中国の広州の治安や雰囲気は悪いのでしょうか?出張や転勤で広州に来られる方の中には心配しておられる方もおられるでしょう。
実際に広州に住んでいる在住者が、最近の状況と注意すべきエリアについてご紹介したいと思います。
広州の治安や雰囲気は?
広州の治安は決して悪い方ではありません。
もちろん犯罪が全く無いわけではありません。特に日本人があうのはスリ・窃盗、ひったくり、置き引きなどでしょう。
ちなみにこちらの記事は、全て広州で起こったスリの映像です。
【実録】スリの犯行の手口を大公開!人はこうやってスられている|海外在住者要チェック!
これは人が多く、田舎から出稼ぎに来ている作業員によるものが多いようです。彼らが家に帰るお金を工面する春節前の期間(12月〜1月)は特に注意が必要です。
こういう犯罪に対しては自衛を固めておくことが必要です。といっても海外旅行の常識的なことを守っていればいいだけです。
- 口の開いたトートバッグを使わない
- バスや地下鉄などでは、荷物を前にする
- 人前で財布を見せない
- 後ろポケットに財布を入れない
- 変な人に話しかけられたらすぐにその場を離れる
などを守れていれば、そんなに心配するほどでもありません。
とはいえ、現地中国人も少し目を離したスキに携帯電話やタブレットを盗られる被害にあっています。ぼくの友人にも「携帯盗られたー」って半泣きになっている人がいました。平和な地域ではありませんので、注意してください。
夜に街を歩けるか?
広州の夜は意外と安全です。
若い女性でも普通に一人で歩いて家に帰れます。
夜の11時位に街を歩いて帰る時もありますが、身の危険を感じることはほとんどありません。ただし後述しますが、危険なエリアもありますのでご注意ください。
また、狭い路地や人気のない道を歩く必要がある時は、できるだけタクシーなどを使ったほうが安全でしょう。
反日感情は?
それほど強いとは感じません。
北京のほうが反日感情は強かったですね。重慶や南京などからすれば雲泥の差です。
漫画の影響で日本語が喋れる中国人や、日本に関心がある人も多くいます。「日本語教えてー」と頼まれることもよくあります。
日本人だからという理由で、物を売ってくれない、無視される等も、たまーに聞きますが、ごくごく僅かな人たちです。そしてそういう人たちは、反日ドラマで日本人のイメージを作り上げているなど、教育水準の低い人が多いです。「あ、日本人嫌われてるな」と思えば、その場を離れればいいだけのこと。最初はイラッとするかもしれませんが、気持ちの切り替えができるようになると、ごくごく一部の人にすぎない事に気づきます。
基本的に生活していく上で、反日感情が強すぎて、注意しなければいけないような場面はありません。教養のある人たちには日本人大好きな人も多く、人によるという感じです。
ただし、8月の抗日戦勝記念日や10月の国慶節など愛国心が高まる時期は、むやみに日本人であることを公言しないほうがいいかもしれません。道を歩いている分にはほぼバレませんが。
また「バカヤロー」や「シナ」などの言葉は、漫画の影響で知っている人も多いので口に出さないようにしましょう。
ちなみに最も反日感情を表現するのは7〜10歳の世代です。日本人だとわかると日本語で「バカヤロー」と言われたり、「日本人コ○ス」と言われます。学校の教育の影響でしょうか。
運転は荒い
気をつけたほうがいいのは、車の運転です。
バスやタクシーは基本、飛ばします。公共機関を使う時はお気をつけください。
また、道を渡る時も注意が必要です。中国は日本と進行方向が逆で、右側通行です。赤信号でも右折は可能です。つまり、青信号になって道を渡ろうとしても左から右折車が突っ込んでくるケースが良くあります。
慣れないうちは車の運転にご注意ください。
注意すべきエリアは?
広州の東は高層ビルや日系企業の集まる新市街エリアとなっています。
一方、西側は昔ながらの町並みが広がる旧市街エリアです。
一般的に、新市街エリア(広州東駅〜珠江新城駅)までの区間は、教養の高い人が集まっており、外国人も多く治安の良いエリアです。
おしゃれなショッピングモールや、高級ホテルもこのあたりに立っているので、広州観光や出張の拠点はこの新市街エリアに決めると良いでしょう。旅行者や出張者に人気のホテルはすべてこのエリアにあります。
広州のホテルおすすめランキング!在住日本人に人気の高級五つ星ホテル6つ
一方、旧市街エリア、特に広州駅とその北側の三元里エリアの治安はあまりよくありません。
同じ広州だとは思えないほど、街の雰囲気が一変します。その理由は、アフリカ人の不法滞在者が多いエリアであることや、元々貧しい地区であること、かつて治外法権化し犯罪の温床となっていた地区であることも関係しているのかもしれません。
人の服装もややみすぼらしくなります。場所によっては道を歩く半数以上の人が黒人となり、中国ではないかのような雰囲気となっています。
偽物の時計、ブランド品、かばんなどを売る店が通りの両側を埋め尽くしており、ちょっとしたスラム感すらあります。
アフリカ系のバイヤー専門の卸売市場では、見るからにやばそうな中国人がこちらを見つめます。
高級ブランドショップの紙袋専門店やブランドタグ専門店など、ショッピングには面白いエリアですが。ちょっと注意が必要なエリアですね。
また、このあたりはチャイニーズマフィアが牛耳っていると言われており、売春、麻薬、賭博、密航、誘拐などの犯罪の温床となっているとの指摘もあります。
おせじにも、治安がいいとはいえないエリアです。昼間の人通りの多いところなどはカフェもあり、面白いのですが、犯罪に巻き込まれない注意が必要です。
まとめ
脅かすようなことも書きましたが、全体的に、広州の治安はそれほど悪いわけではありません。
アメリカ人の友人は「アメリカより全然治安がいいよ!広州最高だ!」と言っています。重犯罪はあまりありませんね。
旧市街エリアにも観光客の姿も見られ、表面的にはそれほど危険ではありません。どの都市でも同じですが、ダウンタウンやスラム街などに足を踏み入れる時はご注意ください。
安全はお金で買えるところです。ケチって危ない目に合わないようになさってください。
基本的な点に注意していれば、楽しい広州!素敵な滞在を!
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