ペルーの山の人たちの「すぐそこだよ」ほどアテにならないものはない

ペルーの山の人たちの「すぐそこだよ」ほどアテにならないものはない

ペルーで山の地域(シエラ)に行くことがあったら気をつけてほしいことがあります。山の人たちの時間感覚は普通とは少し、いやかなりズレているのです。同じペルー人であっても彼らの言うことはアテにならんというくらいです。

そんな山に行った時の話をします。

シエラ的時間感覚

あれは友人たちとタクシーを1台チャーターして一泊二日で山の奥の方に行くことになった時の話です。朝4時に集合しタクシーに乗り込みます。頼んだタクシーはニッサンのADバン、これに運転手を含めて6人が乗り込みます。運転席に運転手、助手席にちょっと太った友達、後ろに細めの人たち4人。

・・・まずここで違和感を感じた人は正常です。そうです、5人乗りの車に6人乗ってます。

でもここペルーでは、特に田舎の方では乗れるなら乗れるだけ乗っていいんです。いや、いいのかどうかわからないけど、乗るんです。6人なんて序の口です。

まぁ、何はともあれ出発します。

この時実は、僕は行く場所の名前は聞いていたのですが、詳細な場所は知らずに乗っていました。話では5、6時間で着くということでした。

2時間ぐらい走ったところで山間の小さな町があり、そこで朝食を食べます。朝ごはんで定番なのがこのカルド・デ・ガジーナ、雌鶏のスープです。これがまた絶品なんです。ペルーに来た際には是非お試しください。ちなみにこれに醤油を垂らすと鶏ガララーメンみたいな味がします!

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さて、体も暖まったところで再出発です。ここからの道は未舗装の道が続きます。前日に雨が降ったせいで道がぬかるんでいるので車が軽くスリップしながらも進んでいきます。途中でぬかるみにはまりみんなで車を押しながら坂道を登っていきます。

かなり登ってきたと思うのですが、なかなか着きません。通りすがりの人に聞くことにしました。

「ご主人、バロネグロに行きたいんだけど、この道で合ってる?」

『会ってるよー。ここ登っていけば着くっぺ。』

「ありがとー。ちなみにどんくらいで着く?」

『んー、3、40分ぐらいだっぺかな。すぐそこだっぺよ』

すぐそこだっぺよ。この時はその言葉を疑うことを知りませんでした。なーんだ後40分で着くんだね。後ちょっとだねー。とか話しながら車は走り出します。

途中追いかけてくる牧羊犬の写真や風景写真を撮りながら和気藹々と登っていきます。
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しかし、一向に着くような気配はありません。すでに30分は経っています。おかしいぞ、どこかで間違えたか?そんな不安がよぎりもう一度道を聞くことにします。

「奥さーん、バロネグロに行きたいんだけど、この道で合ってる?」

『会ってるよー。ここ登っていけば着くっぺ。』

「ありがとー。ちなみにどんくらいで着く?」

『んー、3、40分ぐらいだっぺかな。すぐそこだっぺよ

ん?

デジャブ?

みんなで顔を見合わせます。しかし、道はあっているのでさらに進んでいきます。

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30分ほど経ったでしょうか?まだ着きません。また通りすがりの人に聞くことにします。

「バロネグロって後どれくらいで着きますかね?」

『んー、3、40分ぐらいだっぺかな。すぐそこだっぺよ』

うん。30分前と1時間前にも同じことを聞いた。

RPGの町の住民に話しかけるとひたすら同じ言葉を繰り返ししゃべるアレのように山の人たちは後30分、すぐそこだっぺよを繰り返すのです。あ!そうか、僕はゲームのをしてるのか。ゲームのしすぎで現実とゲームとが分からなくなっているんだな。

んなわけあるかい!

道もぬかるんでいるので降りて車を押したり、車だけ先に行って歩いて登ったりなんてことをしていたのでだんだんみんなも疲れてきているようです。

歩いてる時に、民家のおばちゃんにもう一度聞くことにします。

「バロネグロって後どれくらいで着きますかね?」

『ここからだと1時間半ぐらいだっぺ』

増えた!!

約3倍に増えた!

しかし、そのおばあさんは毎週そのバロネグロの市場に買い物に行っているらしく、かなり有力な情報なようです。

そのおばあさんを信頼して進んでいきます。だってあのおばあさんは「すぐそこ」とは言わなかった、だからこそ信頼できると感じたのです。

おばあさんの言う通り1時間ほど進んでいくと峠を越え、下の方に街が見えました!安堵のため息と歓声がこぼれます。

長かった。。。すぐそこだっぺよという言葉に期待した分余計に長く感じた。。。

もう、山の人たちの「すぐそこ」という言葉は信じないと心に誓った日でした。

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しかし、少しフォローをしときますが、彼らに悪意は全くないのです。広大な山の地域に住んでいる彼らにとっては本当に「すぐそこ」なのです。ただそれを小さな島国に住んでいる日本人の感覚で捉えてしまうとそこでズレが生じてしまうわけです。山の人たちの時間はゆっくりと流れているのです。それを理解して接してみると素朴でとてもいい人たちなのです。

とても親切でおもてなしの精神に富んでいます。話しかければ座って座って、と椅子を出してきてくれます。ご飯食べて行きなよとまで誘ってくれたりします。全く見ず知らずの外国人にそこまでできるのは本当にすごいことです。

子供達も恥ずかしがり屋ですが、素朴でとてもかわいい子達です。
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ただし、時間の感覚が少しズレているだけです。

たとえいい人たちでも、「すぐそこだよ」は絶対に信用してはいけません。

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toroku

toroku

ペルー在住フリーランス。2014年2月にペルーに移住し、現在はペルーのど田舎に住んでいる。今の趣味は動画鑑賞(ドラマ、映画、アニメ、バラエティ、youtubeなど)。社交的な人見知りでアウトドア好きな引きこもりである。

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