北京特産の料理はたくさんありますがその中の一つが羊蝎子。(ヤンシエズ)せっかく北京で生活してるし今回この料理に挑戦してみました。実際食べてみておすすめできるかのホンネのところをご紹介します。
羊蝎子ってどんな料理?
ヤンシエズは羊の背骨周りのお肉を使ったお鍋料理です。味はしょうゆベースで、いろいろと中国の調味料が使われていてそんなに辛くもなく、比較的食べやすい味。基本的にはモンゴルで食べられていた料理ですが北京式に調理されて今では北京特産料理といわれています。町を歩いていると結構目にする料理屋さん。価格的にもお昼にさらっと食べるものではなくて、きちんとしたレストランで食べるちょっと贅沢な料理といった感じです。
じっさい食べてみてどう?
今回行ったのはこちらのお店。ケンフーグオという名前で比較的有名なお店のようです。
店内はこんな感じ。中国の中ではすごく清潔に保たれていて一流感が漂っています。
お箸入れもこの通りしっかりとした作りです。裏側にはこんなマークが。このお店のコンセプトのようです。
左から見ると、「ダイニング!」「衛生的!」「旅行!」「スポーツ!!」
右端「スポーツ」しかもテニスがどんなコンセプトかは不明ですが、はやり一流感が漂っています。
ヤンシエズの見た目
そしてお鍋が到着しました。食べ方はお鍋に羊の背骨肉が入ってぐつぐつ煮込まれた状態で運ばれてきて、お肉をちょっと食べてから野菜をしゃぶしゃぶして食べます。見た目がこんな感じです。
お肉をお皿に出してみるとこんな感じ。
実際に見るとなんかグロイ。ナウシカのトルメキア軍の副将が「こいつ笑ってやがる」といった時の巨神兵をほうふつとさせる見かけです。鍋の中にはこんな塊が10個ぐらい出てきました。骨についているお肉を食べるわけですがこんな感じでビニール手袋がついているので手でもって食べられます。
食べてみると、おいしい!お肉はほろほろでかなり柔らかいし、しょうゆベースにほどよく山椒の辛さが効いていて羊特有の臭さも全くありません。お肉ばっかりだとさすがにむつこいですが、間で葉野菜をしゃぶしゃぶして食べるとこれもかなりおいしいです。
ほかにもきのこ類やレンコン、きくらげ、じゃがいもなどなど。いろいろな野菜を入れてぐつぐつと羊スープで煮込んでいただきます。メインのお肉ですが、背骨に張り付いているお肉をはがしながら食べる感じは、カニの殻をむきながら食べているのにすごく似ています。もくもくと巨神兵みたいなちょっとぐろいお肉を食べ続けます。そして最後の締めがこちら。
細長い板みたいなブニブニなものですが、これは実は締めの麺です。「麺お願いしまーす」と店員さんに言うとこんな感じで真横で伸ばしてくれます。
出来上がりがこちら。この麺もなかなかおいしくて、伸びたてだからか程よい歯ごたえでした。
味は日本人向け?
正直なところ味は結構中国料理色がつよいです。中国に住んでしばらくたってから食べたほうがいいかも。お肉はほろほろでおいしくて、お肉好きにはたまらな料理だと思います。お肉がそれほど好きではなくて、日本人の味覚をもっている奥さんは、「レンコンが一番おいしい」といっていました。そして家に帰りついてからすぐにバナナをもぐもぐ食べてました。。。これがすべてをものがたっているかもしれません。
北京を歩いているとかなり目にするヤンシエズという看板が気になっていたのでずっと行ってみたかったのですが、北京特産だけあってザ中華料理といった感じの料理でした。価格は二人で120元程度です。中華料理が好きな方にはぜひおすすめな料理です!