ひとつ上の海外旅行へ｜あなたはアメリカン・エキスプレスを持って行く？

アメリカン・エキスプレスは海外旅行でも、国内でも、使うことや持っていることにメリットがあるクレジットカード。例えば、アメリカン・エキスプレスが提供している特典（海外旅行保険や提携ホテル無料宿泊など）は持っているだけでメリットになります。

とはいえ「あなたは」アメリカン・エキスプレス・カードを持つことにメリット感じますか？この記事は初めてアメリカン・エキスプレスのクレジットカードを持って旅行に行くメリットがあるか否かの参考記事です。

結論から言うと「これまでの海外旅行をグレードアップさせるクレカ」それがアメックスカードです。

アメリカン・エキスプレスとは

そもそもアメリカン・エキスプレスとはどんなクレカでしょうか？

アメリカン・エキスプレス(American Express)とはアメリカのAmerican Express International, Inc.が発行するクレジットカードです。

クレジットカードの7代国際ブランドとして「Visa(ビザ)」「Mastercard(マスター)」「JCB（ジェーシービー）」「Diners Club(ダイナースクラブ)」「銀聯（ぎんれん）」「Discover(ディスカバー)」と名前を連ねています。しかし所有率は「Visa(ビザ)」「Mastercard(マスター)」に比べて低くなっています。その理由はステータス性が高いことと独自の審査基準があるため誰でも持つことができるクレジットカードではないからです。

しかし何よりそのステータス性と充実した独自のサービスやサポートが魅力です。

＊券面が最新のカードと異なる場合があります。

アメリカン・エキスプレスのクレカは3種類

まず簡単にアメックスカードの券種をみておきましょう。

そもそもアメリカン・エキスプレスのクレジットカードは三種類に分けられます。

ひとつは提携カード、もうひとつは独自で発券しているプロパーカード、そして他社と提携し独自で発券している提携プロパーカードです。

では簡単に紹介します。

*クレジットカードの世界では「提携」「プロパー」が多義的に使われています。

1.提携カード：セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード

はじめに提携カード。

カードの右上に「SAISON CARD」と書いている通りクレディセゾンが発券しているクレジットカード、つまりアメリカン・エキスプレスと提携している提携カードです。上記の「セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード」が有名です。提携カードといえど、ブランドはアメリカン・エキスプレス。なので世界中でアメリカン・エキスプレスのクレジットカードとしても使うことができます。

年会費が安かったり、独自の特典があったりと比較的手軽にアメリカン・エクスプレス・ブランドのクレジットカードを手にすることができます。例えば、「26歳までは年会費無料」といった独自の特典をつけています。

さらに、現地でトラブルに合った場合でも、日本語でサポートが受けられたり、ツアーやレンタカーの手配など、「AMEX基準」のトラベルサービスを受けられます。また帰国した時には、空港から無料で荷物を宅配してくれるなど、コストパフォーマンスはぶっちぎりのクレジットカードです。

国際 ブランド	年会費		海外旅行保険
	初年度	2年目以降	付帯	死亡・後遺症	入院・通院	携行品
AMEX	無料	3,300円 26歳までは無料	自動	3000万円	300万円	30万円

2.プロパーカード：アメリカン・エキスプレス・カードetc

次にプロパーカード。

こちらのアメリカン・エキスプレス・カードはアメックスが自社で直接発行している「プロパーカード」です。このカードは券面がグリーンなこともあり、アメックス・グリーンカードとも呼ばれています。その他にも、ゴールド・プラチナ・特別なセンチュリオン（ブラック）とグレードや特典の異なるアメックスプロパーカードもあります。

アメックスのプロパーカードの最大のメリットはカードが持つステータスや特典の多さ（価値の高さ）です。

アメックスのプロパーカードは独自の基準で審査し発券されます。その審査基準も学生やアルバイト・パートタイマーは発券不可だったり、年収や企業価値がみられたりと誰でも作れるわけではありません。そのためどの国に行ってもアメックスのプロパーカードを持っていること自体が社会的ステータスとしてみられます。元々ホテルで働いていた経験を持つ筆者からみても、アメックスカードを提示されるお客様は社会的地位の高い人として対応します。ホテルによればVIP対応もあり得ます。

また年会費はかかるものの、それに見合った特典の多さやその価値の高さもメリットと言えるでしょう。

ここではピックアップして紹介していますが、グレードや使い方によればもっとメリットがあります。

国際 ブランド	年会費	海外旅行保険
		付帯	死亡・後遺症	入院・通院	携行品
AMEX（グリーン）	13,200円	利用	5000万円	100万円	30万円

アメリカン・エキスプレス・カードについて詳しくみる

3.提携プロパーカード：ANA アメックスカードなど

アメリカン・エクスプレスは、ANAやスターウッド プリファード ゲスト(SPG)、ペルソナと提携しており独自の特典やポイント付与サービスがついてくる提携プロパーカードを発券しています。この提携プロパーカードは種類が豊富で、券種によって独自の特典を付与しています。

例えばANA アメックスカードはアメックスカードの中でも年会費(7,700円)が最も安く気軽に申し込めるカードです。加えてマイルを貯めやすいアメックスカードです。つまり国内外問わず空港を多く利用する人やANAの飛行機にたくさん乗る人が得をするカードです。他にもデルタ航空と提携しているDELTA AMEX カードがありますが、飛行機をたくさん使う人ならどの航空会社でもポイント付与が三倍になるアメックスカードアメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カードが良いでしょう。

また魅力的なのはスターウッド プリファード ゲスト(SPG)プログラム(現Marriott Bonvoy)と提携したSPG AMEX カードです。このカードは持つだけでMarriott Bonvoy（マリオットボンヴォイ）のゴールドエリート会員になれます。「え？どう言うこと？」と思いますが、詳しくは後述します。

といった感じでアメックスカードは大きく分けて3種類あるわけです。

他のクレジットカードとの詳しい比較はこちらの記事をご覧ください。

海外旅行におすすめのクレジットカードは？全800枚を徹底比較しランキングにまとめてみた

アメックスの「提携カード」と「プロパーカード」の違い

上記したカードの名前に「アメリカン・エキスプレス・カード」とあるものの、

提携カードの「セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード」などと、

独自で発券しているプロパーカードの「アメリカン・エキスプレス・カード」や「ANA AMEX カード」では大きな違いがあります。

「年会費」と「審査基準」

まずは1つ目、年会費の違いです。

提携カードの「セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード」は年会費3,300円で発券可能ですが、プロパーカードの中で最も年会費がやすい券種「ANA AMEX カード」でも7,700円です。また提携カードの「セゾンゴールド・アメックスカード」は年会費は11,000円で、プロパーカードの「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」(年会費31,900円)と半額以下の年会費です。

提携カード
セゾンブルー：年会費3,300円	セゾンゴールド：年会費11,000円

プロパーカード
ANA AMEX カード：年会費7,700円	アメリカン・エキスプレス・ゴールド：年会費31,900

また2つ目、審査基準にも違いがあります。

提携カードの「セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード」は18歳以上で収入があるならばパートやアルバイターでも申込可能です。

しかしプロパーカードの「アメリカン・エキスプレス・カード」などは年収300万以上やクレジットカードの使用状況などがみられ学生やパートタイマーは申し込むことができません。

もしクレジットカードの年会費をできるだけ安く抑えたい人は提携カードの「セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード」が良いでしょう。そのほかにも年会費無料のくれじとカードも多数あります。

年会費や海外旅行保険などを中心に比較した記事です。

「プロパーカード」のステータス性は全く違う

さてここで疑問が。

「アメリカン・エキスプレス・カードを申し込むなら、提携カードのセゾンブルーが手軽に手に入ってお得では？」

いやいや！決してそんなことはありません。何よりステータス性に違いがあります。アメリカン・エキスプレスのプロパーカードは世界でNo.1のステータスを誇っています。それは上記した審査基準にもみられますが、アメリカン・エキスプレスのプロパーカードを作るには認められた人でなければいけません。

よってアメックスのプロパーカードを持っているだけで、世界中で社会的信用度の高い人として評価されます。これは他のクレジットカードにはない特徴です。

「プロパーカード」は特典も違う

ここではアメリカン・エキスプレス・カードの基本的な特典をみておきましょう。

空港ラウンジの無料利用（プライオリティーパス付き）

国内28か所、海外1か所の空港ラウンジを、同伴者1人無料で利用可能。また普通は99ドル必要なプライオリティーパスが無料でついているので世界中1300箇所以上のラウンジも利用可能です。参考：https://www.americanexpress.com/jp/airportlounge/・https://www.prioritypass.com/ja

空港ラウンジが使える「楽天プレミアムカード」を作ってみた！海外旅行の強い味方です！

エクスペディアや一休といった提携サイトでの宿泊優待や割引

アメリカン・エキスプレスの「旅・Fun」で、ホテル宿泊料金の8%オフや毎月100人に3000円オフのクーポン発行など。参考：https://www.americanexpress.com/jp/ikyu.html

専任コンサルタントによる旅の提案やツアーのサポート

HIS経由で様々な国内外の専用プレミアムツアーをコンダクトをしてくれます。またオーダーメイドツアーのサポートも可能。参考：https://www.his-j.com/tyo/corp/hisamex/index.html

レンタカー利用料の割引

国内でオリックスレンタカーやトヨタレンタカーを利用すると基本料金から5％オフ。参考：https://www.americanexpress.com/jp/rental-car.html

旅行中24時間365日対応のコレクトコールによるサポート

海外旅行傷害保険のお問い合わせ、医療機関の紹介など日本語で対応。24時間通話料無料またはコレクトコールで連絡可能。参考：https://www.americanexpress.com/jp/global-hotline.html

充実した旅行保険

障害死亡保険5000万円や海外旅行時の治療入院費100万円など(グリーンカードの場合)。参考：RCP_green_stipulation.pdf

提携会社（楽天・マイル・マリオット系列ホテルetc）へのポイント移行サービス

メンバーシップ・リワードのポイントを「楽天ポイント」や「Tポイント」「JALのマイル」「マリオットボンヴォイ（Marriott Bonvoy）」に移行することが可能。参考：https://www.americanexpress.com/jp/membership-rewards/

・期間限定のキャンセル・プロテクション

2020年12月31日(木)まで新型コロナの影響で旅行のやイベントがキャンセルされた場合、最大1万円のキャッシュバック。参考：https://www.americanexpress.com/jp/2020/cancel-protection.html

アメックス「プロパーカード」の独特な特典

上記に記した特典以外にもアメリカン・エキスプレスのカードは券種によってとても独特な特典があります。

まずアメリカン・エキスプレスの「プロパーカード」は全部で14券種。

アメリカン・エキスプレス・カード

アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード

アメリカン・エキスプレス・プラチナカード

*アメリカン・エキスプレス・センチュリオンカード

ANA AMEX カード

ANA AMEX ゴールド・カード

ANA アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード

デルタ スカイマイル・カード

デルタ スカイマイル・ゴールド・カード

スカイ・トラベラー・カード

スカイ・トラベラー・プレミア・カード

スターウッド プリファード ゲスト・カード(SPG AMEX カード)

ペルソナSTACIA AMEX カード

ビジネス・カード

ビジネス・ゴールド・カード

*許された人のみが持つブラック。幻のカード・センチュリオン。

ここに上げたアメリカン・エキスプレスは「プロパーカード」としてカテゴライズされるものの特典やそのステータスの高さ、所有者に対するサポートやサービスの幅が全く違います。ひとつひとつが独特なんです！

それでここでは、これまでの海外旅行をアップグレードをさせるカードを2つほど、例をあげて紹介します。

スタンダードな「アメリカン・エキスプレス・カード」(グリーン)と、

スターウッド プリファード ゲスト(SPG)プログラムと提携したSPG AMEX カードです。

海外に行くならアメックス・グリーン

年に一度は海外旅行に行っている人ならアメリカン・エキスプレスのグリーンカードを持っていきましょう。アメックス・グリーンはオールマイティな一枚です。

始めに記した基本的な特典はもちろん利用可能ですし、国内での日常使いではステータスも含めメリットは十分。

このサイトでは「楽天プレミアムカード」を作るとプライリティ・パスが付いてきて使いやすいとの記事を書いていますが、年会費は「楽天プレミアムカード」とさほど変わらない13,200円で楽天にはない多くの特典が受けられます。

空港ラウンジが使える「楽天プレミアムカード」を作ってみた！海外旅行の強い味方です！

一例として、このカードを持っているとアメリカン・エキスプレス・トラベル オンラインが使えます。アメリカン・エキスプレス・トラベル オンラインとは、会員だけが特別に利用できる旅行予約サイトです。ツアー・ホテル・航空券など旅行前の準備がこのサイトだけで完結します。簡単にポイントを溜めたり利用することができ、特別価格で航空券やホテルを予約できます。そもそも会員でなければ(ログインしなければ)詳しく見ることができないサイトというだけで、旅行前からワクワクを感じざるを得ません。

アメリカン・エキスプレス・カードについて詳しくみる

国内外最強のSPG AMEXカード

このSPG AMEXカードは、持っているだけでMarriott Bonvoy（マリオットボンヴォイ） のゴールドエリート会員としての資格が付与されます。

そもそも正規のルートでMarriott Bonvoy（マリオットボンヴォイ） のゴールドエリート会員になるには、マリオットボンヴォイ系列のホテルに25泊しなければいけません。系列のホテルは平均一泊2万円以上の高級ホテルの数々です。

• リッツ・カールトン
• マリオット
• ルネッサンス
• シェラトン
• Wホテル
• ウェスティン

しかしSPG AMEXカードを作るだけでゴールドエリート会員の権利が与えられます。

もちろん年会費(34,100円)がデメリットだろと思いますが、正直すぐに元を取れるデメリットです。

と言うのもSPG AMEXカードで年間100万円使うとマリオットボンヴォイを30,000ポイント付与されます。それだけで国内のカテゴリー4の系列のホテルに泊まることができますし、毎年継続利用で世界中どこでも無料宿泊可能です。国内旅行が多い人も、たまに気晴らしに高級ホテルを利用したい人にもおすすめのクレジットカードです。

またマリオットボンヴォイのポイントを40の航空会社のマイルに移行することができ、60,000ポイントごとに15,000のボーナスポイント（5,000マイル相当）が付与されます。基本的には3:1の割合でマイルに移行することができます。国内での日常使いで100円につき3Marriott Bonvoyポイント得られるので、100円で1マイル貯まる計算になります。

などなど特典が満載です。

SPG AMEXカードを詳しくみる

アメリカン・エキスプレス・カードの注意点

アメリカン・エキスプレスのクレジットカードはとてもステータス性の高いカードです。一枚持っていて損はないクレジットカードです。ただしこの一枚だけで海外旅行に行くには注意点があります。

特筆すべき点は、旅行先によって使えない国があります。事実アメリカでもVISAやマスターカードに比べて、アメリカン・エキスプレスはステータスカードとしてみられており一般店よりも高級店で利用可能です。

また、アメックスはJCBと提携しているため国内のJCB加盟店での利用が可能。ですが海外のJCB加盟店ではインド・オーストラリア・ニュージーランド・メキシコ・カナダの5ヵ国でのみ提携しているため他の国のJCB加盟店では利用できません。その他ダイナースクラブ、ディスカバー、銀聯カードとも提携していますが、その国(あるいは場所)によっては使えないこともあります。

JCBは海外で使えるのか？使えないところがあるという噂の真実は？

それで多くの海外旅行者がしているように、ブランドの異なるクレジットカードの2枚持ちをお勧めします。

海外に行くなら持ってないと損！海外旅行保険が無料になるクレジットカード厳選3枚

海外旅行とアメックス：まとめ

さてアメリカン・エキスプレス ブランドのクレジットカードについてまとめてきましたが、「手軽にアメックス ブランドのクレジットカードが欲しい」と思うなら提携カードの「セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード」がいいでしょう。

ですがアメックスプロパーカードはのメリットは何よりもステータスと独特な特典です。とても高級志向なクレジットカードで「持つ人を選ぶ特別なクレカ」と言えるでしょう。事実アメリカン・エキスプレスのカードを持つことで特別な旅行を楽しむことができます。

これまでの海外旅行に新しい刺激を与えるくれるクレカがアメリカン・エキスプレスです。