春になってくるといろんなお花の撮影が楽しめるようになりますね。いざ一眼レフカメラを買ってお花を取りに行くと、「あれ?もうちょっと綺麗に撮れると思ったんだけどな・・」と感じることはありませんか?答えはマクロレンズにあります。
今回はマクロレンズの中でも使いやすくて優しい写真が撮れるおすすめの「タムロン」のマクロレンズをレビューしてみたいと思います。シグマとタムロンの違いは?お花以外にも雑貨とか風景とかも撮れるの?どうぞご覧ください。
「TAMRON SP90mm AF2.8」をおすすめする3つの理由
- ボケ味が柔らかい。
- 画角が使いやすい。
- 価格もお手ごろ。
1. ボケ味が柔らかい。
春はお花の季節。マクロ撮影が楽しくなる季節です。
純正以外のサードパーティー製のマクロレンズでは、「SIGMA」と「TAMRON」の2大構図になると思います。
どちらも素晴らしいレンズです。僕は純正マクロに加え、TAMRON90mmとSIGMA105mmを使ってきました。両方使ってみて僕が受けた印象を簡単に説明すると・・。
SIGMA カリッとした印象。背景までキレッキレのカッコイイ写真。
TAMRON 柔らかい印象。背景のボケがとろけてて優しい写真。
なのでフワフワっとした優しい写真を撮りたい方には、タムロン90mmがおすすめです。

雨に濡れるあじさいの花。
いかがですか?かなり優しい風合いに撮れていませんか?
ちなみにこちらがSIGMAで撮った写真↓↓
タムロンに比べてかなりクッキリしているように感じます。SIGMAの濃い緑の美しさも好きですが、ふんわり撮りたい春の花にはタムロンの方が合ってるかな〜。まぁ好みの問題になってきますが・・。
タムロンがフワッと優しい写真だと述べてきましたが、解像度が決して悪い訳ではありません。ボケがとろけてるのであって、ピントが合った被写体はものすごく綺麗に写し撮ることができます。
こちらの写真は植物園で撮った、めちゃくちゃ小さな蜂?の写真です。1cmにも満たない小さな蜂でもクリアに写すことができます。等倍サイズで見てみると、目の複眼まで綺麗に写っています。
こちらの写真は、ネモフィラの群生を切り取った一枚。
タムロンの柔らかいボケのおかげで、主役がとても際立って見えます。ボケが綺麗なので、手前ボケと後ろボケをうまく生かして柔らかい写真を撮ることができます。
コンペイトウのような紫陽花の花。F2.8でピントが合う範囲が狭いので、ボケが美しいです。
ガクの先端にピントを合わせてフワフワした紫陽花写真。
この写真は、プランターに植わってるパンジーの花に霧吹きをかけて撮影したものです。小さな小さな水滴をここまで大きく写すことができるのはマクロレンズならではの楽しさです。
水滴による前ボケがキラキラと綺麗な円になってるのがこのレンズのいいところです。(レンズによってはこの丸ボケが綺麗な丸にならずに八角形とかになるレンズもあります。)
丸ボケの美しさはタム9の代名詞と言ってもいいかもしれません。
2. 画角が使いやすい。
90mmという画角はマクロ撮影において、とても使いやすい画角だと思います。

春の野の花オオイヌノフグリ。
この写真は小さな小さな野の花であるオオイヌノフグリをアリ目線で撮影したものです。35mmや60mmのマクロレンズではもっともっと近づかなければこの大きさに写すことはできません。
少し離れたところから、被写体を大きく捉えることが出来るので撮影にも幅が広がります。
また動物園なんかでは、遠目から撮影できるので動物たちの自然な表情を撮ることができます。
この写真はプラス補正以外は撮って出しの写真です。マクロならではの柔らかいボケが楽しめます。
ただ、あくまでも、「こんな使い方も出来ますよ〜」というサブ的な使い方とお考えください。動物メインで撮りたい方はAFが遅いので、他のAFの速い望遠レンズを購入する方がいいです。
特にリスザルは、すばしこくちょこちょこ動き回るので、AFで追うのが大変でした。(汗)
他にも結婚式のリングの撮影なんかにも使うことができます。
背景によって全然違った雰囲気になるので、いろいろ考えてスタイリングして撮るのが楽しいです。
雑貨フォトもいい感じに撮れちゃいます。
これは大分の湯布院にある大好きな雑貨屋さん「BlueBallen」さんにて撮影させてもらった一枚。ぐるぐるのとこだけにピンを合わせれるのはマクロならではですね。
さらにさらに画角などの条件さえ整えば風景などの撮影にも使えます。
3. 価格が安い。
今回はキャノンマウントのレンズで値段を比較してみます。
まずは、キャノンの純正100mmマクロレンズ。価格は ¥91,953
つづいて、タムロン90mmの最新版。
手振れ補正機能が大幅に改善された最新版が ¥72,755
ちょっと高いな〜と感じる方は、型落ちを狙うと一気に手を出しやすくなります。例えば、私が使っている型は272Eというこちらのバージョン。
こちらは ¥33,624
もちろん性能面での差はありますが、純正の1/3程度、同機種の半額以下で買えるということを考慮すると、コスパ的にはすごくいいと思います。
そもそもマクロ撮影は、じっくりピントを調節して、じっくり撮ることに楽しさがあります。これからマクロ撮影を始めてみようかなと思う人には、お勧めのレンズです。
もう少し安く手に入れたいな〜と考えている方は、中古を狙うのがおすすめです。大人気のレンズなので、中古もたくさん出ています。数も多く出ているので備品でも安く購入できます。
「マクロレンズやってみたい」と思って手に入れてみたものの、実際使ってみてそこまでハマらなかったという人も多いので、数回使用しただけの超美品が出ている場合もあります。ぜひチェックしてみてくださいね。
※価格は2017年2月28日現在
デメリット
1. AFが迷う。
1. AFが迷う。
マクロレンズという特性上仕方のないことですが、AFで撮影しようとするとピントが迷います。「あくまでも AFは補助として使う」という考えを持って撮影されることをお勧めいたします。
最初は、ファインダーの中でピントを合わせるのが難しく感じるかもしれませんが、回数を重ねるごとに慣れていきます。
三脚を据えてじっくりライブビューで合わせるというのも確実で良い方法です。
まとめ
今回は、春の花を優しく切り撮るのにおすすめのレンズ「TAMRON90mm AF2.8」の使用感をメリット・デメリットと分けて解説してみました。
このレンズは、花だけでなく画角さえ合えば、雑貨撮影や風景撮影などにも幅広く使用できます。
銘玉としてずっと愛され続けているレンズです。価格も比較的安いので、マクロ撮影を始める方にはぜひタム9から始めていただきたいなと思います。
以上 じゅんじゅんのマクロレンズリポートでした〜。