皆さんは空港泊の経験はありますか?僕は格安旅行ばっかりしてるため、よく空港で寝ています。今回は海外(特に中国)の空港で寝る時の注意点を書いてみたいと思います。今まで寝たことのある空港は、昆明・南京・北京・上海です。
中国の空港で寝るときの注意点4つ
LCCなどの格安航空会社を利用すると次の乗り継ぎ便まで10時間以上も時間があるなんてこともよくあります。僕らは、ネパールに行く時に、一番安い航空会社である「中国東方航空」をよく利用するんですが、東方航空だと、上海や北京、昆明や南京などで、かなり長いトランジットタイムがあります。
ただ、けっこう夜遅くに着いたりするので、空港から出て、ホテルに宿泊するには微妙な時間だったりします。かといって、空港に入っているホテルはべらぼうに高いので泊まれません。
そんなときに、よく僕らは、ファストフードのお店やスタバ、マッサージ店などで仮眠をとっています。かなり多くの旅行客も僕らと同じように仮眠をとっています。
仮眠を取る際に注意し時たいことが3つあります。
① スリ・置き引きに注意!
海外(特に中国)の空港は、ホテルの客引きなどが普通に入ってきてキャッチ営業しています。ネパールでさえ、客引きは空港の出口で待ち構えており、決して空港内には入ってこないのに・・。恐るべし、中国!
空港といえど、ロビーは誰でも入って来れるスペースであることを忘れてはいけませんね。
誰でも入れるということは、その分スリや置き引きの被害に遭う確率が上がるということ。いくら公安や警備員が巡回しているとはいえ、油断は禁物です。
とくに仮眠を取る場合は、荷物を持って行かれないように注意が必要です。
対策として出来ること。
・貴重品は首から下げて服の中に入れる。
ちょっと不恰好ですが、貴重品やパスポートなどは、首から下げて服の中にしまうようにしましょう。もしくは、服の下のお腹にまく貴重品入れなどを使うと安心です。
・スーツケースやバックパックはファスナーに鍵をかけ、さらに取っ手を自転車用のワイヤーロックでテーブルなどにくくりつける。
ファスナーに鍵をかけるというテクニックは海外旅行の際とても有効です。ちょっと目を離したすきにファスナーを開けて中身を持っていくというスリがあとをたちません。スリの犯人たちはプロなので全く気づかないうちにファスナーを開ける技術を持っています。決して侮ることなかれ!
ファスナーに鍵をかけて安心していてはいけません!寝ている間に大胆不敵にもスーツケース自体を持って行く輩がいるかもしれません。
スーツケースを持って行かれることを防ぐために使えるアイテムが、自転車用などで使われるワイヤーロックです。ワイヤーロックをどう使うかというと・・。
こう使います!固定されたテーブルの足などにひっかけておくと、スーツケースを盗られるのを防ぐことができます。
ということで、海外旅行の際は、ファスナーを閉じる小さな鍵とワイヤーロックを持っていくことをお勧めいたします!
② 公安の職質に注意!
中国の空港で仮眠をとっていると、結構な確率で公安が見回りにきて声をかけてきます。
初めて声をかけられた時は相当焦りました。爆睡してたときに体を揺すられて目を開けると厳つい顔した警察が・・!かなりビビりました。
しかも、国際空港配属の公安にもかかわらず、英語が全く通じないんです。中国語でひたすら話しかけてきます。身振り手振りのサインラングエッジで、どうやら「パスポートを見せろ!」と言ってるらしいことが分かりました。
貴重品入れのケースからパスポートを取り出して渡すと、なんとポケットから i Phone を取り出して撮影してるではありませんか。これはなんかの詐欺か?と怪しさを感じましたが、どうやら本物の警察で間違いなさそう。
あれこれ考えていると、パスポートを返してくれ去って行きました。
一体何だったんだ?
あとからネットで調べてみると中国の空港で寝てると警察に叩き起こされたという人がたくさんいたのでとりあえず安心!
もしかしたら雨風しのげる絶好のスペースなので、家のない人とかで寝に来る人も多いのかもしれません。
その後、何度も中国の空港で寝ていますが、その度に公安がパスポートチェックに来ます。皆さんも公安が来たら素直にパスポートを出しましょう。
公安に追い出されることもあるよ!
一度、昆明の出発ターミナルで寝ていたところ、公安がやってきました。「あ〜いつものパスポートチェックね!」と思ってパスポートを差し出しますが、なんかよく分からない中国語をずっと言ってきます。
??
全く言ってることが分からないのですが、警察官は何か手に長いロープを持っています。
まわりの中国人を見ると、みんな荷物を持って退散していっています。
僕らもよく分からないけど荷物を持って退散することに・・。
しばらくすると、警察官がロープを張り巡らして出発ロビーを立ち入り禁止エリアに。
けっきょく何でそうなったのかは不明のままですが、もしかしたら爆発物や不審物があるかないかのチェックのために立ち入り禁止にしたのかな。
この少し前に上海の空港で爆発事件があったので、いつも以上にセキュリティーが厳しくなってたのかもしれません。また、昆明は2008年にバス連続爆破事件、2014年には昆明駅爆破事件があり多数の死傷者が出ています。テロ対策の重点地区になっているのかもしれませんね。
いずれにしても、公安の指示には速やかに従いましょう。たとえ中国語が分からなくても周りの人たちの行動を見て同じように行動しましょう。
③ 温度調節はご自分で!
以前、日本の関空で寝たときの記事を書きました。
日本の空港で寝てて思ったのは、とても寝やすい温度だな〜ということ。そう、中国の空港はめちゃくちゃ寒かったり、暑かったり、寝る人にとって居心地の良い気温ではありません。
昆明では、夜中に暖房が切られたのか、ものすごく寒くて寒くて死にそうになりました。南京ではエアコンが効いていないのか、外と変わらないくらい蒸し暑くて、快適に寝れませんでした・・。
中国の空港で寝る場合には、自分での温度調節が肝心です。
冬の場合は必ずパーカーやブランケットなどを持参するようにしましょう。夏の場合は薄着になれる格好で!
④ 時計の時刻合わせを忘れない!
これは中国に限ったことではありませんが、旅で何カ国もまたぐと時間の感覚がおかしくなります。きちんと現地の時間に時計を合わせておかないと、次のフライトの時間に乗り過ごしてしまうことになりかねません。
また、旅は予想以上に疲れるものです。きちんとアラームをかけて起きれるようにしておきましょう。僕の友人は、空港仮眠でガッツリ寝てしまい、次のフライトに乗りそびれ・・高いお金を出してチケットを買い直して日本に帰ってきました。痛い出費だったと悲しそう声で話していました。そうならないためにも現地の時間合わせとアラームはお忘れなく!
まとめ
今回は、中国の空港で仮眠をとる際に注意すべきことを4つほどあげてみました。いかがでしたか?皆さんも、中国でトランジットなどで空港泊される際はぜひ参考になさってくださいね。