今回は、自己紹介や相手の名前・出身地を尋ねるネパール語をまとめてみました。自己紹介って会話の第一歩です。この表現を覚えておくと、ネパリと会話が弾むこと間違いなしです。
- 簡単な挨拶編に関してはこちらをご覧ください。→ネパール語で美味しい・ありがとう・愛してるなど挨拶・日常会話集20選とコラム
- 観光に訪れた際の買い物の仕方・値切り方などはこちら。→ネパール語・買い物編|押さえておくべき23の表現と値切り方!
自己紹介ということで、会話風に挑戦〜。



タパイライ?(あなたは?)


タパインコ ナーム ケ ホ?(あなたのお名前は何ですか?)
アニ タパインコ?(あなたは?)


タパイン ネパリ フヌフンチャ?(あなたネパール人ですか?)


メロ ジャパニ ナーム こころ ホ(わたしの日本語の名前はこころです。)
こころ バネコ ネパリマ マン ホ(心とは、ネパール語でマンです。)
タパインコ ナームコ アルタ チャ?(あなたの名前の意味はありますか?)


タパイライ ベテラ クシ ラギョ(あなたに会えて嬉しいです。)
タパインコ ガール カハン ホ?(あなたの家はどこですか?※注)


タパインコ ガール ジャパンコ クン タウン ホ?(あなたの家は日本のどこですか?)


ター チャ?(知ってますか?)
タパイン ビバヒット フヌフンチャ?(あなたは結婚していますか?)






会話が止まらない…
ごめんなさい、つい自己紹介の方法だけご紹介しようと思ったんですが、会話が止まらなくてこんなことになったので、ここで強制終了します。
本当にネパール語がある程度分かるようになってきたら、このレベルで話が続きますので、お楽しみに。
では、解説をしていきます。
解説
ナマステ(こんにちは)
言わずと知れた、ナマステです。朝も昼も夜もナマステです。さようならもナマステです。
使いまわしてくださいね。
サンチャイ フヌフンチャ?(お元気ですか?)
「お元気ですか?」という表現、ネパール人は何度も聞いてきます。それが、なんだか健康を気遣ってもらえているような気持ちになり、とても心温まるものです。
サンチャイ チュ(元気です。)
「サンチョ チャイナ(元気じゃないです。)」「ティク チャ(大丈夫です。)」などの答え方もありましたね。
「ティケイ チャ」という表現もあり、これは「まぁ、大丈夫」って感じです。ちょっと無理してるかな?っていう時に使います。
元気度合いでは「サンチャイ チュ」>「ティク チャ」>「ティケイ チャ」>「サンチョ チャイナ」って感じです。
アーン(はい)/アハン(いいえ)
このアーン/アハンを会話の中で自然に使いこなせるようになると、ネパール会話にも大分慣れてきた証ですね。
アーンのときはフンチャの要領で首を横に傾け、アハンはハにアクセントを置き息を出しながら発音しましょう。
タパインコ ナーム ケ ホ?(あなたのお名前は何ですか?)
日本語とネパール語の文法は同じなので、「タパインコ=あなたの」「ナーム=名前」「ケ=何」「ホ=です」という意味です。簡単でしょう?
タパインは尊敬の意味が含まれた二人称なので、目上の人や初対面の人に対して使われます。もっと恭しい言い方に、「ハジュール」という二人称があります。名前を尋ねる時は「ハジュールコ ナーム ケ ホ?」となります。日本語でいう「あなた様」とまではいかず、教養のある人やある程度のレベルのゲストハウスのオーナーなどもこの表現を使います。
ナームの前にスバをつけて「スバナーム」と言うと、「お名前」という表現になり、さらに相手に尊敬の意を表すことができます。
メロ ナーム ○○ ホ(わたしの名前は○○です。)
「マ ○○ フン」という言い方でもOKです。上の表現が英語でいう「My name is〜.」に対し、左の表現は「I'm〜.」という意味合いです。
タパイン ネパリ フヌフンチャ?(あなたはネパール人ですか?)
この表現、ネパール人に対して使うことはあまりないかと思うんですが、ネパールは多民族国家の国ですから、いろいろな顔つきの人がいます。「完全中国人やん!」ていう人がいたり、「え?欧米人?」という見た目の人も大げさじゃなく本当に存在します。ネパール人同士なのに、「あなた外国人じゃないの?」なんて聞かれている現地の友達もいました。
マ ジャパニ フン(わたしは日本人です。)
「マ ジャパンバータ アエン(わたしは日本から来ました。)」という言い方もあります。
ネパール人から尋ねられるとすれば、「カハンバータ アウヌバヨ?(どこから来たんですか?」でしょう。ちょっと早口のタクシードライバーのおじちゃんなんかは「カハンバラ(どこから?)」みたいな感じで尋ねてくることもあります。
こころ バネコ ネパリマ マン ホ(こころはネパール語でマンです。)
本当は、「マンライ ジャパニマ こころ バンチャ(マンのことを日本語では心と言います。)」が自然な表現かなぁと思うんですが、今回は簡単な方をご紹介します。
こんな要領で自分の名前の意味を伝えてあげると、相手も親近感を持ってくれますし、名前を覚えてもらいやすくなります。
「めぐみ バネコ ネパリマ アシス ホ」とか、
「あい バネコ ネパリマ マヤ ホ」とか。うん、自己紹介にいい感じです。
もし、ネパール語が分からなければ、英語でもいいですよ。その場合は「ネパリマ」の箇所を「アングレージマorイングリッシュマ」に変えましょう。
タパインコ ナームコ アルタ チャ?(あなたの名前の意味はありますか?)
相手の名前の意味を尋ねる表現です。外国人だからこそ使える表現ですね。
正直、ネパール人だけじゃなくて外国人の名前って普段聞きなれていないので覚えにくいんですよね。自己紹介の時にこの表現を使って、相手の名前の意味を尋ねておくと覚えるのが楽になるので、わたしはよく使っています。
例えば、ソバだと「美しい」という意味。バハドゥールだと「勇敢」という意味があります。
この表現を使って、よく返ってくる返事が「God's name」。はい、神様の名前です。ネパール人の多くは神様の名前をそのまま付けているんです。例えば、「ラクシュミ」「クリシュナ」「ガネシュ(よく知られたガネーシャのこと)」などなど。
デレイ ラムロ ナーム(すごくいい名前ですね)
名前の意味を聞いた後は、「いい名前ですね。」と褒めてみましょう。ネパール人はあまり褒められ慣れていないので、褒めてあげると恥ずかしそうな照れ臭そうな表情をします。それが、老若男女問わずとってもかわいらしいんですよ〜。
タパイライ ベテラ クシ ラギョ(あなたにお会いできて嬉しいです。)
使ってみてくださいね。
タパインコ ガール カハン ホ?(あなたの家はどこですか?)
これは注意が必要な表現です。日本語で「あなたの家はどこですか?」と聞くと、今住んでいる家の場所を教えてくれそうなものですが、ネパールでは「ガール」というと、日本語でいう「実家」を指します。
自分のルーツがある場所、親世代が住んでいる場所、生まれた場所、などを答えてくれます。
ここで、後ほど出てくる「マイタ」という言い方も「実家」という意味があるのですが、結婚した女性にしか自分のマイタはありません。つまり、既婚女性にとって「ガール」は「夫の実家」なのに対し、「マイタ」は「自分の実家」を指すからです。
男性も女性も自分のガールやマイタには、とても愛着を持っています。その地方に行ったことがあれば、「ガエコ チュ(行ったことがあります。)」「ラムロ タウン ハイ(いいところですよね。)」なんて言うと、また話が盛り上がること間違いなしです。
加えて、「今住んでいるところはどこですか?」と尋ねたい時には、「アイレ バスネ タウン カハン ホ?」と尋ねます。ご近所さんであれば、「ハミ チメキ ホゥン(わたしたち、ご近所さんですね)」と言ってみましょう。
ちなみにネパール語でのカトマンズの発音は、カタカナ表記だと「カスマァドォ」のような音になりますので、注意して聞いてみてくださいね。
タパインコ ガール ジャパンコ クン タウン ホ?(あなたの家は日本のどこですか?)
これもよく聞かれます。ネパール人が知っている日本の地名はTOKYO、HIROSHIMA、NAGASAKI、少し詳しい人でOSAKAぐらいです。
でも、ネパール人、そんなに日本の地名知らないのに上の表現をよく聞いてくるんですよ〜。それぐらい、この表現が日常的にネパール人同士でも使われているってことなんでしょうね。
わたしのマイタは徳島なんですが、言っても分かってもらえないし、初めは中々苦労していました。今は、「大阪 ナジカイ(大阪の近く)」とよく言ってます。
ここで、ホとチャの違いを少しだけ。わたしもまだ日本語でうまく説明できず、感覚で使い分けているので、極論「自然にホとチャが使い分けられるようになるぐらい、使って」と言いたくなるんですが…ちょっと頑張って説明してみます。
基本的にホは「です。」、チャは「ある」という意味があります。なので、上の表現だと「タパインコ ガール ジャパンコ クン タウンニラ チャ?(あなたの実家は日本のどの辺りにありますか?)」だとチャを使います。「ニラ」は辺りという表現です。
他に使い分ける表現が思いつけば、また説明を加えていきます。説明が下手ですみません。
タパイン ビバヒット フヌフンチャ?(あなたは結婚していますか?)
これも、ネパールでよく聞かれる表現です。「ビバヒット」が既婚者なのに対し、独身者は「アビバヒット」です。
結婚していない人は「マ アビバヒット フン」と答えてもいいですし、上にあったように「アハン」だけで答えるのもOKです。
バッチャ パニ チャ?(子供もいますか?)
これも、アーン/アハンで答えることができます。
メロ バッチャ ドゥイタ チャ(わたしの子どもは二人います。)
普通「二人」という意味には「ドゥイジャナ」という助数詞がありますので、その方が日本人的にはしっくりとくるのですが、ネパール人は自分の子どもについて話す時は、「エウタ、ドゥイタ、ティンタ…(ひとつ、ふたつ、みっつ…)」という言い方を使います。
やっぱり発展途上国なので、子どもは持ち物?感覚なのかもしれませんね。
まとめ
- 簡単な挨拶編に関してはこちらをご覧ください。→ネパール語で美味しい・ありがとう・愛してるなど挨拶・日常会話集20選とコラム
- 観光に訪れた際の買い物の仕方・値切り方などはこちら。→ネパール語・買い物編|押さえておくべき23の表現と値切り方!
今回もいっぱい書いてしまいましたが、書き足りなくって、「あ、あの表現も書けてない」「あれもよく尋ねられる表現だなぁ」と浮かんでいるのが他にもまだあります。また追加で記事を増やしていきます。
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