「トルコ等一部のアジア・中東諸国の入国歴がある外国人は,中国の入国審査において入国拒否されるのではないか。」という噂が広まっています。
実際に、トルコや中東地区への入国歴があった人が、中国で入国拒否されるという事案が発生しております。
トルコに投稿歴があると中国に入国できない?
大使館メールによると、
当館では,中国公安部及び一部の国際空港の入国管理部門(中国語:「辺防検査」)に照会したところ,特定の国の入国歴があることのみを理由として中国入国を拒否している事実はないとのことでした。
公式回答では、トルコや中東への入国歴があっても中国への入国を拒否していないようです。
さらに、
「このような問題を回避するため,日本において中国入国ビザを取得する必要があるのか。」との照会もありますが,在日本中国大使館によれば,そのようなビザ取得の案内はしていないとのことです。(注:一般旅券を所持する日本国民が,中国へ観光,商用,親族知人訪問或いは乗り継ぎの目的で入国する場合,滞在日数が15日以内であればビザ免除措置が実施されています。)
とはいえ、実際に入国拒否となった人もいる以上、対策を講じたいところ。
入国拒否の原因は?
詳しい理由は分かりませんが、考えられる原因として次のように大使館は答えています。
一般に,入国審査の拒否理由は明らかにされず,詳細はわかりませんが,中国では,最近のテロ情勢などを踏まえ,G20杭州サミット期間の前後に入国審査を強化していた結果として,入国拒否のような事例が発生したものと考えられます。
今後とも,状況に応じ入国審査が厳しくなる可能性もあり,仮に入国管理官から外国への入国歴の質問があった場合には,必要に応じて上記に言及しつつ,その目的を誠実に回答する等の対応が必要と考えられます。
ちょうどG20が開催されていたタイミングに入国しようとした方の中には、入国拒否の事例が発生している模様。
今後も、何らかの国際会議が行われるタイミングや、政治的な緊張が高まる時期には入国検査が厳しくなる傾向があるようです。
対策は?
入国審査の際には外国への渡航履歴について誠実に応える必要がありますね。
入国管理局では、テロの発生や国内での治安悪化をもたらしかねない人材はシャットアウトするのが鉄則。中国では、少しでも怪しいと思われると入国出来ない可能性があります。
トルコや中東への渡航歴で、目をつけられることはありそうですが、きちんと誠実に回答すれば、渡航歴のある人も入国できる可能性がありそうです。
トルコや中東への渡航歴がない人も、怪しまれる行動や答え方に気をつけておくべきでしょう。
特に、政治的にピリピリしている時期は特に注意が必要のようです。