人生に疲れ、人生が嫌になり、淡々と日々を過ごしているなら、とりあえずテントを張ってみてはいかがだろうか

人生に疲れ、人生が嫌になり、淡々と日々を過ごしているなら、とりあえずテントを張ってみてはいかがだろうか

人には二通りの生き方がある。

人生を追いかけるタイプと人生に追われるタイプ。

理想は前者なのだが、社会の一定数の人は後者である。

人生を追いかけるとは、すなわち自分の生き方をコントロールできるという意味だ。様々なトラブルやアクシデントが起こっても自分を見失わずに解決策を見出し人生を歩んでいける人のことである。

こういう人は人生を楽しむことが出来る。

 

さて、

「社会はそんなやつばかりで成り立っている。自分以外の全員は輝いてる。それなのに自分は。」

と思うあなたは、きっと今人生に追われているのだろう。

追われているものは人それぞれだ。仕事、毎日のルーティーン、他人からの過度の期待、過去の過ち、無神経な隣人、恋愛、進路、愛する人の死、思い通りに行かない人生に対する歯がゆさ。

予定に追われ、家に帰宅して数時間後にはまた会社に行かなければならない。友達は進路を決めていくが自分はやりたいことが見つからない。気が付くと友達はみんな家庭を持って幸せそうにしている・・・

実に様々な理由で、人は人生に疲れる。人生が嫌になる。

何もする気が起きず、生きていることさえ辛くなる。

他人から見ればそんなに大したことでないように見えるのかもしれないが、簡単なことが簡単にできない状態なのである。

もう、人に会うのも嫌になる。でも、働かなければ生きていけない。みんなに迷惑はかけられない。

本当はそんなことはないのだけれど、どんどん自分を追い詰めていく。どんどん息苦しい人生になっていく。

 

そんなあなたの人生は輝いてますか?

刑務所生活

もしそんな日々を過ごしているのなら、あなたの人生は輝いているはずがない。

それは檻のないだけの刑務所生活だ。

そして、その気持ちは非常によく分かる。

なぜなら僕も経験したから。

詳しくは明言を避けるが、僕も20代前半は刑務所生活を過ごしていた。犯罪を犯したわけではない。だが多くの人と同様、檻のない刑務所生活を経験した。もちろん身体的・物理的には自由なのだが、精神的には全く自由でなかった。

僕は自由になりたかった。

こういう時、人は2通りの反応を見せる。

状況が変わるまで我慢するか、ドロップアウトするか。である。

「ドロップアウトする」と聞くと、大多数の人は逃げることだと言う。中には人生を自ら断つことを考える人もいる。この思考は経験した人にしか分からないだろう。

会社を辞めるか、人生を辞めるかと聞かれ、簡単なのは人生を辞めることだと判断するのだ。

でも実際にはそうではない。客観的に見ればそうではないのだが、そこが見えない。

僕は、今でこそ「日本以外の生き方」があることに気づいているが、その時はそんな事考えもしなかった。日本の生活が全てだった。そして人知れず悩んでいた。

 

では、どうすればいいか。

もちろん僕は専門家ではないし、自分の人生に責任を持つのは自分だと思う。

だから、こうするようにと強制することは絶対にしない。

そんな方法もあるんだなあと思っていただければ十分である。

 

僕は、

僕は、山へ行った。

 

満天の星空

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徳島市内から車で3時間半のところ、徳島の秘境と言われるところに落合峠という峠がある。

山好きの父が「落合峠でテントを張ってこい。気持ちが良いぞ。」と度々言っていたところである。

僕は真夏の休日に一念発起し、ボロいエスティマに錆びついたBBQコンロとライトとテントと寝袋を詰め込み、落合峠へ出発した。

途中のスーパーで、肉とプレミアム・モルツを買った。景気づけに良いビールが飲みたかった。

落合峠は簡単に行けるところではない。あまりにも遠すぎるところにあるのだ。山道を2時間近く運転しなくてはいけない。でもそれが僕を非日常へと連れ出してくれる気がした。

そこは、標高1500メートルを超えるところにあり四国最高峰峠である。大体このくらいの高度になると、高山感が出てくる。

風の匂いが下界とは変わる。

背の高い木とむせ返るような暑さ、五月蝿い蝉しぐれは姿を消し、低木や熊笹の世界となる。一気に視界がひらけ綺麗な青い空が見える。

高山独特の風が吹きぬけていく。一面に生える熊笹の葉が風に吹かれる光景は爽快で、悩みを吹き飛ばしてくれるような凛とした美しさがあった。

 

落合峠には、小さな駐車場がある。

到着したのは4時頃。僕の他には誰もいなかった。うかうかしてはいられない。山の日暮れは早い。テントを張っておかなければ、すぐに闇が訪れてしまう。

いそいそとテントを広げ、寝床を確保した僕は、バーベキューの火をおこすことにした。

次第にぱちぱちという軽快な音とともに、コンロがオレンジ色に包まれていく。夕日を見た記憶が無いのは、きっと火起こしに夢中だったからだろう。いつの間にか辺りは夜の闇に包まれていた。

僕は、プレミアム・モルツの缶を開け、カルビを焼きはじめる。この瞬間は肉のことしか頭にない。幸せな瞬間だった。

音楽が欲しいと思い、JACKJONSONをかけてみたが、なんだか違った。風の音のほうが心地よかった。

時々動物の声のような音も聞こえた。カサカサと笹が揺れる音がする。夜の闇の中を何かが歩いていた。正直ビビった。こんなにドキドキしたのはいつぶりだっただろう。

 

気が付くと、僕はテントに頭を半分突っ込んで眠ってしまっていた。

炭の後処理をしていない。火だけはきちんと片付けておかなければならないと、慌ててテントから立ち上がった。

 

 

その時、僕の真上には満天の星空が広がっていた。

天から降るような星だった。

 

それは決して人生で一番綺麗な星空ではなかった。他にももっと綺麗な星空を見たことがあった。でも、僕を元気づけるには十分の見事な星空だった。

「この星空に比べれば自分の悩みなんてちいさな・・・」なんてよくある思考にはこれっぽっちもならなかった。壮大な星空を前にしてもそんな気持ちにはならなかった。でもとても感動的だった。あの気持ちは今でも言葉には言い表せない。僕の語彙が貧しいのも理由だが、言葉にして表現したくない幸せな感情だった。

 

この満点の星空が僕のその後の1週間を支えてくれた。僕の人生を支えてくれた。

あの星空がなかったなら、僕はもっと苦しんでいただろう。

あの星空がなかったなら、僕は今海外で暮らしてはいないだろう。

 

それくらい自分の人生で忘れられない夜となった。

 

さて、色々なものに追われ、ボロボロの人生を歩んでいるあなたにお勧めしたい。

一人でテントを張ってみるのはいかがだろうか。

できれば少し遠くの、山の中がいいだろう。車中泊よりもテント泊がオススメだ。理由は無防備だから。自分をじっくり見つめ直せるから。

真っ暗の山の中で、星空を見上げてみてはどうだろう。

思っていたよりも、世界は自分に優しいことに気づくかもしれない。

思っていたよりも、自分は意外と強く、そして弱いことに気づくかもしれない。

「もうちょっと頑張れる」と思うのか、「もうやめてもいいんだ」と思うか、はたまた別の感情がこみ上げてくるのかはその時次第だと思う。

 

答えなんか出さなくてもいい。多分出ない。

ただ、あなたの人生の歴史に残る夜となれば幸いだ。

それで人生に疲れ、人生が嫌になり、淡々と日々を過ごしているなら、とりあえずテントを張ってみてはいかがだろうか。その先にもしかすると新たな生き方が顔を覗かせるかもしれない。そして、このブログでおすすめしている海外移住もひとつの選択肢となるのかもしれない。

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HODAKA

HODAKA

広州在住フリーランス、「たびハック」編集者。2014年に北京で海外暮らしをスタートさせました。夢は大草原に小さな家を建てることです。

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