広州に移住して、はや1年。日本に帰国するたびに親族や友人から言われるこの一言。
「中国って空気悪いんでしょ?からだ大丈夫?」
その度に私はこう言います。
「まあそれなりですよ」
確かに中国は世界的にも空気汚染がひどいと言われていますが、中国最南端の広州はぶっちゃけどうなのか?ご説明します。一年広州に住んだ感想は、「中国にも青空はある!」
中国の空気汚染はどれくらいか
中国と聞くと皆さんはどんなイメージがありますか?
わたしはいま中国に住んでいるので「中華料理うまい」とか「人が多い」とか「電子機器が進んでる」とのイメージがあります。
じゃあ日本では一般的にどんなイメージがあるのかな?と思ってネットで調べたみると、「ぱくり」や「爆買い」とか「マナーが悪い」、「汚い」「PM2.5」等のイメージが出てきました。
なので、毎回帰国するたびに「「中国って空気悪いんでしょ?からだ大丈夫?」と聞かれるわけですね。納得です笑
では広州の空気汚染は実際どれくらいか?
では広州の空気汚染はどのくらいか?
と思って調べてみましたが、WPO(世界保健機構)の基準の20倍だ!とか色々専門的な記事や、「マジでやばい!」って感じの不安を煽る(事実かもしれない)記事がたくさんありました。
いろんな記事をみていると環境省のこんなグラフを発見!
これをみて見ると・・・・日本は一番空気汚染が少なく、高いのはやはり北京。
じゃあ広州は?と見てみると、まだマシな数値をひた走っています。
1日平均をとると75μg/m3といったところでしょうか。いいじゃん広州!と思いますが、ではここで日本の環境省が出してる日本の環境基準を見てみましょう。
1日平均値 35μg/m3以下
「環境基準のほぼ倍やないかい!!」
さらに調べると、広州には日本のほぼ8倍のpm2.5が空気中に漂ってるようです!
ということで、
結論:中国はどこにいても日本より空気汚染が激しい!広州は空気汚染がマシだといってもどんぐりの背比べ。
ということになります。
中国で「マスク」と調べてみると
少し面白くなって来たので、中国のアマゾンと言われるタオバオで「マスク」と調べてみるとこのような結果が出ました。
ちなみにこれは検索の1ページ目です。日本の、中国の空気汚染に関するニュースに出てくるマスクがヒットします。日本では建設現場や、軍隊ぐらいでしか見たことのないようなマスクたちです。
つまり、中国ではそれだけマスクの需要がある、ということですね。中国国民も空気汚染を熟知しています。
ちなみに、日本のアマゾンで「マスク」を検索した1ページ目がこちら。
んーーーなんとも穏やかな検索結果です。
見て行いくと検索12ページ目でようやくそれらしいマスクがヒットしました。
この結果から、やっぱり中国の空気汚染は日本より相当ひどい!ということですね。
広州で暮らして空気汚染の影響は?
では実際に広州で住んでみて空気汚染の影響は実際どうか?
わたしは2016年12月から広州で生活しています。現在1年が過ぎたところです。中国に来る前は、空気の綺麗な徳島県で暮らしており空気汚染とは無縁の生活をしていました。
広州に来てから何度か体調を崩しましたが、原因が空気汚染かもと思うのは一度だけ。
2017年の11月−12月まで風邪?とおぼしき症状が治らない奇病に感染しました。具体的には、咳、鼻水、頭痛、倦怠感などなど。花粉症のひどい時みたいな感じでした。風邪薬を飲んでも治らず、休息をとっても治らず、特に外出した時にひどくなる印象があったのでおそらく空気が原因でしょう。
あらゆる薬に手を出し、最後に友人からもらった抗生物質で撃退?しました。わたしは20代でひ弱でもないと思っていますが、それでもやられました。
つまり、中国はどこでも空気汚染の影響がある!ということです。旅行に行くぐらいなら、そこまで影響はないと思いますが、住んでるとそれなりに影響があるようです。
空気汚染がひどい時は外出しないのが一番ですが、どうすれば空気汚染がわかるのでしょうか?
いまの中国の空気汚染を知るには
わたしは外出中に
「あー今日は空気悪いなー」
「あ、今日はまだマシ」
といったのが、なんとなく分かるようになってきました。これは感覚的なもので、中国在住の人なら分かっていただけるかも。
そのほかにもいくつか中国の空気汚染を測るための方法があります。
ウェブサイトを使う
一つはウェブサイトを使うことです。
AQICN.orgやPM2.5s.comといったウェブサイトは自分の住んでいる都市を指定して調べることができます。
AQICN.orgは一週間の空気汚染予測もされており使いやすい仕様です。
スマホのアプリを使う
二つ目はアプリを使う方法です。空気汚染をはかるアプリはそれほど多くありませんが、これはまだ使えるというものをご紹介します。
アンドロイドではこちらです。分かりやすく見やすいアプリです。先ほどのAQICN.orgの情報をアプリで見れるようにしたものです。
空気センサーを使う
三つ目は空気センサーを使うことです。日本で買える空気センサーは多くありませんが、その中でもこれは携帯もできてメーカーとしても信用できます。
ちなみに他の商品のは、評価が悪かったり、届かない、ってこともあるようなのでここが一番です。小さなお子さんがいたり、敏感で体調を崩しやすいなら購入を考えてください!
ちなみにわたしは、汚染指数の数値が170〜200の日に半日外にいると頭痛が始まります。
環境省が進めている対処法をどうぞご参考に。
汚染の激しい日(環境省暫定指針:70μg/m3以 上)は、不要不急の外出や屋外での長時間の 激しい運動をできるだけ減らす。 (呼吸器や循環器に疾患のある方、高齢者・子 供は、体調に応じ、より慎重な行動が望まれる)。
- 外出する場合は、マスクを着用する。
- 帰宅後は、手洗いやうがいを徹底する。
- 室内には、空気清浄機を設置する。
- ドアや窓を閉め、風が通る隙間もふさぐ。
- たばこなど他の汚染源や、過労にも注意。
参照:環境省レポート
参考記事:PM2.5対策マスク・グッズ!中国で実際に使って効果があったものをご紹介します
中国にも青空はあるぞ!
長々と書いてきましたが、結局わたしはこのことを言いたいのでこの記事を書いたのです!
「中国にも青空はあるぞ!!てか綺麗だぞ!」
中国に来る前に「もう青空を見られるのはこれで最後だ」と思い徳島を後にしましたが、広州でも十分青空は見えます!
ということで写真貼っときます!
広州しか知らないわたしの感想ですが、広州は青空が多いと思いますよ!
まとめ
「中国は空気汚染が激しい」というのは確かに事実です。でもナウシカの腐海のような場所ではありません。
「きったねー空だ」と思うこともありますが、空気汚染が酷過ぎて住めない思うことはありません。青空も見えますし、散歩していて気持ちいいなと感じる日もあります。
ぜひ広州に来て、広州の青空をご覧ください。
中国に来た当時、自分のイメージする中国と現実の中国に驚きました。きっと驚きがありますよ!