでしょう。
こちらはハワイ観光局が出している声明です。
ハワイ州知事 デービッド・イゲからの声明
「ハワイ諸島へのご旅行は安全です」ハワイ島の溶岩流出や新たな亀裂、火山灰などのドラマチックな映像が日々配信されておりますが、ハワイ州知事デービッド・イゲはキラウエア火山の状態は、非常に注意深く監視を続けており、「ハワイ諸島へのご旅行は安全です」というメッセージを世界に向けて発表致しました。
イゲ州知事はまた、次のようにも述べております。「私達のチームでは、科学者、地質学者、気象学者および健康分野各々の専門家が常時監視を行ない、その活動をアメリカ合衆国連邦政府、ハワイ州政府および各市郡自治体の緊急対策部門と警察が一丸となって24時間体制でサポートしております。彼らは、キラウエア火山の活動を継続的に注意深く調査しており、明確で慎重なアドバイスを提供することで公共の安全と情報開示を図っております。」
「現在のような状況下では、現地専門家の報告やアドバイスに従ってください。 専門家によると避難勧告地域外での火山噴火による危険及び、津波の可能性もありません。大気の状態も精密に調査され、火山活動が見られる地域内のみ注意が必要です。」
「最も心配されるのは被害地域の住民の皆様です。現行の火山活動に対処し、可能な限り平常どおりの生活を続けられるよう政府各局よりできる限りの支援をさせていただきます。」
「ハワイへご旅行される皆様におかれましては、ハワイ島以外のオアフ島、マウイ島、モロカイ島、ラナイ島、およびカウアイ島では火山活動の影響は皆無であり、ハワイの美しい島々の魅力をご期待通り存分に楽しんでいただけますので、安心してご旅行の計画をなさってください。」
ハワイ州全体を通して通常通りビジネスは営業しております。ハワイにお越しの皆様が楽しみにしてくださる美しい風景をはじめ、アロハの心と温かいおもてなしで皆様をお迎え致します。ハワイ島のヒロ、パホア、コナおよびコハラコーストも同様です。ご旅行を避けていただかなければならないのは、噴火が続いているプナ南部地域のみです。
ハワイ・ツーリズム・オーソリティのプレジデント&CEO ジョージ・シゲティは、次のように述べております。「まもなく夏の観光シーズンが始まりますが、ハワイ諸島でのキラウエア火山の活動による影響はないので、ご旅行を遅らせる必要はございません。また、ハワイへの航空便数は過去最多となっており、ハワイの島々を楽しんでいただける宿泊先やアクティビティに関しても豊富な選択肢を取り揃えております。」
キラウエア火山は1983年より活動を続けており、ハワイで最も人気の高い観光名所です。長年にわたり、地元民から旅行者まで、多くの方々が自然の驚異に魅かれ、ハワイ火山国立公園を訪れております。現在ハワイ火山国立公園は大部分が一時的に閉鎖しております。
2018年5月22日
また外務省の海外安全ホームページでも、渡航延期や旅行の中止などを求める発表はなされていません。
こちらが現在出ている発表文です。
米国:ハワイ島キラウエア火山の噴火に伴う注意喚起(その2)
2018年05月11日【ポイント】
●5月3日に噴火したハワイ島キラウエア火山の噴火活動は現在も続いており,ハワイ火山観測所や米国地質調査所の科学者は,蒸気爆発が発生する可能性があるとして警戒を呼びかけています。
●避難地域では溶岩が流れ出たり,有害なガスが検出されていますので,現地関係当局の指示に従って行動する必要があります。
●観光当局は,コナ空港やヒロ空港は通常どおり開港され,避難地域など一部を除き,観光や出張への影響はないとしていますが,周辺地域の住民の方やご旅行を予定されている方は最新情報の入手に努め,安全確保に十分注意を払ってください。【内容】
1 5月3日,ハワイ島キラウエア火山が噴火したことを受け,ハワイ州知事が火山活発化地域に非常事態宣言を発出しました。2 ハワイ郡市民防衛局によれば,キラウエア火山の噴火活動は現在も続いており,溶岩が噴出する亀裂は15か所に及び,36の家屋が倒壊するなどの被害が発生しています。3 また現地では,ハワイ火山観測所(HVO)及び米国地質調査所(USGC)の科学者が,確証はないとしつつも,蒸気爆発が近いうちに発生する可能性があるとして警戒を呼びかけている旨報じられています。蒸気爆発が発生すると,大きな噴石が広域に飛散したり,火山性スモッグが発生し,酸性雨をもたらしたりする可能性があります。4 現在,PahoaとKeaauの2つのコミュニティーセンターに避難所が設置されています。避難地域であるLeilani Estatesの住民は,条件が許せば一時帰宅が許される一方,Lanipuna Gardensの住民は,有害な火山ガスのため現在でも入域が許されていません。5 Pahoaにおいてはインフォメーション・センター(RIAC)が開設されており,避難地域の住民など今回の噴火で被害を受けた方の相談に応じています。
(場所:Sacred Hearts Church,平日9時~15時)6 ハワイ州観光局によれば,キラウエア火山から溶岩が流出しているのは,ハワイ島東海岸のプナ地区の一部エリアであり,コナ空港(日本からの直行便あり)やヒロ空港は通常どおり開港され,観光や出張への影響はないとしています。
https://www.allhawaii.jp/htjnews/3009/7 周辺地域の住民の方やご旅行を予定されている方は以下の関係機関をはじめ,テレビ・ラジオ・ネット等から最新情報の入手に努め,安全確保に十分注意を払ってください。
被害の拡大が見込まれる場合は、外務省の海外安全ホームページに危険情報が出ますので、こまめにチェックしておきましょう。
ハワイ島の火口ツアーや、カラパナ溶岩観察エリアなどは閉鎖されているので、そちらのツアーを計画されている方はキャンセルした方が賢明でしょう。
また避難勧告が出ているエリアは、住宅街ですが、Airbnb(民泊)などでそのエリアに滞在する予定の方もおられるかもしれません。
今後いつまで噴火活動が続くのか分かりませんので、他のエリアに滞在先を変更することをおすすめします。
ハワイ旅行時の対策は?
昨年バリ島のアグン山が噴火した際も、空港が閉鎖され、多くの観光客が足止めされるなど影響を受けました。
今回のキラウエア火山の噴火も同様の事態が起こらないとは限りませんので、しっかりとした対策が必要です。
① 別の帰国ルートもチェック!
火山が噴火し飛行場が閉鎖された場合に備えて、別のルートなどを事前に確認しておきましょう。
少し離れた空港からの便や、船便などを事前にチェックしておくと、いざという事態が生じた時に焦らずにすみます。
② 海外旅行保険の特約に入っておく!
火山灰の影響で再び空港が閉鎖された場合、空港が再開されるか、帰りの別ルートが見つかるまで長期間滞在しなければならない可能性もあります。
そうなると、宿泊費もかさみますし、仕事などへの影響も考えておく必要があります。
こういう時に助けになるのが、海外旅行保険です。
ただ、一般の海外旅行保険だけでは、火山の噴火の際の飛行機変更などは補償されません。
もし、行かれる方は、海外旅行保険の「旅行変更費用補償特約」を必ずつけておきましょう。これがあれば、帰りの便の変更や宿泊費など補填することができます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。↓
海外旅行中に地震や噴火、海外旅行保険って適用されるの?
※ どの程度まで補償されるかは、保険会社によって細かく異なります。詳しくは各保険会社に確認しましょう。
ちなみにAIG損保では航空トラブルに関する対応もされています。24時間、ネット申し込みも可能です。
公式サイト:海外旅行保険のAIU
③ 最新の情報をこまめにキャッチ!
ハワイへ行かれる際は、必ず外務省の「たびレジ」への登録を忘れないようにしましょう。いざという時に、現地の在外公館から緊急情報提供をメールで受け取る事ができます。
あとは、現地で twitter などを活用し、最新の情報をこまめにキャッチするようにしましょう。
まとめ
- 現時点で影響はハワイ島の一部と限定的
- 噴火が拡大すると飛行機のフライトキャンセルもありえる
ハワイ旅行を計画されている方は、もしものときに備えて海外旅行保険の特約に入るなど対策を講じておきましょう。
また、別ルートの確保などもシミュレーションしておかれることをおすすめします。
詳しい情報や新しい情報が入り次第、このページを更新していきたいと思います。
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